街乗りから雪道などの悪路走行までバランスよくカバーし、オールマイティに使える1台として近年世界的に人気の高まっているクロスオーバーSUV。
その中でも似てると言われることの多いトヨタ「RAV4」とスバル「フォレスター」について、
デザインやタイヤの大きさなどの見た目については個人の好みとなる要素ですので、ここでは悪路走破性と安全性能、ラゲッジスペースの3点を比較してみました。
※比較対象としたのは現行モデル(RAV4は2019年式、フォレスターは2018年式)のスペックです。
ラゲッジスペース(荷室)を比較
RAV4が580L、フォレスターが520Lとどちらも十分な荷室容量で、大きな荷物も積み込みやすく使い勝手は抜群です。
特にRAV4はデッキボード下段時には580Lと、ミドルクラスSUVとしてはトップクラスの容量が確保されています。
カミタケチャンネルの動画では人気のSUV3車種「CX-5」「RAV4」「フォレスター」のラゲッジスペースやエクステリア、内装について、シンプルな言葉で比較・紹介しております。
ぜひ動画もあわせてご覧ください。
RAV4:ラゲッジスペース
- 荷室容量:542L(デッキボード上段時)、580L(デッキボード下段時)
- 荷室高:880mm(デッキボード上段時)、935mm(デッキボード下段時)
- 荷室奥行(通常時):1015mm
- 荷室奥行(後部座席格納時):1880mm
- 荷室最小幅:1000mm
フォレスター:ラゲッジスペース
- 荷室容量:520L(Advanceは509L)
- 荷室高:884mm(サンルーフ装着車は824mm)
- 荷室奥行(通常時):908mm
- 荷室奥行(後部座席格納時):1547mm(リヤシートバック背面前端~荷室ボード後端までの数値)、1856mm(フロントシートバック~荷室ボード後端までの数値)
- 荷室幅:1100mm(ホイールハウス間)
- 荷室最大幅:1585mm
悪路走破性を比較
RAV4:4WDシステム
ダイナミックトルクベクタリング4WD
ガソリン車のアドベンチャーとGZパッケージには新型4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリング4WD」が採用されています。
前後輪のトルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御することにより、コーナリングの車両安定性を高めます。またエンジンのパワーを余すところなく路面に伝えることで、悪路においても効果を発揮します。
マルチテレインセレクト
「MUD&SAND」「NORMAL」「ROCK&DIRT」の3つのモードから路面状況に応じたものを選択すると、AIM(AWD lntegrated Management)が駆動力・4WD・ブレーキを統合制御で最適化します。
路面状況に適した4WDシステムの性能を最大限に引き出し、オフロードや滑りやすい路面での走破性を一段と向上させます。
フォレスター:4WDシステム
シンメトリカルAWD
スバルこだわりの4WDシステム「シンメトリカルAWD」は、水平対向エンジンを核としたパワートレーンを一直線上に左右対称にレイアウトすることにより重量バランスに優れ、さまざまな路面を安定して走ることが可能です。
さらに路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」が採用されています。
X-MODE
雪道での発進時やぬかるんだ悪路などタイヤが空転するようなシーンでも、X-MODEをONにしておけば4輪の駆動力やブレーキなどを適切に制御し、スムーズな脱出をサポートしてくれます。
フォレスターでは2モードタイプが採用されており、雪道や砂利道など滑りやすい道を走行する時の「SNOW・DIRT」モード、深雪やぬかるみといったタイヤが埋まってしまうような道での「DEEP SNOW・MUD」モードが選べます。
最低地上高
- RAV4の最低地上高:190mm~200mm
- フォレスターの最低地上高:220mm
悪路や雪道での走行も視野に入れてSUVを選ぶなら最低地上高200mmが目安なんてことも言われているようですが、その点でいうとフォレスターは全グレードで220mmの最低地上高が確保されており安心感がありますね。
RAV4の最低地上高はハイブリッドが190mm、GとXが195mm、アドベンチャーとGZパッケージが200mmと、フォレスターよりは低いものの十分な数値と言えるのではないでしょうか。
安全性能を比較
RAV4:トヨタセーフティセンス
- プリクラッシュセーフティ
ミリ波レーダーと単眼カメラで車両や歩行者などを検知し、衝突の可能性が予測される場合にはブザーで回避操作を促します。ブレーキを踏めなかった場合はプリクラッシュブレーキを作動させて、衝突回避または被害軽減をサポートします。 - レーントレーシングアシスト
車線をはみ出しそうなときは、ブザーとディスプレイ表示で知らせ、ステアリング操作の一部をサポートします。 - レーダークルーズコントロール
ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、車速に応じた車間距離を保ちながら追従走行をサポートします。 - オートマチックハイビーム
先行車の有無や対向車のライトを認識し、ハイビームとロービームを自動で切り替えます。 - ロードサインアシスト
「車両進入禁止」「一時停止」などの道路標識を単眼カメラで認識し、ディスプレイに表示します。
フォレスター:アイサイト
- ツーリングアシスト
アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストし、 渋滞やロングドライブの疲れやストレスを軽減します。 - 全車速追従機能付クルーズコントロール
0km/h~約120km/hの幅広い車速域で先行車に追従走行します。 - プリクラッシュブレーキ
先行車への追突の危険があるとシステムが判断した場合、警報音と警告表示でドライバーに注意を喚起。回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、自動的に減速または停止します。 - 後退時ブレーキアシスト
後退時、車体後部に装着されたソナーセンサーが障害物を検知。衝突の可能性がある場合は、警報音と警告表示で段階的に注意を呼びかけます。 - AT誤発進抑制制御&AT誤後進抑制制御
駐車スペースから出る時などの、シフトレバーやペダルの誤操作による急発進を抑制します。 - 車線逸脱抑制
車線からはみ出しそうになると、車線からの逸脱を抑制するようステアリング操作をアシストします。 - 警報&お知らせ機能
車線からはみ出しそうになったり、自車のふらつきを検知した場合、警報音と警告表示でドライバーに注意を促します。
JNCAP安全性能評価
国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が実施する自動車アセスメントにおいて、衝突安全性能評価では2018年度にはフォレスターが最高得点を獲得し衝突安全性能評価大賞を受賞、2019年度の予防安全性能評価では両車が最高ランクのASV+++を獲得しています。
結論、RAV4とフォレスターどっちがおすすめ?
ここではラゲッジスペース、悪路走破性、安全性能の3点について比べてみましたが、車を単なる移動手段として割り切るのでなければ、機能性や安全性はもちろんのこと、デザインが自分の好みに合っているかどうかも車選びの重要なポイントですね。
それぞれ違った魅力を持つRAV4とフォレスターですが、個人的な意見として、本格的な四駆性能(雪道やぬかるんだ道路などの悪路走破性)を求めるなら若干フォレスターに軍配が、力強いデザインを求めるならRAV4に軍配が上がるのではないでしょうか。
RAV4、フォレスターの在庫検索はこちらからどうぞ!
2020年6月8日、トヨタ初のプラグインハイブリッドSUVとして新型車「RAV4 PHV」が発売されました。
RAV4 PHVはRAV4ブランド最上級モデルで価格は469万円からです。
RAV4 PHV/トヨタ自動車ウェブサイト<外部リンク>