スイフトの燃費は？実燃費や競合車種との比較

2024年9月21日

スイフトはスズキが販売しているコンパクトカーです。軽量でスポーティな走りが魅力となっているモデルですが、燃費はどのくらいでしょうか？

車を維持する際に無視できないのが、燃費です。この記事では、カタログ燃料消費率や実燃費がどのくらいになっているのか詳しく紹介します。

スイフトの燃費性能

スズキの「スイフト」は、その走行性能と燃費性能のバランスが評価されているコンパクトカーです。デュアルジェットエンジンを搭載し、軽量化したプラットフォーム「ハーテクト」やマイルドハイブリッドシステムを採用しています。

WLTCモードのカタログ燃費は、ガソリン車、マイルドハイブリッド車ともによいものです。

しかし、実際の燃費は運転環境や運転方法により変動します。そのため、スイフトの燃費性能を最大限に引き出すために、エコドライブを心がけることで、カタログ燃料消費率に近い数値を出せるでしょう。

マイルドハイブリッド搭載

スズキのスイフトは、マイルドハイブリッドシステムを搭載しています。このシステムは、エンジンと電動モーターが連携して動力を供給することで、燃費性能を向上させます。エンジンが必要ない状況では、電動モーターが動力を提供し、エンジンの負荷を軽減させるシステムです。

また、ブレーキング時にはエネルギー回生機能が働き、専用バッテリーに電気エネルギーを蓄えます。これにより、エンジンの使用を最小限に抑え、燃費を改善します。

スイフトのマイルドハイブリッドシステムは、効率のよいISGを活用し、減速時に発電し、静かに再始動するのが特徴です。

軽量で低燃費

スズキの「スイフト」は、その走行性能と燃費性能のバランスが評価されているコンパクトカーです。デュアルジェットエンジンを搭載し、軽量化したプラットフォーム「ハーテクト」やマイルドハイブリッドシステムを採用しています。

低燃費を実現するには車重も大切です。スイフトは軽量ボディで低燃費に走行できるのが魅力です。

5MTも選択可能

スズキの「スイフト」は、5速マニュアルトランスミッション（5MT）を選択できる数少ないコンパクトカーの一つです。多くの現代の自動車は自動トランスミッション（AT）を採用していますが、スイフトはドライバーがギアを自分で切り替えることができる5MTを提供しています。

ドライバーが車のコントロールをより直接的に感じることができ、運転の楽しさを追求することができるというメリットがあります。また、マニュアルトランスミッションは、エンジンの出力をより効率的に利用することができ、燃費性能の向上にも寄与します。

新型スイフトには、マイルドハイブリッドが搭載されているグレードでもMT車を選択可能です。燃費と運転の楽しさを両立できます。

スイフトの概要

スズキの「スイフト」はスズキを代表するコンパクトカーです。小さな車ですが、スズキが自信を持って出している代表作です。2000年に登場してから、ホンダのフィットやトヨタのアクアみたいな他のメーカーのコンパクトカーと競合してきたモデルです。

初代モデルは、軽自動車のKeiと似たデザインのクロスオーバー風モデルでした。その後、2代目になると、ハッチバックモデルとして登場します。

2代目では、世界戦略車として開発されたのも特徴。自動車の基本をしっかり作り込んだことで、世界から評価を集めたモデルとなりました。

その後は、キープコンセプトでデザインや機能を向上させ、現在の5代目まで続いています。

スイフトの特徴

スイフトスポーツがある

スイフトには「スイフトスポーツ」というスポーツグレードがあり、かっこよいグレードが選択できます。

世界ラリー選手権（WRC）にも出ていて、レースで磨かれた技術をそのまま市販車に活かしています。ただのコンパクトカーだけでなく、スポーツカーとしても十分楽しめるモデルです。

安全装備も充実している

スイフトは、ただ小さいだけでなく充実した安全装備もあります。軽量化をはじめ、ハイブリッド技術を使ったり、最新の安全装備を搭載して、進化しています。

搭載されているのはスズキセーフティサポートで、危険を検知したときにブレーキのサポートをします。

グレードにより、アダプティブクルーズコントロールが搭載され、上位グレードは停止保持機能付と全車速追従機能付です。長距離運転もラクラクこなしてくれる機能があります。

