コンパクトなボディサイズに3列シートを採用したコンパクトミニバンに分類されるホンダのフリード。近年は軽自動車やコンパクトカー、ミニバン人気が高いものの、
「コンパクトカーでは小さすぎるし、ミニバンだと維持費がかかる…」
「ちょうど良いサイズのミニバンが欲しい」
とお考えの方も多いようです。フリードはそんなドライバーにおすすめの車です。しかし、いざフリードを買うとなると、モデルチェンジや各グレードの違いもしっかり把握しておかなければいけません。
フリードは2019年10月にマイナーチェンジが行われ、ますます人気が高まっている車種でもあります。
そこで今回は、フリードの魅力や特徴、おすすめのグレード改めてご紹介するとともに、中古車。新車どちらがおすすめなのかや値引きはどれくらいなのかについて詳しくご紹介していきます。
カタログやメーカー公式サイトだけではわからない情報もたくさん詰まっていますので、フリードの購入を検討している人は、ぜひ最後までご一読いただければと思います。
フリードの良さとは?
フリードはモビリオの後継車として2008年に登場しました。「運転しやすくコンパクトでちょうど良いサイズのミニバン」として、ミドルサイズでは少々大きすぎるけど室内空間は極力広いものがいいと考えているユーザーをターゲットに開発されました。
当時のCMではショーン・レノンが起用され、「This is サイコーに ちょうどいい Honda」のキャッチフレーズで話題を呼びましたので、記憶に刻まれている人も多いのではないでしょうか。
発売当時は1.5Lガソリンエンジンのみのパワートレーンでしたが、2011年には1.5L+モーターのハイブリッド車もラインナップされ、経済的にも大きなメリットがあります。使い勝手の良さや経済性を考えると、まさしくファミリーカーとして「ちょうどいい車」ではないでしょうか。
そんなフリードの特徴は、以下の通りとなります。
- コンパクトでも5人以上乗車可能
- ミニバンの中ではトップクラスの燃費
- ホンダの最新安全運転システムを搭載
順に詳しく見ていきましょう。
①コンパクトでも5人以上乗車可能
一番の特徴でもあるのがコンパクトな車体サイズ。コンパクトカーサイズの車格ギリギリの大きさで開発されたボディサイズを持つため、シートは3列を確保しており、5人以上乗車することができます。
日本の公道は道幅が狭く駐車スペースも少なくなりがち。フリードであれば狭いところも楽々走破できますので、運転が苦手な人でも安心して運転できます。
また、ホンダのミニバンは「低床・低重心」をコンセプトに開発されているため、全高が高いフリードでも乗り降りは快適。もちろんその分車内空間も広く取られています。さらに後席はスライドドアとなっており、高齢者や小さな子供も楽に乗車できます。
②ミニバンの中ではトップクラスの燃費
フリードは他のミニバンと比べて車体も軽く、ハイブリッドグレードもラインナップされていますので、ミニバンの中でもトップレベルの燃費性能を誇ります。
- ハイブリッド・・・20.9km/L ※WLTCモード
- ガソリン車・・・17.0km/L ※WLTCモード
コンパクトカー並みの燃費性能を備えているフリードですので、環境に優しいだけでなく、お財布にも優しい車と考えられます。
③ホンダの最新安全運転システムを搭載
コンパクトサイズの車であれば、気になるのが安全性能。フリードはHONDAが開発した先進安全運転システム「HONDA SENSING」を選択することができます。
フリードに採用されるHONDA SENSINGの機能は、以下の9種類がセットになっています。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- アダプティブ・クルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 機能標識認識機能
- 後方誤発車抑制機能
他メーカーも独自で開発した安全運転システムが採用されていますが、HONDA SENSINGの安全性能は、予防安全性能評価において2016年度最高ランクASV++も達成しており、実用性の高さも認められています。
購入前に押さえておきたいフリードのデメリット
どのような車にも、必ずメリット・デメリットが存在するのも事実。そしてフリードも例外ではなく、デメリットとしても認識されるところもあります。
- 3列シートはスペースの関係上使い勝手が劣る
- ライバル車と比べるとデザインはやや大人しい
- 運転席のドライビングポジションがやや窮屈
ただし人によっては気にならないこともありますので、これから詳しくご紹介する内容に目を通し、判断してみてください。
①3列シートはスペースの関係上使い勝手が劣る
3列目シートの使い勝手はやはり本格的なミニバンと比べるとどうしても劣りがち。着座姿勢が低いため、身長が高い人が座ると膝が持ち上がってしまいます。
