O2センサーとは、酸素濃度を検知するセンサーのことを意味します。
「O2センサー」という言葉を聞いても、どのような部品なのか、また何を行う作業なのか理解していない方もたくさんいます。O2センサーは具体的にどのような特徴や仕組みがあるのでしょうか？
この記事では、O2センサーの特徴や仕組み、おすすめする業者について解説します。O2センサーの特徴や仕組みについて知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
O2センサーとは？
O2センサーとは、酸素濃度を検知するためのセンサーです。
O2センサーを使用することで、燃料が濃いか薄いかを判断します。
判断結果により、車のどの部分に異常が発生しているのかを確認する役割も担います。
O2センサーの仕組み
O2センサーは「ジルコニア素子」と「ECU間の仕組み」の2つが関係します。
ジルコニア素子とは、300度を超える温度において、酸素濃度の差により起電力を発生させる特徴があります。
このジルコニア素子の特徴を活かし、電力の差で酸素濃度を検知します。
次に、O2センサーで検知された酸素濃度の情報は電圧としてECUに送られ電圧の差をECUが読み取りインジェクターに反映させる流れです。
O2センサーの検知から制御の順番は、「O2センサーからECU、その次にインジェクター」です。
O2センサーの設置場所
O2センサーは、エキゾーストマニホールドや触媒前後に設置されます。
触媒より上側を上流と呼び、下側であれば下流です。
触媒の上流部分は酸素濃度の検知がメインとなります。
下流にあるO2センサーは、触媒の劣化具合や監視、燃料の噴射量を調整する役割をしています。
O2センサーの寿命
O2センサーの寿命は、おおよそ「5万km」と言われていますが、明確な目安はありません。
10万km以上走行しても故障や不具合が発生しないケースも考えられます。
故障しない部品であっても、半年や1年おきの定期点検を欠かすことは遠慮しましょう。
故障や修理をする初期状態で修理できるのか、できないのかによっても費用が大きく異なります。
O2センサーが故障すると発生する車の不具合
O2センサーが故障すると発生する不具合を3つ紹介します。
- 燃費性能が低下する
- 排気ガスが臭くなる
- エンジン警告灯が点灯する
それぞれの不具合内容について詳しく解説します。
燃費性能が低下する
O2センサーに故障の疑いがあると「燃費性能が低下する」傾向があります。
O2センサーと燃費は大きく関係しています。
O2センサーが劣化すると必要以上に燃料を濃く噴射してしまい、ガソリンを無駄に使用してしまいます。
燃費性能が悪化するだけでなく、理論空燃比からも外れるため、パワー不足になる可能性も考えられるでしょう。
排気ガスが臭くなる
O2センサーに故障や具合が発生すると、排気ガスが臭くなる原因も考えられます。
O2センサーが経年劣化すると必要以上に燃料を噴射してしまい、不完全燃焼した臭い排気ガスを排出してしまうでしょう。
不完全燃焼した排気ガスは臭いだけではなく、触媒の劣化にも影響してきます。
エンジン警告灯が点灯してしまう
O2センサーが経年劣化すると、車に搭載されたシステムに異常が生じて、エンジン警告灯が点灯する可能性もあります。
すぐにエンジンが止まる心配はありませんが、速やかなO2センサーの点検が必要になるでしょう。
O2センサーの不具合を無視し続けるとどうなる？
O2センサーの不具合を無視し続けた場合でも、車が急に動かなくなる心配はありません。
場合によっては、エンジンの燃焼状態が正確に把握できなくなり、アイドリングストップ時の回転異常やマフラー触媒時に高温になり、発火するリスクが考えられます。
他にも、排気ガスの酸素濃度が計測できなくなる為、車の燃費が悪くなり、排ガス臭も徐々に強くなる傾向があります。
結果的に燃焼量が増加することですすも増え、さらなる車の故障や交換などの費用が加算されてしまいます。
O2センサーの交換時期や寿命については、明確な目安はありませんが、経年劣化で故障することがあります。
万が一の症状悪化に備えて、日頃の定期メンテナンスの実施をおすすめします
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