車の傷を修理する板金塗装は、業者によって技術や設備が異なるので仕上がりが異なるケースがあります。
修理をするなら、きれいな仕上がりになって欲しいと思う物ですが、上手い業者を見分けるポイントはあるでしょうか?
この記事では、板金塗装を依頼する前に知っておきたい塗装の仕上がりを見分けるポイントや塗装費用の目安を紹介します。
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板金塗装とは?
板金塗装とは、自動車のボディに生じた傷や凹みを修復し、元の形状に戻すための作業です。修理作業には2つの大きな工程があります。
最初に行う「板金」とは、車のボディパネルの修理のことで、事故などによって生じた凹みや歪みを直す工程です。一方、「塗装」作業は、修理後のパネルに塗装を施して、元の色と質感を再現する工程です。
板金作業では、専用の工具を用いて金属の歪みを整え、溶接やパテ埋めを行い、表面を滑らかに仕上げます。この際、ポイントとなるのは、元の形状にいかに戻すのかということ。その後、塗装の前段階として、下地処理が行われます。この下地処理は仕上がりを大きく左右します。
そして塗装工程では、下地塗装を行い、その上に車の元々の色に合わせたカラー塗装を施します。この色合わせは高度な技術を要し、熟練した職人が色見本や特殊な機器を用いて行います。最後に、クリア塗料を塗布して光沢を出し、耐久性を高めます。
職人の技術と経験が求められるこの作業は、見た目のよさだけでなく、きれいな塗装の状態を保てるのかを大きく左右します。そのため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
板金塗装が上手い業者の特徴
板金塗装が上手い業者の特徴は、以下の通りです。
- 技術力が高く自然な仕上がり
- 設備が充実している
技術に差が出る板金塗装ですが、上記のポイントから見分けられます。
技術力が高く自然な仕上がり
板金塗装が上手い業者の特徴の1つは、技術力があるので自然な仕上がりになることです。技術力が高い業者は、車両の損傷や錆など下地にある損傷に対して、適切な修復方法を選択します。
見た目のきれいさだけでなく、年数が経過しても自然な仕上がりになるように上手に下地処理してくれます。また、塗装作業においても、ボディの他の部分の色に合わせてくれるのも特徴。
経年経過した微妙な色合いに合わせてくれるので外から見たときに自然です。
設備が充実している
板金塗装が上手な業者は、設備が充実している点が特徴です。車を修理して、塗装で仕上げるためには、複数の工程が必要となり設備も必要です。
たとえば、塗装の仕上がりを左右する塗装ブースは、ゴミやほこりが入ってくるのを防いでくれます。またフレーム修正機があるなら、車体の歪みをしっかりと修正してくれるので、見た目も元の状態になるでしょう。
コンピューターで調色してくれるシステムが導入されているなら、板金塗装の範囲と純正色の境目も自然に仕上がります。
板金塗装を依頼する業者の設備が充実しているのは、仕上がりが上手な業者の特徴です。
板金塗装が上手いメリット
美しい仕上がり
板金塗装が上手な業者に依頼すると、仕上がりがキレイになります。どの業者に依頼しても同じと感じることがありますが、下地の処理の仕方や錆の除去の丁寧さ、塗装後の仕上げ処理など、複数の工程で差が出てきます。
せっかく板金塗装をするのであれば、キレイな状態に戻したいと思うものです。塗装の色合いが自然な形になるように板金塗装してもらうなら、仕上がりに満足できるでしょう。
そのために、板金塗装が上手な業者に依頼したいものです。
耐久性の向上
板金塗装が上手な業者に依頼すると、塗装後の耐久性も期待できます。車の塗装の状態を見極めて、劣化の程度に合わせた塗装が可能になります。劣化や傷が大きな場合には、パテやプライマーを使用して本格的に作業するでしょう。
逆に、飛び石のように小さな傷であればタッチアップで仕上げることもあります。どの傷に対してどのような塗装を行うのかは、職人の技術やノウハウによって左右されるものです。
さらに使用する塗料の品質も影響します。板金塗装が上手な業者に依頼するなら、技術やノウハウを組み合わせて、耐久性が高い仕上がりにしてくれるでしょう。
板金塗装で満足できないポイントがあればどうする?