反対に子供が座るとちょうど良い姿勢となりますので、3列目シートはあくまで補助的な役割として認識しておくほうがいいかもしれませんね。
②ライバル車と比べるとデザインはやや大人しい
最近のマツダは「魂動デザイン」と呼ばれる独特なデザインが採用されており、一目見ればマツダ車と分かるほどです。また、トヨタの攻撃的なフォルムは若者受けが良いのも最近の特徴。
しかし近年ホンダ車のデザインは「大人しい」とも言われています。モデルチェンジしたフリードもその傾向があり、ライバル車のシエンタと比べると、かなり印象が薄れてしまっています。
③運転席のドライビングポジションがやや窮屈
室内空間確保に重きを置いて開発されたフリードは、運転席がタイヤハウスに接近しているため、アクセル・ブレーキペダルが中央よりもやや左に位置しています。どうしても足が左に寄ってしまいますので、長距離の運転となると体に負荷がかかり、疲れやすくなります。
もちろん開発時に運転姿勢も考慮してこの位置に設定されているため、気にならない人もたくさんいるのも事実。しかし正しいドライビングポジションに慣れている人や、身長が高い人は違和感を抱くこともあるようです。
フリードのモデルチェンジ情報
フリードは2008年5月に発売され、発売当時4,000台の月間販売台数を目標としていたものの、約5倍の20,000台のオーダーが入るなど、瞬く間に人気車種となりました。
その後、5回のマイナーチェンジを経て、2016年に2代目へと進化しました。
2008〜2016年モデル【GB3/4系】
後継車であるモビリオのコンセプトはそのままに、当時のホンダ先進技術であった低床・低重心技術を取り入れたコンパクトミニバンとしてデビュー。5ナンバーサイズで運転しやすく、キャビンはかなり広い設計で人気を集めました。
また、低速から高速までリニアなハンドル操作が可能なEPS(電動パワーステアリング)や側面衝突の衝撃を和らげる「サイドカーテンエアバッグシステム」なども採用されていました。
2016年〜現行モデル【GB5/6系】
モデルチェンジをしたフリードは誰でも多目的に使えることをコンセプトとして開発されました。フロントマスクも大幅に変更され、より重厚感のあるデザインとなっています。
スマートエントリーが標準装備されたり、スマホ連動型「Hondaインターナビ」の設定や、交通信号からの情報を受け取り、快適なドライブや燃費向上に貢献する「信号情報活用運転支援システム」などの最新デバイスも採用されています。
安全性能に関しては2019年10月のマイナーチェンジ後、Honda SENSINGが標準装備となりました。
フリードの納期
フリードの納期は半年待ちと言われています。
ただし人気カラーやグレード、オプションの有無によってかなりの差がありますので、欲しいタイミングで直接ディーラーに確認してみることをおすすめします。
本来車は受注してから生産されるバックオーダー制で生産されていますので、最短でもこれくらいの期間が必要となります。しかし人気グレードやオプション装備車であれば、あらかじめ在庫として抱えているお店もありますので、その場合は数週間で納車されます。
もちろん未使用車に関しても同じです。どうしても早く手に入れたいとお考えであれば、すでに販売店に並んでいる未使用車を狙うのもありではないでしょうか。
グレードの選び方とおすすめグレード
コンパクトで使い勝手抜群のフリードですが、最もリーズナブルなモデルでも199万円からとなっています。もちろん決して安くはないお値段ですので、なかなか購入に関して一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
フリードのグレードは、次のように分けられます。
- G
- G 特別仕様車 BLCK STYLE
- CROSSTAR
- Modulo X
- HYBRID G
- HYBRID G 特別仕様車 BLCK STYLE
- HYBRID CROSSTAR
- HYBRID Modulo X
また、ラゲッジルームの広さが異なり、より使い勝手が考慮された5人乗りモデルのフリードプラスも2代目から発売されましたので、以下のグレードも追加されています。
- G
- G 特別仕様車 BLCK STYLE
- CROSSTAR
- HYBRID G
- HYBRID G 特別仕様車 BLCK STYLE
- HYBRID CROSSTAR
このように、たくさんのグレードが存在しますが、まずは
- 5人乗りか6人乗りか7人乗りか?
- ハイブリッドかガソリンか?
- フリードプラスかフリードか?
について決めていくことをおすすめします。事項でそれぞれご紹介していきますので、まずは自分にあったグレードを探すことから始めてみましょう。
5人乗りか?6人乗りか?7人乗りか?
