車のエアコンの効きが悪いのはガス不足や汚れのせい?対策方法は?

エアコンガスクリーニング

なんだか最近車のエアコンの効きが悪い・・・
とお悩みではありませんか?

もしかするとその原因はエアコンのガスが減っていたり、汚れているせいかもしれません。
そこですぐにできる対策としておすすめなのが「エアコンガスクリーニング」です!

  • エアコンガスクリーニングでエアコンの効きは良くなる?
  • そもそもエアコンガスクリーニングってなに?
  • ガスの補充との違いは?
  • 料金や作業時間は?

など、エアコンガスクリーニングについて、詳しくご紹介します。

目次

車のエアコンが効かないと感じた場合のチェックポイント

エアコンが効かないと感じるなら、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • 温度を下げて風量調整
  • エアコンフィルターのチェック
  • 内気循環

温度を下げて風量調節してみる

温度が下がらない原因は、設定の違いかもしれません。気温設定が低くなっていること、また風量が十分かを確認してみましょう。

クーラーの場合は温度を下げたとしても、すぐに冷たい風が入ってくるわけではありません。車内の温度が高いなら、どうしてもエアコン内部が冷えるまでも時間がかかります。

暖房の場合も温まってから効いてくることが多いです。エンジンをかけてしばらくしても温風が出てこないなら、故障を疑うとよいでしょう。

エアコンフィルターのチェック

車のエアコンフィルターが詰まっていると、風が出てきにくくなり、エアコンの効きが悪く感じます。

ホコリが詰まっているなら、ブロアーで吹き飛ばすか、交換が必要です。グローブボックスの中にエアコンフィルターが設置されている車種が多いので、エアコンの効きが悪いと感じたならチェックしてみましょう。

内気循環にしてみる

エアコンから風が出ているのに効きが悪いなら、空気の循環モードをチェックします。エアコンには外部からの空気を取り入れる「外気導入」と空気を車内で循環させる「内気循環」があります。

外気を取り入れると、夏は熱い空気が、冬は冷たい空気が入ってくるのでどうしても効きが悪いと感じやすいです。

車のエアコンの効きが悪い原因とは?

車のエアコン(冷房)の効きが悪い原因としては、

  • 故障によるガス漏れ
  • コンプレッサーの故障
  • ガスの不足や汚れ
  • エアコンフィルターの詰まり

などが考えられます。

原因①故障によるガス漏れ

まず故障によるガス漏れについて。まだ新しい車なのにガスが減っている、ガスを補充してもまたすぐにガスが減ってしまう、といったような場合、故障によりエアコンガスがどこかから漏れている可能性があります。

もしガス漏れがある場合は、漏れている箇所を特定し、部品の交換などを行う必要があります。エバポレーターやエキスパンションバルブなど、ガス漏れの原因となる箇所は様々で、修理費用は故障している箇所により大きく変わります。

ガス漏れを放置するとコンプレッサーの故障にもつながるため、速やかな修理をおすすめします。

カーエアコンのエバポレーターとエキスパンションバルブ

画像左:エバポレーター 右:エキスパンションバルブ

原因②コンプレッサーの故障

カーエアコンのコンプレッサー

次にコンプレッサーの故障について。

エアコンが全然効かなかったり作動しないという場合には、コンプレッサーの不具合の可能性もあります。
コンプレッサーの交換が必要な場合、車種にもよりますが数万円~、場合によっては10万円を超える修理費用がかかります。

原因③ガスの不足や汚れ

それから、エアコンの効きが悪いときに考えられる原因はもう一つ。
ガスの不足や汚れです。

エアコンが冷える仕組みは、液体が蒸発するときに周囲から熱を奪う性質を利用しています。その冷媒であるエアコンガスは基本的には減ることは無いと言われていますが、車のエアコンの場合、走行中の振動などの影響で年月を経るうちに、ごく微量ずつですが減っていきます。そして、ガスが減るとエアコンの効きが悪くなることがあります。

ではガスが減った分を補充すれば良いだけなのかというと、そうではありません。

国産車で現在主流のエアコンガスR134a(HFC134aと呼ばれることも)は吸湿性が高く、何年も使っているうちに混入した水分や不純物により、エアコンの効きが悪くなることがあります。