板金塗装の仕上がりに満足ができないときは、まずは業者と話し合ってみることをおすすめします。
満足できない仕上がりということは、そもそも業者に技術力が足りていないこともあります。また、修理そのものに限界があるというケースもあるでしょう。
いずれにしても業者と話し合ってみないことには解決しないものです。ただし板金塗装をするような修復の場合には、完璧な状態に戻すことは難しいことを覚えておきましょう。
修理に限界があることを分かっていながら、仕上がりに満足できないという交渉なら取り合ってもらえないこともあります。明らかに依頼先の落ち度があるなら再施工を依頼できますが、仕上がりの見た目が問題なら難しいでしょう。
しかし塗装面に異物が付着していたり、塗料が垂れてしまっていたりというケースもあります。単に「仕上がり」といっても、満足できない理由は複数あるので、まずは相談してみましょう。
業者選びのポイント
板金塗装を依頼できる業者とその特徴を把握しておき、口コミや評判の確認、さらに実績を見ておくなら板金塗装が上手な業者を見つけられます。
板金塗装の依頼先
板金塗装を依頼できる業者と特徴は以下の通りです。
修理業者 | 特徴 |
ディーラー | 提携業者に作業を依頼している 質の高い業者に作業してもらえる 作業レベルが保証されている 修理費用が高額になりがち |
板金工場 | 板金塗装以外の作業も任せられる 修理費用と仕上がりのバランスがよい 自分で信頼できる業者を探す必要がある |
ガソリンスタンド | 軽微な修理であれば依頼しやすい 気軽に持ち込める 大規模な板金塗装はできない |
さらに詳しく解説します。
ディーラー
ディーラーはそのメーカーを中心として、車の販売や修理をしています。高いレベルの仕上がりを維持していると期待でき、見た目もキレイに仕上がります。
しかしディーラーで作業しているのではなく、一定の基準を満たした提携工場に作業を依頼して、修理を行っていることがほとんどです。時間と費用はかかりますが、板金塗装を上手い業者に作業してもらいたいなら、おすすめの方法です。
中間マージンが発生するので、費用を抑えたいなら他の方法を検討する必要もあるでしょう。
板金工場
板金工場は板金塗装をメインに行っている業者です。板金塗装だけでなく修理も行っている場合もあるので、不具合の相談もできるでしょう。
ディーラーが依頼しているような業者を探せるなら、費用負担を抑えながら上手な業者に依頼できるでしょう。
ただし信頼でき、上手に板金塗装できる業者を自分で探す必要があります。近場で業者を探すこともできるので、さまざまな方法を駆使して依頼できる業者を探してみるのがおすすめです。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは街中にあるので、板金塗装に対応しているスタンドがあれば気軽に依頼できます。全国展開しているスタンドなら費用も一定していることが多く、安心して依頼できるでしょう。
しかしガソリンスタンドで板金塗装する場合は、軽微な修理にのみ対応していることがあります。大規模な板金塗装には対応していないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
仕上がりにこだわりがなく、小さな傷であれば費用を抑えて修理できることがあります。見積もりの際に選択肢に含めてみるのをおすすめします。
口コミと評判の確認
業者選びのポイントの1つとして、口コミや評判の確認をしておきましょう。他の人が板金塗装を依頼した結果、どのような仕上がりになっているか見ておくと、塗装後の仕上がりをイメージしやすくなります。
口コミはインターネット上で見つけることができますし、SNSやレビューサイトに掲載されていることもあるでしょう。もちろんすべての口コミを鵜呑みにするのではなく、複数の意見を比較してみましょう。
また、評判の確認は直接人に聞いてみるのも効果的です。知り合いや友人、家族に板金塗装が上手な業者のことを聞いてみると、リアルな意見が聞けるでしょう。
特に、実際にその業者を利用したことがある人の意見は貴重なので、積極的に探してみましょう。口コミや評判を確認することで、自分に合った信頼できる業者を見つけることができます。
実績と事例を見る
実績や事例を見ることも上手な業者を探すのに大切なポイントです。実績や事例を見ることで、その業者がどれくらいの経験や実力を持っているのかが分かります。
たとえば、過去にどんな車の修理や塗装を行ってきたか、どんな種類の車を扱ってきたかなどをホームページなどに掲載していることがあります。事例を見ることで、その業者がどんな難しい修理や塗装にも対応できるかどうかも分かるでしょう。
特に、自分と同じ車種や同じような修理内容の事例を見つけると、その業者が自分の要望やニーズにしっかりと応えられるかどうかの参考になります。料金の目安も掲載しているなら、予算も判断しやすいでしょう。
