CX-60の内装の特徴は?グレード別の違いや荷室やシートアレンジを解説

マツダCX60

マツダは2022年9月15日に、新型高級SUV「CX-60」を発売しました。新世代商品群のラージの第1弾となるCX-60。次のフラッグシップモデルになるのかと注目されているモデルです。

すでに公開されてから、内装の質感の高さで注目を集めていますが、どのような室内空間になっているのでしょうか。この記事では、内装や装備について見ていきます。

目次

CX-60の内装の特徴

CX-60は高級モデルにふさわしい豪華な内装が大きな特徴で、デザインはシンプルですが、それにより北欧家具のような上質の心地よさが感じられるようになっています。

クラスを超えた質感を表現したり、豊富なシート素材から選択できるという特徴があります。さらに詳しく見ていきましょう。

クラスを超えた質感を実現

CX-60

CX-60のインテリアはクラスを超えた質感を実現しています。細部と質感にこだわったインテリア、ドアハンドルの形状、シートの座り心地、ボタンやスイッチに至るまで安心で快適な運転ができるよう綿密に設計されています。なかでも上級グレードでは、いずれの仕様でも納得のクオリティを実現しています。

マツダのコンセプトの「無駄なものを取り除きシンプルにしていくことで、逆に高級感を増すことができる」という引き算の美学を取り入れつつ高級感を出し、細かな部分がさらに洗練された印象を受ける内装となっています。

たとえば、最上級グレードの「プレミアムスポーツ」と「プレミアムモダン」 の2グレードは、新型CX-60の世界観を最鋭化したプレミアム仕様です。

今までのCXシリーズに関しても、質感が高いことが評価されていましたが、CX-60に関してはさらにそれが引き上げられ、その質感の高さを評価する声が多く上がっています。

豊富なシート素材

CX-60

画像引用元:マツダ

カラーコーディネーションとして、日本の美意識を感じる織物や本杢の組み合わせ、タンとブラックの2トーンイメージなど、特別感のある色や素材を取り入れています。

たとえば、最上級グレードの「プレミアムスポーツ」では、タンカラー(黄土色)とブラックの室内空間で、座席の素材は上質で柔らかいナッパーレザーを使用、センター部分にスエード素材を使用し、高級感を演出。さらに座席の中央にはつやのあるダーク色のコードバン長表皮をアクセントとしています。

また「プレミアムモダン」では、ピュアホワイトの明るい色を基調とし、シート素材はやわらかく仕上げた上質なナッパーレザーを使用、またインパネ中央部のトリムには上質な織物素材を採用、さらにセンターコンソールには、アイボリーの内装色とも相性のよい明るい天然杢素材を配置しています。

運転しやすい姿勢を実現する運転席

cx60

画像引用元:マツダ

運転時、理想的なドライビングポジションを取ることは、疲労軽減や緊急回避能力の向上など、様々なメリットがあります。そのために開発されたのが「自動ドライビングポジションガイド」です。

これはPremiumに標準装備される機能です。自分の身長を入力し、ガイダンスに従い左右のドアミラーを見ると目の位置が自動的に測定され、運転席の前後スライドや背もたれの角度、座面の高さ、ドアミラーの高さなど自動的におすすめのポジションに調整されます。

また、運転に集中できる理想的なペダルレイアウトになるよう、まっすぐな姿勢でシートに座り、足を自然に伸ばして操作できる位置にアクセルペダル、ブレーキペダルを配するレイアウトを実現しています。

人間中心の考えのもと、安心して運転に集中できるような設計になっています。なお、ドライバー・パーソナライゼーション・システムは6名分保存できるので、普段のドライバーだけでなく家族の分も保存しておけるのも魅力的です。

CX-60のグレード別内装

CX-60のグレード別の内装を見ていきましょう。

XD

cx60 XD内装

画像引用元:マツダ

シート素材は、クロス、カラーは、ブラックとなっています。インパネデコレーションパネル部分はラギッドブラックの樹脂となります。フロントとリアのアームレスト、フロントコンソールリッドはブラックの合成皮革となっていて、基本的に内装はブラックで構成されています。

