バッテリー上がりが起きる前に|バッテリー上がりの原因と対策

バッテリー上がり対処

JAFロードサービスの出動理由第1位にもなっており、車のトラブルの中でも特に起こりやすいとされる「バッテリー上がり」について。

  • バッテリー上がりはなぜ起きるのか
  • バッテリー上がりの症状や前兆
  • バッテリー上がりの予防に有効なアイテム

などをご紹介します。

目次

バッテリー上がりの原因とは?

バッテリー上がりの主な原因としては、

  • ライトの消し忘れなどによる放電
  • バッテリーの寿命

の2つが考えられます。

原因①ライトの消し忘れなどによる放電

車のバッテリーは、エンジンを掛けているときや走っているときに充電される仕組みです。そのためエンジンを停止した状態で、半ドアで室内灯が点灯したままだったりヘッドライトを消し忘れたまま放置すると、バッテリーの電力はどんどん消費されていき、やがてバッテリーが上がってしまいます。

原因②バッテリーの寿命

バッテリーは消耗品です。環境や使い方にもよりますが、寿命は平均2~3年程度と言われています。
バッテリーの劣化や寿命によるバッテリー上がりなどのトラブルを避けるためにも、定期的なバッテリーのメンテナンスや交換をおすすめします。

また上記の2つの原因のほかに、長期間車に乗らないことによる自然放電や、オルタネーター(発電機)の故障といったこともバッテリー上がりの原因になります。

冬はバッテリーが上がりやすいって本当?

バッテリーはバッテリー液の化学反応によって放電や充電を行います。
しかし寒い日にはバッテリー液の温度が下がることで化学反応が弱まり、バッテリーの性能が低下してしまいます。
そのため、冬は最もバッテリー上がりが起こりやすい季節と言えます。

バッテリー上がりの症状と前兆

車のエンジンをかけるには、セルモーター(スターター)という部品をバッテリーからの電気を使って動かす必要があります。バッテリー上がりとは、バッテリーの充電量がセルモーターを動かすために必要な電気の量を下回っている状態のことを言います。

バッテリー上がりが起きると、

  • エンジンがかからない
  • 電装品が動かない

などの症状がみられます。

また、バッテリー上がりの前兆には、

  • エンジンのかかりが悪い
  • 信号待ちでライトが暗くなる
  • パワーウィンドウの開閉が遅い

といった症状があります。

バッテリー上がり時のNG行動

バッテリーが上がってしまっているなら、以下の点を避けるようにします。

  • 何度もエンジンをかけようとする
  • 放置する

バッテリーの劣化を防ぐためにも、適切な対処法を取りましょう。

何度もエンジンをかけようとする

バッテリーが上がっていると、どうしてもエンジンをかけたくなり、何度もセルを回したり、エンジンスタートスイッチを押すことがあります。

しかしバッテリーの電圧が不足している状態でエンジンをかけてもバッテリーに負担をかけるだけです。

放置する

バッテリー上がりになっているということは、バッテリーの電圧が低下している状態です。バッテリーは適切な電圧を維持している必要があるため、「空」の状態になると、劣化してしまいます。

バッテリー上がりがしやすくなってしまうので、バッテリー上がりになってしまったなら適切に対処しましょう。

バッテリー上がりの対処法

どんなに気をつけているつもりでも、悪い条件が重なればバッテリーが上がってしまうこともあります。いざというときに慌てないためには、適切な応急処置・対処法を知っておくことが大切です。

そこで一般的なバッテリー上がりの対処法として、

  1. ジャンピングスタート
  2. カーバッテリー用の充電器の使用
  3. ロードサービスの利用

以上の3つの方法と、ハイブリッド車のバッテリー上がりについてそれぞれご説明します。

ジャンピングスタート

バッテリーが上がってしまった場合、他の車から電気を一時的に分けてもらう「ジャンピングスタート」という方法でエンジンを始動させることができます。ジャンピングスタートにはブースターケーブルという専用のケーブルを使います。