板金塗装の費用相場
板金塗装のパーツ別の費用は以下の通りです。
パーツ | 費用相場 |
バンパー | 1万円~3万円 |
ドア | 3万円~6万円 |
ドアミラー | 1万円 |
ボンネット | 6万円 |
板金塗装の費用相場は、車の状態や修理内容、塗装の範囲などによって大きく異なります。
同じパーツでも、傷の大きさや具合によっても費用が異なるものです。そのため費用相場があるとはいっても、実際の作業内容によって異なる場合が多いので注意しましょう。
下地処理がほとんど要らないような傷であれば、思いのほか安く板金塗装できますし、えぐれているような傷ならパテでキレイに仕上げる必要があります。
傷の範囲によってはパーツ交換を勧められることもあるので、やはり依頼内容と傷によって異なるといえるでしょう。
さらに傷が入った部分の素材や塗料によっても費用が異なります。パンパーであれば安く仕上げられても、鉄板の部分は高いなどです。またボディーカラーによっても塗料の費用が異なるので、事前に確認しておきます。
板金塗装のプロセス
作業の流れ
板金塗装のプロセスを知ると、修理費用にどのような工程が含まれているのか把握しやすくなります。
傷のチェック
まずは車の損傷を詳しくチェックします。傷や凹みの深さや広がりを見て、修理の必要な部分を特定します。その後、必要な工程を判断して作業の準備に取りかかります。
部品の取り外し
次に、必要な部品を取り外したり、傷や凹みを整形する作業になります。車体の状態によって手間がかかる作業なので、時間がかかることもあります。部品によってはマスキングをして一部分を塗装するよりも、パーツを取り外した方がよい仕上がりになるため外し作業するでしょう。
思っているよりもたくさんの部品を取り外すこともあります。工賃が高くなる理由として、部品の取り外しがあります。
パテで整形
板金処理をしたり、パテで整形したりします。元の状態に戻せるように下地処理やパテの整形をしていきます。修理が終わったら、塗装の準備です。
洗車
車体をしっかりと洗って汚れを落とします。塗装の下地がキレイになるから、仕上がりも綺麗になります。作業をした際のホコリが残らないようにしっかりと洗車します。
マスキング
その後、マスキング作業が始まります。塗装する部分以外をテープやシートで覆って、塗料の飛散を防ぎます。
塗装作業
準備が完了したなら塗装作業に進みます。専用の塗料を塗り重ねて、車の色と質感を再現する工程です。複数回塗装して、塗装の層にしていきます。
ボディーカラーによってはクリアまで塗装して仕上げます。
板金塗装を依頼する際の注意点
板金塗装をする際の注意点を見ていきます。
複数の見積もり
まずは複数の見積もりを取るのをおすすめします。業者によって費用が異なる場合があるので、複数の業者に見積もりをしてもらいましょう。作業内容や仕上がりによって費用が変化するので、事前に比較すると満足できる仕上がりになります。
使用する塗料の確認
使用する塗料がどのようなものか、品質や耐久性について確認しておきます。さらに修理後の保証内容も見ておきましょう。
納期の確認
実際に作業をして、完成までの日程の確認です。作業が多くなればなるほど時間がかかります。その間の代車の有無も含めて確認しておきましょう。
アフターケアとメンテナンス
板金塗装をしたなら、アフターケアやメンテナンスにも注意しましょう。前提として純正塗装ではなくなった時点で、耐久性は純正塗料のようにはなりません。
洗車機を使った洗車に注意したり、耐久性は期待できないという点を意識しましょう。定期的に洗車をしたり、ワックスやコーティングをしておくならよい状態を維持できます。
簡易コーティングもたくさんの種類が市販されているので、好みの撥水や仕上がりのものを使って洗車するのがおすすめです。
よくある質問
- 板金塗装が上手な業者を見つける方法は?
-
ディーラーに依頼するならある程度よい品質の板金塗装を期待できます。実績や口コミを確認するなら上手な業者を見つけられるでしょう。
- 板金塗装の費用目安は?
-
板金塗装の目安を判断するのは難しいものです。バンパーであれば2万円ほどで仕上げられる場合もありますし、ボンネットのように広い部位であれば軽自動車でも6万円ほどかかる場合もあります。傷の深さや塗装範囲によって左右されます。
- 板金塗装後のメンテナンスはどうする?
-
洗車機を使った洗車には注意しましょう。定期的な洗車やコーティングで塗装面を保護しておくのをおすすめします。
まとめ
板金塗装は仕上がりを大きく左右する作業です。業者の技術によっても見た目が異なる場合があるので、上手に作業してくれる業者を見つけましょう。
口コミや実績をよく確認するなら、費用の面でも技術の面でも満足できる業者を見つけやすくなります。
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