フリードe:HEV AIR EXとは?魅力・装備・他グレードとの違いを徹底解説!

フリードeHEVAir EX

今回の記事では、車屋社員の愛車紹介として、ホンダのフリードを解説します。車のジャンルの中でも、家族の車として人気のコンパクトミニバン。

ライバル車種のトヨタのシエンタと比較して良かったと思えた点などを、愛車として使っている視点から解説してくれました。動画でも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

フリードeHEV AIR EXとは?基本情報と特徴

フリード eHEV AIR EX

AIR EXグレードのポジションと特徴

新型フリードのe:HEV(ハイブリッド)は、「AIR」「AIR EX」「クロスター」の3グレード構成となっています。これはガソリン車でも同様の構成で、そこからさらに“6人乗り or 7人乗り”、“FF(前輪駆動) or 4WD(四輪駆動)”といった選択肢を組み合わせて選ぶことができます。

ベースとなる「AIR」グレードは必要最低限の装備にとどめつつも、質感やデザインにはしっかりと配慮されており、価格とのバランスが取れた仕様です。

一つ上の「AIR EX」では、後席用のリアクーラーや、前席シートバックにUSB Type-C端子が追加されるなど、快適装備がグッと充実しています。「家族で使う機会が多い」「長距離移動も視野に入れている」といった方には特におすすめのグレードです。

最上級の「クロスター」は、装備面ではAIR EXと大きくは変わらないものの、専用の外装パーツが与えられており、SUVライクなタフな印象を演出しています。フロント・リアバンパーの形状やルーフレール風のパーツなどにより、アウトドアにも似合うデザインになっているのが特徴です。

展示車じゃない、リアルな“愛車レビュー”

フリードe:HEV AIR EX

カミタケチャンネルで紹介しているフリードは、実際にスタッフが通勤や家族利用で使っているガチの“マイカー”。

展示会では白でしたけど、今回は珍しい“カタログカラー”の水色なんですよ

スタッフ・川さんが乗っているのは、街中であまり見かけないブルー系のボディカラー。王道の白・黒が多い中、あえてこの色を選んだ理由は?

妻と話して、“これいいね”と意見が一致したんです

家族で納得のいく選択ができたという点も、生活に寄り添うファミリーカーらしいエピソードです。

見た目や内装の違い

フリード まみたん

新型フリードのエクステリアは、先代モデルのシャープでスポーティな印象から一転、より親しみやすく、柔らかい雰囲気のデザインへと刷新されました。ある意味では、初代フリードの“誰にでも受け入れられる顔つき”に回帰したともいえるでしょう。

ヘッドライトは、先代の細長いデザインから一回り大きくなり、視認性もアップ。これは「Air」「クロスター」どちらのグレードでも共通です。

ベースグレードの「AIR」では、クリーンで落ち着いた印象が際立っています。フロントマスクには、左右のヘッドライトをつなぐように水平のガーニッシュが施されており、シンプルながらも端正な顔立ちをしています。バンパー周りも無駄をそぎ落としたような造形で、視覚的にも軽やかさがあります。

サイドビューを見ると、ヘッドライトからスライドドアのレール付近にかけて、一直線に伸びるキャラクターラインが入っており、ボディにさりげない動きを加えています。これは実用車でありながら、ちょっとしたデザインのこだわりを感じさせるポイントです。

リアビューでは、特徴的なテールランプのデザインが目を引きます。やや縦型に配されており、視認性とデザイン性を両立。バックドア全体の造形もスッキリしていて、都会的な印象すら受けます。

カミタケチャンネル!からのワンポイント

フリード AIR EXの外観デザインについては、スッキリとしたフロントマスクが印象的です。

ライトが好きですね。キリッとしていて、スタイリッシュな雰囲気があります

そう語る川さんのお気に入りは、シャープなヘッドライトのデザイン。ファミリーカーでありながらも、きちんと「見た目」にもこだわりを持てるのは大きな魅力です。

AIR EXの装備内容と快適性をチェック

主要装備一覧

AIR EXの主な装備は以下の通りです。

主な標準装備

  • Honda CONNECT for Gathers
  • 運転席&助手席シートヒーター
  • 両側パワースライドドア
  • FABTECT
  • 360° スーパーUV・IRカット パッケージ