レザーシートではなく、クロスシートがいいという方は、XD/S Packageのグレードのみとなります。

アクティブ・ドライビング・ディスプレイが省略、ステアリングヒーターが装備できないなど、比較的シンプルな装備に限られています。

S Package

cx60 XD S内装

画像引用元:マツダ

シート素材がクロスシートになります。エアコンコントロールスイッチやインナードアハンドルにプラチナサテンの加飾があるため、見た目もよくなります。

ガソリンモデルは運転席ラチェットレバー式シートリフターですが、XDモデルではパワーシートになるなど、パワーユニットによっても違いがあります。

L Package

cx60 XD L 内装

画像引用元:マツダ

シートはレザーの素材で、カラーは、ブラックとグレージュの2色から選ぶことができます。グレージュ色はピュアホワイトよりも落ち着いた色味となります。L Packageは運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能、助手席8wayパワーシートになります。

cx60 XD L内装

画像引用元:マツダ

また、フロント・リアシートヒーターはL Packageから標準装備となります。グレージュ内装が選べるグレードは、L Packageだけです。

Exclusive Mode

cx60 Ex〜mode内装

画像引用元:マツダ

シート素材はナッパレザー、カラーは、ブラックとピュアホワイトの2色となります。シートのセンターアクセントには合成皮革が使われています。シートベンチレーションはExclusive Modeから標準装備になっています。

cx60 Ex〜mode内装

画像引用元:マツダ

助手席10Wayパワーシートになるため、助手席も快適に乗車できるようになるでしょう。

Exclusive Sports

cx60 Ex〜sports内装

画像引用元:マツダ

柔らかく上質なナッパレザーで全席、後席左右シート背もたれの全面、再度サポート部内部に本革を使用しています。また、シート座面にはレガーヌを使用しています。カラーはブラックで落ち着きのある内装となっています。

Exclusive Modern

cx60 Ex〜modern内装

画像引用元:マツダ

素材はナッパレザーで、カラーはピュアホワイトになります。インパネデコレションパネルは、合成皮革、カラーはピュアホワイト。フロントとリアのアームレスト、フロントコンソールリッドはピュアホワイトの合成皮革のダブルステッチとなっています。

Premium Sports

cx60 pre〜sports内装

画像引用元:マツダ

シート素材は上質で柔らかいナッパレザーを使用。タンカラー(黄土色)とブラックの室内空間です。ステアリングはブラック×タンの2トーンの本革ステアリングになっています。
タンカラー内装が選べるグレードは、Premium Sportsのみとなります。

Premium Modern

cx60 pre〜modern内装

画像引用元:マツダ

素材はナッパレザーで、カラーはピュアホワイトになります。ステアリングは本革でホワイトステッチ。インパネデコレションパネルは、ピュアホワイトのルーセントクロスというクロス素材になっていて優しい素材感です。

CX-60の収納

CX-60の収納スペース等の装備を見ていきましょう。

サングラスホルダー

cx60

画像引用元:マツダ

サングラスなどを収納しておける、ルームミラー部分にあるスペースで、全車標準装備となっています。

フロントカップホルダー

CX-60

カップホルダーは縦並びで2つあります。L Package以上のモデルだとリッド付きとなります。

グローブボックス

L Package以上のモデルは、グローブボックス内植毛加工がされています。収納スペースも小さすぎることなく十分な大きさと言えるでしょう。

フロントセンターコンソールボックス(照明付)  L Package以上のモデルは標準装備

cx60

画像引用元:マツダ

奥行きのあるコンソールは観音開きタイプで、出し入れがしやすいつくりとなっています。
中は浅めの収納となり、Type-C、HDMIを接続できるポートがあります。

CX-60

リアシート センターアームレスト 全車標準装備

後部座席の中央に、収納可能なアームレスト(カップホルダー×2)がついています。シートから引き出すと前の部分はシートにつかず、浮いている状態になるタイプとなります。ドリンクホルダーが横並びで2つ付いています。

