デジタルインナーミラーは後付け可能?取付するメリットや注意点、業者別費用を解説

デジタルインナーミラー

デジタルインナーミラーは、後方視界を映像としてインナーミラーに表示させるものです。

実際に新車や中古車購入時には取付していなくても、後々取付希望する方が増加傾向にあります。

メーカーによってはオプション設定しか対応していないこともありますが、またデジタルインナーミラーは後付け可能なのでしょうか?

この記事では、デジタルインナーミラーの特徴や取付するメリットとデメリット、注意点、業者別取付費用について解説します。

目次

デジタルインナーミラーとは?

画像引用元:ホンダ

デジタルインナーミラーとは、車両後方にあるカメラを使用して撮影している映像をミラー上に表示させる運転補助装置です。

鏡と映像の機能を同時に使用できませんが、ボタンやレバーで常時切り替えも可能です。

デジタルインナーミラーは雨の日や暗い夜道など視界が悪い場合でも、はっきりと視界を確保できる特徴があります。

通常ミラーとデジタルインナーミラーの違い

画像引用元:ホンダ

通常ミラーとデジタルインナーミラーの違いは見える映像の種類にあります。

通常ミラーの場合、運転席後部の視界は鏡越しに確認します。

一方、デジタルインナーミラーでは、リアガラスにカメラを設置することで、鏡の画面を映像として視聴可能な特徴があります。

デジタルインナーミラーを取り付けることで、雨や暗い夜道でもはっきりとした視界が画面上で確認できるメリットが期待できます。

ドライブレコーダーの機能もある

画像引用元:トヨタ

デジタルインナーミラーの中には、ドライブレコーダーの機能もある場合があります。

たとえば、トヨタのアクセサリーのナビオプションには、前後方カメラが装着されており、ドライブレコーダーと同じ機能です。

他のメーカーで、メーカーオプションでドライブレコーダーの機能が搭載されているものはほとんどないため、ドライブレコーダー機能を求めるなら、社外品を選択する必要があります。

いずれにしても、デジタルインナーミラーを装着する際に、ドライブレコーダーの機能があるものを選択できます。

デジタルインナーミラーを後付けする3つのメリット

デジタルインナーミラーを後付けするメリットは3つあります。

  • 後方の視界が見やすくなる
  • くらい夜道でも安全運転が可能
  • 追加機能が豊富

それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

後方の視界が見やすくなる

画像引用元:日産

デジタルインナーミラーは、リアウィンドウの内側にカメラを取り付けることで、車の後方を映し出す仕組みです。

そのため、リアシートに座った人や積んだ荷物よりカメラが後ろにあるため、視界を広く映し出せるメリットがあります。

特にワンボックスカーやSUV等で荷物を積んだ場合、そもそもルームミラー取付位置から後方まで距離がある上に、ミラーに荷物が映り込んでしまうと後方が見えにくくなってしまうおそれがあります。

