2025年9月にホンダのプレリュードが発売されました。過去においては、デートカーとして知られていたモデルが、24年ぶりの復活となっています。
ホンダの走りを楽しめる車として、快適性とスポーツ性を兼ね備えたモデルとなっていますが、どのような特徴があるでしょうか?

歴代プレリュードの魅力
初代プレリュード誕生(1978年)

1970年代はマイカーが一般家庭に広がり、個性を重視したパーソナルカーが人気を集めた時代です。そのような中、1978年に登場した初代ホンダ・プレリュードは、国産車初の電動サンルーフを標準装備した革新的モデルでした。軽量で高剛性なモノコックボディに1.8L直4エンジン(90馬力)を搭載し、軽快な走りを実現。保守的なデザインながら、ホンダの2ドアクーペ文化の礎を築いたモデルです。
技術革新で進化した2代目(1982年)

1982年、2代目プレリュードが登場。新開発のデュアルキャブ12バルブエンジンは125馬力を発揮し、燃費性能も向上しました。日本初となる4輪ABSを採用し、足回りにはフロント・ダブルウィッシュボーンを導入。リトラクタブルヘッドライトと流麗なボディが若者の心を掴み、「デートカー」という言葉を生んだのもこの頃です。
デートカー文化を象徴した3代目(1987年)

1987年、3代目プレリュードが登場。全高1295mmのロー&ワイドなプロポーションに、滑らかな曲線美が際立つデザイン。2.0L DOHC(145馬力)とSOHC(110馬力)を用意し、さらに四輪操舵システム「4WS」を搭載。美しさと走りを両立したことで「デートカー=プレリュード」というイメージを確立しました。
3ナンバー化で上質志向の4代目(1991年)

1991年、4代目はボディを拡大して3ナンバー化。丸みを帯びた新デザインとともに、2.2L DOHC(200馬力)を搭載し、走行性能も一段と進化しました。ハイパー4WSや4輪ダブルウィッシュボーンなど、メカも最先端。ABS・TCS・SRSエアバッグを備え、安全性でも時代をリードしました。
成熟と終焉の5代目(1996年)

1996年、5代目プレリュードがデビュー。快適性と上質感を重視したノッチバッククーペで、ブラック基調の内装が大人の雰囲気を演出。最上級「タイプS」は2.2L VTECエンジンで最高出力220馬力を誇り、走りも健在でした。しかしクーペ市場の縮小により、2001年に生産終了。それでも“操る喜び”というホンダスピリットは、確かにこの車が受け継いできたものです。
なぜ今、プレリュードが復活するのか?
2025年、24年ぶりに復活した6代目Hondaプレリュードは、電動化時代の新しい「スペシャリティスポーツ」として登場しました。大空を舞うグライダーをモチーフにした低く滑らかなフォルムと、ワイド&ローなスタンスがスポーティな存在感を放ちます。室内は水平基調の視界とシンプルなデザインで走りへの集中を促し、Dシェイプステアリングや専用メーターが高揚感を演出。
パワートレーンにはHonda独自のハイブリッド「e:HEV」を採用し、新技術「Honda S+ Shift」により、モーター駆動でありながら8段変速を疑似的に再現。加減速時の回転フィールや変速ショック、エンジンサウンドまでも緻密に制御し、環境性能と「操る喜び」を高次元で融合した一台に仕上がっています。
ハイブリッドは燃費がよいものの、どうしてもスポーティな走りのイメージがないものです。プレリュードは、ホンダのハイブリッドのe:HEVで走りのイメージが強化されたり、2ドアクーペという現行モデルでは珍しいジャンルに挑戦しています。
新型プレリュードのエクステリアデザイン

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
新型プレリュードは、ただのクーペではありません。ホンダが掲げるコンセプトは「大切な人と出かける時に乗ってほしい」。つまり、走るだけではなく“生き方そのものをデザインする車”なのです。ひと目見ただけで、「これは特別な1台だ」と感じられる存在感を放っています。
まずフロントデザインですが、この顔つきがシャープで、LEDヘッドライトの光り方はまるで刀のように鋭く感じられます。グリルやバンパーの造形も空力性能を徹底的に考慮しており、未来的な印象を与えるだけでなく、走行時の安定性にも貢献しています。このあたりにホンダらしいこだわりを感じます。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
サイドビューは、思わず見惚れるほど美しいシルエットです。全高は1,355mmと低く、もはやスポーツカーの領域といえる数値です。さらに、プレリュード伝統のロングノーズ・ショートデッキのプロポーションをしっかりと受け継いでおり、正統派クーペの美しさを体現しています。ドアハンドルには格納式タイプを採用し、空気抵抗の低減にも配慮されています。まさに“風を味方につけるデザイン”といえるでしょう。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
リアデザインは、現代ホンダデザインの集大成ともいえる完成度です。横一文字に光るLEDテールランプがクリーンで洗練された印象を与え、夜間でもひと目で「プレリュード」とわかる存在感を放っています。ボディラインのまとまりも見事で、眺めるだけでも所有する喜びを感じられます。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
そして注目すべきはボディカラーです。今回のラインナップは全4色で、新色の「ムーンリットホワイト・パール」は月明かりのように柔らかく上品な印象を与えます。「メテオロイドグレー・メタリック」は深みのあるシックな色調、「クリスタルブラック・パール」は引き締まった力強さを感じさせ、「フレームレッド」は情熱的でスポーティな印象を演出します。さらに「ムーンリットホワイト・パール」にはブラックルーフを組み合わせたスペシャル2トーン仕様も設定されており、街中でもサーキットでも抜群の存在感を放つ1台となっています。
新型プレリュードのインテリアデザイン

