三菱のミニバン形状のSUVといえばデリカD:5でしたが、ついに軽自動車版ともいえるデリカミニが発表されました。ミニバンなのに走破性がよいことで知られていたデリカD:5の流れを受け継ぐデリカミニはどのような車でしょうか?
この記事では、デリカミニの特徴や内外装のポイント、さらにシートアレンジなどを詳しく紹介します。

デリカミニの特徴

デリカミニは、デリカという商用車としてスタートし、本格的な4WD性能を持ったRVとして成長してきた流れを受けたデリカD:5の世界観がある、スーパーハイト軽ワゴンです。
「精悍な中にも愛嬌のある表情と力強い走り」がデリカミニの特徴となっています。
近年は軽自動車の販売台数が占める割合が大きくなっており、その中でもスーパーハイトワゴンという全高が高くスライドドアを装備した車が人気を集めています。さらに軽自動車のジャンルとして、アウトドアを感じさせるものが人気です。
軽自動車で人気を集めているジャンルのど真ん中といえるのが、今回発表されているデリカミニです。
デリカD:5ほどの本格さや大きさはないとしても、通常の軽自動車よりも悪路走破性が高く、アウトドアで活躍できそうなモデル。三菱にはeKクロススペースがありましたが、さらにアウトドア感が強まったモデルに変化しています。
デリカミニのスペック

デリカミニのスペックをご紹介します。
寸法
- 全長:3,395mm
- 全幅:1,475mm
- 全高:1,800mm
- 最低地上高:2WD 155mm/4WD 160mm
室内寸法
- 室内長:2,200mm
- 室内幅:1,335mm
- 室内高:1,390-1,400mm
基本的にスーパーハイトワゴンと変わらない大きさになっています。最低地上高は、4WDで160mmと通常のモデルよりも高めになっており、走破性が高くなります。
デリカミニの価格

デリカミニの価格やグレード別の装備の違いをご紹介します。
NAエンジン
各グレードの違いの他に、2WDと4WDの違いがあります。
- 2WD 165/55R15+15インチ
- 4WD 165/60R15+15インチ
一回り大きなタイヤが装備されているので、走破性にも影響があります。凹凸がある道を走行する機会があるなら、4WDを選択するのがおすすめです。
G

画像引用元:デリカミニ 三菱自動車
G:1,804,000円(2WD)・2,015,200円(4WD)
エントリーグレードとなる「G」は、エクステリアやインテリアの装備がシンプルになっています。しかし一定の利便性は確保していますし、アクティブな印象を与える装備はあるグレードです。
ハンズフリースライドドアはメーカーオプションになっていますが、LEDヘッドライトやLEDフロントフォグランプは標準装備されています。 またステアリングホイールが本革巻になっているので、上質さがあります。
Gプレミアム

画像引用元:デリカミニ 三菱自動車
Gプレミアム:1,985,500円(2WD)・2,149,400円(4WD)
「Gプレミアム」になると、エクステリアやインテリアが追加されています。運転席側のスライドドアが電動になったり、ヒーター付の本革巻きステアリングホイールになります。
使い勝手の面で「G」と異なる点として、樹脂ラゲッジボード&PVCシートバックがあるでしょう。汚れた荷物など積載したいときに、拭き取りやすい装備になるためアクティブに使いたいならプレミアムグレードがおすすめです。
また電動パーキングブレーキ&ブレーキオートホールドやリアサーキュレーターも装備されています。
ターボエンジン
T

画像引用元:デリカミニ 三菱自動車
T:1,881,000円(2WD)・2,092,200円(4WD)
ターボエンジンが搭載されている「T」では、エンジンがパワフルになるだけでなくパドルシフトも装備されます。他の機能や装備は「G」に準じています。
Tプレミアム

画像引用元:デリカミニ 三菱自動車
Tプレミアム:2,074,600円(2WD)・2,238,500円(4WD)
「Tプレミアム」は、基本的に「Gプレミアム」に準じた装備となりますが、パドルシフトが追加されています。
デリカミニの発売日

デリカミニは、2023年1月23日から予約注文を受付していました。そしてデリカミニの発売日は、以下の通りです。
2023年5月25日
5月24日時点で、受注が1万6千台となっており、人気を集めています。
デリカミニのエクステリア

デリカミニのエクステリアは、ボディの基本部分はeKクロススペースと共通となっています。ただし、エクステリアのデザインは「デイリーアドベンチャー」がテーマとなっており、SUVらしい力強さを感じさせるものです。
一目見るとデリカと分かるデザインを採用しながらも、特徴的な半円形のLEDポジションランプや縦型のグリルなど、親しみやすい形状になっています。ダイナミックシールド形状を採用しながらも、丸みがあるヘッドライトは異なった印象を与えます。

