トヨタの小型ミニバンのシエンタとホンダが発売しているフリードは、同じジャンルに属しているライバル車種です。
コンパクトカーの中でも人気を集めている両車種ですが、小型ミニバンを考えているなら、どちらも候補になるでしょう。
そこで今回はシエンタとフリードはどちらがおすすめなのか、2車種の違いを徹底比較していきます。
次の愛車にシエンタとフリードが候補と上がっているなら、ぜひ最後までお読みになって比較してみることをおすすめします!
自動車整備士学校在学中に二級自動車整備士を取得。卒業後カミタケモータースへ入社し整備士歴6年が経過。 期間中飛躍的な成長力でカミタケモータース整備士の中でも、2人目となるシニアトレーナーとして現在活躍しながら お客様にとって安心できるカーライフを送って頂くために、日々腕を磨いております。
新型シエンタと新型フリード

現行モデルのシエンタは、2015年にフルモデルチェンジされており、ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバンというコンセプトで開発されています。

対してフリードは、モビリオの後継車として2008年から発売されています。ミドルサイズミニバンでは大きいと感じるユーザ向けに開発され、元祖コンパクトミニバンとして販売されているモデル。
フリードの販売台数が多かったのですが、シエンタは2015年にフルモデルチェンジをして人気となり、販売台数を大きく伸ばしています。コンパクトミニバンは、シエンタとフリードが抜き出ているので、どちらを購入するべきか悩んでしまうこともあるでしょう。
次の見出しから、シエンタとフリードの違いを細かく見ていきます。
シエンタとフリードの大きな違い3つ
比較されることが多いシエンタとフリードの違いを3つピックアップします。
大きく分けると
- 3列目シート
- 走行性能
- 安全装備
上記の3つのポイントで異なっています。
3列目シートの違い
どちらのモデルも3列目シートがあるのですが、シートの質感だけを比較するとフリードが有利になります。
シエンタも先代と比較すると、3列目シートの広さや快適性は上がっているのですが、フロントシートやセカンドシートと同じ素材を使っているフリードの方が上質な雰囲気があります。
3列目の快適性も考えて設計されているので、リクライニングの調整もしやすく快適に過ごしやすいでしょう。大人数で乗る機会が多いのであれば、フリードに軍配が上がる可能性が高いです。
走行性能の違い
車両重量を比較してみると、フリードの方が30㎏ほど重くなっています。コンパクトカーサイズの1.5Lエンジンが搭載されていますが、フル乗車で7人乗るとすると、相当の負荷がかかってしまいます。結果として、走行性能に余裕はありません。
同じ排気量のエンジンですが、ハイブリッドシステムの違いから加速性能ではシエンタが有利です。
シエンタに搭載されるモーターは出力が61PSですが、フリードに搭載されているのは、29.5PSのモーターです。電動モーターのアシスト特性の違いはあるものの、加速時の力はシエンタの方が力強いでしょう。
巡航時の余力では遜色ないですが、街中での発進時や追い越しなどの加速時に違いがでるでしょう。
安全装備の違い
安全機能の違いでは、フリードが有利になります。トヨタの車にはトヨタセーフティセンスが搭載されていますが、どのような内容かは車種によって異なります。
トヨタのセーフティセンスは、街中では十分サポートされる装備ですが、長距離ドライブではアダプティブクルーズコントロールがあるフリードが優位です。
安全装備の見出しでさらに詳しくご紹介します。
ボディサイズ比較
ボディサイズを比較してみましょう。
それぞれの車種のサイズは以下の通りです。
シエンタ | フリード | |
寸法 | 4,260mm×1,695mm×1,675~1,695mm | 4,265mm×1,695mm×1,710~1,735mm |
ホイールベース | 2,750mm | 2,740mm |
ボディサイズは、シエンタの方が少し低いものの、ほとんどサイズは同じと言っても問題ありません。
ホイールベースは10mmシエンタが長くなっていますが、最小回転半径は5.2mで同等なので、取り回しに違いはありません。
コンパクトサイズのミニバンのライバル同士だけに、サイズはほとんど同じです。
少しの違いがあるのは、室内長です。フリードは3,045mmなのですが、シエンタは2,535mm。
単純に計算すると、50cmほどフリードが長くなります。車内の空間では、フリードの方が広いと感じる方もおられるかもしれません。
外装デザイン比較