そのため、単に減ったガスを補充するだけでは水分や不純物が残ったままになってしまうので、エアコンガス本来の性能を発揮できません。

つまり、ガスが不足してエアコンの効きが悪いときには、ガスの補充だけでなく、エアコンガスクリーニングも同時に行うのがおすすめです。

ガスの種類はボンネット裏などに貼られているステッカーで確認することができます。

原因④エアコンフィルターの詰まり

エアコンフィルター

チェック項目でもあるエアコンフィルターは、エアコンの効きを左右します。ホコリで空気が通らない状態になっていると、エアコンが効かないだけでなく、異音の原因になりかねません。

エアコンフィルターの点検と清掃は、比較的簡単なので定期的に行うのがおすすめです。フィルターが詰まってくると臭いが発生したり、異音が発生したりします。

エアコンの効きや音に注意しておき、異常があるならすぐにチェックするのがおすすめです。

原因⑤リレーの故障

電流をコントロールするリレーは、接点がある電流をオンオフしています。このリレーが故障すると、コンプレッサーに電流が流れなくなるので、エアコンが効かなくなります。

原因⑥サーミスタの故障

温度を測るサーミスタが故障すると、温度管理ができなくなりエアコンが効かなくなるケースがあります。

原因⑦サーボモーターの故障

サーボモーターは空気の流道を調整する部品になっています。冷たい空気と温かい空気を混ぜなくなるので、温度の調整ができなくなり、エアコンが効かないと感じます。

原因⑧エアコンガスの詰まり

エアコンガスは配管を通って循環しますが、その管が詰まってしまうとエアコンが効かなくなります。ゴミや凍結によってガスが詰まることがあります。

車のエアコンが効かない場合の修理費用

車のエアコンが効かない場合に想定されるトラブルと、修理費用の目安をご紹介します。

冷房の場合

エアコンフィルターの交換 

フィルターの交換:2,000円~

エアコンフィルターの交換は、整備経験者でなくても簡単にできるので、自分で挑戦できます。カー用品店で2,000円程度で購入できるので、自分で交換してみましょう。

フィルターには、花粉や黄砂を除去できるタイプも販売されています。臭いが気になるなら除菌フィルターを選択しましょう。

エアコンガスのトラブル

配管トラブル:1万~7万
センサー交換:1万円程度

エアコンガスのトラブルは、複数の要因が予想されます。エアコンガスは長い配管で接続されており、ガスが管を通っていきます。

エアコンガスの配管にゴミが詰まってしまうと、ガスが流れなくなってエアコンが効かなくなるでしょう。凍結してしまい、センサーが故障してしまうと、温度調整されていない風が出てくるときがあります。

コンプレッサーの故障

コンプレッサー:新品なら10万円程度、リビルド品なら5万円程度

エアコンガスに圧力を加える部品のコンプレッサーは、負担がかかるので故障してしまうケースがあります。

故障してしまうと、交換で対応しますが、新品の他にリビルド品が選択できます。古くなった部品をオーバーホールしたリビルド品なら費用を抑えられるのでおすすめです。

エバポレーターの汚れ

エバポレーター洗浄:4,000円~20,000円

熱交換器となるエバポレーターも汚れが詰まっていたり、故障していたりすると空調が効かなくなります。

エアコンフィルターの場合と同様に、空気の流れが悪くなるので、定期的に清掃が必要です。取り外しせずに行う簡易洗浄であれば費用が抑えられますが、取り外すと徹底清掃できる分、費用も高くなります。

暖房の場合

ラジエーターの故障

冷却水の補充:2,000円程度
ラジエーターの交換:20,000円~100,000円

エンジンを冷却するのに必要なラジエーターですが、正常でないならエアコンが効かなくなります。冷却水が充分なことを確認したなら、ラジエーターの故障を疑えるでしょう。

ラジエーターの故障は、エアコンの効きだけでなく、エンジンのオーバーヒートにも左右するので早めに整備しましょう。

サーモスタットの故障

サーモスタットの交換:10,000円程度

サーモスタットは、冷却水の温度調整をしている部品です。故障してしまうと、冷却水の循環ができなくなって、暖房が効かなくなります。

冷却水の流れを調整して、すぐに温かい風が出るようにしてくれる部品なので、故障したなら交換しましょう。

エアコンガスクリーニングとは?