<準備>

ジャンピングスタートを行うには、

  • ブースターケーブル
  • 救援車の確保

の2つの準備が必要です。

<手順①>

ブースターケーブルを接続します。

  1. 故障車のバッテリーの+端子に赤いケーブルをつなぐ
  2. 救援車のバッテリーの+端子に赤いケーブルをつなぐ
  3. 救援車のバッテリーの-端子に黒いケーブルをつなぐ
  4. 故障車のシリンダーブロック(エンジンの金属部分)に黒いケーブルをつなぐ
<手順③>

ブースターケーブルを接続し終わったら、救援車を5分程度アイドリングさせてから、故障車のエンジンを始動させます。

<手順④>

エンジンが始動したら、ブースターケーブルを接続時とは逆の順番で外します。

もしジャンピングスタートを試みてもエンジンが始動しない場合、

  • ブースターケーブルの接続方法に問題がある
  • ブースターケーブルの太さが足りない
  • オルタネーター(発電機)の故障

などの原因が考えられます。
ジャンピングスタートで解決しない場合には、ロードサービスなどの利用をおすすめします。

ハイブリッドカーの場合の手順

トヨタなどの車種は、ヒューズボックスにある赤いカバーに「+」マークがある部分があり、これが救援端子です。マイナスの端子は、エンジンルーム内の鉄部分でボディーアースします。

赤色のブースターケーブルを接続し、その後救援車のバッテリーのプラス端子に接続します。その後は、通常の車と同じようにジャンピングスタートします。

カーバッテリー用の充電器の使用

カー用品店やホームセンターなどで購入することができるカーバッテリー用の充電器があれば、バッテリーが上がったときやバッテリーの電圧低下を感じたときに、その場で充電することができます。

充電器は充電する車の電圧にあったものを用意してください。普通乗用車の場合は12Vです。また、充電器の使い方は機種によって異なるため、必ずマニュアルを確認してから作業を進めてください。

ロードサービス・JAF

おすすめはJAFや自動車保険付帯のロードサービスを利用する方法です。ジャンピングスタートの作業をプロに行ってもらう、一番確実かつ安全な方法です。

JAFの場合、会員であればバッテリー上がりの救援は無料です。
非会員の場合は1万3,130円~の料金がかかります。

参考ロードサービスの料金を調べる | JAF

バッテリーが上がったときの連絡先

■JAF
ナビダイヤル
0570-00-8139
または、短縮ダイヤル
#8139

■損保ジャパン日本興亜をご契約の方
0120-365-110

■東京海上日動をご契約の方
0120-560-057

その他ロードサービス連絡先は各保険会社のホームページ等でご確認ください。いざというときすぐに連絡できるように、連絡先を控えておくことをおすすめします。

※自動車保険付帯のロードサービスの場合、利用回数に制限が設けられていたり有料の場合もあります。内容につきましてはご契約の損害保険会社にお問い合わせください。

ハイブリッド車のバッテリー上がりの注意点

ハイブリッド車には2種類のバッテリーが搭載されています。
ひとつはモーターを動かすための駆動用バッテリーで、もうひとつはハイブリッドシステムや電気系統に使用される補機用バッテリーです。

補機用バッテリーが上がった場合、ガソリン車と同様にジャンピングスタートで復旧可能です。なお、ハイブリッド車の構造上、ハイブリッド車がガソリン車から救援してもらうことはできますが、ハイブリッド車同士やハイブリッド車からガソリン車への救援は基本的にはできませんので注意してください。

また、駆動用バッテリーは容量が大きくバッテリー上がりを起こすことはまれですが、万が一バッテリー上がりが起きた場合、こちらは高電圧を扱う必要があり専門知識や機器が必要なため、ロードサービスなどに連絡してください。

ヤリスクロスのバッテリー上がりの場合

このように、ボンネットを開けた右上に、端子を取り付ける部分があります。

ノートの場合

ノートの場合は、ボンネットを開けた上部のフロントガラス側に端子があります。

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一度上がったバッテリーは交換するべき?

