ヤリスクロスの実燃費をテスト!内外装や装備のおすすめポイントもまとめてみました

ヤリスクロス実燃費は?

2020年8月31日にトヨタから発売された「ヤリスクロス」は、ヴィッツの後継モデル「ヤリス」をベースにしたクロスオーバーSUVです。

街乗りにちょうど良いコンパクトサイズで、お財布にも環境にも優しい低燃費。さらに機能や装備が充実していて、デザインも走りも良く、お値段以上に優秀と評判のヤリスクロス。

この記事ではヤリスクロスの実燃費検証や各種装備機能、人気のカラーなど、購入前に知っておきたい気になるポイントをご紹介します!

目次

ヤリスクロスの実燃費を計測してみました!

家計のことを考えると、車選びの条件として「低燃費」はマスト!
優れた燃費性能で話題のヤリスクロスですが、カタログ燃費と実燃費にどれほどの差があるのか、気になるところですよね。

というわけで、実際にドライブをしてガソリン満タン法で実燃費を計測してみました!
今回燃費計測に使用したヤリスクロスは、ハイブリッド2WD車のZグレードです。

こちらのグレードのカタログ燃費は以下の通りです。

ヤリスクロス HAYBRID Z 2WD

  • WLTCモード燃費 27.8km/L
  • 市街地モード 29.4km/L
  • 郊外モード 29.9km/L
  • 高速道路モード 26.1km/L

そして、気になる実燃費の計測結果は……

走行距離は315.9km、12.62Lの給油で、
ガソリン満タン法で計算した結果、
実燃費は25.03km/Lでした。

カタログ燃費の9割に達する数値で、上々の結果となりました。

ヤリスクロスの実燃費

試乗レポート

ハイブリッドならではの快適で静かな走行でした。
高速道路や市街地などさまざまな条件で走行しても、燃費は24km/L台で安定していました。

SUVというと一般的な乗用車に比べてボディが大きい分、燃費があまり良くないイメージがありますが、ヤリスクロスはそのイメージを覆す十二分な燃費性能を持っていることがわかりました。

ヤリスクロスの燃費をモデル別に比較!ガソリンとハイブリッドでどのくらい変わる?

ヤリスクロスのハイブリッドモデルとガソリンモデルのカタログ燃費を人気グレードのGで比較してみると、
ハイブリッド車の2WDで30.2km/L、4WDで28.1km/L、
ガソリン車の2WDで19.8km/L、4WDで18.2km/L、
となっており、リッターあたり約10kmの差が生じます。

燃費だけで比較するとハイブリッドモデルがお得に感じますが、ハイブリッドとガソリンの価格差(約37万円)やリセールバリューなども考えると、単純にどちらがお得と言い切ることはできません。
ハイブリッドかガソリンでお悩みの方は、初期費用を抑えたいからガソリン車、年間走行距離が多いからハイブリッド車、といったようにライフスタイルにあわせて選んでみてください。

スクロールできます
グレードHYBRID XHYBRID GHYBRID Z、Z“Adventure”HYBRID GR SPORT
WLTCモード燃費30.8km/L30.2km/L27.8km/L25.0km/L
市街地モード31.4km/L31.2km/L29.4km/L25.9km/L
郊外モード33.5km/L33.0km/L29.9km/L26.1km/L
高速道路モード29.0km/L28.2km/L26.1km/L23.9km/L
▲ヤリスクロス ハイブリッド車
2WDのカタログ燃費
スクロールできます
グレードHYBRID XHYBRID GHYBRID Z、Z“Adventure”HYBRID GR SPORT
WLTCモード燃費28.7km/L28.1km/L26.0km/L
市街地モード29.5km/L28.5km/L26.4km/L
郊外モード30.9km/L29.9km/L27.2km/L
高速道路モード27.1km/L26.7km/L25.1km/L
▲ヤリスクロス ハイブリッド車
4WDのカタログ燃費
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グレードXGZ、Z“Adventure”GR SPORT
WLTCモード燃費20.2km/L19.8km/L18.8km/L17.6km/L
市街地モード15.3km/L15.0km/L14.4km/L13.3km/L
郊外モード21.3km/L20.8km/L19.7km/L18.7km/L
高速道路モード22.5km/L22.2km/L21.1km/L19.6km/L
▲ヤリスクロス ガソリン車
2WDのカタログ燃費
スクロールできます
グレードXGZ、Z“Adventure”GR SPORT
WLTCモード燃費18.5km/L18.2km/L17.4km/L
市街地モード14.2km/L14.0km/L13.5km/L
郊外モード19.3km/L18.9km/L18.0km/L
高速道路モード20.6km/L20.4km/L19.3km/L
▲ヤリスクロス ガソリン車
4WDのカタログ燃費