運転席や助手席にシートヒーターが装備されているので、寒い季節でもすぐに快適に乗車できるのが特徴です。

コネクテッド技術のHonda CONNECTにも対応しているので、スマートフォンから車の空調操作ができたり、位置確認ができたりと便利になります。車内Wi-Fiに機器を接続できるのも便利に使えるポイントです。運転手だけでなく乗車する人が便利になる機能ですね。

カミタケチャンネル!からのワンポイント

フリードe:HEV AIR EX

フリードの魅力は、単にサイズ感や燃費だけに留まりません。細やかな装備も、子育て世代にとっては大きな安心材料です。

3月に納車されたんですけど、その頃はシートヒーターがすごく活躍しました。後席の空調を自分で調整できるのも、チャイルドシートの子どもにはありがたいです

後部座席の空調は、“ついていて当たり前”と思いがちですが、実際はそうではありません。子どもへの配慮がしっかり行き届いているモデルという点で、EXグレードは非常に価値のある選択だといえます。

他のグレードとの装備差

他のグレードとの装備差となっているのは、以下のものです。

  • ブラインドスポットインフォメーション 標準
  • リアクーラー 標準
  • USBチャージャー 標準
  • 本革巻ステアリングホイール+本革巻セレクトレバー 標準
  • コンビシート(プライムスムース✕ファブリック)標準
  • 15インチアルミホイール

AIR EXでオプション装備できるものは以下の通りです。

  • マルチビューカメラシステム オプション
  • アダプティブドライビングビーム+後退出庫サポート オプション

フリード e:HEV AIR EXは、ベースグレードである「AIR」と比べると、快適性と安心感がしっかりプラスされた“ちょっといい”一台です。

まず大きな違いのひとつがLEDヘッドライトです。夜間走行の視界がグッとクリアになりますし、見た目も引き締まって印象が変わります。さらに、ステアリングは本革巻きで、手に触れたときの質感が上質になっているのもポイントです。

そして地味にうれしいのがアームレストの標準装備。運転席・助手席ともにアームレストがあると、長距離ドライブでも疲れにくく、日常使いの快適さがかなり違います。

安全装備の面でも、AIR EXは頼もしいです。ブラインドスポットインフォメーションや後退出庫サポートなど、より高い安全性がプラスされていて、家族を乗せるうえでの安心感がぐっと増します。

シートにはプライムスムース×ファブリックのコンビ素材が使われており、見た目は落ち着きつつも高級感があり、しかもお手入れもしやすいというバランスのよさが光ります。

「AIR」グレードはコスパ重視のシンプル仕様ですが、EXは快適性・質感・安全性のすべてをワンランク上に引き上げたグレードです。毎日の送り迎えから週末のお出かけまで、フリードを“より大事に、より快適に”使いたい方には、このAIR EX、まさにぴったりの選択だと思います。

カミタケチャンネル!からのワンポイント

フリードe:HEV AIR EX

フリードには6人乗りと7人乗りのバリエーションがあります。今回、川さんが選んだのは6人乗りタイプ。

チャイルドシートを付けるとどうしても通路が狭くなってしまうので…

3列目へのアクセス性を重視し、“間を通れる構造”を選んだことで、子育てのストレスも軽減されています。

実際、妻が2列目に乗って子どもの世話をしてくれるんですが、この配置がちょうどいいんです

e:HEVならではの静粛性と加速感

2モーター式の「e:HEV」ハイブリッドシステムに刷新された点です。かつては熟成不足を指摘されたi-DCDですが、今回のモデルではヴェゼルなどにも採用されている新世代のe:HEVに置き換えられました。

このe:HEVは、1.5L直列4気筒のアトキンソンサイクルエンジン(最高出力106ps/最大トルク127Nm)と、2モーター内蔵の電動CVT(モーター出力123ps/トルク253Nm)を組み合わせた構成となっています。販売の主力となるこのモデルは、以前のi-DCDと比べて、かなり乗りやすくなった印象です。

