トヨタの4ランナー(フォーランナー)が登場へ|ハイラックスサーフが再登場?

4ランナー

トヨタ自動車の米国部門は4月9日、SUV『4ランナー』(Toyota 4Runner)の新型を発表しました。

従来型の5代目4ランナーは2009年9月に発表されましたが、4代目までは日本で『ハイラックスサーフ』として販売されていたモデルです。しかし、5代目からは北米専用モデルとなり、日本では初代から4代目までの25年間でハイラックスサーフの販売が終了しました。

15年ぶりのモデルチェンジとなった新型のデザインは、ミシガン州に拠点を置くCALTYデザインチームが担当しました。新型4ランナーがどのように進化したのか、特徴を詳しく解説します。

目次

4ランナーが北米で発表

4ランナー

画像引用元:2025 Toyota 4Runner | Toyota.com

トヨタの「4ランナー(4Runner)」は、40年以上にわたって同社のラインナップで定番商品であり続けています。15年ぶりにモデルチェンジした新型の登場で、トヨタのボディ・オン・フレーム構造車のラインナップが完全に刷新されました。

2021年に発表された3代目「ツンドラ」フルサイズピックアップを皮切りに、トヨタは「TNGA-F」プラットフォームを活用し、「セコイヤ」、「タコマ」、「ランドクルーザー」、さらにレクサスの「GX」と「LX」と次々に大型SUV・ピックアップトラックのモデルチェンジを進めてきました。

そして、第6世代の2025年型4ランナーは、少なくとも北米ではその締めくくりを飾るモデルとなります。トヨタの大型SUVシリーズの最新モデルとして、その進化したデザインと機能に期待が高まります。

アクティブな仕様も追加へ

4ランナー

画像引用元:2025 Toyota 4Runner | Toyota.com

トレイルハンターには、オーストラリアのARB社が開発した「オールドマンエミュー」ブランドのサスペンションが装備されています。これはリモートリザーバー付きの2.5インチ鍛造ショックで、リアアクスルに取り付けられています。また、専用のルーフラックもARB社と共同でデザインされており、装着されています。

さらに、トーヨータイヤの「OPEN COUNTRY(オープンカントリー)」という33インチのオールテレーンタイヤを使うことで、車の最低地上高が前方で約50mm(2インチ)、後方で約38mm(1.5インチ)も高くなりました。

そして、トレイルハンターには、20インチのLEDライトバーが組み込まれたブロンズ仕上げのグリルがあります。加えて、ロックレールと高強度スチール製のスキッドプレートも標準装備されているため、よりタフなオフロード性能を備えました。これらのアクセサリーは、オフロードでの冒険に最適な機能性と耐久性を提供します。

ハイラックスサーフの遍歴

4ランナーは国内ではハイラックスサーフとして販売されていたモデルです。ここでは、国内市場でハイラックスサーフがどのような変化を遂げたのか紹介します。

初代 N60系 1983年~1989年

初代4ランナーは「ハイラックス」ピックアップをベースにしたSUVとして1983年に発売されました(日本では「ハイラックスサーフ」の名前で販売)。当時のピックアップから派生した多くのSUVと同様に、初代4ランナーは後部に着脱可能なハードトップを備えており、これを取り外すと前席の後ろに仕切りのないハーフオープンのピックアップとして使えたのが特徴です。

ハードトップとサンルーフを取り外すと、オープンカーにもなる仕様でした。

2代目 N130系 1989年~1995年

ハードトップとサンルーフの構造は第2世代になると廃止され、4ドアボディもラインナップされます。4ランナーに2WD、ハイラックスサーフに4WDが設定されます。

3代目 N180系 1995年~2002年

1995年に登場した第3世代では、SUVの人気が高まってきた時期になりました。先代からのデザインを引き継ぎ、特にオンロードでの乗り心地を改善したモデルになります。

オンロード主体のスポーティモデルの「スポーツランナー」が追加されます。

4代目 N210系 2002年~2009年

「ランドクルーザー プラド」とプラットフォームを共有するようになりました。この関係は現在まで続き、トヨタのボディ・オン・フレーム構造車全体にも拡大されています。

ハイラックスサーフとランドクルーザープラドとの差が無くなってきたモデルです。

5代目 N280系 2009年~

2009年にデビューした第5世代のモデルは、海外専売車となり、4ランナーのみとなりました。それでもモデルチェンジすることなく、ロングセラーを続けたモデルです。

4ランナーのエクステリア

4ランナー

画像引用元:2025 Toyota 4Runner | Toyota.com

新型4ランナーのデザインは、新型タコマとの強い血縁的な類似を感じさせつつも、日本でハイラックスサーフと呼ばれた初期世代を思い起こさせます。リアのルーフトップは着脱できないものの、リアクオーターウィンドウは初代のようにルーフに回り込むデザインになっています。