ヤリスクロスとライバル車の燃費を比較

ヤリスクロスの燃費をトヨタの他のSUVと比較してみると……

ガソリンハイブリッド
ヤリスクロス20.2km/L30.8km/L
C-HR15.4km/L25.8km/L
ハリアー15.4km/L22.3km/L
RAV415.2km/L20.6km/L
RAIZE18.6km/L設定なし
※WLTCモードの最高燃費で比較

つづいて他メーカーのSUVと比較してみると……

ガソリンハイブリッド
ヤリスクロス20.2km/L30.8km/L
日産 キックス設定なし21.6km/L
ホンダ ヴェゼル18.6km/L21.0km/L
マツダ CX-317.0km/L設定なし
※WLTCモードの最高燃費で比較

トヨタの他のSUVや他メーカーのライバル車と比べてもヤリスクロスは低燃費であることがわかりますね。

写真と動画で紹介!ヤリスクロスの外観&内装デザイン

撮影に使用したヤリスクロスはハイブリッドZグレードの2WDモデルで、カラーはブラスゴールドメタリック×ブラックマイカです。

カミタケチャンネル

トヨタ初の機能が盛りだくさんのヤリスクロス!内装・外装やおすすめの装備など、気になるポイントを動画でもたっぷりご紹介します。

外観

車選びにはやっぱり見た目も重要なポイント!
ヤリスクロスの外観はSUVらしい力強さを感じさせながらも洗練されたスタイリッシュなデザインで、女性からも高い人気を集めています。

ヤリスクロスのボディサイズは
全長 4,180mm × 全幅 1,765mm × 全高 1,590mmで、
「ライズ」と「C-HR」の間に位置する、コンパクトサイズのSUVです。

参考(※全長mm×全幅mm×全高mm)

  • ライズ 3,995 × 1,695 × 1,620
  • C-HR 4,385 × 1,795 × 1,550
  • ヴェゼル 4,330 × 1,770 × 1,605
  • キックス 4,290 × 1,760 × 1,610
  • CX-3 4,275 × 1,765 × 1,550

内装

ヤリスクロスの後部座席は狭い?

「狭い」という口コミの多いヤリスクロスの後席。実際の乗り心地を座って確かめてみました。

ヤリスクロスの後席に座っている様子
ヤリスクロスの後席に座っている様子

試乗レポート

実際に座ってみた感想としては、確かに頭上や足元空間はやや狭いかなという印象です。大柄な方だと少し窮屈に感じるかもしれません。
肘置きがあるのは便利ですが、リクライニングができたり広さがもう少しあれば良かったかなと思いました。

確かにやや狭さは感じる後席ですが、普段は1~2人乗りがメインで家族や友人をたまに後席に乗せるというような使い方であれば、これだけの広さがあれば十分なのではないでしょうか。

ヤリスクロスの人気カラーは?

ヤリスクロスのボディカラーのバリエーションは、モノトーンが8種類とツートンが7種類の全部で15種類です。
モノトーンのホワイトパールクリスタルシャインとセンシュアルレッドマイカは33,000円、ツートンは55,000~77,000円の有料色となります。

モノトーンなら

  • ホワイトパールクリスタルシャイン
  • ブラックマイカ

ツートンなら

  • ブラックマイカ×ホワイトパールクリスタルシャイン

が人気カラーのようです。

ヤリスクロスに限らず、万人受けする白や黒は車の色としても人気が高く、リセール時にも有利です。

実用性抜群!たっぷり大容量のラゲッジスペース

ヤリスクロスのラゲッジスペース
ヤリスクロスのラゲッジスペース

ヤリスクロスのラゲッジスペース容量は390L(※デッキボード下段時)で、コンパクトSUVトップクラスの収納力です。
週末のまとめ買いや、趣味のゴルフやちょっとしたレジャーなど、荷物が多くなりがちなシーンでも頼れる相棒になってくれそうですね。

また、6:4分割アジャスタブルデッキボード(※HYBRID Z、Z、HYBRID G、Gの2WDに標準装備)と、4:2:4分割可倒式リアシート(※HYBRID Z、Z、HYBRID G、Gに標準装備)を使って、様々なアレンジが可能です。