デジタルインナーミラーを取り付けることで、後部の荷物を心配することなく、安全運転に集中できます。

暗い夜道でも安全運転が可能

画像引用元:三菱

デジタルインナーミラーは暗い夜道でも映像としてミラーに表示してくれるため、見やすいメリットもあります。

暗い夜道を走行する場合、どんなに注意して走行しても、死角となる部分まではっきりと認識することはできません。

デジタルインナーミラーを取り付ければ、暗い夜道でも、安心して車を運転できます。

また、高解像度により綺麗で見やすい画像でもあり、夜の車のライトの眩しさにも対応可能となります。

デジタルインナーミラーの大きさや厚みについても、取り付けしやすいサイズ感となっており、コンパクトかつ扱いやすいです。

追加機能が豊富

画像引用元:三菱

近年のデジタルインナーミラーは視界を映し出す機能以外にも、様々な機能を搭載しています。

前後録画機能や駐車監視機能が搭載されているなど、運転時はもちろんのこと、駐車時まで監視してくれます。

他にも、安全運転支援機能などの機能も搭載されており、多くの方が後付けのデジタルインナーミラーを選んでいる理由です。

デジタルインナーミラーを後付けする3つのデメリット

デジタルインナーミラーを後付けするデメリットは3つあります。

  • 慣れるまでに時間がかかる
  • 部品代と作業工賃がかかる
  • デジタルインナーミラーと通常のミラーの切り替えが面倒

デジタルインナーミラーのデメリットについて詳しくみていきましょう。

慣れるまでに時間がかかる

デジタルインナーミラーは通常のミラーと遠近感が異なります。

そのため、デジタルインナーミラーに慣れるまでの時間がかかるデメリットが考えられるでしょう。

慣れてしまえば、便利で使いやすいと感じると思いますが、慣れるまでに1週間から2週間ほど時間がかかるでしょう。

部品代と作業工賃がかかる

デジタルインナーミラーは当然無料で取り付けできるものではありません。

車購入時でもディーラーオプションやメーカーオプションで選択できるケースが多く、取り付けには費用が追加で必要になります。

費用面としては社外品と純正品で大きく異なり、社外品の方が費用を安く抑えられるでしょう。

しかし、万が一の故障や不具合のことを考慮すると、純正アクセサリのデジタルインナーミラーの購入も選択肢の1つです。

デジタルインナーミラーと通常のミラーの切り替えが面倒

デジタルインナーミラーは通常ミラーとの切り替えができます。

しかし、中にはデジタルインナーミラーと通常ミラーの切り替えが面倒と感じる方も多くあります。

切り替えする際には、ボタンかレバーで切り替えるケースが多いですが、駐停車時に切り替えると考えると不便に感じるかもしれません。

後方に座っている人や子供の様子をしっかり確認したい方に、デジタルインナーミラーはおすすめできません。

デジタルインナーミラーを後付けする際の2つの注意点

画像引用元:日産

デジタルインナーミラーを後付けする際に注意してほしいポイントが2つあります。

  • 電源の裏取り
  • 車内に配線する必要がある

それぞれの注意点について詳しく解説します。

電源の裏取りに注意

デジタルインナーミラーを取り付ける際には、シガーソケットの電源を使用する必要があります。

そのため、車内のシガーソケットの電源か、インパネパネルの裏のどこかで裏取りしなければいけません。

具体的には、オーディオの裏のアクセサリーコードから取る、もしくはヒューズボックスから取り出すなどが挙げられます。

また、バックギアに連動させる調整も必要です。

バックギアにデジタルインナーミラーを連動させるには、バックライトの配線からバックカメラに配線を取る必要があります。

車内に配線する必要がある

デジタルインナーミラーは電源以外にも車内に配線する箇所がたくさんあります。

また、バックカメラとフロントに取り付けするデジタルインナーミラーの配線は、車内の内張りの一部を通す必要もあります。

電源の裏取りや車内への配線を考慮すると、デジタルインナーミラーの取り付けは自分で行うのではなく、修理業者に依頼することをおすすめします。

プロに依頼することで、無駄な作業時間もなくなり、確実に早く丁寧に仕上がるでしょう。

デジタルインナーミラーの5つの選び方

画像引用元:三菱

最適なデジタルインナーミラーの選び方は5つあります。

  • 選び方1.映像入力の端子が多い商品を選ぶ
  • 選び方2.利用用途に合わせたサイズ
  • 選び方3.モニターの見やすさ
  • 選び方4.操作しやすいタッチパネルなのか?
  • 選び方5.給電方式の確認

具体的なデジタルインナーミラーの選び方について解説します。

映像入力の端子が多い商品を選ぶ

デジタルインナーミラーにオプション機能としてDVDの映像機器を取り付けしたい方は、入力端子が多い商品の選択がおすすめです。

映像入力対応デジタルインナーミラーは、2系統から3系統が多い傾向があり、端子が多いほど様々な機器への接続を可能とします。

また、デジタルインナーミラーに搭載される端子は「映像入力のみ」が多いです。

もしスピーカーを取り付けしたい場合には、別途カーステレオに接続して利用することになります。

利用用途に合わせたサイズ

デジタルインナーミラーはミラーの中の一部分がモニター代わりになる商品と、デジタルインナーミラー全体がモニターになる2種類に分かれています。

そのため、デジタルインナーミラーを選ぶ際には、利用用途に合わせたサイズの商品を購入しましょう。

使用目的とは異なるデジタルインナーミラーを取り付けしても不便に感じるだけです。

モニターの見やすさ

デジタルインナーミラーは、商品ごとにモニターの見やすさも異なります。

映像の見やすさが異なることは、夜間や雨の日の走行に支障が出てしまうでしょう。

そのため、デジタルインナーミラーを購入する際は必ず現物確認を行い、商品の見極めをおすすめします。

操作しやすいタッチパネル式なのか?

デジタルインナーミラーによっては、タッチパネル式で簡単に操作できる商品もあります。

一般的にデジタルインナーミラーは、モニターのサイド部分にスイッチが備えられているケースが多く、ミラーに直接触れるだけで操作可能です。

中には操作しにくいデジタルインナーミラーも販売されているため、現物をしっかりと確認して操作性に優れているのか見てみましょう。

給電方式の確認

給電方式もデジタルインナーミラーを選ぶ際に注意したいポイントです。

もしデジタルインナーミラーを自分で取り付けする場合には、シガーソケットに差し込むだけで使用できる「シガーソケット給電タイプ」がおすすめです。

シガーソケット給電タイプ以外にも、ケーブルを利用してヒューズから給電する「ヒューズ給電タイプ」も販売されています。

ヒューズから給電する方法は、ヒューズボックスの場所や取り付ける配線などに専門的な知識や経験が必要になる可能性があるでしょう。

取り付けに自信がない方は、カー用品店やディーラーでの取り付けをおすすめします。

【業者別】デジタルインナーミラーの作業工賃

業者別のデジタルインナーミラー作業工賃相場を下記にまとめました。

【業者名】【取り付け費用】
カー用品店17,000円〜50,000円
修理工場や個人経営の工場15,000円〜35,000円
ディーラー30,000円〜55,000円
ガソリンスタンド25,000円〜40,000円