エアコンガスクリーニングの機械

エアコンガスクリーニングについて簡単に説明しますと、専用の機械を使ってエアコンガスを全て回収し、ガスに混じった水分や不純物を取り除いて、ガスを適正量まで充填するというものです。

一般的なエアコンガスクリーニングの工程

エアコンガスクリーニングの様子
  1. エアコンガスを回収
    エアコンガスクリーニング専用の機械を使い、ガスを回収します。
  2. ガスクリーニング
    回収したガスを特殊なフィルターに通し、ガスの中の水分や不純物を除去します。
  3. 真空引き
    エアコン内の空気や水分を抜き取り真空にします。この際にガス漏れのチェックを同時に行います。
  4. エアコンガスの充填
    適正量までガスを充填します。

エアコンガスクリーニングのメリット

ガソリンスタンドなどで行われているガスチャージの場合、真空引きやクリーニングを行わずに単にガスを補充するだけなので、水分や不純物が残ったままになってしまいますが、エアコンガスクリーニングなら、ガスの水分や不純物を取り除いて綺麗にすることができます。

そのほかにも、

  • 真空引きでガス漏れのチェックができる
  • ガスを適正量まで正確に充填できる

といったメリットがあります。

メリット①ガスの水分や不純物を取り除くことができる

水分や不純物が混ざっていては、エアコンガス本来の性能を発揮できず、エアコンの効きが悪くなることがあります。エアコンガスクリーニングではガスを一度全て抜いて、特殊なフィルターでガスを綺麗にします。

メリット②真空引きでガス漏れのチェックができる

もし部品の経年劣化などが原因でガスが漏れている場合、その原因を解消しなくてはせっかくガスを補充しても意味がありません。エアコンガスクリーニングでは、真空引きの際にガス漏れのチェックを同時に行います。

メリット③ガスを適正量まで正確に充填できる

ガスは適正量でなければ性能をフルに発揮することができないため、多すぎても少なすぎてもいけません。
エアコンガスクリーニングなら、ガスを一旦全部抜き、クリーニングと真空引きをした後に、機械が適正量まで正確にガスを充填します。

エアコンガスクリーニングはどこでできる?

エアコンガスクリーニングはディーラーや整備工場、カー用品店などで行っています。
そしてもちろん、カミタケモータースでも施工可能です。

カミタケのエアコンガスクリーニングについて

カミタケのエアコンガスクリーニングの様子

パイプ内に水やゴミが溜まって腐食してしまうことで、エアコンの効きが悪くなってしまったり不具合が出てしまうので、それを防ぐために一度ガスを抜いてクリーニングし、新しく入れ直すという作業がエアコンガスクリーニングです。

エアコンガスクリーニングを行うとかなりの確率で規定ガス量より減少している事が殆どです。

エアコンガスクリーニングを定期的に行うとエアコン機器への負担が減り、結果的にエアコンの故障が減少します。

料金

エアコンガスクリーニング単品快適プラン(パワーエアコンとセット)
軽自動車9,35013,200
小型9,90013,750
中型10,45014,300
大型11,00014,850

※料金は税込価格です。

※小型 → 車両重量1500kg以下、ルーミーやフィットなど
※中型 → 車両重量2000kg以下、ヴォクシーステップワゴンなどのミニバン
※大型 → 車両重量2001kg以上、ハイエースなど
※輸入車はご対応不可となります。
※ハイブリッド車・EV車をお乗りの方、まずはカミタケ各店までお問い合わせしてください

カミタケでは通常のエアコンガスクリーニングにプラスして、信頼のワコーズブランドの「パワーエアコン」という添加剤を一緒に施工することで、冷えやすく効きがパワーアップするという「快適プラン」というセット商品もご用意いたしております。

ワコーズのパワーエアコン


パワーエアコンには、

  • コンプレッサーの抵抗を減らし、エアコン使用時の燃費悪化とパワーロスを低減
  • エアコンシステムの耐久性を向上
  • システム内部の汚れを取り除き分散させることで、熱交換率を高め、エアコンの冷房効率を向上

といった特長があります。
参考https://www.wako-chemical.co.jp/global-image/units/upfiles/1172-1-20130723151531.pdf

エアコンの効きが悪いとお悩みの方はぜひ一度お試しください。

作業時間

作業時間は約30分です。

ご予約・お問い合わせ

エアコンガスクリーニングのご予約やお問い合わせは下記電話番号にて承っております。ご不明な点などがございましたら、お近くのカミタケモータースまでお気軽にご相談ください!

枚方店電話問い合わせ
在庫検電話問い合わせ

よくある質問

車のエアコンが効かない原因は?

車のエアコンが効かなくなるのは、エアコンガスの不足や配管の詰まり、コンプレッサーの故障などがあります。

エアコンが効かないときの修理方法は?

フィルターの交換やガスの補充で改善する場合もありますが、配管やコンプレッサーの交換などの修理が必要なこともあります。原因を正しく判断するために業者に依頼することをおすすめします。

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