例えばリヤシートの真ん中だけを倒してスキー板やサーフボードを積んだり、デッキボードを下段にしてスーツケースを縦置きしたりなど、荷物にあわせてアレンジできます。

画像:トヨタ ヤリス クロス | 特長 | トヨタ自動車WEBサイト

足だけで楽々開閉!ハンズフリーパワーバックドア

画像:トヨタ ヤリス クロス | 特長 | トヨタ自動車WEBサイト

ハンズフリーパワーバックドアなら、スマートキーを携帯していれば、リヤバンパーの下に足を出し入れするだけでリヤゲートが自動で開閉します。
傘をさしているときや、荷物で両手がふさがっているときにとても便利な機能です。

また、ヤリスクロスでのリヤゲートの開閉速度は従来のトヨタ車の約2倍に向上しているそうです。

ハンズフリーパワーバックドアはHYBRID Z、Z、HYBRID G、Gにメーカーオプション設定です。

スマホとつないでナビ代わりに使えるディスプレイオーディオ

画像:ディスプレイオーディオ | トヨタ自動車WEBサイト

ヤリスクロスには注目のディスプレイオーディオが全グレードに標準装備です

ディスプレイオーディオとは、簡単に言うとスマホとつなぐことで、スマホ内のカーナビアプリなどの対応アプリをディスプレイオーディオ上に表示させ、操作することができるというものです。
つまりスマホと連携させてナビ代わりに使える、というわけです。

注意点としては、ディスプレイオーディオそのものにはナビ機能は搭載されていません。
スマホとつながずに従来のカーナビとして使いたい場合は、オプションでナビ機能を追加する必要があります。
また、テレビ視聴やDVD/CDデッキなどの機能もオプションでの追加となります。

先進の安全運転支援技術が充実!

ヤリスクロスには先進の安全技術が数多く搭載されており、初心者ドライバーや高齢者ドライバーにも安心の設計です。
いつものドライブをより安心安全に、より快適にレベルアップしてくれます。

高度駐車支援でスムーズに駐車!アドバンストパーク

アドバンストパークとは、駐車を行う際に、ステアリング・アクセル・ブレーキ操作を自動で制御し、効率よくスムーズな駐車をアシストしてくれる高度駐車支援システムです
シフト操作だけで並列・縦列駐車ができるので、駐車が苦手な方も安心です。

また特定の場所を駐車スペースとして登録しておくことが可能で、事前に登録しておくことで、区画線のない駐車スペースでも使用することができます。

アドバンストパーク(パノラミックビューモニター付き)はハイブリッド車にメーカーオプション設定です。

360°安全確認!パノラミックビューモニター

パノラミックビューモニターでは、斜め後ろや真横など運転席から目が届きにくい車両周辺の状況を、リアルタイムで確認することができます。
パノラミックビューモニターはX”Bパッケージ”以外のグレードにメーカーオプション設定です。

試乗レポート

運転席からの目視では左後ろの後方が見にくかったのですが、パノラミックビューモニターはかなり見やすくて重宝しました!

車線変更をサポート!ブラインドスポットモニター

高速道路での車線変更時、見えにくい後方の車両をレーダーで検知し、車線変更をサポートしてくれます。
ブラインドスポットモニターはHYBRID Z、Z、HYBRID G、Gにメーカーオプション設定です。

試乗レポート

ブラインドスポットモニターは環状線の車線が多いところでの移動でかなり役立ちました。両サイドあるのが良かったです!

ブレーキとアクセルの踏み間違い事故防止!インテリジェントクリアランスソナー

駐車時に前後4つずつ、計8つのセンサーで障害物を検知し、万が一アクセルとブレーキを踏み間違っても、車両と障害物との距離が縮まると自動でブレーキがかかります。

予防安全パッケージトヨタセーフティセンス

「歩行者事故」「正面衝突・車線逸脱」などの事故が起こりやすいシーンをカバーする先進の予防安全パッケージが「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」です。

ヤリスクロスはX“Bパッケージ”を除く全グレードにトヨタセーフティセンスが標準装備されています。

  • 高速道路のクルージングをサポート レーントレーシングアシスト
  • ついていくをサポート 全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール
  • ぶつからないをサポート プリクラッシュセーフティ(被害軽減自動ブレーキ)
  • 標識の見逃し防止をサポート ロードサインアシスト
  • 夜間の見やすさをサポート オートマチックハイビーム、アダプティブハイビームシステム(※HYBRID Z、Zにメーカーオプション)

様々な路面状況に対応できる4WDシステム

ヤリスクロスにはガソリン車およびハイブリッド車共に、雪道など様々な路面状況に対応できる4WDシステムが備わっており、ちょっとした悪路もこなしてくれます。

ダイナミックトルクコントロール4WD&マルチテレインセレクト(※ガソリン4WD車)

