車の水垢落とし|自分で作業する手順や注意点

車 水垢落とし

車を所持していると、どうしても水垢が付いてしまうのが気になります。落とすのも大変なのでできる限り付着しないように気をつけたいものです。

そのためには、どのように水垢を落として、メンテナンスするのか把握しておくことは大切です。この記事では、水垢を落とす方法や注意点を詳しくご紹介します。

目次

車の水垢の原因

車に水垢ができる原因は決してひとつではありません。それは、雨や雪、霜、洗車の際の水滴、そして空気中の塩分や硬度の高い水道水など、非常に多くの要因が絡み合って生じます。

雨水や雪が車体に付着し、そのまま放置されると水分が蒸発しますが、含まれていた不純物だけが残り、これが水垢の主な原因となります。

また、海辺の地域では海塩などの塩分が原因となり、内陸部においても硬度の高い水を使って洗車をすると、その水に含まれるミネラルが水垢を形成してしまうので水垢が発生するのです。

車の水垢の種類

水垢にはさまざまな種類が存在します。油性の汚れと水性の汚れに分けられますが、これらが蓄積するとうろこ状の汚れになります。

油性の汚れ

道路を走行していると、排気ガスやオイルが風に乗って車体に付着します。これらは油性の汚れとなり、水垢を形成します。特に都市部での走行時には油性の汚れが増える傾向にあります。

メンテナンスしている車でも、カーワックスやコーティングが流れて油性の汚れになるので、定期的なメンテナンスが必要です。撥水や親水の効果があるとはいえ、どうしても汚れは付着します。

水性の汚れ

雨などの水分が空気中の塵や花粉、黄砂などと混ざりますと、これらが車体に付着し水性の汚れとなります。この水性の汚れは乾燥して硬化し、水垢となるのです。

特にボディの上部から下部に流れ落ちると、どうしても雨水が通る筋がありますが、ここに汚れが付着します。

定期的な水垢落としが必要な理由

水垢は見た目の美しさだけでなく、車の塗装面にダメージを与えます。水垢を放置しておくと、その部分の塗装が剥げたり、腐食の原因となったりします。

さらに、洗車をしても水垢が落ちないため、手間がかかり、効率的な洗車ができなくなるという問題もあります。そのため、定期的な水垢落としを行うことで、愛車を長持ちさせ、きれいに保つことができるのです。

水垢落としに必要な洗車用品

水垢落としには何種類かの洗車用品が必要です。

  • 洗車シャンプー
  • 水垢・水あか除去剤
  • クレイバー
  • バケツ
  • ホース
  • スポンジ
  • 洗車用ハンドブラシ
  • ドライタオル

さらにガラス面の水垢落としをするには、以下の洗車用品を追加します。

  • ガラス用クリーナー
  • ガラス用水垢落とし
  • ガラス用コーティング剤

これらを下準備として揃えておきます。また、細かい部分まで清掃するための歯ブラシや触る部分の保護のための手袋も必要となるでしょう。

水垢落としの準備と手順

水垢落としの効果を引き出すために、適切な準備と手順が重要です。洗車や水垢落としの手順を確認して、作業を進めていきましょう。

水垢の確認をする

まずは車体全体の水垢の位置と大きさを確認します。雨上がりや洗車後に乾燥させた際にできる水滴が固まったものや、道路上のゴミや砂、ホコリなどがこびりついてしまったものが水垢の主な原因です。

原因が分かっていると、付着しやすい部位が予想できるため、水垢の程度や大きさを確認しておきましょう。

洗車用具を確認する

洗車用具が揃っているかどうかも忘れずに確認しましょう。作業を進めていると、どうしても順番に行いたい手順があります。

その際に、洗車道具が揃っていないと水垢が残ってしまう原因になります。事前にチェックしておき、すぐに使えるようにしておきましょう。

手順1:洗車をする

まずは、車体全体を洗車します。これにより、汚れやホコリを事前に落とし、水垢落としが車体に直接作用するようにします。

洗車の際は、上から下に汚れを落とすようにしましょう。またスポンジでこすり過ぎると、泥や砂がボディを傷つける原因となります。カーシャンプーを泡立てて、しっかり洗い流しましょう。