一度バッテリー上がりを起こしてしまったバッテリーは、新しく交換するべきなのか、それとも充電して再度使えるのか。この答えは、バッテリー上がりの原因によって変わります。

もし、バッテリー上がりの原因が単なる充電不足の場合、充電器を使って充電したり、エンジンがかる状態であれば車を走行させて充電することで回復が見込めます。

一方で、バッテリー上がりの原因が寿命だった場合、充電したとしてもまたすぐにバッテリー上がりを起こしてしまうため、直ちに新しいバッテリーに交換する必要があります。

バッテリー上がりの予防に!バッテリーの寿命が見えるおすすめアイテム

もしも出先で突然バッテリーが上がってしまったら、ロードサービスを呼んだり、バッテリーを充電したりなど、お金も手間もかかってとても面倒ですよね。

バッテリー上がりを予防するためには、定期的なメンテナンスや適切なタイミングでのバッテリー交換が必要ですが、バッテリーは他のパーツに比べて劣化の状況が目で見てわかりづらいため寿命などの判断が難しく、劣化状況や寿命がもっと簡単にわかれば良いのに・・・と思いませんか。

そこでおすすめしたいのが、
パナソニックのカーバッテリー寿命判定ユニット
「LifeWINK(ライフ・ウィンク)」
です。

ライフウィンクとは?

ライフウィンクとは、判断の難しいカーバッテリーの劣化状況や寿命、充電不足などをLED表示で一目見て判断できるアイテムで、バッテリー上がりの予防にも有効です。

画像:https://panasonic.jp/car/battery/lifewink/

バッテリーの劣化状況の見える化

5段階のLED表示でバッテリーの劣化状況を確認できます。最初は緑色が点灯し、バッテリーの要交換時期には赤色が点滅します。
バッテリー新品時のエンジン始動直後の電圧パターンを記憶し、それを基準とすることで劣化状況の高精度な判定ができるのだそうです。

充電不足をお知らせ

ライトの消し忘れや単なる放電、チョイ乗りによる充電不足の場合には「充電不足」のLEDが点滅します。この場合、バッテリーを充電することで回復が見込めます。

車両側の故障をお知らせ

バッテリーが原因ではない、車両側(充電系)の故障の可能性がある場合には「車両点検」のLEDが点灯または点滅します。
車両側の故障が事前にわかることで、無駄なバッテリー交換をせずに済みます。

ライフウィンクのメリット

メリット①寿命が見えるので安心

わかりやすい5段階のLED表示により、バッテリーの寿命が目に見えて判断できることで、バッテリーの劣化によるバッテリー上がりの不安が解消されます。
また、単なる放電で充電すれば回復するのか、それともバッテリーが劣化していて寿命が近いのか、ライフウィンクを取付けていれば簡単に判断することができます。

メリット②お財布に優しい

イフウィンクでバッテリーの劣化状況がわかるため、まだ使えるのに交換してしまうといったような無駄なバッテリー交換の回数を減らすことができ、無駄な出費が抑えられるので経済的です。

ライフウィンクならカミタケで取付!

ライフウィンク取付の注意点として、ライフウィンクはパナソニック製カーバッテリーの専用オプション品で他メーカーのバッテリーに使用することはできません。
また、ライフウィンクは新品のバッテリーと同時に取付ける必要があり、つまりバッテリー交換のタイミングでの取付になります。
参考パナソニックカーバッテリー公式サイト

なお、カミタケではパナソニック製カーバッテリーの「caos(カオス)」と「circla(サークラ)」にライフウィンクを1,650円で取付することができます

バッテリー交換のご予約やお問い合わせは下記電話番号にて承っております。
大阪枚方・奈良でライフウィンクの取付やカオスバッテリーへの交換をご検討中の方は、ぜひお近くのカミタケモータースまでお気軽にご相談ください!

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