フリードは3列シート部分が6人乗り仕様と7人乗り仕様とがあります。6人乗り仕様は3列目シートを畳むことができますが、2列目シートは畳むことができませんので、荷室に空間に限りがあります。対して7人乗り仕様は2列目シートを立てて畳めるため、より大きな積載面積を確保できます。
そのため大きな荷物を積む予定がある人は7人乗り仕様を選ぶ方が良いでしょう。また、フリード+の5人乗り仕様も2列目シートは畳むことができませんので、6人乗り仕様と同じ積載能力となります。
ハイブリッドかガソリン車か?
ハイブリッドとガソリン車の一番の違いが燃費性能。最も売れ筋グレードである「HYBRID G Honda SENSING」と「G Honda SENSING」のカタログ燃費を見比べてみると、
- HYBRID G・・・20.9km/L(WLTCモード)
- G Honda SENSING・・・17km/L(WLTCモード)
となり、ハイブリッドの方が9km/Lほど優れています。とはいえハイブリッドの方がガソリン車と比べて40万円ほど高く設計されていますので、価格差を埋めようと思うと長い期間乗り続けなければいけません。
ですので価格差を埋めようとするのではなく、普段の使い勝手の良さを中心に比較検討することをおすすめします。
ハイブリッドは静粛性に優れている
同じ車体を仕様しているフリードとフリードハイブリッドですが、一番の違いはやはり静粛性です。ハイブリッドでは低速走行時にモーターのみで走行できますので、エンジン音はな聞こえません。走行中はモーター音とロードノイズが響くだけで、驚くほど静かです。
また、遮音性の高いフロントガラスやボンネットも採用されていますので、ハイブリッドの静粛性はガソリン車と比べて大きなメリットとなります。
ガソリン車は加速の良さや運転のしやすさが優れている
乗り心地はフリードもフリードハイブリッドも大きな違いはありませんが、やはりガソリン車の方が力強い加速をしてくれます。出力自体はモーターを含んだハイブリッドに軍配が上がりますが、その分車重が重いので、加速はガソリン車の方が優れています。
また、ハイブリッドだとモーターのエンジンの切り替わり時に大きな違和感を感じることもありますので「気持ち良く運転できない」と言う人もいます。ガソリン車なら違和感なくアクセルを踏めば踏むほど加速していきますので、純粋に運転を楽しむことができます。
フリードプラスか?フリードか?
フリードプラスとフリードの大きな違いは、乗車定員の違いと使い勝手の良さとなります。フリードプラスは5人乗りとなっており、その分ラゲッジルームが使いやすく工夫されています。
エンジンや乗り心地は大きく変わりませんので、趣味や仕事で積載を広く使いたい人であれば、フリードプラスをおすすめします。大人数で頻繁に出かける人は、6人、7人乗りのフリードの方が良いでしょう。
フリードは中古車・新車どちらがおすすめ?
フリードを少しでも安く購入しようと思うと中古車も視野に入れたいところ。フリードの中古車は新車と比べてどの程度安くなっているのかについてご紹介していきます。
価格ドットコムでフリードを見てみると、まず初期型のフリードは60万円以内の値段で販売されていることが多いようです。また、2016年に発売された2代目だと150万円以上の価格帯が最も多くなっています。そう考えると、現行モデルの新車と比べると50万円ほどしか差が生まれていないとも考えられます。
フリードは人気車種ですのでリセールバリューも高いため、手放す際に高く売れる可能性もあります。ですので、ある程度維持費も覚悟しておかなければいけない中古車より、新車を選ぶ方がトータルで考えるとお得になることもあるのです。
他にも、中古車であれば次のようなことを確認しなければいけません。
- 走行距離はどうか?
- エンジンや車体の劣化具合はどうか?
- 修復歴はあるか?
- 電気機器などは正常に作動するか?
中古車を購入するときは、ある程度自動車に関しての知識も必要であると考えられますね。
値引きはどこまでいけるか?
それではフリードの値引き情報について見ていきましょう。
フリード G Honda SENSING(車両本体価格:216万円)で実際の値引き額を確認していきます。
車両値引き額 | オプション値引き額 | 購入日 |
20万円 | 15万円 | 2020年6月 |
20万円 | 5万円 | 2019年12月 |
15万円 | 10万円 | 2019年3月 |
20万円 | 10万円 | 2019年1月 |
参考:価格ドットコム
実際の値引き額を見てみると、車両本体価格とオプション値引きを合わせると25〜35万円ほどとなっていますので、値引き目標は30万円程度と判断できます。
新車で購入するときは車両本体価格を重視しがちですが、オプション品の値引きも可能ですので、見積もり時の総額をベースに値引き交渉することをおすすめします。
フリードの競合車種は?