手順2:水垢落としを塗布する

次に、専用の水垢落としを塗布します。この際、車体を傷つけないように柔らかいスポンジや布を利用しましょう。

水垢落としには、研磨剤が含まれているタイプがあります。濃色車は、事前に傷が入らないか、目立たないところで作業してみましょう。

手順3:反応するまで待つ

水垢落としを塗布した後は、製品によって指定された時間だけ待ちます。この時間が短くても、長くても効果は半減してしまいます。

適切なタイミングまで待ちましょう。また研磨するタイプであれば、反応するまで待つのではなく、適度な圧でこすります。

手順4:十分に洗い流す

待ち時間が経過したら、たっぷりと水で洗い流します。このとき、水垢落としが残っていないか、きちんと確認しましょう。

水垢が残ってしまったり、ボディへの影響の恐れがあるため、十分な水で洗い流しましょう。反応するタイプの薬剤が心配であれば、カーシャンプーで洗うのもおすすめです。

手順5:水滴を拭き取る

最後に、水滴をきちんと拭き取ります。水滴が残っていると新たな水垢の原因となりますので、しっかりと乾燥させましょう。

水垢落としの方法と特徴

水垢の落とし方はそれぞれ特徴があります。選択する方法は、自身の時間、費用、技術力などを考慮に入れ、適した方法を選びましょう。

自宅での水垢落とし

自宅での水垢落としは、自分の手で丁寧に行える反面、「時間」「手間」「テクニック」が必要です。しかし、一度手順を覚えてしまえば、コストを抑えて長期的に水垢対策を行うことが可能です。

もちろん車の維持環境によっては、自宅で作業できない場合もあるでしょう。水垢落としの薬剤のタイプや水垢の程度によって自宅で作業できるか変わるケースもあります。

専門店での水垢落とし

専門店での水垢落としは、時間をかけずにプロのテクニックで高品質な仕上がりを得ることができます。ただし、その分費用がかかってしまいます。

また車のボディサイズによって費用が変わるケースが多いです。大型車であれば、水垢落としだけでも費用が高くなるケースもあるでしょう。

洗車場での水垢落とし

洗車場での水垢落としは、自宅での作業に比べて、より多くの器具や機器を使うことができます。自分の好きなタイミングで洗車をして、水垢落としができますが、時間が限られる場所もあるでしょう。

他の利用者のことを考えて、ボディ全体の水垢落としができないことも懸念される場所です。

水垢落としの注意点

水垢落としには様々な注意点があります。これらをしっかりと把握することで、水垢落としの効果を最大限に引き出すことができます。

注意点1:水垢落としの間隔

水垢は定期的に落とさなければなりませんが、落としすぎると塗装面を傷つける可能性もあります。適正な間隔を守り、適時対応しましょう。

研磨タイプでも、反応させる薬剤でも、ボディへの傷付きを考慮しながら作業しましょう。

注意点2:使用する水垢除去剤

市販の水垢除去剤も多種多様です。それぞれの特性を理解し、自身の車や使用環境に合ったものを選ぶ必要があります。

同じ薬剤でも適した環境や反応させる時間が異なることもあるでしょう。取扱説明書をよく読んでから作業しましょう。

注意点3:傷を作らない作業

水垢を強くこすって取ろうとすると、車の塗装を傷つけてしまう可能性があります。製品の指示に従い、優しく洗浄することを心掛けましょう。

洗車専用の用品を揃えると、ボディへの傷を軽減できるでしょう。

注意点4:曇りの日に洗車する

晴れた日に洗車を行うと、水分がすぐに蒸発し水垢の原因となってしまいます。できるだけ曇りや涼しい時間帯、風が弱い状況で洗車を行いましょう。

水垢落としで問題が起きた時の対処法

作業説明通りに作業したとしても、問題が起こることは避けられません。問題が起きた際は慌てずに、冷静に対応しましょう。

1:水垢が取れない

何度やっても水垢が落ちないなら、落とし方を見直すか、専門家に相談をしましょう。強引にこすると車体を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。

