車を使う上で、機能や設定を知っておくと便利に活用できます。今回の記事では、ダイハツ車にある機能や設定を詳しく解説します。
実は設定できたの?という機能もあるので、ぜひ最後までご覧ください!


【ウェルカムドアロック解除(キー連動解錠)】

画像引用元:ダイハツ
キーフリーシステム装備車では、車に近づくだけで自動的にドアロックを解除する機能があります。夜間や荷物で両手がふさがっている時に大助かり。
鍵をポケットに入れたまま、車に近づくと自動でドアロックが解除されます。そんな未来感あふれる機能が、実はダイハツ車には標準で用意されています。その名も「ウェルカムドアロック解除」。カタログを隅々まで読んだ方なら目にしたことがあるかもしれませんが、ONにしていないならぜひ活用したい機能です。
設定方法を見ていきましょう。
タフトの場合はスピードメーター中央のインフォメーションディスプレイから操作します。
- 「車両設定」を選ぶ
- 次に「ドアロック設定」
- そして「ウェルカムドアロック解除」をONにする
この3ステップだけ。もうこれで準備完了です。
このウェルカムドアロック解除の作動条件はロックされていて、鍵を携帯した状態で車両左右のミラー付近、つまり約1.5m以内に近づくと感知して自動解除。
「どのダイハツ車に付いているの?」と気になる方も多いはず。実は最近のダイハツ車の多くが搭載しており、特にスマートキーを使うモデルなら、この設定を見かけるチャンスがあるはずです。
普段はあまり意識しないけれど、使ってみると「もう手動ロックには戻れない!」と感じる便利機能。それが「ウェルカムドアロック解除」です。オンにしておくのを忘れずにしておきましょう!
【ドアミラー自動格納機能】

エンジン停止やドアロックに連動してサイドミラーが自動で格納。狭い駐車場でも安心&見た目の“うっかり閉め忘れ”も防げます。自動格納を停止しておくことができます。1つ目のチェックポイントは「ドアミラーが開いている」「エンジンがオフ」「ライトもオフ」、この3つがそろっている状態を確認します。ここからが肝心です。
- ブレーキを踏まずにスタートボタンを1回
- 5秒以内にライトスイッチをスモール点灯→オフ
- 5秒以内にドアミラー開閉ボタンを押す
ただ読むと複雑と思うかもしれませんが、実際にやると指先のリズムでサクッと終わります。
冬の積雪があるシーンなどで、自動で開閉してしまうとモーターに負担がかかってしまうこともあるでしょう。通常であれば便利な機能も、気候によってはオフにしておきたいこともあるので、ぜひ覚えておきましょう。

【エコドライブアシスト照明(メーターの色でエコ運転を視覚化)】

メーターの色が緑や青に変化して、燃費の良い運転をサポート。意識せずとも「エコ運転」が身に付きます。
ダイハツの「エコドライブアシスト照明」ってご存じですか?単なる飾りのイルミネーションではありません。運転中の燃費の良し悪しを、メーター内の光の色で教えてくれる、いわば“走り方の通信簿”みたいなシステムです。
例えば、発進したときや強めにアクセルを踏んだとき、どうしても燃費が悪化します。そういうときはイルミネーションがブルーに光ります。逆に、アクセルをじわっと踏んでスムーズに走っているときにはグリーンに変化します。つまり、「あなた今エコ運転できてますよ」というサインを、光でわかりやすく示してくれる機能です。
ここでポイントはグリーンを長くキープできるかどうか。これが一種のゲーム感覚みたいになって、つい「ずっと緑だ!」と嬉しくなります。ドライバー心理をうまく利用している機能ですね。
ただ数字で燃費を表示するのと違って、色の変化は一瞬で視覚に飛び込んでくるので、直感的に「今の運転が燃費的にどうか」すぐに判断できるのが大きなメリットです。このシステムをうまく活用すれば、自然とアクセルワークが丁寧になって、結果的にガソリン代の節約につながることでしょう。
【タッチ&ゴーロック機能】