カー用品店

ETC車載器やオーディオの取り付けなど車に関する取り付け部品に対応しているカー用品店では、後付けデジタルインナーミラーを施工依頼できます。

デジタルインナーミラーの工賃はカー用品店で購入したミラーと取付する場合と持ち込みしたデジタルインナーミラーを取付するのかで金額が異なります。

それぞれの費用については、以下の通りです。

  • カー用品店で購入したデジタルインナーミラーを取付する場合の費用:17,000円〜20,000円
  • 持ち込みしたデジタルインナーミラーを取付する場合の費用:30,000円〜50,000円

もし取付費用を安く納めたい方は、カー用品店で購入したデジタルインナーミラーを取付する方法がおすすめです。

修理工場や個人経営の工場

修理工場や個人経営の工場でも、後付けデジタルインナーミラーの取り付け依頼が可能です。

また、実際に修理工場に出向き取り付けする方法以外にも、出張型の取付方法も用意されています。

それぞれの取付方法によって、費用が異なるため注意が必要です。

  • 修理工場にて取付した場合の費用:15,000円〜25,000円
  • 出張にて取付した場合の費用:19,000円〜35,000円

修理工場によっては、持ち込んだデジタルインナーミラーの取り付けに対応していないケースもあります。

万が一の補償面についても、保証対象外になる可能性も多いため注意が必要です。

ディーラー

ディーラーで後付けデジタルインナーミラーの取り付けを依頼できます。

なお、ディーラーでは出張形式のデジタルインナーミラー取り付けに対応していません。

ディーラーでの取り付け費用は、以下の通りです。

  • 工賃目安:30,000円〜55,000円

ただし、保証面などを考慮して後付けデジタルインナーミラーの取り付けに対応していないディーラーも中にはあります。

もし、ディーラーにてデジタルインナーミラーの取り付けを希望する場合には、純正デジタルインナーミラーの取り付けをおすすめします。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでも、後付けデジタルインナーミラーの取り付けに対応している店舗も中にはあります。

ガソリンスタンドで施工をお願いする場合の費用は、以下の通りです。

  • 工賃目安:25,000円〜40,000円

ガソリンスタンドの場合、自社で販売するデジタルインナーミラーがないため、比較的取り付け費用が高くなる傾向があります。

デジタルインナーミラーの後付けが心配なら業者に任せるのがおすすめ

画像引用元:三菱

デジタルインナーミラーの取り付けは、車に詳しい方でも取付するのに難易度が高い作業が必要です。

もし、デジタルインナーミラーを自分で取付する自信がない場合には、業者に依頼することがおすすめです。

業者にデジタルインナーミラーの取り付けを依頼することで、車の不具合が発生するリスクや時間短縮にもつながります。

取り付けを依頼する費用が必要になりますが、後々の手間や不具合のリスクを考慮すると、金額以上の対価を得られるでしょう。

それでも自分で取り付けする方は自分でデジタルインナーミラーの取り付けを行いましょう。

おすすめとしては、デジタルインナーミラーの取り付けを業者に任せる方法です。

後付けデジタルインナーミラーでおすすめの商品【3選】

後付けデジタルインナーミラーでおすすめする商品を3つ紹介します。

  • 【データシステム】バックミラーモニター LTM6023ll
  • 【Sutekus】ルームミラー MR432
  • 【ドライブワールド】バックミラーモニターセット B391C859B

それぞれのデジタルモニターについて詳しく解説します。

【データシステム】バックミラーモニター LTM6023ll

データシステム

画像引用元:バックミラーモニター LTM6023Ⅱ | データシステム R-SPEC Datasystem

デジタルインナーミラー内部に4.3インチの液晶モニターが内蔵している商品です。

別売りのリアカメラも接続すれば、バックギアを入れた際に自動的に画面が切り替わる機能も利用可能となります。

また、独自のノイズ対策により、地デジチューナーやGPS受信への影響も最小限に抑えてくれるでしょう。

コントラストや明るさ、色の濃さなど、3つの画質調整機能も搭載されており、便利な商品です。

商品価格もお手頃な金額のため、社外品のデジタルインナーミラーの取り付けを希望する方におすすめします。

【Sutekus】ルームミラー MR432

軽量かつ純正ルームミラーにかかる負担が少なく、簡単に取り付けできるグリップオンタイプのデジタルインナーミラーです。

2系統の映像入力端子が用意されており、DVDプレーヤーとバックカメラを同時に接続できる魅力があります。

他にも、DVD視聴中でもバックギアに入れるだけでミラーの映像が自動で切り替わる機能も便利で使いやすいです。

デジタルインナーミラーの機能面を重視する方におすすめする商品になります。

【ドライブワールド】バックミラーモニターセット B391C859B

9,1インチの大画面モニター型のデジタルインナーミラーです。

付属のバックカメラの映像を映し出すことで、後方確認をスムーズに行えます。

運動機能も備えられており、バックギア操作を行うとバックカメラの映像を自動で表示してくれます。

エンジンを切る前のモニター状態も記憶してくれる「セーブ電源機能」も搭載しています。そのため、セーブ電源機能を毎回設定する手間を省けるでしょう。

デジタルインナーミラーの使い勝手にこだわる方におすすめする商品です。

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