スイフトのカタログ燃費

2WDモデルのカタログ燃料消費率は以下の通りです。

HYBRID MZ / HYBRID MX 2WD：24.5km/L
HYBRID MZ / HYBRID MX 4WD：22.7km/L
XG 2WD：23.4km/L
XG 4WD：22.0km/L
HYBRID MX 2WD 5MT：25.4km/L

搭載されているエンジンは、新規開発されたZ12E型の1.2Lエンジンです。高圧縮化や高速燃焼化などの技術が搭載されたので、低燃費で走行できます。

スイフトの実燃費

燃費計測サイトのe燃費では、以下の実燃費となっています。現行モデルは発売されて間もないため掲載されていません。そのため、先代モデルの数値となります。

FF CVT：17.5km/L
4WD CVT：14.3km/L

マイルドハイブリッドなので、トヨタのようなストロングハイブリッドには劣るとはいえ、十分低燃費に走行できます。

4WDモデルでも、街中を含む実燃費で約14km/Lなのは優秀でしょう。

スイフトを低燃費に走行させるポイント

定速で走行する

定速走行は燃費を改善する効果的な方法です。アクセルペダルを一定に保ちながらスムーズに運転することで、エンジンの負荷が均一になり、燃料の無駄遣いを防ぎます。特に高速道路ではクルーズコントロールを活用することで、より一層の燃費向上が期待できます。

発進の際には、キビキビと加速して、できるだけ早く定速走行に移行するのがおすすめです。

急な操作を避ける

急ブレーキや急加速は燃費の大敵です。急な操作はエンジンに大きな負荷をかけ、燃料消費を増加させます。スムーズな運転を心掛け、余裕をもった運転計画を立てることが燃費向上に繋がります。

不要な荷物を積載しない

車内やトランクに不要な荷物が多いと、その重さが燃費を悪化させます。普段使わないアイテムは積載しないように心がけましょう。特に重い物は影響が大きいので、定期的に車内を整理整頓することが重要です。

タイヤの空気圧のチェック

タイヤの空気圧は燃費に直接影響します。適切な空気圧を保つことで、タイヤと路面の抵抗が減少し、燃費が改善されます。月に一度は空気圧をチェックし、メーカー推奨の空気圧に調整する習慣をつけましょう。

スイフトと競合車の燃費比較

ホンダフィット

スズキのスイフトとホンダのフィット、両方とも日本が誇るコンパクトカーですが、それぞれに特徴があります。

まずスイフトですが、この車のカギはそのスポーティーさです。現行は見た目も優れていますが、軽量なボディを活かした走りが魅力です。特にスイフトスポーツなら、欧州に対応できるしっかりした足回りで、ドライブの楽しさが倍増します。内装もシンプルでスタイリッシュ、まさに大人のおしゃれ心をくすぐるデザインです。

一方のフィットは、内部の広さと使いやすさが魅力。どんなにガッツリ荷物を積んでも大丈夫な広々とした空間が自慢です。安全面では「Honda SENSING」が全部のグレードに標準装備されていて、これがまた安心感をグンと上げてくれます。そして、燃費のいいハイブリッドも選べるので、用途に応じてピッタリの1台が見つかることでしょう。

スズキのスイフトとホンダのフィットは、パワーユニットに違いがあります。

スイフトは、1.2Lのガソリンエンジンに小さなモーターをプラスしたマイルドハイブリッドを採用していて、新しいZ12E型のエンジンが搭載されています。それに対してフィットは、ホンダが独自に開発した2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を使っています。

モーターの最高出力は90kW（123PS）でスイフトよりもパワフル。ガソリン車でも1.5Lのエンジンで、最高出力は87kW（118PS）、最大トルクは142N・mとパワーと燃費を両立しています。

トヨタヤリス

トヨタのヤリスとスズキのスイフトを燃費で比べてみると、ヤリスのハイブリッド車は30.2～36.0km/Lでトップの数値です。これは、かなりの燃費効率の良さを誇っています。一方、ガソリン版だとヤリスは19.0～21.3km/Lですが、スイフトのガソリン車がそれを上回る22.0～23.4km/Lで、ガソリン車の勝負ではスイフトの方が少し優れています。

スイフトのマイルドハイブリッド版は、22.7～25.4km/Lという燃費を出していますが、これはヤリスのハイブリッド版に比べると少し見劣りする数値です。この燃費の差は、車のエンジン性能が関係しているでしょう。

トヨタのヤリスとスズキのスイフトは、どちらも人気のあるコンパクトカーですが、それぞれのパワーユニットには大きな違いがあります。