ETC2022年問題発生。ご使用のETCを今一度ご確認してください。

ETCが使えなくなる?!2020年問題

ETCの2022年問題をご存知でしょうか?

電波法関連法令の改正により、2022年12月1日から一部のETC車載器が使えなくなります。対象となるのは2009年以前に技術基準適合証明(旧スプリアス認証)を受けて製造された一部のETC車載器となります。全てのETC車載器が該当するわけではありませんが、今一度ETCをお使いの方はぜひ一度ご確認をお願いします。

と言う事でカミタケモータースから、ETCの2022年問題の詳しいご説明。使えなくなるETC車載器どのメーカーでどの機種なのか。各メーカHPからの見分け方についてご紹介します。

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目次

ETCの2022年問題とは?

ETCの2022年問題は電波法関連法案の改正により、2022年12月1日以降旧規格を使用しているETC車載器が使えなくなるという事です。ETCには必要のない電波「スプリアス」を発信していますが旧規格のETCはその電波が電波法に引っ掛かるといわ訳です。

さらにもう少し分かりやすく説明すると、法律上使用不可になるので2022年以降であっても今のところETCの電波帯はそのままで、車載器の通信機能が失われるわけではありません。つまり「ETCレーンを通過できなくなる?」と言うことはありません。また使えなくなるのは古い一部のETC車載器で、全てのETC車載器が使えなくなるわけではありませんのでご安心ください。
国土交通省のホームページに詳しく記載されておりますので下記をご覧ください。
よくあるご質問(旧スプリアス規格に基づいて製造されたETC車載器について) / 国土交通省WEBサイト

しかし法律上使用不可と言うことは、旧スプリアス規格に基づいて製造されたETC車載器をそのまま使い続けると電波法違反となる可能性があるため、早めに対応をお願いいたします。

2022年問題の後には2030年問題も

2020年12月から使用できなくなったETCは、サービスが開始された初期の頃の機器になりますが、「2030年」にもセキュリティ対策のために使用できなくなる機種が増える可能性があります。

これは国交省が情報漏洩などの問題を防止するためにセキュリティ規格を変更すると2017年10月に発表したものです。セキュリティ機能の拡充のために、2030年頃に変更が生じる可能性が高いからです。

仮に大きな問題が発生した場合には予定よりも早くセキュリティ規格を変更する可能性も十分にあるため、2030年よりも前に旧セキュリティ規格のETCが使えなくなることもありえるでしょう。

ETCの購入を考えているのであれば、どのような規格の機器を購入するのかよく検討しておくのをおすすめします。

自分のETCが2022年問題・2030年問題後も使えるか確認する方法

搭載しているETCが2022年問題はもちろんのこと、2030年問題の後でも使えるタイプなのかを確認する方法をご紹介しましょう。

メーカに確認

古い機器の場合には、車載機や車載機管理番号で判別できないため、メーカーに問い合わせる必要があります。場合によっては、HPで旧スプリアス規格の機種が公開されているので、2022問題や2030年問題でも使用できるのか確認できます。

車載機管理番号から確認

車載機管理番号の確認でも、セキュリティ規格に対応しているかチェックできます。取扱説明書、保証書、セットアップ申込書、証明書などに記載されている車載機管理番号を確認します。

車載器管理番号は19桁の数字ですが、左端の数字が新セキュリティ対応であれば「1」、旧セキュリティ規格であれば「0」です。

本体の識別番号の確認

書類を紛失した場合でも、本体の識別番号を確認できます。車載機にも車載機管理番号がシールに記載されているので、旧・新セキュリティ規格なのか確認可能です。

また、ETC機器にはセキュリティ対応しているのかを判別するマークもあります。車載器本体かアンテナに「●●●」マークがあれば新セキュリティ規格対応、「ETC2.0」ロゴがある機器も新セキュリティ規格に対応しています。

使えなくなるETCの見分け方(メーカ各社)

では使えなくなるETC車載器はどうやって見分ければ良いのでしょうか?

国土交通省から2007年(平成19年)以前に製造されたETC車載器が規制対象となります。お手持ちの車載器本体外観・本体記載内容・セットアップ証明書や機器保証書等に記載されている車載器管理番号(19桁の識別番号)からは判断することができません。車載器メーカーや自動車メーカー各社のホームページで確認する必要があるとの説明があります。

ということで、主要なメーカーのホームページを確認してみましょう。

パナソニック

平成34年12月1日以降使用できなくなる機種一覧 ( )内は車載器型式登録番号

  • C03002T(0321) 実験機として出荷
  • C03002B(0354) 実験機として出荷
  • CN-RX0600AK(0389) 実験機として出荷

引用:セキュリティ規格・型式登録番号・スプリアス規格 | Panasonic

三菱電機

当社の全てのETC/ETC2.0車載器は新スプリアス規格に対応しており、2022年12月1日以降も安心してご使用いただけます。
引用:三菱電機ETC2.0車載器/ETC車載器:スプリアス規格の変更に関するお知らせ

古野電気

古野電気製、三菱重工業製(三菱自動車向け含む)のETC車載器はすべて新スプリアス規格に対応しており、2022年12月1日以降も安心してご使用いただけます。
引用:旧スプリアス規格のETC車載器の利用について | ETC2.0/ETC車載器 | フルノ製品情報