この機能はスライドドアが閉まりきる前に、キーでロック操作をしても「閉まりきった後に自動でロック」される機能。子どもの送り迎えなどで大活躍します。
ダイハツ車に搭載されている「タッチ&ゴーロック機能」は名前のとおり“タッチしてゴー”でロックができる仕組みです。
仕組みをざっくり言うと、電子カードキーをポケットやバッグに入れて携帯しているだけでOK。パワースライドドアが閉まりきるのを待たなくても、フロントドアハンドルにあるリクエストスイッチを軽くタッチするだけで「このあとドア閉まったらロックするように」という予約が入ります。つまり、わざわざスライドドアが閉まるまで待ってロック操作をしなくても、車からサッと離れられます。
急いでいるとき、特に子どもを抱えてたり荷物で両手がふさがっていたりするシーン、数秒でも待つのって地味にストレスとなります。それを一発で解消してくれるのがこの機能です。しかもロックの予約は、カードキー側でも操作できるので、使い勝手はかなり柔軟です。
装備できるグレードには注意が必要です。Lグレードを除く全グレードで標準装備ですが、XターボとXだと左側スライドドアだけが対象で、右側についてはメーカーオプションになります。
【ヘッドランプ点灯延長機能】

ダイハツ車に搭載されている便利機能のひとつに「ヘッドランプ点灯延長機能」というのがあります。地味ですが、夜の帰宅シーンで実はありがたい装備です。
仕組みを説明すると、まずエンジンスイッチをオフにしますよね。その状態でランプスイッチを“オート”の位置に合わせておきます。そして、ライトのレバーを手前にカチッと引いてすぐ離す、いわゆるパッシング操作をするわけです。すると、そこから約30秒間、ヘッドランプが点灯し続けます。
何が良いかっていうと、暗い駐車場や夜道でクルマを降りた後でも、足元から玄関先までをヘッドランプがしっかり照らしてくれることです。つまり、車のライトを“懐中電灯代わり”に使えます。真っ暗な道をスマホのライトで照らしながら歩くより、圧倒的に安心感がありますね。
しかも操作方法は超シンプル。イグニッションオフ、ライトはオート、パッシングを1回――この3ステップだけです。ちなみに延長点灯の時間は約30秒ですが、これがまた絶妙で、家の玄関に入るくらいまでは十分照らしてくれる長さです。
普段は意識しないかもしれませんが、夜にクルマから降りるときのちょっとした不安をスッと解消してくれる、“気が利く装備”です。
【パノラマモニターのステアリングスイッチの割り当て】

画像引用元:【公式】タフトの性能・安全・燃費|ダイハツ
パノラマモニターは便利ですが、実は操作まわりにちょっとしたポイントがあります。それが「ステアリングスイッチの割り当て」です。
基本的に、ステアリングスイッチにパノラマモニター専用の操作が設定されていない場合、ナビ画面からボタンを押して画面に表示させる必要があります。しかし運転中にナビ画面まで手を伸ばすのは、難しいこともあります。
それで意外と知られていないですが、ステアリングスイッチに割り当てられることで便利に使うことができます。
メニュー→設定→システム設置→ステアリングスイッチと進んでいくと、カメラを「MODE」ボタンへの割り当てが可能です。
カタログや取扱説明書、あるいはディーラーで実車をチェックして、「MODEボタンで呼び出せるか」を確認しておくのが安心です。こういうのは知っておくだけで使い勝手がグンと変わりますので、ぜひ抑えておいていただきたいです。
【先行者発進などのお知らせのオンオフ】

