ETC割引でお得に高速道路を利用しよう!知っておきたいメリットと利用方法

ETC割引

高速道路を利用する際にETCを活用する方は多いでしょう。車を停車する必要もなく、ゲートを通過して料金の支払いができるので便利です。

一時停止してチケットを取る必要がなくなるだけでなく、ETCの割引サービスがあります。上手に活用することで、お得に高速道路を走行できるのでおすすめです。

この記事では、ETC割引でお得に高速道路を活用する方法を紹介します。地域によって異なる割引について解説しますので、最後までご覧ください。

目次

ETC割引とは?

ETC専用化

高速道路をETC車載器を使って走ると、いろいろな割引サービスがあります。たとえば、平日の朝と夕方には「平日朝夕割引」があり、30%や50%オフになります。夜中には「深夜割引」、土日や祝日には「休日割引」があり、それぞれ30%ほど割引されます。

特定の区間でも割引があります。たとえば、外環道の迂回利用やアクアラインの通行料金、千葉外環の迂回利用なども割引の対象です。つまり、特定のルートを通ると、さらにお得になります。

さらに割引詳細は、下の見出しで詳しく解説します。

ETCシステムとは何

ETCは正式には「Electronic Toll Collection System(エレクトロニック・トール・コレクション・システム)」と呼ばれるもので、簡単にいうなら電子通行料金回収システムのことです。高速道路や有料道路の料金を車を止めずに払えるシステムです。

車にETC車載器を取り付けて、料金所のETC専用ゲートと無線で通信します。その時、ETCカードというクレジット会社から発行されるカードを使って支払いをします。カードを車載器に挿しておけば、料金所を通るときに自動でお金が引き落とされる仕組みです。後で利用した分の料金をまとめて払う形です。

ETC2.0の違い

2016年からはETC2.0という新しいシステムが導入されています。普通のETC(ETC1.0)は、料金の支払いだけを行う単方向通信ですが、ETC2.0は専用の車載器を使って双方向通信ができるのです。カーナビと連携して渋滞回避ルートや事故情報、天気情報なども教えてくれます。将来的には駐車場やガソリンスタンドでもキャッシュレス決済ができるようになる予定です。

ETC割引のメリット

料金

ETC割引を受けるために、ETC割引車載機を設置する必要があります。しかし一部の割引を除き、ETC割引を利用するだけで利用料金がお得になるので、利用者にとってはメリットとなります。

現金を用意する必要もないですし、料金所でストップする必要もなくなるので、煩わしい一手間をなくせるのはメリットです。

ETC割引を利用するだけでも、高速道路の渋滞軽減に影響してくれるので、スムーズな交通の助けになるでしょう。

ETC割引の適用条件

ETC

ETC割引を受けるには、ETC車載器が取り付けられた車がETCゲートを通過し、無線通信する必要があります。車載器がない車でETCカードを手渡しするだけでは、割引は受けられません。また、料金所の専用レーンにあるアンテナに車載器を無線でリンクさせることも大事です。

さらに各割引の対象となる条件を満たしている必要があります。料金所を通過するタイミングや場所を確認して、割引が受けられるようにしましょう。

ETC割引の種類

ETC専用化
  • 平日朝夕割引
  • 休日割引
  • 深夜割引

平日朝夕割引

平日朝夕割引は、月曜日から金曜日までの朝6時〜9時、夕方17時〜20時の間に高速道路を利用することで、通行料金が最大で50%も還元されるお得な割引です。ただし、これは地方部の高速道路に限られており、東京や大阪の近郊は対象外となります。

運送業者や頻繁に高速道路を利用する人には非常に便利な割引です。利用回数が5〜9回なら30%、10回以上で50%の還元が受けられるので、通勤や仕事で多く使う人にはおすすめの割引です。

平日朝夕割引はETCマイレージサービスへの登録が必要となります。

休日割引

休日割引は、土曜日・日曜日・祝日に地方部の高速道路を利用することで、通行料金が30%割引されるサービスです。ただし、大型連休や年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの特定の期間は対象外となります。

この割引は普通車や軽自動車等に限られますが、休日のお出かけや旅行に利用すると交通費を大幅に節約できるので、家族や友人とのドライブにとても便利です。

深夜割引

深夜割引は毎日午前0時から午前4時までの間に高速道路を利用すると通行料金が30%割引されるサービスです。深夜に移動することが多い人にはお得になります。

この割引は全国の高速道路で適用されますが、一部の道路は対象外です。例えば、京葉道路や第三京浜道路などです。制限なく使えるので、深夜の長距離ドライブや運搬業務にはぴったりの割引といえるでしょう。

その他の割引

  • ETC2.0割引
  • 外環道迂回利用割引
  • 千葉外環迂回利用割引
  • 関越特別区間ETC料金
  • ETCアクアライン割引・ETC時間帯別料金
  • 通勤パス
  • 大口・多頻度割引
  • 障がい者割引

ETC2.0割引

ETC2.0割引は、最新のETCシステムを利用することで受けられる割引です。ETC2.0は、料金の自動支払いだけでなく、渋滞回避ルートや災害時の情報提供などもサポートする次世代のシステムです。

このシステムを搭載した車両が圏央道や新湘南バイパスなどを走る際に割引が適用されます。たとえば、普通車の場合、24.6円/kmの料金水準に割引されるので、快適で安全なドライブをサポートしてくれます。

外環道迂回利用割引

外環道迂回利用割引は、ETCを搭載した車が東京外環道を1つのジャンクション間だけ迂回利用すると、直行した場合と同じ通行料金になります。一部では、首都高速道路でも同様の割引が適用されます。