トヨタ自動車

トヨタ純正ETC車載器につきましては、すべて新スプリアス規格に対応しています。
引用:自分のETC車載器は、新スプリアス規格に対応していますか? | トヨタ お問い合わせ・よくあるご質問

本田技研工業

電波法関連法令の改正により、一部のETC車載器は2022年12月1日以降ご利用できなくなる案内が出ていますが、弊社製のETC車載器は過去の販売製品も含め、電波法上問題ないことが確認できておりますので、引き続きご利用いただけます。
引用:Honda|Honda Access|ETC2.0車載器/ETC車載器

日産自動車

下記の日産純正ETC車載器につきましては、新しいスプリアス規格に対応しておらず2022年12月1日以降ご使用できなくなります。

・カルソニックカンセイ製のETC車載器の下記型式登録番号の車載器。


引用:ETC車載器の新スプリアス規格対応について / 日産WEBサイト

マツダ

マツダ純正用品のETC/ETC2.0車載器は、既に販売されているデンソー製・三菱電機製の全商品において’新しいスプリアス規格に適用しております。 パナソニック製C9N1 V6 380のETC車載器は、新スプリアス規格の車載器ではありませんが、総務省令第65号適用除外対象車載器となる ARIB STD-T55準拠車載器となるため、電波法改正による証明表示無効とはならず、表示有効としてそのまま使用可能です。 (2022年12月1日以降もご使用可能な機種です)
引用:マツダ|現在のモデルのカタログ・ナビゲーション関連データ – アクセサリー情報ライブラリー|アクセサリー

スズキ

スズキ標準装備品、スズキ純正アクセサリーのETC/ETC2.0車載器は、過去の製品も含め、新しいスプリアス規格に対応しており、
電波法関連法令の改正以降も引き続きご使用いただけます。

※スズキ(株)にて過去に取扱いのあったシボレーブランドの「トレイルブレーザー」、「アストロ」、「オプトラ」に設定されていた純正アクセサリーのETC車載器(パナソニック製)について検証が完了し、新しいスプリアス規格に対応していることが確認できました。電波法関連法令の改正後も引き続きご使用いただけます。
引用:ETCのスプリアス規格、セキュリティ規格変更についてのお知らせ|スズキ

デンソー

ご使用できなくなるデンソー製ETC車載器は以下の通りです。

  • 型式 DIU-3102(型式登録番号 0209 / 2001年4月~2004年4月製造品)
  • 型式 DIU-3104(型式登録番号 0211 / 2001年6月製造品)

引用:旧スプリアス規定に関するお知らせ | ETC2.0・ETC|デンソー

パイオニア

弊社のETC/ETC2.0(DSRC)車載器は、平成17年12月1日に改正された無線設備規則(昭和25年電波監理委員会規則第18号)の技術基準を満たす新スプリアス規格に対応済。一部生産完了商品(ND-ETC1)につきましても、無線設備規則の一部を改正する省令(平成17年総務省令第119号)附則第5条第3項法令により、2022年12月1日以降も利用が可能となっています。
引用:スプリアス規格について | パイオニア株式会社

アルパイン

アルパイン製のETC/DSRC/ETC2.0車載器は新規格に対応していますので、2022年12月1日以降もご使用いただけます。
引用:アルパイン製ETC車載器に関するスプリアス規格変更に関するお知らせ

矢崎エナジーシステム

1.2022 年 12 月 1 ⽇以降、使用すると違法となるETC⾞載器

  • NO1 製品名称/型式名称 ETC-YM2N 型式番号 0218
  • NO2 製品名称/型式名称 ETC-YM5 型式番号 0258

引用:【重要】旧スプリアス規格に基づき製造された ETC ⾞載器に関するお知らせ / 矢崎グループWEBサイト

ケンウッド

デンソーテン

ECLIPSEブランドで過去に販売した、または現在販売中の全てのETC車載器およびETC内蔵AVNは、見直し後のスプリアス規格に対応しており、2022年12月1日以降も問題なくご使用いただけますのでご安心ください。
引用:ETC2.0 / ETCユニット|システムアップ|オプション|デンソーテンのカーナビ ECLIPSE

クラリオン

これにより、旧スプリアス規格に基づいて製造された特定小電力無線機器は、2022年12月1日以降ご使用できなくなります。
当社および当社関連会社にて製造、販売された対象製品の品番、技術基準適合証明・工事設計認証番号は下記をご確認ください。
下記以外の製品については、2022年12月1日以降もご使用いただけます。

対象製品
ETC車載機
・ETC920 (EA-1188B-A)
工事設計認証番号:01CYBA1004
引用:カーナビ・カーオーディオなら、Clarionクラリオン | 旧スプリアス規格 特定小電力無線機器に関するお知らせ

2030年以降より多くのETCが使用不可に

また今回の電波法に関わるスプリアス規格問題とは別に、今度は2030年頃までにETCのセキュリティ規格の変更が予定されております。2022年は影響あるユーザはそれほど無いとは思いますが、2030年問題は多くのETC車載器が使用できなくなると予想されております。こちらについてはまた後日紹介させていただきます。

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