フリードのライバル車に当たる他メーカーのコンパクトミニバンも見ていきましょう。競合車についての情報も集めておくことで、値引き交渉の材料にすることができます。
トヨタ シエンタ

シエンタはフリードと同じ5ナンバーサイズのコンパクトミニバンで最大のライバル車になります。トヨタが得意としているハイブリッド技術を搭載しており、圧倒的な低燃費も実現。
シエンタはフリードに比べ、車高が低くコンパクトな設計です。3列目シートがフリードのように跳ね上げ式ではなく、床下に収納されるタイプとなっています。このおかげでシートを収納した状態でもリアガラスが見やすくなっています。
ただし3列目の広さはフリードの方が広く設計されていますので、ゆったり乗れます。一方シエンタは大人が乗るとかなり窮屈な姿勢になります。
内装のデザインを見てみると、シエンタとフリードの両方が落ち着きがあり、万人受けするものといえるでしょう。
実際に試乗し、どのような機能やシートアレンジなのか把握してから交渉してみるのも良いでしょう。
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支払い総額を安く済ませるなら、どう考えるか?

ここまで値引きについてご紹介してきましたが、いざ購入するときにも金額を抑えるチャンスはあります。フリードを購入するときに考えられる支払い方法は、以下の通りとなります。
- リース
- 残価設定ローン
- 現金一括キャッシュ払い
- 銀行ローン
- その他
それぞれの特徴をご紹介していきます。
リース
最近普及が進み始めたリース販売。毎月一定の利用料金を払うだけで好きな車を自由に乗ることができます。一番のメリットは頭金なしの定額支払いで新車のフリードに乗ることができます。
ORIXのカーリースオンラインでフリード G Honda SENSING(ガソリン車)を選択した場合、5年契約(60回払い)で38,060円(税込)~(支払い総額228万3,600円)となります。
残価設定ローン
残価設定ローン(残クレ)は数年後の買取額を残価として設定し、本体価格から残価を差し引いた金額をローンで支払う形式となります。支払い期間が終了すれば残りの金額を支払って車両を購入してしまうか新しい車に乗り換える、もしくは手放すかを決めることができます。
残クレで手放すことを考えている場合は、買取金額が下がらないように気をつける必要があります。走行距離や傷の有無などにも制限がありますので、所有している間は気を遣いながら運転してしまうかもしれません。
現金一括キャッシュ払い
現金一括の場合は当然ながら金利がかかりませんので、ローンと比べて支払い総額を抑えることができます。ただしフリードの新車は200万円以上するため、手元に現金が残らないデメリットがあります。
急にまとまった金額が必要な場合にお金がなくて困ることも考えられますので、先のこともしっかり考えてから選択したいところ。
銀行ローン
銀行ローンは他のローンと比べて金利が低いメリットがありますが、年収や他の借入状況などの審査が厳しく、時間がかかるデメリットもあります。
また、変動金利なのか、固定金利なのかも確認しておく必要があることや、景気状況によって利息が大きくなることもありますのでリスクも伴います。
その他
その他の支払い方法としてカーローンが考えられます。自動車専用のローンですので比較的金利が安いメリットがあります。ディーラーローンの場合は信販会社から販売店にバックマージンが入るため、その分値引きに応じてくれる可能性もあります。
お得にフリードを購入するなら超低金利ローンがおすすめ

お得にフリードの購入するには、ライバル車をしっかりリサーチし、値引き交渉に当てる方法が最も効果的。しかし値引き交渉には大きな労力も必要ですので、なかなか一歩踏み出せない人も多いと思います。
また、値引きをしたとしても、決して安くはない買い物ですので、支払い方法も極力抑えておきたいところ。そこでおすすめなのが超低金利ローンです。
超低金利ローンは、他のローンと比べて金利が安くなりますので、支払い総額を大幅に抑えることができます。
せっかく値引き交渉に成功しても「ローンの利息で結局支払い総額は元に戻ってしまった…」なんてことも少なくありません。そのため下手に値引き交渉するよりも超低金利ローンの方がお得になる可能性があります。
「値引き交渉が苦手」と言う人や、月々の支払い総額を安くお得にフリードを購入したいとお考えであれば、検討してみることをおすすめします。
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