車の維持をするのに、タイヤ交換は避けられません。しかしタイヤは格安のものから、高価なものまであるので、どのタイヤを選ぶのがよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
今回は、カミタケモータースでも取り扱っているブリヂストンのタイヤの3銘柄を実走比較していきます。価格の違いによる走り心地の違いがあるのか、詳しく解説していきます。


タイヤ選びの正解とは?ブリヂストン3銘柄を実走比較

「タイヤって、結局どれを選べばいいの?」そう感じたことがある人は多いのではないでしょうか。価格差は数千円から数万円まで幅広く、安い方を選びたくなる一方で、「安全性」「静粛性」「乗り心地」など、見えない性能差があるのも事実です。
そこで今回は、ブリヂストンの代表的な3モデル「NEWNO」「ECOPIA NH200」「REGNO」を、同一車種・同条件で比較。走りの質の違いを、実際の体感を交えてお届けします。
- NEWNO 42,980円(税込・工賃込)
- ECOPIA NH200 49,800円(税込・工賃込)
- REGNO 62,980円(税込・工賃込)
ブリヂストンを選ぶ理由
国内開発にこだわるブリヂストンは、日本の道路環境や走行シーンを前提にタイヤを設計しています。そのため、価格はアジアンタイヤに比べてやや高めでも、「安心感に投資する」という価値を提供しているのです。

ブリヂストンって、やっぱり“安心して乗れる”気がするんですよね

うん、日本で開発されてるから、道路事情に合ってるのも大きいよね
実走テストの条件

今回の比較には、JF5型N-BOXカスタムを3台用意。すべて同じ車両・同じ空気圧・同じコースを走行し、違うのは「タイヤ銘柄」だけ。
比較項目は以下の4つです。
- 乗り心地
- 静粛性
- 直進安定性
- ドライ性能
ECOPIA NH200:新車装着レベルの安心感

まずは「ECOPIA NH200」。ブリヂストンが“新車装着タイヤと同等の品質”と位置付ける、いわば標準的な性能バランスモデルです。
走り出してまず感じるのは、静けさ。住宅街レベルの速度域では、ロードノイズはほとんど気になりません。快適さを大きく求めないなら、十分満足できる仕上がりです。


靴を脱いで乗っても、ノイズは直に気にならないですね

“普通に静か”って、実は一番ありがたいんですよ
プレイズ(Playz)など以前の軽自動車向けラインナップが整理されたこともあり、現在はこのECOPIA NH200が“基準タイヤ”の位置づけ。雨天時の安定性や摩耗バランスもよく、街乗り中心のユーザーに最もおすすめできるモデルといえるでしょう。
トラックの往来が多いこの道路は、表面がややザラついており、軽自動車のようなトーションビーム式サスペンションでは段差の影響を受けやすい路面です。それだけに、タイヤの違いが如実に現れる環境といえるでしょう。

国道1号って、やっぱり路面ザラザラしてますね。トラック多いですし

せやね。構造的に段差拾いやすいけど、ステアリング取られる感じがないのはすごい

ECOPIA NH200は、そんな悪路でもハンドルがぶれることなく、安定して進む。振動を車体全体でやさしく吸収し、軽自動車特有の“バタつき”を抑えています。この時点で、「これが基準」と言えるだけの完成度を見せました。
価格と安心感のバランスが優れたタイヤと言えるかもしれません。
走りながら、スタッフ岡崎がふとつぶやきます。

安いタイヤがあったら、ついそっち選びたくなりますけど…

距離乗る人や安全考えたら、国産がええよ。ブリヂストンは特にバランスが取れてるしな
一般的な消費者目線では“安いほどお得”と感じがちですが、耐久性や雨天時のグリップ、安全性まで含めると、結果的に国産タイヤが最もコストパフォーマンスが高いという結論に行き着きます。特にブリヂストンは、スタッドレス「VRXシリーズ」に代表されるように、地域データに基づいた開発力が強みです。