テールゲートのガラスは先代と同じくゲート内部に下げて開けることが可能で、サーフボードなどの長尺物を車体後部から突き出して積むことができます。新型4ランナーは、懐かしさと新しさを兼ね備えたデザインが魅力的ですね。

タンドラを意識させるフロントフェイスやカンガルーバーらしいプロテクター風のデザインは、タフさを感じさせるものです。

ゴツさやたくましさが強調されたスタイルになっています。

4ランナーのインテリア

4ランナー

画像引用元:2025 Toyota 4Runner | Toyota.com

インテリアは上質さと先進性を感じさせるデザインが採用されています。

操作しやすく機能的なインターフェイスを追求し、2列目のタンブルシートは新型4ランナーの使い勝手を向上させ、荷室フロアを最大限に活用できるよう設計されています。

トヨタの最新技術を搭載した新しいインフォテインメントスクリーンも採用されており、8インチまたは14インチのマルチメディアタッチスクリーンが装備されます。このシステムは、ワイヤレスのApple「CarPlay」とGoogle「Android Auto」に対応し、スクリーンの右側にはUSB-Cポートが配置されています。

前席にはデュアルUSB-C充電ポートも装備。さらに、7インチのメータークラスターがベースグレードに標準装備され、上位グレードには12.3インチのデジタルメータークラスターがあります。

4ランナーのパワーユニット

トヨタ車でますます多く採用されている2.4L直列4気筒ガソリンターボエンジンは、第6世代4ランナーにも搭載されており、スタンダードな「i-Force」バージョンでは最高出力278hp(281ps)、最大トルク317lb-ft(430Nm)を発揮します。

ハイブリッドモデルの「i-Force Max」には電動モーターとニッケル水素バッテリー(容量1.87kWh)が組み合わされ、合計で最高出力326hp(330ps)、最大トルク465lb-ft(630Nm)を実現。牽引能力は5000ポンド(約2268kg)から6000ポンド(約2722kg)という力強さを見せてくれるスペックです。

組み合わされるのは8速オートマチックトランスミッションで、これはタコマやランドクルーザーと共通です。駆動方式は先代と同じく、後輪駆動、パートタイム4輪駆動、フルタイム4輪駆動の3種類から選べます。4輪駆動には2速トランスファー(副変速機)と「アクティブトラクションコントロール」が備わり、タイヤが空転した際に最もグリップする車輪に駆動力を配分します。オートLSDは全車に標準装備です。

新型4ランナーの「TRDオフロード」や「TRDプロ」、新たに設定された「トレイルハンター」モデルには、電動リアデフロックも装備されています。「プレミアム」仕様にはセンターデフロックが標準装備されていますが、「リミテッド」ではオプションです。

4ランナーに新たに採用された「SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)」は、スイッチ操作でフロントのスタビライザーの結合と分離を切り替えられる機能です。舗装路ではスタビライザーを結合させて操縦安定性を高め、悪路走行時には切り離すことで前輪の接地性を向上させます。

国内での発売はある?

2025年モデルの4ランナーの国内発売は予定されていません。しかしハイラックスだけでなく、三菱のトライトンとピックアップトラックの種類も増えてきていますし、SUV人気も継続しているので、国内で発売されれば人気を集めるでしょう。

今後どのように展開していくのか期待したいものです。

トヨタ車をお得に購入するならカミタケモータース

トヨタ車をお得に購入するなら、低金利プランの利用がおすすめです。新車を購入するときに、ローンを利用する方が一般的です。

ローンは支払額を一定にして、高額になりがちなSUVのような車も購入しやすい方法。しかし金利手数料が必要になるので、トータルコストを考慮するのは大切です。

弊社カミタケモータースでは、新車1.99%の超低金利プランを提供しており、お得にトヨタ車を購入していただけます。

車種やグレードによって異なりますが、他社同等プランと比較して何十万円も差額が出ることも。国産全メーカー、全グレードに対応しているので、ぜひこちらから気になる車がいくらで購入できるのかチェックしてください。

目次