シートバックポケット

L Package以上のモデルは標準装備で、運転席、助手席のシートにはバックポケットがあります。S Packageではメーカーオプションとなります。

パノラマサンルーフ

CX-60

電動で開放することができます。幅は950㎜、長さ1,021㎜あり、とても開放的です。Exclusive Mode以上のモデルは標準装備になります。

CX-60の荷室/シートアレンジ

荷室

cx60

画像引用元:マツダ

CX-60の荷室は、電動で開くことができるパワーリフトゲートになります。荷室開口幅は1,082mm(CX-5より35mm拡大)、開口高さは744mmで開口段差もないため荷物が載せやすくなっています。

通常時のラゲッジルーム容量は、570L (サブトランク93Lを含む)となっていて、67Lスーツケースを4つ積載ができる大きさとなります。

また、開口部と荷室の高さが同じとなっていますし、さらに開口部も広くなっているのでスムーズな荷物の積み下ろしが可能です。重い荷物もスムーズに出し入れできるでしょう。

さらに、アドバンストキーのスイッチやハンドル右下のクラスタースイッチ操作による開閉に加えて、リアバンパー中央下部のセンサーによって、足の動きを感知してリアゲートを自動で開閉するハンズフリー機能が搭載されています。

それにより荷物などで両手がふさがっていてもスムーズに開閉することができます。このハンズフリーのパワーバックドアは、L Packageから標準装備となります。

シートアレンジ

cx60

画像引用元:マツダ

CX-60のシートには1段階のリクライニング機能があります。ヘッドレスト横のリクライニングレバーを引くことで角度調節ができます。

後部座席は4:2:4の分割式となっていますので、中央シートを倒しスキー板、スノーボードや釣り竿などの長尺物を乗せることができます。

後席左右・中央席それぞれのリモコンレバーを引くだけで、ラゲッジルーム側から各席のシートバックを前方に倒すことができます。中央シートのみを倒すことができるので、長尺物を乗せても大人4人が乗車することが可能です。

座席を倒すとフルフラットにはなりませんが、比較的段差の少ない構造になっています。

CX-8との内装の違いは?

CX-8は全グレードが3列シートで、CX-60は2列シートという大きな違いがあります。また、内装のインテリアはシンプルなイメージのCX-8に比べて、CX-60はより上質でデザインも洗練されていてかなりゴージャスになっています。

CX-8も十分以上の質感を備えていますが、比べると違いを感じます。CX-8では、2列目の広さ快適性の高さ、リアドアの開口部が大きく乗りやすさが優れていると感じるでしょう。

また運転席からの視界の面でも異なります。フロントウィンドウの窓の下側が低くなっているので、見切りがよいのが特徴です。

ボディサイズは大きく感じても、視界が優れていることから運転しやすいと感じるでしょう。

内装の質感ではCX-60の方が優れていますが、CX-8は3列シートがあることや年数を重ねて熟成されたモデルという違いはあります。

カミタケチャンネル!
マツダCX-60 Premium Modern とCX-8の内装、外装と走行性など細かな点まで比較してみました。
違いは?どっちがいい?
質の高い内装をぜひ動画でチェックしてください。

高級感ある内装のCX-60

CX-60は、細部に至るまでこだわりのある仕上がりになっていますし、グレードによって内装の色や素材が違っていて、自分に合ったグレードを選ぶことができますので、満足感が高くなっているでしょう。

ただ、後席に関しては、足元の広さやアームレストの装備などの理由からCX-8のほうが充実感があると感じる方もおられるかもしれません。

素材の質感や空間の広さ、使用感など、実際に見たり触れたりすることで納得することができる部分も多いので、お店に足を運んで実際に触ったり試乗をしたりして納得したうえでご購入することをおすすめします。

よくある質問

内装の特徴は?

CX-60は、高級モデルにふさわしい豪華な内装が大きな特徴となっています。
細部と質感にこだわったインテリア、ドアハンドルの形状、シートの座り心地、ボタンやスイッチに至るまで安心で快適な運転ができるよう綿密に設計されています。

グレード別の内装の違いは?

例えば、最上級グレードのPremium Sportsでは、タンカラー(黄土色)とブラックのカラーが選べますし、サンルーフもPremium Sportsなどの一部モデルでは標準装備となっています。

CX-60荷室の大きさは?

通常時のラゲッジルーム容量は、570L (サブトランク93ℓを含む)となります。
スーツケース(67型、67L相当)4個の積載ができる大きさとなります。

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