走行モードは状況に応じて切り替わります。市街地や低〜中速域ではモーターがメインで駆動するシリーズ式ハイブリッド、高速道路での低負荷走行時にはエンジンとモーターが直結するパラレル式となり、必要に応じてエンジンも始動します。発進からおおよそ80km/hまではモーターが主体となって力強く、加速のリニアさやスムーズさが際立っています。

そして驚いたのが、エンジン走行に切り替わったあとでも静粛性が損なわれず、むしろ力強さが際立つ点です。ハンドリングも穏やかでやさしい味付けになっています。

乗り心地の良さを支えているのが、シートの存在です。上級ミニバンであるステップワゴンにも採用されて高く評価された「ボディスタビライジングシート」がこのモデルにも搭載されています。コストはかかるそうですが、実際に座ってみると納得の快適性です。

取り回しのしやすさは相変わらず抜群で、市街地での運転も苦になりません。それでいて、高速道路では小柄なボディながらも上下のブレが少なく、安定感のある走りが印象的です。

開発担当者の言葉を借りれば、「あえてボディの動きを許容しつつ、それをいかに自然で上質に見せるかを意識しました」とのこと。ピッチング(前後の揺れ)やロール(左右の傾き)は多少ありますが、その動きがわかりやすいため、次の操作にもスムーズに移れて、運転がしやすくなるように工夫されているということです。

実燃費はどれくらい?街乗りと高速で比較

フリードのe:HEV AIR EXは、ハイブリッドを搭載しているので、燃料消費率もよくなっています。

カタログ燃料消費率

市街地モード25.4km/L
郊外モード25.7km/L
高速モード24.1km/L

実燃費は、走行状況によって異なりますが、燃費を投稿するサイトでは、高速燃費が16km/L程度、一般道では26km/L程度が報告されていました。(スタッフ調べ)

その他にも、実燃費で25km/Lを超えたという報告もあるため、使い方によっては燃費が良いようです。しかし当然のことながら、渋滞があり、エアコンを強風で使っているようなら実燃費が低くなる傾向です。

カミタケチャンネル!からのワンポイント

フリードe:HEV AIR EX

高速に乗る時は、アダプティブクルーズコントロールを毎回使っています

追従機能つきのクルコンは、長距離ドライブ時の疲労軽減に大きく貢献。さらにブレーキホールド機能も、「子どもが泣いて抱っこしたくなる瞬間」には欠かせないサポートになっているとのこと。

信号待ちで子どもをなだめる時、足が少し離れても安心感があります

このような“親ならではのリアルな使い方”が、機能の真価を物語ります。

乗り心地や取り回し性能の評価は?

フリードは、先代モデルより全長が45mm長くなり、全長は4,310mmとなりました。しかし、全幅はエアーグレードで従来通りの1,695mmを維持しており、取り回しのしやすい5ナンバーサイズをしっかりと守っています。このサイズ感が、日本の道路事情にぴったりなのは言うまでもありません。

ボディサイズこそコンパクトですが、室内は非常に工夫されており、水平基調のインテリアデザインや、ノイズの少ないすっきりとした視界によって、広々と感じられる空間が広がっています。運転中の見通しが良く、初めて運転する方でも安心して取り回せるパッケージングです。

また、最小回転半径は5.2mと小さく、小回りが利くのも大きな魅力です。縦列駐車や狭い道でのUターンなど、日常のシーンでもストレスなくこなせます。

駐車場にフィットするサイズ感、それが“フリード”

フリードe:HEV AIR EX

当初検討していたのは、トヨタのノアやヴォクシーといったミニバン。しかし試算してみるとスライドドアを開けての乗り降りが難しそう。そこでワンサイズ落とした選択肢としてフリードに白羽の矢が立ったそうです。

実際にスライドドアを開けた状態で人が出入りできるか、そこが決め手でした

都市部や狭小住宅が増える昨今、“ちょうどいいサイズ”のフリードは多くのファミリーにとって最適解となり得る存在です。

フリードAIR EXを選ぶメリットと注意点

こんな人にはおすすめ!ライフスタイル別の相性

フリード e:HEV AIR EXは、装備と価格のバランスに優れたグレードで、多くの方におすすめできる一台です。ベースの「AIR」よりも標準装備が充実しており、LEDヘッドライトや本革巻きステアリング、後席用エアコンなど、日常での使い勝手が格段に向上しています。特に2列目シートの快適性が高く、小さなお子様を乗せるファミリーにとっては大きな魅力となります。