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
新型プレリュードの内装は、まさに“ドライバーのための空間”です。ホンダが昔から大切にしてきた「人を中心に考える設計思想」が、ここでもしっかり息づいています。座った瞬間に運転する人が主役ということを感じさせてくれます。未来的なのにどこか温かみがあって、触れるたびに質感の高さを感じます。
まず注目したいのはカラーコーディネートです。メインは「ブルー×ホワイト」。この組み合わせがもう最高で、爽やかさと上品さが絶妙です。そして、ボディカラー「ムーンリットホワイト・パール」専用となる「ブルー×ブラック」も設定されていて、こちらは一転してクールで大人の雰囲気を醸し出します。光の加減でブルーがほんのり浮かび上がるのがたまりません。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
インパネ周りも考え抜かれています。フルグラフィックメーターとセンターディスプレイの位置関係が完璧で、視線移動が最小限に抑えられています。デジタル化が進む中でも、あえて重要な機能には物理スイッチを残しているあたり、ホンダらしい“走りながら直感で操作できる思想”が感じられます。運転中の安心感に直結します。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
そして、フロントにはホールド性抜群のバケットシートを採用していて、体をしっかり支えながらも窮屈さを感じさせません。シート表皮は本革とアルカンターラのコンビ仕様。見た目の高級感だけではなく、肌触りも滑らかで、長時間ドライブでも疲れにくいです。しかもステッチの仕上げまで細かく作り込まれていて、まるでスポーツカーと高級サルーンのいいとこ取りをしたような座り心地です。
リアシートは2名乗車仕様ですが、きちんと大人が座れる実用性を確保しています。一般的なクーペは「後席は飾り」のようなところがありますが、プレリュードは違います。短時間の移動なら全然快適に過ごせるし、シート形状もきれいに整っているので居住性はかなり高いです。まさに“見せる後席”ではなく“使える後席”です。
新型プレリュードの内装は、単なるデザインの美しさだけでなく、運転の楽しさと上質な時間を両立させた空間だといえます。乗り込んだ瞬間から「この車に長く乗りたい」と思わせる完成度です。
パワートレインと走行性能

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
新型プレリュードの真骨頂ともいえるのが、走りの部分です。
今回のモデルには、ホンダ独自のハイブリッドシステム「e:HEV」が搭載されていますが、ただのハイブリッドではありません。モーター駆動でありながら、“走りの気持ちよさ”に徹底的にこだわった仕上がりになっています。しかも今回は新技術「Honda S+ Shift」を採用していて、本当に面白い走りを見せてくれるのです。
簡単に言うと、モーター駆動なのに「あたかも有段変速機を操っているような感覚」を味わえます。加速時には、仮想的に設定された8段ギアがシミュレーションされていて、エンジン回転の上昇や変速ショック、そしてサウンドまでもが緻密に再現されています。つまり、“電動なのに人間の感覚に寄り添ったドライブフィール”を実現しているというわけです。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
このフィーリングがとにかく絶妙で、踏み込みに対してリニアに反応しながらも、きちんとエンジン車的なリズム感を持っています。ホンダの開発陣が「操る喜び」を徹底的に再構築した証拠ですね。EVやハイブリッドが増える中で、ただ静かで速いだけではなく、“運転が楽しい”という感情を取り戻したモデルです。
さらに、サスペンションやステアリングの味付けもかなり洗練されています。ステアリング操作に対する応答がものすごく自然で、路面との一体感が伝わってきます。コーナリングではクルマが意志を持って曲がっていくような感覚があり、まるで自分の体の延長線上にタイヤがあるかのようです。これぞ、ホンダが昔から言ってきた「人とクルマの一体感」そのものですね。
ブレーキフィールも上質です。ハイブリッド車特有の“回生ブレーキの違和感”がほとんどなく、ペダルを踏んだ瞬間から自然な制動力が得られます。街中ではスムーズに、ワインディングではしっかりコントロールできる。もうこの一台、ただのハイブリッドではなく、“電動時代のスポーツクーペ”と呼ぶにふさわしい完成度です。
そしてなにより、走らせていて心が動きます。エンジンサウンドの高まり方、ステアリングに伝わる路面の情報、ペダル操作のリズム感がリンクして、「ホンダのDNAだ」と感じられる瞬間があります。
それは昔のVTEC全開プレリュードとは違う形ですが、確実に同じ“操る喜び”が息づいています。
新型プレリュードは、電動化の時代においてもドライバーの感性を刺激し、「走ることが好きな人」に真っ向から応える一台です。技術で感情を作り出すホンダらしさが、ここに凝縮されています。
発売時期
2025年9月5日に発売が開始されたホンダのプレリュード。車両本体価格は以下のとおりです。
FF:6,179,800円
ホンダの発表によると、発売から1か月となる10月6日の時点では、約2,400台の受注をしており、好調な販売台数となっているようです。
新型プレリュードに期待されるポイント