ダイハツ車に搭載されている「先行車発進のお知らせ機能」があります。信号待ちで前の車が発進したのに、自分がうっかり気づかず止まったままというときに「ピッ」と教えてくれる機能です。このお知らせ、実はオンオフの切り替えができます。
方法はシンプルで、メーター内のオドメーター表示部分から設定します。つまり、燃費表示とか走行距離が出ているあの画面ですね。ステアリングのスイッチを操作してメニューを呼び出すと、項目の中に「先行車発進お知らせ」のオン/オフ設定が出てきます。
人によっては「音が多すぎて逆に気が散る」と感じることもあるでしょう。あえて切っておきたい人のニーズに応える機能です。
設定自体は数タッチで済むので、カーナビの深い設定画面に潜る必要もありません。ちょっとした空き時間にオドメーターの画面を呼び出して、自分の好みに合わせて設定しておきましょう。
【ADBをオフにする】

最近のダイハツ車に搭載されている機能にADB(アダプティブドライビングビーム)があります。ヘッドライトの配光を自動制御して、対向車にまぶしくないようにしながらも、前方はしっかり照らしてくれるという先進ライト制御機能です。
でも、「自分はシンプルにハイ/ローだけで十分」という方や、「ちょっと対向車への光が気になる」という方もいますが、そういう場合にはADBをオフにする裏技的な操作があります。
やり方は少し特殊で、手順をきちんと踏む必要があります。
1.まずイグニッションスイッチを2回押します。ここはブレーキを踏まずに、ACC→ONの状態まで持っていくイメージですね。
2.次に、ヘッドライトスイッチを4回切り替えます。オートや点灯位置を、カチカチッとリズミカルに動かす感じです。
3.そして最後に、ライトレバーをパッシング状態にして、そのままスイッチを4回切り替えます。これでシステム側が「ADBをオフにしますね」という認識をしてくれます。
もちろん、安全装備は基本的にオンで使うことを前提に設計されていますので、常用でオフにするのはおすすめしません。しかし対向車へのハイビームが気になる場合には、オフにしておくとよい場面もあるでしょう。
【エンジンを切った後のパワーウィンドウ】

便利に活用できる機能の1つは、エンジンを切った後のパワーウィンドウ操作です。知らないとビックリしてしまいますが、実際はきちんと意図された機能です。
仕組みを説明しますと、エンジンをOFFにしても、すぐに電源が切れるわけではありません。一定時間だけは、残っている電源を利用してパワーウィンドウの操作ができるようになっています。つまり、車を止めて「窓閉め忘れてた!」とか「少しだけ換気しておこう」というときでも、わざわざ再度イグニッションをONにする必要がありません。
実用的に便利な機能となっています。例えば駐車場に着いてエンジンを切ったあとに同乗者が「窓をちょっと開けたい」って言っても、まだ操作できるからサッと対応できます。細かいけれど、使い勝手を上げる“かゆいところに手が届く”仕様です。
もちろん、永久に操作できるわけではなくて、時間が経つと完全に電源が落ちてウィンドウは動かなくなります。これはバッテリー保護のためですね。メーカーとしても便利さと安全性のバランスをとっているわけです。
こういう「エンジン切った後でも少し猶予がある」設計は、実際に日常で使うとそのありがたみがわかります。
【バックドアが開かなくなった時】

ムーヴキャンバスに乗っている方なら、一度は気になったことがあるかもしれません。バックドアが開かないというトラブルです。もちろん頻繁に起こるものではありませんが、いざというときに知っておくと役に立つ小技があります。
実は、バックドアがどうしても開かなくなった場合でも、完全に閉じ込められたわけではないです。鍵を使って金具部分を操作することで、バックドアを開ける方法が用意されています。具体的には、ラッチ(ドアをロックしている金具の部分)にキーを差し込んでスライドさせると、ロックが解除されてドアを開けることができます。
ここでポイントは、「電気仕掛けに頼らなくても、機械的に開けられる手段がある」ということです。最近の車は電子制御が多いので、バッテリー上がりやシステム不良のときに「どうやって開けるの?」となりがちですが、ムーヴキャンバスにはちゃんと“最後の砦”が用意されています。
まとめ
ダイハツ車にも、知っていると便利に活用できる機能があります。死角があるときにすぐに操作して確認できる機能もあるので、安全運転をするためにもチェックしておきましょう。
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