経年車をどう蘇らせるか丨長く乗る人ほど知るべき外装ケアの本質

車 若返り

中古車市場が加熱し、新車価格も上昇し続ける今、「いま乗っている車を長く、大切に維持したい」というニーズは確実に増えています。

そうした中で、今回は社内スタッフの愛車(ホンダ・クロスロード/約20年選手)を題材に、外装ケア用品の実力を検証しました。単なるレビューではなく、“経年車オーナーがどの工程から改善すべきか”を、プロの視点とユーザー目線の両側から探っていきます。

目次

古い車は悪くない。放置する前にケアを

車を長く所有する人なら誰もが感じる共通の悩みが、洗車しても取れない白ぼけ、樹脂の劣化、タイヤのくすみ。こうした変化は“老化”ではなく“適切なケア不足”で起こるものです。

今回の動画では、劣化したパーツを若返りさせることができるのか、いくつかの商品を実際に使ってみながらレビューしていきます。

カミタケチャンネル!

オートバックスで購入できる車の若返りに必要な3点セットを実際に試してみました!簡単施工で見た目を改善できるおすすめグッズの使い勝手を動画でチェックしてください!

樹脂パーツの白ボケに挑戦:「使い切りガラス系コート」

今回のテスト車は約20年落ちということもあり、樹脂パーツの白化が深刻でした。樹脂パーツが白ぼけしてしまうのは、熱や紫外線の影響の他に、汚れの影響を受けることがあります。

塗装されていないので、白ぼけてしまうと見た目も悪くなってしまいます。そこで使用したのが、スポンジで塗って拭くだけのガラスコーティング剤。

伸びが良くてサラッとしてる

プレミアム未塗装樹脂ガラスコーティング超耐久20ml(1,480円)

注意点としては、使い切りタイプなので保存しておけないので注意が必要です。撥水成分が含まれるので、汚れが付きにくいのもポイント!

汚れが付いていない新車のうちから、ケアしておくのが良さそうですね。

タイヤ光沢で若返りを:足もとのケア

次に使用したのが、タイヤに黒い深みを与える水性ワックス。

おしゃれは足元からって言うやんか。タイヤとホイールが綺麗なだけで、車全体が若返って見えるんですよ

タイヤに艶があると印象が異なるので、20年近く経っていて、あまり洗車されていない車のタイヤがどのように変化するのか注目です。

塗ってみると即変化するのが見えてきました。

ギラつきすぎない自然な黒、これ好きです

プレミアムタイヤワックス200ml(1,280円)

タイヤの表面に輝きを与えてくれるだけでなく、水性なのでタイヤに負担が少ないのもおすすめポイント。自然な輝きが好みの方におすすめですね。

ただし、注意点もあります。

溝(トレッド面)に塗ったら滑るから気をつけて!

安全性の観点でも、こうした基本ポイントは欠かせません。“誰でも使える・失敗しにくい” というのは重要ですね。

フロントガラスのうろこと油膜をキレイに|ウロコ取りで透明感

車を長く乗り続けるうえで、“老化”が目立つパーツのひとつがフロントガラスです。白い鱗状の跡(ウロコ汚れ)や油膜が視界を曇らせると、見た目だけでなく安全性にも影響します。

ガラスコンパウンド超強力ウロコ取り80ml(998円)

試したのが、998円の「超強力ダブルポリッシュ」タイプのウロコ取り。商品はシンプルで、スポンジで立て磨き・横磨きを繰り返すだけ。

あ、磨けてる感ある!完全にゴリゴリ言うてるし(笑)

ガラスの鱗は洗剤では落ちないため、物理研磨(コンパウンド)確実です。科学的に溶かすタイプもありますが、今回の製品は“削る系”。

この浮いてくる白いやつ、全部油膜。地味やけど、これが“視界の敵”なんよ

実際、磨いた部分だけ水の弾き方が明確に変化しました。ウロコ取りは、力仕事ですが、“苦労と成果が比例する”作業は、ある意味で車好きにとってはご褒美です。

仕上げは撥水コートでクリアな視界!

鱗を落とし終えたら、最後は撥水剤を塗布します。

強く握ると出すぎるから気をつけて!

乾いた後に、拭き上げていきましょう。水をかけて、撥水具合を試してみます。

高速どころか60kmで飛んでいくパターンやな

半分だけ加工した状態でも、撥水の差は歴然。視界のクリアさは、運転時の疲労軽減にも直結します。

ガラス撥水コーティング ダブル強力撥水100ml(998円)

長時間の施工を終えた頃には日が暮れ、現場にはしっとりと疲労感が漂っていました。しかし、完成した車を前にして二人は口を揃えました。

古い車でも…ここまで変わるんですね

ビフォーアフターの差がえげつない

まさに、“やった分だけ返ってくるメンテナンス”の象徴です。

経年車にこそ、外装ケアは効く

施工後の車は、確かに“年式相応の味”はあるものの、明らかに若返っていました。

全然“元気な車”に戻りましたね!

ほんまに。予防的にやるのが一番なんやけどな

満足度と維持コストの両面で効果を発揮します。

特に、

  • 樹脂パーツの色戻し
  • タイヤのワックス
  • ガラスの鱗とり&撥水

これらは作業時間に対する“成果の見えやすさ”が大きいのが特徴です。

40分で施工完了。時間対効果が圧倒的

今回の作業は全体で約40分。

もうちょい時間かけたら、さらに綺麗になったんちゃう?(笑)

とはいえ、“短時間で成果が出る”という事実はユーザーにとって非常に強い魅力です。忙しい人ほど、こうしたケミカルは価値を発揮します。

撥水ですね。でもワイパーに直接塗るタイプのが楽やと思いました!

ワイパー直塗りタイプは確かに手軽でコスパが良く、作業ムラも出にくい商品が多いです。

撥水の強さは、

  • 滝のように流れるタイプ
  • 粒状に飛んでいくタイプ

など“趣味”が明確に分かれるジャンルです。ここに価格の優劣はほぼなく、自分の走行環境や好みで選べる世界と言えます。

まとめ

経年劣化した車でも、若返りアイテムを活用すると、見た目を改善することができます。今回使用したアイテムは、初心者の方でも簡単に施工することができるものですので、劣化する前に活用してみるのはいかがでしょうか?

ちょっとだけ時間と体力が必要でも、愛車の良いコンディションを維持するために、活用してみることをおすすめします。

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