デリカD:5が2015年12月に改良されて発売されました。2007年に登場してから、改良を続けてきたデリカD:5は、熟成されたパワーユニットと唯一無二のジャンルの存在感を出してきています。
今回の改良では、走行性能が向上し、見た目もスタイリッシュになってきました。この記事では、改良されたデリカD:5の変更点を詳しく解説します。

2025年12月実施!デリカD:5大幅改良の全貌
2007年の登場以来、幾度もの改良を重ねてきたデリカD:5ですが、今回の2025年12月のアップデートは、まさに「現行型の集大成」と呼ぶにふさわしい内容です。
刷新!新デザインコンセプトのフロントマスク

今回の改良で目を引くのは、やはりその「顔つき」でしょう。次世代デリカの指針となる「D:X Concept」の要素を巧みに取り入れ、これまでの縦型LEDヘッドライトがさらに洗練されました。
よりワイドで、それでいて未来的な無骨さを感じさせるデザインは、単なるマイナーチェンジの域を超えています。「デリカは好きだけど、もう少しモダンさが欲しい」と思っていた方には、まさにストライクな変更と言えます。
改良前のシェーバー顔のモデルは賛否両論があったので、より評判が良かったシャモニー顔になりました。ワイルドでありながらも、デリカD:5らしいデザインを採用しています。
熟成されたディーゼルエンジンと燃費性能

「デリカといえば力強いディーゼル」というファンも多いですよね。デリカD:5に搭載されているのは、2.2L コモンレール式 DI-D クリーンディーゼルターボエンジンです。
最大トルク 380N・m をわずか2,000rpmで発生。これはガソリンエンジンの4.0Lクラスに匹敵するパワーで、フル乗車時や重い荷物を積んだ状態でも、坂道をグイグイ登る力強さがあります。
組み合わされるのは、8速スポーツモードATで多段化されたギアでディーゼルに合わせたトルクを引き出して走行できます。
新たに採用された「S-AWC」

2025年12月の大幅改良で、ついにデリカD:5に「S-AWC(Super-All Wheel Control)」が搭載されました。
これは、従来の4WDシステムに、左右の車輪のブレーキを個別に制御する「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」を統合したものです。単に4輪にパワーを伝えるだけでなく、路面状況や運転操作に応じて「曲がる力」をコントロール。
背の高いミニバン特有のふらつきを抑え、雪道やぬかるみでの走破性はもとより、オンロードのカーブでも驚くほど意のままに曲がれる足へと進化しました。
さらに、「SNOW」「GRAVEL」などの4つのドライブモードが、この緻密な制御を最大限に引き出し、どんな道でも揺るぎない安心感をもたらします。
【インテリア・装備】2025年改良で進化した居住性と操作性
8インチフル液晶メーターの採用

今回の改良で、ついにメインメーターがフルデジタル化されました。
- 先進的なビジュアル:アナログメーターから高精細な8インチ液晶ディスプレイを採用。先進性と「ギア感(道具感)」が両立された専用設計のデザインになっています。
- カスタマイズ性:表示モードの切り替えが可能になり、スピードメーターやタコメーターの配置を好みに合わせて変更できます。
アウトランダーPHEVで見せたあの高精細な表示が、デリカの運転席でも楽しめます。これまでのアナログの良さもありましたが、やはりナビ画面との連動や、車両情報の視認性は段違いです。運転席に座った瞬間の「新しい車に乗っている!」という高揚感は、所有欲を激しくくすぐりますね。

アナログ式から8インチ液晶のコンビネーションメーターになって、先進感が出ました!
新搭載された車両運動統合制御システム「S-AWC」の状況を、視覚的に把握できるようになりました。ドライブモードを可視化したり、4WD制御のリアルタイム表示ができます。
安全支援システム「e-Assist」の機能拡充