フロントバンパーやテールゲートガーニッシュには、「DELICA」というロゴが採用されました。
デリカミニで選択できるボディーカラーは以下の通りです。
- アッシュグリーンメタリック/ブラックマイカ(有料色)
- ナチュラルアイボリーメタリック/ブラックマイカ(有料色)
- ライトニングブルーマイカ/ブラックマイカ(有料色)
- サンシャインオレンジメタリック/ブラックマイカ(有料色)
- レッドメタリック/ブラックマイカ(有料色)
- ホワイトパール/ブラックマイカ(有料色)
- アッシュグリーンメタリック(有料色)
- ナチュラルアイボリーメタリック(有料色)
- ミストブルーパール(有料色)
- ブラックマイカ
- チタニウムグレーメタリック
- ホワイトパール(有料色)
アルミホイールはスタイリッシュでありながら、タフさも感じさせるダークシルバー塗装のホイールが装備されています。
アクセサリーで2つのスタイル
アクセサリーで2つのスタイルに変化させられます。アクティブな雰囲気があるデリカミニですが、アクセサリーで印象を変えられます。
アクティブトーンスタイル

アクティブスタイルでは、フロントグリルガーニッシュやダイナミックシールドはグロスブラックになっていたり、フロントバンパーエンブレムやテールゲートエンブレムがホワイトになります。
オマージュでカールやマッドフラップも雰囲気を作る装備です。
ワイルドアドベンチャースタイル

ワイルドアドベンチャースタイルは、フロントグリルガーニッシュやダイナミックシールド、テールゲートガーニッシュがシルバーになっているので、見た目もアクセントになります。
オマージュデカールはデリカナスタイルでインパクトがありますし、レッドのマッドフラップもアクセントになります。
デリカミニのインテリア

デリカミニで特徴的なインテリアは、座り心地がよいシートです。デリカミニのシートは、キルティングのように立体的になっています。
座ったときにクッション性がよくなったり、通気性がよく蒸れにくくなっていたりするので、アクティブに使うのにぴったりといえるでしょう。
シートには撥水加工もされているので、濡れた服で乗車したときでも拭き取りやすいのも魅力です。

インテリアはベース車両となるeKクロススペースと変わらないのですが、インパネ形状に違いがあります。アイボリーのアクセントカラーが入っているのが印象的です。
デリカミニのシートアレンジ

デリカミニは、ベース車両となるeKクロススペースと共通する部分が多いため、シートアレンジもeKクロススペースと同様になるとされています。
後席は320mmのスライド量があるので、荷物の大きさに合わせて調整したり、足元空間を広げたりできます。
後席は肩口にあるレバーを操作すると、倒してフラットに調整可能です。両側を倒してしまえば、フルフラットな空間を広げられるのでアウトドア用品に簡単に積載できます。

グレードによってシートバックも撥水加工されている表皮になっているため、汚れや水も拭き取りやすいのもよい点です。

ラゲッジルーム下の空間が収納スペースとなっており、洗車グッズなどを収納しておけます。

デリカミニのエンジン・走行性能

デリカミニに搭載されているエンジンや走行性能は、基本的にeKクロススペースと共通といえます。
搭載されているエンジンは、NAエンジンとインタークーラー付ターボチャージャーエンジンです。どちらのパワーユニットでも、加速時にモーターでアシストするハイブリッドシステムが搭載されているため、スムーズに走行できるでしょう。
またeKクロススペースと同様に、グリップコントロールが全車に標準搭載されているのも特徴です。グリップコントロールは雪道や路面が悪い状態でタイヤが空転すると、スリップしたタイヤにブレーキをかけます。
グリップしているタイヤに駆動力が伝わるので発進をサポートしてくれる機能です。ブレーキが作動して、グリップコントロールの作動状態がマルチインフォメーションディスプレイに表示されるのも特徴です。
積雪地帯やキャンプ場までの悪路でも安心して走行できるでしょう。4WD車は、大径タイヤを装着していたり、ショックアブソーバーが専用チューニングされているのも特徴です。
本格的な4WD性能までではなかったとしても、路面状況に変わりなく安心して走行できる機能が搭載されています。
安全装備
安全装備も充実しているのがデリカミニの特徴です。eKクロススペースと同じく、三菱のe-Assistが全車搭載されています。
Premiumグレードになると、高速道路同一車線運転支援機能のマイパイロットが標準装備されます。レーダークルーズコントロールや車線維持支援機能などが搭載され、長距離運転でドライバーの疲労を軽減してくれるでしょう。
さらにデジタルルームミラー(マルチアラウンドモニター付)があります。通常グレードにはメーカーオプションとなっている装備です。
車内の状況に関わりなく後方を確認したり、運転席から視認しにくい状況をモニター表示したりできるため、より安全に運転できます。
デリカミニをお得に購入する方法
デリカミニをお得に購入する方法をご紹介します。新車発売が予定されているデリカミニをお得に購入するには、低金利ローンの利用がおすすめです。
軽自動車の新車でも車両本体価格が200万円を超えるデリカミニは、ローンを利用する方も一般的となるでしょう。ローンであれば、毎月の支払額を一定にできるため、無理なく車を購入できるからです。
しかし、ローンは支払額を一定にできる反面、どうしても金利手数料の負担が発生します。低金利ローンなら、同じ車の同じグレードを購入しても、何十万円も差額が発生することもあります。
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