水垢落としには、落とせる幅が異なる場合があります。1つの商品で落とし切れないなら、別の商品を試すというのもよいでしょう。

2:水垢がすぐに戻ってくる

水垢がすぐに戻ってくる場合は、洗車の方法や頻度、使用している洗車用具や水の質などを見直しましょう。必要に応じて水垢予防対策を行いましょう。

保管環境やコーティングの影響も考えられます。水垢の原因を考えておくのはおすすめです。

3:塗布しても効果がない

製品自体に問題がある可能性もあります。他の製品に変えてみるか、正しい使用方法を確認しましょう。

また汚れの原因を見極めて、反応する水垢落としを探してみるようにしましょう。

水垢除去剤の選び方

市販の水垢除去剤の中には、強力なものから優しいものまで、様々な種類があります。製品を選ぶ際は、車の状態や個々の汚れの状況、また使用環境に合わせて選びましょう。また、使用感やコスパも重要です。

研磨タイプや反応させる薬剤、さらには使用する部位向けと、水垢除去剤を変えることもできます。

必要な薬剤を揃えてから、作業してみるのはおすすめです。

車の水垢落としを続けるためのヒント

水垢落としは、1度で終わりでなく定期的に行うものです。ここでは、水垢落としを続けるためのポイントをご紹介します。

定期的な洗車する

何よりも大切なのは、定期的に車を洗車し、水垢がこびりつくのを防ぐことです。これにより、水垢が固まってしまう前に落とすことが可能となります。

手洗いができないときは、洗車機を活用するなど、工夫して洗車するようにしましょう。

水垢を落とす習慣をつける

洗車の都度、水垢を落とす習慣をつけることは大切です。水垢は少しずつ溜まっていくものなので、こまめに落とすことでダメージを最小限に留めることが可能となります。

手軽に水垢落としができる商品もあるため、使い勝手を考慮して商品を選び、作業してみましょう。

洗車の時間がないならプロに依頼

時間がない、自信がないという方は、プロに依頼しましょう。専門店では、短時間で高品質な洗車と水垢落としを行ってくれます。

水垢予防をしておく

予防策も重要です。洗車後はしっかりと車体を乾燥させ、コーティング剤を使用することで水垢の発生を防ぐことが可能です。

コーティングをしていても効果が落ちてくるため、やはり定期的なメンテナンスは欠かせません。

依頼先別の水垢落としの費用

水垢落としの依頼先によっても費用は変わります。自分の時間や予算に応じて、相応の場所を選びましょう。

カー用品店

比較的リーズナブルな価格で洗車と水垢落としをしてくれます。しかし、混雑具合によっては待ち時間が長くなることもあります。

水垢落としの費用は、約3,000円からです。店舗によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは地域密着型で、急な時でも利用できます。しかし、プロの技術者ではないため、専門的な技術に関しては他の場所に劣る場合もあります。

もちろんすべての店舗で対応している訳ではないため、依頼できるのか確認が必要です。費用は5,000円からが目安です。

洗車専門店

洗車専門店では質の高い洗車と水垢落としを行ってくれます。その分費用は高めですが、その分の仕上がりの良さを期待できます。

費用は5,000円からです。高めの費用ですが、徹底的な水垢落としを期待できます。

ディーラー

慎重に車を扱ってくれますが、その分費用が高くなります。車のメンテナンスと併せて依頼するのがベストです。

3,000円ほどから依頼できる場合もあるようですが、店舗によって異なるため事前に確認しておきましょう。

車の汚れが目立つなら乗り換えも検討できる

水垢やその他の汚れが目立つ、いつも洗車していても美観を保てないという場合は、車の乗り換えを検討してみても良いかもしれません。なかには、汚れにくく洗車が楽なボディカラーの車もあります。

定期的に水垢落としをしてきれいを保とう

車を長持ちさせ、いつも美観を保つためには、定期的な水垢落としが必要です。適切な方法と頻度で、愛車の管理を行いましょう。

弊社カミタケモータースでは、洗車機設置しておりますし、場合によっては車の乗り換えのご相談も承っています。

経験豊富なスタッフへご相談いただけますので、ぜひこちらのLINEからお気軽にお問い合わせください。

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