外装デザインの比較をしてみると、フリードはシンプルな印象でスポーティな雰囲気です。落ち着いた雰囲気があるフロントデザインです。

対して、シエンタの方は特徴的なフロントデザインをしています。斬新的なデザインなので個性あるデザインが好みの方にぴったりでしょう。
デザインは好き好きがありますが、シエンタのフロントマスクは好みが分かれるスタイルです。
画像引用元:ホンダ
リアのスタイルも、フリードはすっきりとしたデザイン、シエンタは後ろ姿も個性的になっています。
画像引用元:トヨタ
内装、インパネ比較
フリードのインパネ
フリードの内装デザインは水平基調になっており、まとまった雰囲気を出しています。メーターはインパネ上部に装着され、視線の移動を抑えるようにされています。
フリードのインパネ
全体的な質感が高くなっており同クラスとしては十分なデザインでしょう。
シエンタのインパネ
シエンタの内装デザインは、エクステリアと同様に個性的なものです。
オレンジのアクセントカラーやサテンメッキ加飾、さらにピアノブラック加飾の組みあわせで、内装も遊び心があります。
シエンタのインテリア
立体感があるインパネをしているのがシエンタの特徴です。
シートの座り心地で比較
シートの乗り心地は、ドライブの快適性に影響を与えるので重要です。また汚れがついてしまうときもあるので、シートがどのような生地なのかも大切です。
フリードのフロントシート
シエンタのフロントシート
前席シートは座り心地は互角となります。どちらも、コンパクトミニバンとして、必要十分な座り心地。
2列目のシートは、6人乗りモデルのフリードは、真ん中にスペースがあるキャプテンシートになっています。
フリード2列目シート
3列目に移動するのも、スペースがあるので問題ありません。
フリードの3列目シート
足元にもゆとりがあります。
シエンタの2列目シート
3列目シートの比較をすると、フリードに軍配が上がります。3列目シートのスペースはフリードの方が広く、大人が座っても膝先にスペースがあるほどです。
シエンタも、2列目シートを前方に移動させると、3列目シートに座ったときに膝先に空間があるものの、スペースは広くありません。
シエンタの3列目シート
座り心地を比較すると、2列目シートと3列目シートのスペースや座り心地を含めて、フリードが勝るといえます。
荷室・収納で比較
シエンタとフリードの荷室や収納を比較していきましょう。
シエンタの荷室長は3列シート車で1,430mm、2列シート車で2,085mmになります。当然ですが、2列シート車の方が荷室は広くなります。
シエンタの荷室
フリードは、キャプテンシートの隙間を活かすと26インチの自転車がそのまま積載できるほどです。
フリードの荷室
シエンタ | フリード | |
荷室高 | 1,070mm | 1,255mm |
荷室幅 | 1,260mm | 1,080mm(開口部) |
荷室フロア高 | 530mm | 480mm |
荷物の積載で大きく影響を与えるのは、フリードは3列目シートが跳ね上げ式ということです。跳ね上げると高さがある荷物を積載できるのですが、幅が狭くなってしまいます。フリード3列目シートを跳ね上げた場合
シエンタは2列目シートを前に倒して、3列目シートを入れ込むように収納します。フラットな空間を作り出せるので、大きな荷物も積みやすいでしょう。
シエンタの3列目シートを格納した場合
シートアレンジで比較すると、シエンタに軍配が上がります。自転車や家具などの大きな荷物を積載しやすいのはシエンタです。しかし、2列目シートの下に3列目のシートを収納するため少し手間がかかる点がネックとなります。
安全装備で比較
それぞれの車種に搭載される装備をさらに見ていきましょう。
シエンタの安全装備
シエンタに搭載されている安全装備は以下のものです。
・プリクラッシュセーフティ
レーザーレーダーと単眼カメラで先行車や歩行者を認識し、衝突の危険性があるときにブザー音とディスプレイで警告する機能です。また警告ブザーが作動しているときにブレーキをかけると、ブレーキアシストをします。
・オートマチックハイビーム
周囲の明るさや対向車のヘッドライトを認識して、ハイビームとロービームの切り替えを自動で行います。歩行者を発見するのにハイビームが推奨されていますが、時には相手ドライバーの目を眩ませる原因になります。
対向車がいない場合のみハイビームにできるので、手間が無くなるだけでなく、夜間でも安全運転の助けになる機能です。
・レーンディパーチャーアラート
車線から逸脱する危険性があるときに、ブザー音とディスプレイで警告します。ウィンカー操作を行う場合には警告が作動しないようになっています。作動するのは、道幅が3m以上で速度が50km/hで走行しているときです。
シエンタには、セーフティエディションがあり、「インテリジェントクリアランスソナー」、「パノラミックビュ―モニター」など、安全に運転するための装備があります。
フリードの安全装備
フリードに搭載される安全装備も見ていきましょう。フリードにはホンダセンシングが搭載されており、機能が充実しています。主な機能をご紹介します。
・誤発進抑制機能