また、安全装備も充実しており、ブラインドスポットインフォメーションなどの先進機能が安心感を高めてくれます。さらに、ハイブリッドシステム「e:HEV」によって、力強くスムーズな走行と高い燃費性能を両立。

ガソリンモデルと比べてランニングコストを抑えやすく、経済面でもメリットがあります。快適性・安全性・経済性の三拍子がそろった、バランスの良い選択肢といえるでしょう。お子さまがおられる家庭やちょっと荷物を載せる機会が多い方にぴったりのモデルとなりそうです。

カミタケチャンネルからのワンポイント!

フリードe:HEV AIR EX

川さんが以前に9年ほど乗っていたのは、ホンダのコンパクトSUV「ヴェゼル」。

比較対象として浮かんだのは、競合のシエンタ。ですが最終的にフリードを選んだのは、“3列目シートの快適性”が決め手だったと語ります。

家族や仲間が乗った時の快適さを考えて、こっちにしました

フリードe:HEV AIR EX

特にお子さんが生まれたばかりというライフステージの変化もあり、「移動中の居心地」が重要視されたことが伺えます。

価格・維持費は高い?コスパで見る判断基準

フリードのe:HEV(ハイブリッド)とガソリン車を、維持費という視点から比べてみると、長く乗る方にはe:HEVモデルがおすすめです。

まず注目したいのは燃費性能です。e:HEVはWLTCモードでもガソリン車より燃費が良く、年間1万キロほど走る場合は、ガソリン代だけでも年間4万円程度の差が出ることがあります。10年単位で考えれば、燃料費の差はかなり大きくなります。

また、ハイブリッド車は「バッテリー交換が不安」という声もありますが、ホンダのe:HEVは信頼性が高く、頻繁に故障するようなものではありません。それに、エンジンのアイドリングが減るぶん負担も少なく、回生ブレーキの効果でブレーキパッドの減りも抑えられます。結果として、メンテナンス費用も意外と抑えられるのです。

とはいえ、走行距離が少ない方、たとえば近所の買い物や送り迎えが中心で年間5,000kmにも満たないような使い方であれば、ガソリン車のほうが初期費用を抑えられるぶん、お得に感じられるかもしれません。購入価格ではe:HEVのほうが40万円ほど高くなる傾向があります。

ただし、見落としがちなのが「リセールバリュー(売却時の残価)」です。ハイブリッド車は中古市場でも人気が高く、燃費の良さや環境性能が評価されて、高値で売れる可能性が高いのです。つまり、初期費用が高くても、将来的に売却することまで視野に入れると、トータルコストで見たときにe:HEVのほうが有利になるケースが多いといえます。

カミタケチャンネル!からのワンポイント

フリードe:HEV AIR EX

スタッフの川さんにとって、燃費性能についても重要なポイントでした。

前に乗っていたヴェゼルもハイブリッドだったので、自然な流れで今回も

ご家族で旅行に出かける機会が多く、「燃費の良さ」は安心して遠出できる条件のひとつ。燃費性能と走行安定性のバランスが取れたe:HEVモデルは、長距離移動でも家計に優しい選択です。

まとめ|フリードe:HEV AIR EXは“ちょうどいい”を極めた一台

フリードe:HEV AIR EXは、家族の車としても、コンパクトなミニバンが欲しい方におすすめの車です。ハイブリッドが搭載されているe:HEVの車であれば、モーターによる力強い走りと低燃費が期待できます。

フリードは、6人乗りと7人乗りを選択できるので、シートアレンジの違いからも車選びができるのが特徴。ぜひ実車を比較しながら車選びをしてください。

カミタケチャンネル!

カミタケチャンネルでは、スタッフの愛車を紹介しています。この記事でも紹介したスタッフが、フリードの使い勝手の良さをレビューしていますので、ぜひ動画もチェックしてください。

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