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
新型プレリュードは、“速さ”や“限界性能”だけを追い求めたスポーツカーではありません。むしろ、そこに一線を引いたうえで、上質さや美しさを伴う「走る喜び」を形にしたモデルだと感じます。
同じホンダのスポーツモデルでも、シビックタイプRがピュアなドライビングマシンなのに対して、プレリュードは明らかに方向性が異なります。以前プロトタイプを試乗した際にも、その印象は強く残りました。ツアラーとしての資質が非常に高く、“エレガント”と“スポーティ”の融合という言葉がぴったりです。実はこの「上品さと走りの両立」こそ、歴代プレリュードがずっと大切にしてきたDNAなのです。
スタイリングもまさにその象徴です。新型プレリュードは、派手なエアロや誇張したラインをあえて避け、流れるような面構成で上質さを際立たせています。見ただけで「ハードコアな走り」ではなく、“大人のスポーツ”を意識していることが伝わるデザインです。
キャビンも同様で、メータークラスターはコンパクトかつ視認性が高く、センターコンソールにはシフトやスイッチ類をシンプルにまとめています。レイアウト自体はオーソドックスですが、配色や素材の質感で上品なカジュアル感を演出しており、ドライバーズカーとしての機能性と、カップルズクーペとしての優雅さを見事に融合しています。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
室内空間は、いわば“パーソナルグランツーリング”。ファストバックスタイルゆえに後席のヘッドルームはややタイトですが、このサイズのクーペとしては標準的なスペースです。荷室はコンパクトハッチとほぼ同等の長さがあり、後席を倒せば二人旅の荷物も余裕で積めます。ファミリーカーとしての万能性はありませんが、「プレリュード&ファミリー」という組み合わせなら、第一の愛車としても十分通用する実用性を備えています。
そして、忘れてはいけないのが走りの中身です。プラットフォームはシビックタイプRをベースにしていますが、狙いはまったく違います。アダプティブ・ダンパー・システム(電子制御サスペンション)やデュアル・アクシス・ストラット式フロントサスを採用しており、確かに構造的にはタイプRに近いものがあります。
しかし、プレリュードは限界域でのタイムを競う車ではなく、「安定して気持ちよく走れること」を重視しています。サスペンションを深く沈ませても姿勢変化が穏やかで、ツーリング中でも安心感が途切れません。
また、ホンダ車の十八番であるアジャイルハンドリングアシストも搭載されています。電子制御サスと連動して、走行モードに応じたサスペンション制御を行うことで、ワインディングでは俊敏に、長距離ではしなやかに乗り味を切り替えることができます。こうした制御の“緻密さ”が、プレリュードの走りに独特の滑らかさを与えているのです。

画像引用元:プレリュード|Honda公式サイト
パワートレーンはシリーズ式を基本とし、高速巡航時にはパラレル式として動作する2.0L e:HEVユニットを採用しています。
ドライブユニット自体はZR-Vと同じ同軸型モーター構造ですが、制御技術には最新の次世代e:HEVシステムの要素が導入されており、熱効率・レスポンスともに進化しています。これにより、モーター走行時の滑らかさとエンジン直結時の力強さを両立し、まさに“電動でありながらホンダらしい走り”を実現しています。
まとめ|新型プレリュードは“懐かしさと革新”の融合
新型プレリュードは、スタイリッシュなデザインだけでなく、ホンダらしい気持ちのよい走りができるモデルになっています。ハイブリッドを搭載しているので、低燃費に走行できるのも魅力。
スポーティな走りと実燃費のよさの両方を兼ね備えたモデルです。走りを楽しみたい方におすすめの車と言えるでしょう。
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