誤ったアクセル操作による飛び出しを防止します。停車時や10km/h以下での走行時にも、障害物を検知している状態でアクセルを踏み込み続けると、出力を抑制して急発進を防止します。また後方の誤発進抑制機能も搭載されているのが特徴です。
・先行車発進お知らせ機能
信号待ちや渋滞時に先行車が進んでも、自車が発進しないときに音とディスプレイで知らせてくれます。
・標識認識機能
道路標識を認識して、ディスプレイに表示してくれる機能です。すべての標識が認識されるわけではないものの、見落としを防ぐ便利な機能です。最高速度とはみ出し走行禁止は速度に関係なく動作し、一時停止と車両通行禁止は約60km/h以下で操舵します。
安全装備の違いを見てみると、フリードのクルーズコントロールが追従型になっていることや、車線維持システムではハンドル支援がある点で、フリードが有利です。高速道路を走行する機会が多いのであれば、ドライバーの疲れを軽減できる装備ですね。
シエンタFUNBASEとフリード+
シエンタFUNBASEとフリード+を比較していきましょう。どちらも5人乗り仕様になって、アウトドアなどの荷物を載せる場面で大活躍です。
シエンタFUNBASE
画像引用元:トヨタ
3列シート車でもフラットな荷室を作り出せるのですが、フルフラットにならないのが懸念点となります。そこで、シエンタFUNBASEは5人乗りでラゲージスペースとつながったフラットなスペースを作り出せるグレードです。
3列目シートがないので広い荷室となっており、キャンプなどのアウトドア道具もたくさん積載できます。2列目シートを倒してしまうと、テールゲートからフロントシートの背面まで2,065mmのスペースとなります。
自転車なでも積みやすくなるでしょう。また車中泊をしたいときでも、段差や隙間が非常に狭いので、快適に過ごせます。
フリード+
画像引用元:ホンダ
フリード+はアウトドアで使いたいという方にぴったりです。5人乗りになって荷室が広くなっているので、アウトドア用の荷物も簡単に積載できます。
2列目シートを前にスライドさせると、荷室も大きくなっているので、長尺物も余裕で積載できます。フリード+は座面を持ち上げて前方に倒す方法を採用しているので、通常のフリードよりもシートをたたむ手間があります。
しかし2列目シートを収納すると、フラットな状態できるのが特徴です。
またユーティリティボードを使用して荷室が2つに区切られているので、アウトドアに出かけるときに便利に使えます。
例えば、車中泊するときにフルフラットにして、荷物を下のスペースに積載可能です。荷物を分けておくことができ、細かな荷物の収納に困ることがありません。
どんな人にシエンタがおすすめか?
シエンタの特徴として、低床なことから乗り降りがしやすいのですが、3列目シートのスペースや座り心地に劣ります。そこで、2列目に家族や年配の方が座ることが多い場合や街乗りが多い方におすすめです。
シエンタはハイブリッドを選択でき、特にモーターの出力が高くなっているので、加速時に力強く走れます。高速での走行ではそれほど差がでないものの、街中での発進の際にモーターによるアシストの差が出るでしょう。
3列目シートをどの程度使用するのか、また荷室を広く使いたいかを比較のポイントとすることをおすすめします。
どんな人にフリードがおすすめか?
フリードをおすすめできる人の特徴を見てみましょう。やはり3列目シートの快適性から、大人数で移動することが多い人におすすめです。2列目シートを動かすことなく、3列目シートに移動できるので、乗り降りがしやすいです。
またシンプルなエクステリアですので、落ち着いた雰囲気の車が良い方にも、フリードがおすすめ。シートの収納方法にも違いがあり、フリードの方が簡単に3列目シートの出し入れができます。頻繁にシートの出し入れをするのであれば、フリードが良いでしょう。
買うなら新車か?中古車か?
シエンタやフリードなどのコンパクトミニバンを購入するときに、新車を購入するのかそれとも中古車を購入するのか迷うかもしれません。
中古車であれば、価格が安いだけでなく納車までの期間の短いという特徴があります。
しかし年数が経過しているので、故障の可能性や事故歴などがリスクとなりえます。もちろん程度の良い中古車や事故歴のない車を選択することでリスクは回避できるでしょう。
新車であれば、中古車のようなリスクはありません。
保証期間が長く修理代も安いので、安心して車に乗ることができるでしょう。しかし予算の問題や納車までが長いというデメリットは存在します。
結論からすると、新車の安心感は魅力的ですが、予算や納車までの期間を考慮しなければいけません。
お得にシエンタ・フリードを買う方法

お得にシエンタやフリードを購入する方法としておすすめなのが、未使用車という選択肢です。
既述した新車のメリットが活かされるのですが、すでに登録済みなので納車までの期間が短いです。また使用されていないものの、登録されているので本体価格が安くなります。
新車を購入する予算はないものの状態が良い車が欲しいと思っておられるなら、未使用車がおすすめです!
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ぜひ実車を見ながら、比較してください。
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