また、深夜割引が適用される場合、首都高速道路の深夜割引も考慮され、外環道の通行料金も割引されます。

千葉外環迂回利用割引

千葉外環迂回利用割引は、首都高速道路の湾岸線または横浜・川崎エリアを発着し、常磐道を利用するETC搭載車が、東京外環道の三郷ジャンクションから高谷ジャンクションまで(外環千葉区間)を迂回して利用する場合、直行した場合と同じ通行料金になるように、外環千葉区間の通行料金が割引されます。

関越特別区間ETC料金

関越自動車道の水上ICから湯沢ICまでの区間では、ETCを利用すると割引があります。お得に通行できるので、よく利用する方は覚えておくとよいかもしれません。

たとえば、普通車の場合、通常料金は1270円ですが、ETCを利用すると850円になります。かなりお得です。大型車でも、通常は1990円のところ、ETCを利用すると1300円になります。このように、料金所をETCで通過するだけで割引が適用されます。

適用条件も簡単で、水上ICから湯沢ICの間を通るだけです。もしその区間を走ることがあったら、ぜひETCを利用してみてください。

ETCアクアライン割引・ETC時間帯別料金

東京湾アクアラインについては、ETC搭載車は「アクアライン割引」により、高速料金が大幅に割引されます。

さらに、2023年7月22日から、土日・祝日の特定の時間帯において、東京湾アクアラインの上り線(木更津から川崎方面)を通行する車両に対して、ETC時間帯別料金が適用されます。これにより、混雑緩和が図られます。

通勤パス

通勤パスは、高速道路を通勤に使っている方向けの割引で、走行する曜日や時間帯に関係なく割引が受けられるものです。

指定区間内の利用でも、各日最初の3回目の利用が対象です。また指定区間内で利用可能額分を利用できます。

利用可能額を使い切った後は、通常料金から50%割引となります。さらに指定区間外は別途請求されるなどの条件もあるので、確認しておきましょう。

大口・多頻度割引

大口・多頻度割引は、運送業者など高速道路を頻繁に利用する方に最適な割引です。この割引を利用するためには、ETCコーポレートカードの利用が必要です。高速国道と一般有料道路で異なる割引率が設定されています。

たとえば、1か月の利用額が5,000円を超えると10%、10,000円を超えると20%、30,000円を超えると30%の割引が適用されます。ETC2.0対応車両の場合、さらに高い割引率が適用されるので、業務効率の向上に役立ちます。

障がい者割引

障がい者割引は有料道路の料金が50%割引になる制度です。条件としては、「身体障がい者の方が自分で運転する場合」または「重度の身体障がい者や知的障がい者の方が同乗し、他の方が運転する場合」があります。

以前は、市町村の福祉担当窓口で事前登録が必要でしたが、2023年3月27日からは、レンタカーやタクシーなど事前登録がない車両でも割引が適用されるようになりました。

さらに、自家用車を事前登録してETCを利用する方に向けて、オンライン申請も始まっています。これにより、窓口に行かなくても申請ができるようになりました。

ETC割引の利用方法

ETCカード

ETC割引は、車載機を搭載している車にETCカードを挿入して、走行するだけで自動的に割引が受けられます。

割引を受けるために、ETC割引カードの挿入を忘れないようにしましょう。

ETC割引を活用するためのコツ

注意

ETCマイレージサービスに登録すると、高速道路を利用した分だけポイントが貯まります。このポイントを「ETCマイレージポイント」といいます。貯まったポイントは、無料で通行できる分に交換でき、さらにその無料分を通行料金の支払いに使うことができるので、とてもお得です。

さらにお得なのは、ETCカードの支払いをクレジットカードで行っている場合です。そうすると、クレジットカードのポイントも貯まるので、ETCマイレージポイントと一緒にダブルでポイントが貯まります。通行料金を節約したい場合、おすすめできる方法です。

ETCカードの選び方と注意点

ポイント

ETC割引を使うときに気をつけたいポイントがいくつかあります。

まず、ETC車載器には車両の情報が入っているため、ETC車載器を別の車に付け替えたり、ナンバープレートを変更したり、車を乗り換えたりした場合は再セットアップが必要になります。この再セットアップは専門店で行わなければなりませんが、これはETC車載器が高いセキュリティを持っているためです。

再セットアップはETC車載器の販売店で行ってもらえます。その際に必要なのはETC車載器、車検証、運転免許証、そして最初にセットアップしたときに受け取った「セットアップ証明書」に記載された車載器管理番号です。

ちなみに、車検証に書いてある所有者や使用者、住所などの情報はETC車載器には登録されていないため、これらが変わっても再セットアップは必要ありません。

しかし、車を乗り換えたりナンバープレートを変更したりした場合は、しっかりと再セットアップを行っておかないと、間違った料金が請求されることがあるため注意が必要です。

まとめ

ETC割引を活用すると、定期的に高速道路を利用する人ほど割引の恩恵を受けられます。自動的に割引が受けられるものや、事前にETC割引マイレージサービスへの登録が必要な場合もあるので、条件をチェックしておきましょう。

よくある質問

ETC割引はどんなもの?

ETC割引は、ETC搭載車が特定の日時やルートを通るときに割引が受けられるサービスです。条件を満たしている場合のみ適用される割引もあります。

ETC割引のメリットは?

ETC割引のために必要なことは少ないのに、割引が受けられるのはメリットです。サービスに登録する必要がある割引もありますが、一度登録しておくとよいので手間は少ないでしょう。

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