ヤリスクロスのガソリン4WD車には「ダイナミックトルクコントロール4WD」が採用されており、路面にあわせて前輪駆動状態と4輪駆動状態を電子制御で自動的に切り替えます。通常走行時は前輪駆動状態で燃費の良い走りに。発進・加速時や滑りやすい路面、コーナリングでは後輪にトルクが配分されます。

マルチテレインセレクトとは、路面状況に応じた走行支援を3つのモード(※1)から選択することで、オフロードや滑りやすい路面での走破性をより高めることができるシステムです。

※1 マルチテレインセレクトの3つのモード
・標準のNORMALモード
・泥ねい路、砂地路など滑りやすい路面での走行を支援するMUD&SANDモード
・モーグル路、岩石路など凹凸の大きい路面での走行を支援するROCK&DIRTモード

E-Four&TRAILモード(※ハイブリッドE-Four車)

ヤリスクロスのハイブリッド車では、発進・加速時や雪道などの滑りやすい路面でスムーズに4WDに切り替え、発進と走行をアシストする「E-Four(電気式4WD)」が採用されています。

TRAILモードでは、空転したタイヤにブレーキをかけて反対側のタイヤに駆動トルクを配分することで、スタック(雪道やぬかるみでタイヤが空転して進まなくなってしまった状況)からスムーズに脱出することができます。

SNOWモード(※ガソリン4WD車、ハイブリッドE-Four車)

ヤリスクロスのハイブリッド車では、発進・加速時や雪道などの滑りやすい路面でスムーズに4WDに切り替え、発進と走行をアシストする「E-Four(電気式4WD)」が採用されています。

TRAILモードでは、空転したタイヤにブレーキをかけて反対側のタイヤに駆動トルクを配分することで、スタック(雪道やぬかるみでタイヤが空転して進まなくなってしまった状況)からスムーズに脱出することができます。

ダウンヒルアシストコントロール(※ガソリン4WD車、ハイブリッドE-Four車)

スイッチひとつで降板時の車速を低速域にキープし、急な下り坂での安定走行をサポートしてくれます。

ヤリスクロスのグレード構成

ヤリスクロスは多様なニーズに応えるべく幅広いグレード構成で、価格は100万円台から設定されています。

グレード 駆動方式 車両本体価格
ハイブリッド HYBRID Z“Adventure” E-Four 2,936,000円
HYBRID Z E-Four 2,837,000円
HYBRID G E-Four 2,625,000円
HYBRID X E-Four 2,515,000円
HYBRID Z“Adventure” 2WD 2,705,000円
HYBRID Z 2WD 2,606,000円
HYBRID G 2WD 2,394,000円
HYBRID X 2WD 2,284,000円
HYBRID GR SPORT 2WD 2,750,000円
ガソリン Z“Adventure” 4WD 2,562,000円
Z 4WD 2,463,000円
G 4WD 2,251,000円
X 4WD 2,127,000円
Z“Adventure” 2WD 2,331,000円
Z 2WD 2,232,000円
G 2WD 2,020,000円
X 2WD 1,896,000円
GR SPORT 2WD 2,367,000円

グレード別の装備の違い

グレード別の装備の違いを一部ご紹介します。

タイヤ&ホイール

ヤリスクロスのタイヤとホイール

  • Z: 215/50R18タイヤ&18インチアルミホイール(切削光輝)
  • G : 205/65R16タイヤ&16インチアルミホイール
  • X : 205/65R16タイヤ&16インチスチールホイール
リヤコンビネーションランプ
  • Z: フルLED
  • G、X : 一部LED
メーター

ヤリスクロスのメーターパネル

  • Z: マルチインフォメーションディスプレイ(7インチカラーTFT液晶)+自発光式メーター
  • G、X :マルチインフォメーションディスプレイ(4.2インチカラーTFT液晶)+デジタルメーター
ディスプレイオーディオ

ヤリスクロスのディスプレイオーディオ

  • Z、G : 8インチ
  • X : 7インチ
分割可倒式リヤシート
  • Z、G : 4:2:4(リヤセンターアームレスト付)
  • X : 6:4

まとめ

燃費の良さに加えて、使い勝手の良いラゲッジスペースや最新の装備、充実した安全性能など、多彩な魅力を持つヤリスクロスは初心者ドライバーや高齢者ドライバー、ファミリーなど、幅広い層におすすめのSUVです。

新型ヤリスクロスはもちろんカミタケでも取り扱っておりますので、
購入ご検討の際はぜひ一度ご相談下さい。
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