雪国でもVRXシリーズの装着率が高いのは、信頼の証拠やな

あ、今年からVRX3からWZ-1に変わりましたよね。触ってみたら、ゴムめっちゃ柔らかかったです!
NEWNO:価格以上の“軽快さ”を実感

次に「NEWNO」。価格は42,980円(税込・工賃込)と比較的リーズナブルながら、ブリヂストン製ならではのしっかり感があります。
ステアリング操作に対する応答が軽く、街中での取り回しがしやすい印象。コストを抑えつつも、ブランドの安心感を手にできる点が魅力です。

これでこの値段なら、正直アリですね」

“安かろう悪かろう”じゃないってところがポイントやな
最も価格が手頃な「NEWNO(ニューノ)」。エントリーモデルとはいえ、ブリヂストンの最新設計が採用されているモデルです。

走り出すと、ハンドルが軽く感じられ、取り回しのしやすさが印象的。ただし、先ほどのエコピアNH200と比べると、タイヤノイズはやや大きめ。とはいえ日常走行では気にならないレベルで、「これが普通」と感じる人も多いでしょう。

ノイズは少し大きいかな。でも“うるさい”ってほどではないですね

うん。我々が比べてるから気づくけど、普段乗りなら十分静かやと思う
直進時の安定性は悪くないものの、ステアリングの修正舵がやや多め。また、路面の細かな凹凸を拾いやすく、上下方向にわずかな揺れを感じます。乗り心地はやや硬めで、エコピアと比べると“軽快さと引き換えに落ち着きが減る”印象です。


ちょっと上下にフワッとしますね。ふらつくほどではないけど

うん、硬さというか、ややシャープな感じやな
REGNO:静寂と上質さで別次元の乗り味へ

そして最後に登場するのが、ブリヂストンの最高級モデル「REGNO」。価格は62,980円(税込・工賃込)と3モデル中もっとも高価ですが、乗り出した瞬間に“別世界”が広がります。

ちょっと待って…もう静かや。びっくりした

同じ道なのに、こんなに違うんですね
舗装の粗さや小さな段差を見事に吸収し、車内に伝わる音や振動を徹底的に抑え込む。特に直進安定性と静粛性のレベルは、他の2本とは明確に異なります。


音の消え方が違う。タイヤが路面を“なめる”感じ

高いだけのことはあるなって、正直思いますね
長距離ドライブや高速道路メインのユーザーにとって、この静けさと安定感は大きな安心材料になるでしょう。路面の粗さをまるで“吸い取る”ようにいなし、タイヤがしっかり路面をつかむ感覚。
ハンドルのブレが消え、車体全体がスッと前へ伸びていく。これまで感じていた微細なノイズや振動が、一枚の膜で覆われたように消えているのです。

裏打ちされてるような剛性感。タイヤが地面を“掴んでる”って分かる

接地感が分かりやすいですね。揺れが少なくて、本当に上質

長距離ドライブや高速道路主体のユーザーにとって、この静粛性と安定感は大きな魅力。単なる「高いタイヤ」ではなく、“車全体の品格を変える投資”と言っていいでしょう。
おすすめをまとめると?
| モデル | 特徴 | 価格(税込・工賃込) | おすすめユーザー |
| NEWNO | コスパ重視のエントリーモデル | 42,980円 | 日常の街乗り中心 |
| ECOPIA NH200 | 新車標準クラスの安心感 | 49,800円 | 普段使い+雨天も安心 |
| REGNO | 静粛性と快適性の頂点 | 62,980円 | 長距離ドライブが多い方、乗り心地重視 |
踏切・マンホール・ザラついた国道。ロードノイズも入力も出やすい場所をあえてつなぎ、3銘柄の差を確かめました。結論から言えば、REGNOは“ゴリゴリ感”が消え、微振動が丸くなる。車内の会話が自然に続くレベルの静けさで、疲労の蓄積を抑えてくれます。