デリカD:5の安全支援システム「e-Assist」は、近年の改良によって大幅な機能拡充を遂げ、より高度な運転支援が可能になりました。
主な進化点は、従来の衝突被害軽減ブレーキ(FCM)が自転車の検知にも対応してくれるようになりました。これにより、視認性の低い状況下でも衝突回避や被害軽減の精度が向上しました。安心して街中を走行できます。
また、ペダル踏み間違いによる急発進を防ぐ「誤発進抑制機能」が、前進時だけでなく後進時にも対応し、駐車場での安全性が強化されています。
さらに、以下の機能が標準装備されたことが大きな特徴です。
- パーキングセンサー:障害物の位置を音とメーター表示で知らせる。
- マルチアラウンドモニター: 四方のカメラ映像で駐車をサポート。
- 先行車発進通知:前方車両の発進を知らせる。
マルチアラウンドモニターは、カメラ画質が3倍も良くなっているので、視認性が向上しました。ミニバンとしての安全性と使い勝手が一段と高まっています。
徹底比較!2025年12月以前のモデルと何が変わったのか?
新旧スペック比較表:出力・燃費・主要諸元
新旧のスペックを比較すると基本的なところは変更されていませんが、走りに関する機能が充実しました。
| 項目 | 2025年12月改良モデル(最新) | 2025年11月までのモデル(従来) |
| 車両本体価格 | 451万円 〜 495万円前後 | 422万円 〜 466万円前後 |
| エンジン型式 | 2.2L クリーンディーゼルターボ (4N14) | 2.2L クリーンディーゼルターボ (4N14) |
| 最高出力 | 145ps / 3,500rpm | 145ps / 3,500rpm |
| 最大トルク | 380N・m / 2,000rpm | 380N・m / 2,000rpm |
| トランスミッション | 8速スポーツモード A/T | 8速スポーツモード A/T |
| 駆動方式 | S-AWC(4WD/AYC統合制御) | 電子制御4WD(AWC) |
| ドライブモード | 4モード(ECO/NORMAL/GRAVEL/SNOW) | 3モード(2WD/4WD/LOCK) |
| WLTCモード燃費 | 12.9km/L | 12.6km/L |
| メーターパネル | 8インチカラー液晶メーター | ハイコントラストメーター(中央4.2インチ液晶) |
| 安全装備 | e-Assist(後退時誤発進抑制・自転車検知追加) | e-Assist(車両・歩行者検知) |
| USBポート | Type-C(前後計4箇所) | Type-A |
「シャモニー」からアップデート!2026年仕様で変化した装備

専用のブラックパーツの使い方がより巧妙になり、より精悍な印象に。内装の撥水シートもデザインが刷新され、「アウトドアアクティビティを快適に楽しむ」というシャモニーらしさに、大人の高級感がプラスされています。
これまで「デリカといえばシャモニー」と言われるほど圧倒的な人気を誇ったグレードですが、2026年1月9日の発売モデルからは設定されていません。
今回の改良が「全グレードの底上げ」を目的とした大幅なものだったからです。新採用のS-AWCや液晶メーターなど、これまで特別仕様車に期待されていたような先進・豪華装備が標準グレード(特にPやG-Power Package)に組み込まれたため、ラインナップの整理が行われました。
それでも標準装備されているものが充実したので、今までシャモニーを選択していた方でも満足できるでしょう。外装でもシャモニーらしさが組み込まれたデザインになっているのも注目です。
価格改定の詳細:改良による値上げ幅とその納得感
各グレードの価格と、グレード別の特徴を表にまとめました。
| グレード名 | 価格(税込) | 特徴・こんな人におすすめ |
| P | 4,944,500円 | 至れり尽くせりの1台。 マルチアラウンドモニターや後退時車両検知など、安全・快適装備がフル装備。リセールバリューも最強です。 |
| G-Power Package | 4,746,500円 | 実力派のスタンダード。 両側電動スライドドアや電動テールゲートを備え、実用性は十分。本革シートもオプション選択可能です。 |
| G | 4,510,000円 | カスタマイズ前提の方に。 基本の走行性能(S-AWC等)は上位と同じ。自分好みに足回りをいじりたい本格派に適したベース車両です。 |
エントリーグレードと上位グレードの価格差は約50万円です。しかしその価格差を埋めてくれるともいえる、マルチアラウンドモニターや後側方車両検知警報などの安全機能が搭載されていますし、内装の質感で満足できるでしょう。
デリカD:5の道具感を活かしてカスタムしたい方や内装の豪華さよりも走破性などを重視して車選びをしている方なら、エントリーグレードでも満足できることもあるでしょう。
【試乗レビュー】道を選ばない無敵の走りはどう進化したのか?

