キーキーと音がするブレーキ鳴きで困ったときは?よくある事例と対策&予防方法を紹介

ブレーキ音

車のブレーキを踏んだときに「キーキー」と音が出ることがあります。

これは何かの異常のサイン?
それとも放っておいて大丈夫?

今回はブレーキのキーキー音について、音の発生する原因やカミタケでよくお問い合わせいただく事例と対策、おすすめのブレーキメンテナンスについてご紹介します。

目次

ブレーキ鳴きの原因とは?

車のブレーキを踏んだ時にキーキー等の異音が鳴ることがあります。これを一般に「ブレーキ鳴き」と言います。
では何が原因でこのような音が出るのでしょうか。

車のブレーキシステムのひとつであるディスクブレーキは、タイヤとともに回転する金属の円盤(ディスクローター)を摩擦材(ブレーキパッド)で挟み込むことによって回転を止め、車が減速・停止するという仕組みです。
そして、ディスクローターがブレーキパッドに接触したときの摩擦によって起こる振動が、音となって増幅したものがブレーキ鳴きの主な原因です。

この他に、ブレーキのなんらかの異常や不具合によってブレーキ鳴きが発生する場合もありますので注意が必要です。

よくあるブレーキ鳴きの事例と対策

カミタケでブレーキ鳴きについてよくお問い合わせをいただくのは、以下の2つのケースです。

事例①走り始めだけキーキー鳴る

こちらのケースについてはブレーキの構造状、ある程度鳴ってしまうのは仕方がない場合が多いです。
キーキーと大きな音が鳴ると故障ではないかと不安になってしまいますが、ブレーキ鳴きの原因は必ずしも不具合というわけではありません

例えば雨の日や冬の寒い日などはブレーキ鳴きが発生しやすくなります。
これは、

  • 金属が冷えて縮む
  • 湿気や結露による錆の発生

といったことが原因で起こります。

このようなケースの場合、走っているうちにブレーキが温まり、錆も取れるので、ブレーキ鳴きは徐々におさまります。

また、新品のブレーキパッドに交換した直後でも、パッドとディスクローターがなじんでいなかったり、パッドの角が立っていることが原因で、ブレーキ鳴きが起こることもあります。

事例①の対処方法
たとえ不具合ではなくとも、キーキーという異音は耳障りで気になりますし、恥ずかしいのでどうにかしたいですよね。その場合の対処方法として、カミタケではブレーキパッドの面取り作業などを行います。

ブレーキパッドの面取りとは、ディスクローターと接触するパッドの角を削ることにより、当たりを柔らかくするという方法で、ブレーキ鳴きの低減が期待できます。

事例②ブレーキを踏む度にキーキー音が鳴る

こちらのケースでは、ブレーキになんらかの不具合が起きている可能性が高いです

例えば、ブレーキパッドは使う度に摩耗する消耗品で、安全に走行するためにはパッドの残量が十分に残っている必要があります。
そのため、パッドが残り少なくなると、ウェアインジケーターという部品がディスクローターに接触してキーキーと甲高い音を発生させ、ドライバーにパッドの交換時期を気付かせるという構造になってます。

事例②の対処方法
ブレーキパッドの残量不足によってブレーキ鳴きが起こっている場合、できるだけすぐにブレーキパッドの交換が必要です

もし、ブレーキパッドを残量不足のまま放置しつづけると、ブレーキの効き具合が悪くなり大変危険です。また、ウェアインジケーターがディスクローターにあたって傷つき、損傷の度合いによってはディスクローターまで交換が必要になってしまい、高額の修理費用がかかることになります。

加えて、ブレーキパッドの減りだけが原因ではなく、他の要因が絡んでブレーキ鳴きが発生している場合もあるため、点検が必ず必要になります。
考えられる不具合の箇所や交換部品としては、

  • ブレーキパッド
  • ディスクローター
  • キャリパー

などがあります。

キャリパーとは、ディスクローターにブレーキパッドを押し当てるための部品です。低年式車や距離を走っている車の場合、キャリパーシールなどゴム部品の劣化が音の原因となっていることもあります。

ブレーキ鳴きにはオーバーホールも有効

ブレーキ

ブレーキ鳴きが収まらないときには、ブレーキキャリパーをオーバーホールするとよいでしょう。

車を停止させるのに重要な部品なので、定期的にメンテナンスしておくと安心です。

ブレーキキャリパーを外す

まずはブレーキキャリパーを取り外します。車をジャッキアップして、ホイールを取り外してからブレーキホースなどを取り外してキャリパーを分解できるようにします。

ブレーキフルードも交換するのであれば、フルードは抜き取ってもよいでしょう。ロックピンを外してブレーキキャリパー全体を外します。

ブレーキキャリパーの分解

ブレーキキャリパーを取り外すことができたなら、キャリパー内部の分解を行います。ブレーキパッドを外してから、キャリパーからピストンを抜き取ります。

ピストンの抜き取りには、コンプレッサーのエアで取り外しすることもできますが、飛び出す可能性があるので、ツールを使う方が無難でしょう。

部品を交換する

ブレーキキャリパーを分解できたなら、ゴム部品を交換します。オイルシールやダストシールは再使用できませんので、新品部品を調達します。

オイルシールのカスなどがついていれば、キャリパーを清掃してきれいにしましょう。ピストンも汚れを落としておきながら、磨いておきます。

ブレーキキャリパーを取り付ける

キャリパー内部の部品を洗浄したり、新品パーツを取り寄せることができたなら、ブレーキキャリパーを取り付けていきます。

シールを取り付けるときには、グリスを薄く塗ってスムーズに動作するようにしましょう。汚れがついていたり、ピストンに錆が出てしまっていると、固着してスムーズに動かないものです。

取り付ける際には、ピストンがスムーズに動くことを確認しておきましょう。部品を取り付けることができたなら、ブレーキキャリパーを逆の手順で取り付けます。

ブレーキフルードも抜き取ったなら、ブレーキフルードも交換しておきましょう。

ブレーキのトラブル予防に定期的なクリーニングを!

ブレーキの不具合は事故に直結するものですので、日頃のメンテナンスが重要です。
12ヶ月点検や車検時のブレーキ分解の際に、ブレーキパッドやブレーキオイルの漏れがないかなど、しっかり予防点検しておく必要があります。

そこでカミタケでは1年に1回の「ブレーキクリーニング」をおすすめしています。

ブレーキクリーニングの作業内容
  • ブレーキの汚れを落とす
  • ブレーキパッド表面、後輪のライニング表面の焼けている部分を落とす
  • グリスアップ(専用グリスの塗布)
  • 鳴き止め剤施工

ブレーキクリーニングではブレーキの分解清掃作業のほか、ローター研磨やグリスアップや鳴き止め剤の施工もあわせて行いますので、ブレーキ鳴きの低減や予防にも効果が期待できます。

また上記のブレーキクリーニングとは別メニューとなりますが、「ローター研磨」の作業メニューもおすすめしております。こちらもブレーキ鳴き対策には非常に効果的で、合わせてブレーキング時に振動(ジャダー)が発生している車は特におすすめしております。

ローター研磨

ブレーキクリーニングの料金やローター研磨は一般整備や車検時、車両重量等の条件によって異なりますので、詳しくはページ下部に記載の電話番号までお問い合わせください。

まとめ

ブレーキ鳴きの原因は、ブレーキパッドの減りやブレーキ部品の異常、気温湿度の影響など様々です。

ブレーキがキーキーと鳴って気になるなと感じたら、まずは症状についてお近くのカミタケモータースまでお気軽にご相談ください!

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