さっきまで眠くなかったのに、これは眠くなる(笑)――いい意味でね

小さなお子さんがいる家庭には、REGNOの価値が刺さりますね
ハンドルの修正舵は明らかに減少。直進時の“微調整”が要らないため、心理的な疲れも軽くなります。マンホール通過時は「コツン」から「トン」へ。突き上げ感が薄まり、内装のビビり音まで鎮まるのが印象的でした。

NEWNOのときはナビ周辺から“ビチビチ”音が出た瞬間がありましたけど、REGNOはそれが消えました

取り付けの問題じゃない“音”。タイヤで変わるんやって勉強になったわ
ブレーキで差が出た――“止まる安心”は日常のリターン

REGNOは減速初期から踏力に素直。「クッ」と効いてからのコントロール幅が広いため、街中の距離感がつかみやすくなります。

思ったよりブレーキ、効いてました。ここは安心ですね

止まる性能は安全の土台。ここが高いと、毎日の運転がラクになります
加速や限界コーナリングは今回の速度域では未評価ですが、ブレーキの質感だけでも体感差は“価格差以上”です。
価格と満足の“7000円問題”――NEWNOか、ECOPIAか
店頭価格はざっくりNEWNO 42,980円/ECOPIA NH200 49,800円(差額約7,000円)/REGNO 62,980円(いずれも税込・工賃込)。
NEWNOは軽快で実用十分ですが、7,000円足してNH200にする“満足の伸び”が大きいというのが実走の手応えです。

この差額なら、エコピアを“基準タイヤ”として選ぶ価値が高いと思いました

雨の日の安心も考えると、NH200推しやな。REGNOは“さらに上を目指す人”の選択
各タイヤをランキングすると、以下の通りになりました。
| モデル | 特徴 | 静粛性 | 乗り心地 | 安定性 |
| NEWNO | コスパ重視・軽快な操舵感 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| ECOPIA NH200 | バランス重視の基準タイヤ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| REGNO GR-XⅢ | 静粛と上質の頂点 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
- 車酔い・小さな子がいる:REGNO。微振動とこもり音が減り、“車内の空気”が変わります。
- 毎日乗る・雨も走る:ECOPIA NH200。基準性能が高く、静粛・直進・ウェットのバランスが良好。
- コスト最優先:NEWNO。日常生活で必要十分。軽快感が好みなら選択肢に。

“高いの付けたけど違いが分からん”にはならないはずです。REGNOは誰でも分かるレベルで変わる

お出かけや高速が多い家庭ほど、投資の回収が早いと思います
交換サイクルの目安
一般論として4年 or 年1万kmが交換の目安です。例えば4年でREGNOを選ぶなら、月あたり1,300円台〜(概算)で静粛・安定・疲労低減を“定額化”するイメージ。時間と体力を買うと考えると、意思決定がしやすくなります。

ガタガタがなくなる→疲れが溜まりにくい→運転が優しくなる。この連鎖が家族に効きますね
迷ったら“質問に答えるだけ”の診断も
ブリヂストン公式のAI診断は、利用環境や重視点を答えるだけで候補を絞ってくれます。走行距離・同乗者・路面状況・騒音の許容度など、家族会議の条件を入力してみると、選びやすくなります。

自分と大事な人を守る観点で、タイヤはケチらんでもええところやと思う

最後は何にお金を使いたいか。静けさと安心は、毎日使う贅沢です
まとめ
ブリヂストンのタイヤを比較してみるだけでも、乗り心地やノイズに大きな違いがあることが分かる検証でした。お金をかけると、その分快適な乗り心地が手に入ります。
もちろん予算の違いがあるため、どのタイヤを選ぶのかは異なるでしょう。それでも、車に乗る機会が多いならワンクラス上のタイヤを選ぶと、静粛性や快適性が向上することを体感できます。
カミタケモータースでも、ブリヂストンのタイヤを取り扱っておりますので、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。
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