今回の試乗レビューで試したのは、上位グレードのグレード「P」です。車両本体価格は、4,944,500円。約500万円の価格帯になっています。
見た目からチェックしていくと、ホイールアーチモールなどが力強さを演出してくれます。
内装の使い勝手をチェック
「親子試乗会」ということで、子どもの乗せやすさも検証してみましょう。チャイルドシートを乗せてみても、ミニバンの形状なので、乗せやすくなっています。
ファミリーでの使い勝手はどう?
デリカといえば、高い走破性と引き換えに「車高の高さ」が気になるところ。


このサイドステップ、初めて乗る人は高確率でスネをぶつけるので注意です。

最低地上高185mmの証拠だね。でも、助手席側にはステップがあるから、小さなお子さんはこっち側から乗せてあげれば安全だよ。
今のミニバン界では「ワンタッチ格納」が主流ですが、デリカは伝統の左右跳ね上げ式を継続しています。

正直、最近のライバル車と比べると……重い!これはちょっとした筋トレです。でも、上げきってしまえばベビーカーも余裕で載る広大なスペースが出現しますね。
運転席に乗り込んでまず目に飛び込んでくるのが、8インチのフルカラー液晶メーターです。

ついにアナログメーターを卒業しましたね!これだけで一気に「今どきの車」感が出て、テンション上がります。

ただ新しくなっただけじゃなくて、視認性が上がったことで安全運転にも直結する進化になっています。
駐車時などに重宝する「マルチアラウンドモニター」も大幅にアップデートされました。

画質が以前の3倍良くなってるらしいですよ!フロントカメラも鮮明で、狭い道でのすれ違いも怖くないです。

デリカは「泥をつけてナンボ」なんて言われるけど、やっぱりぶつけたくないもんね。高画質なのは、パパ・ママドライバーには一番嬉しい改良かも。
試乗して、乗り心地や走行性能を試していきましょう。
発進からフル加速しています。ノーマルモードで低速からの加速感をチェックしてみます。

立体駐車場も怖くない「ヒルディセントコントロール」
急な下り坂でブレーキ操作を自動で行い、低速を維持してくれる「ヒルディセントコントロール」。

立体駐車場の下り坂でめちゃくちゃ便利!デリカミニにも付いていますが、D:5はボタンが押しやすい位置にあるのが最高です。

確かに(笑)。暗い駐車場でも迷わず操作できるUI(操作性)の改善は、地味だけど日常使いでは重要なポイントです。
荒れた路面こそ本領発揮!電子制御4WDの圧倒的な安心感
試乗コースで他社の人気ミニバンと比較しながら、新型デリカD:5の真価を検証しました。
旋回性能の切り札「AYC」の威力

特に注目は、旋回をサポートする「AYC(アクティブ・ヨー・コントロール)」です。

これ、すごいです!ハンドルを切った瞬間、車がちゃんと内側についてくる。ノアやヴォクシーだと外側に膨らむ(持っていかれる)感覚がありましたが、デリカは狙ったラインをスムーズになぞれますね。

左右のタイヤの回転速度を電子制御で調整しているからね。巨体なのに、まるで一回り小さい車を操っているような一体感があるでしょ。
進化した4WD制御「S-AWC」
今回の目玉は、車両運動統合制御システム「S-AWC」の採用。路面状況に合わせたモード選択がさらに細分化されました。
| モード名 | 特徴 |
| ECO | 燃費を重視した前輪駆動ベース |
| NORMAL | 舗装路での安心感を追求 |
| GRAVEL | 未舗装路や深雪での走破性を確保 |
| SNOW | 雪道などの滑りやすい路面で安定 |

これまでは3モードでしたが、今回から4モードに。家族を乗せてキャンプに行く時、雨の高速道路や山道での安心感が全然違いますね。
唯一無二の「リブボーンフレーム」がもたらすミニバン離れした剛性感

デリカらしい地上高の高さは、時に「揺れ」の原因にもなりますが、今回の足回りはひと味違います。

デコボコ道を走った時のダメージが明らかに少ない!お尻に伝わる衝撃が最小限に抑えられている感じです。

モードを「グラベル(未舗装路)」に切り替えると、制御がさらに最適化されます。見晴らしの良さと安定感が両立されているのはデリカならではの強みです。
まとめ:2025年12月改良でデリカD:5は「最強のミニバン」へ
2026年1月の改良を経て、デリカD:5は唯一無二の「オールラウンドミニバン」としてさらなる高みへ到達しました。
最大の進化は、三菱伝統の4輪制御技術「S-AWC」の搭載です。ディーゼル特有の力強いトルクを自在に操れるようになったことで、ミニバン特有のふらつきを抑えた、驚くほど軽快で安心感のある走りを実現しています。また、8インチ液晶メーターや画質が向上したモニターなど、デジタル面の刷新が日々の運転を強力にサポート。
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