カミタケによくいただくお問い合わせの一つに「ドラレコが壊れた」「ドラレコの録画ができてない」といったドラレコ関連のトラブルがあります。
実際にドラレコを調べてみると、そういった場合の故障の原因の多くはSDカードの不具合です。
そこで今回はドラレコの故障を予防するために、ぜひ実施していただきたいSDカードのメンテナンスについてご紹介します。
ドラレコの故障の原因で多いのは「SDカード」
ドライブレコーダーのトラブルで一番多いといわれているのが「SDカード」の不具合です。
※microSDなどいろいろありますが、全部ひっくるめて以下「SDカード」と表記します。
なぜドラレコではSDカードの不具合が起こりやすいのかというと、常時録画による繰り返しの書き込みや、衝撃、振動、真夏の高温など過酷な使用環境であることから、デジカメやスマホ等一般で使う範囲に比べて、SDカードへの負担が大きく劣化が早いためです。
「ドラレコの故障かな?」と思ったら、まずは取扱説明書のトラブルシューティング等を確認し、SDカードに問題がないかをチェックしてみてください。
SDカードに不具合がある場合、SDカードの交換が必要なことがほとんどですが、フォーマットの実施(※フォーマットするとSDカード内のデータは全て消えるので注意してください)で改善されることもあるようです。
SDカードのメンテナンスについて
SDカードの不具合によるドラレコの故障を防ぐためには、SDカードの定期的なメンテナンスが必要です。
しかし、国民生活センターの資料http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20180802_2.pdf)によると、約6割の方がSDカードのフォーマットや交換の必要性を知らないなど、多くの方が適切なメンテナンスを実施できていないというアンケートデータもあります。
そこで意外と知られていないSDカードのメンテナンスについて、簡単にご紹介したいと思います。
メンテナンス① SDカードの定期的なフォーマット
フォーマット(初期化)はなぜ必要?
ドライブレコーダーの映像はSDカードに保存されます。SDカードの容量がいっぱいになると、古いデータから削除されて新しいデータが上書きされますが、上書き保存を何度も繰り返すうちにデータのゴミのようなものが溜まってしまい、動作が不安定になってエラーが起こりやすくなります。
そこでドラレコの安定した動作のために、SDカードの定期的なフォーマットが推奨されています。
フォーマットの頻度は?
フォーマットの目安としていわれるのは、だいたい2週間に1回程度という場合が多いようです。
推奨されるフォーマットの頻度はメーカーや製品によって異なるため、お使いのドライブレコーダーの取扱説明書をご確認ください。
また、ドラレコによってはフォーマット推奨時期になると、フォーマットを促すメッセージ表示が出るタイプの製品もあります。
フォーマットのやり方は?
たいていの場合はドラレコ本体のメニュー選択で行うことができます。フォーマットの方法は製品によって異なりますので、詳しくはお使いのドライブレコーダーの取扱説明書をご確認ください。
フォーマット時の注意点としては、SDカードのデータが全て消えてしまいますので、残しておきたいデータがある場合は事前にパソコンなどでバックアップを取っておいてください。
フォーマット不要なドラレコもあります
最近ではフォーマット不要を謳うドライブレコーダーも増えています。
フォーマットの作業が面倒と感じる方はメンテナンスフリーなドラレコへの買い替えもご検討されてみてはいかがでしょうか。
メンテナンス② SDカードの定期的な交換
ドラレコに何年も同じSDカードをつけっぱなしにしていませんか?
SDカードは消耗品のため、定期的に新品への交換が必要です。
SDカードにはそもそも、書き込み上限回数というものが存在します。ドライブレコーダーでは運転中の映像を常時録画し、何度も上書きを繰り返しているため、デジカメやスマホで使用する場合と比べるとデータを書き込む回数が大いに増えます。
それに加えて、衝撃や振動、真夏の高温などの過酷な車内環境もあり、通常の使用に比べてSDカードの劣化が早く、寿命も短くなります。
ドラレコで使用する場合のSDカードの寿命について、メーカー側ではっきりとした寿命が公表されているわけではありませんが、おおよそ1~2年程度と言われています。容量や使用環境によっては1年も経たないうちに使えなくなってしまうこともあるようです。
ドラレコのSDカードは1年を目安に、定期的に新しいものへの交換をおすすめします。それに加えて、実際にきちんと録画できているかどうか、ドラレコの映像を定期的に確認することも大切です。
ドラレコ用SDカードの選び方
ドラレコのSDカードを交換する場合、SDカードならなんでも良いというわけではありません。
ノーブランド品などの安価なSDカードもたくさん出回っていますが、このような安価なSDカードは耐久性が低いため、ドラレコのような過酷な使用環境には適しておらず、すぐに壊れてしまうこともあります。
安く済ませたいからといって格安のSDカードを買ってしまうと、せっかくドラレコを付けているにもかかわらず、いざというときに「録画できていなかった」というリスクが高くなります。
こうしたリスクを減らすためにも、ドラレコのSDカードを交換する際は取扱説明書でメーカーが指定する規格等をしっかりと確認し、ドラレコでの使用に適した高耐久なSDカードを選ぶことをおすすめします。
まとめ
●「ドラレコの故障かな?」と思ったら、まずはSDカードが壊れていないかチェック!
●SDカードは定期的なフォーマットが必要です。
●SDカードは消耗品なので定期的に新しいものに交換を。