トヨタのハイブリッドカーといえばプリウスですが、2023年1月にフルモデルチェンジして新型プリウスを発売しました。スポーティなデザインに変化して、一目ではプリウスとは分からないほどイメージチェンジしたプリウス。
新型プリウスはどのような特徴があるモデルになっているでしょうか?この記事では、新型プリウスの内外装や走行性能、先代モデルとの違いを詳しくご紹介します。
プリウスの概要
ハイブリッドカーを定番の位置に押し上げたともいえるプリウス。モデルチェンジしてどのように変化するのか注目されていましたが、2022年11月に世界初公開され、2023年1月にハイブリッド車が発売されました。
初代モデルが1997年に発売されてから、走行性能や室内空間がモデルチェンジで改良されてきました。先代の4代目になってから、空気抵抗を抑えるデザインが採用されています。
そして現行の5代目の新型モデルが2023年から発売されることになりました。デザインと走りが一新されて、新しい雰囲気のモデルとなっています。
プリウスの遍歴
プリウスの遍歴をご紹介します。
初代:1997年~2003年
初代モデルは、世界で初めてとなる量産ハイブリッド車でした。5ナンバーサイズのセダンで、空気抵抗を少なくしたデザインを採用しています。かつ、車高は大きくなるようにデザインして、居住空間を確保していました。
足回りにはアルミホイールを装備していますが、空気抵抗を低減させるためにホイールカバーを装着。当時としては珍しいセンターメーターなどが特徴的でした。
2代目:2003年~2011年
2代目になると、4ドアのセダンタイプから、5ドアファストバック形状に変更されます。車幅も拡大して、3ナンバーサイズに変更されました。
モーターの出力をアップさせながらも、燃費が向上したことが特徴で、4人乗りの市販車として当時の最高燃費となりました。2代目モデルから、モーターのみで走行するEVモードが取り入れられたり、カメラの映像上で場所を指定すると駐車できる「インテリジェントパーキングアシスト」が採用されたりしました。
3代目:2009年~2015年
PHV:2012年~2016年
3代目のプリウスでは、後にプラグインハイブリッドモデルも設定されました。2代目モデルから全体の9割以上が新しくなったハイブリッドシステムが搭載され、世界トップレベルの省燃費と2.4Lエンジン車並の力強さを実現しています。
プラグインハイブリッドでは、最大航続距離が23.4kmまでモーターのみで走行できます。震災後からAC電源をオプションで装備できるようになり、さらに便利に車を使えるようになりました。
4代目:2015年~2023年
4代目プリウスはTNGAを最初に採用したモデルとなり、乗り心地や走行性能が向上しています。電気式のE-Fourがグレードによって選択できるようになったのも特徴です。採用されたGA-Cプラットフォームは低重心なもので、フォルムもスタイリッシュになっています。
電気式4輪駆動のE-Fourは、基本的にFFなのですが、雪道での発進の低速時やスリップ時に後輪に駆動力を伝えます。軽量で低燃費を実現できるシステムです。
プリウスの特徴
新型プリウスの特徴を見ていきましょう。新しいモデルになり、これまでのイメージから大きく変化していますが、さらに特徴があります。
スタイリッシュなプロポーション
新型プリウスのコンセプトになっているのは、「Hybrid Reborn」というものです。さらに、「一目惚れするデザイン」と「虜にさせる走り」を目指した車に仕上がっています。
モノフォルムシルエットになりながら、低重心でスポーティなスタイルです。塊感のある造形になっているのが特徴です。
第2世代TNGAプラットフォーム
第2世代TNGAプラットフォームが開発されて採用。これにより、低重心化されて安定して走行できるようになっています。
風の抵抗を受けにくい形状になっており、高剛性ボディと合わせて滑らかな走りを実現しています。省燃費なだけでなく、気持ちのよい走りができる車になりました。
コネクティッドの搭載
安全装備なども充実しています。「Toyota Safety Sense」が標準装備されていますし、「Z」には通信型コネクティッドナビ対応の12.3インチディスプレイのディスプレイオーディオが採用されました。「G」、「U」には8インチディスプレイが標準装備。
車とインターネットを接続することで、話かけるだけで目的地検索したり、車内でWi-Fiを利用したり、さらに車の状態やエアコン操作をアプリ上で行えます。
プリウスの外装
プリウスのエクステリアデザインを見ていきましょう。
ボディカラーにアッシュ、マスタードイエローという新色が追加されています。フロント周りは、ハンマーヘッドを中心に、電動化に似合うデザインが採用されています。グリルに開口部がほとんどない形状も、近年採用されているデザインです。
フロント周りで目を引くのは、細目のヘッドライトです。横から見ると、ひさしのような形状になっていますが、ヘッドライトとウインカーはコの字型になります。
サイドから見てみると、フロントのウインドーが寝ていることが分かります。スーパーカーに匹敵するのではと感じさせるほどです。
また、トライアングルシルエットは先代モデルは前の方に頂点があったのが、後方にずれています。各部を考慮して、燃費向上を高めるデザインになっています。各部に空力パーツが設置されているのも特徴です。
後方のブレーキランプのところには、丸みと膨らみがあります。先代とは異なった印象を与えるものです。
近年の車種に採用されている一文字のテールランプも見やすくなっています。
プリウスの内装
プリウスの内装も見ていきます。水平基調でシンプルなダッシュボード、そしてセンターディスプレイとメーターパネルが配置された「アイランドアーキテクチャー」です。
インパネが最新世代のものになっており、質感が高くなっています。メーターがドライバーの正面になっています。フロントウィンドウに視界が広がっているので、車幅感覚を捉えやすいでしょう。
イルミネーションのアンビエントライトは、Toyota Safety Senseと連動するので、危険が迫ると点灯してドライバーに注意を促します。
センターコンソールボックス部分では、最上級グレードの「Z」にワイヤレス充電が装備されています。
コンソールボックス内に2個USB-Cあるので、スマートフォンも充電しやすいです。デジタルインナーミラーは「Z」にメーカーオプションになっています。
後席の乗り込みは、背が高い方だと乗り込むときに少し気になるかも知れません。しかし開口部は十分広いので、乗り降りに問題はないでしょう。
乗ってしまえば高さはあるといえますが、高身長の方の場合には頭上スペースが窮屈になりそうです。後席のリクライニングはなく、大柄の方の長距離移動では窮屈さを感じるかもしれません。
荷室
プリウスの荷室は、大開口になっており、十分なスペースがあります。ラゲージ容量は、VDA法で410Lもあります。スーツケースなら2個収納できるほどのスペースです。
バックドアが電動になっているので、簡単に開閉できます。ハッチバックになっているバックドアの部分が傾斜しているので、開口部が広がっています。
高さはそれほど高くないものの、フラットなものであれば問題ありません。ラゲージ床面が下がっているので、荷物の出し入れもしやすいでしょう。
ラゲージ部分にも、AC100V電源が設置されています。センターコンソール部分と合わせて1500W以下の電気製品を使えるので、万が一のときに給電できるのは安心です。
シートアレンジではフラットになるので、荷物の大きさに合わせてラゲージスペースを調整できます。6:4分割可倒式なので、片側だけを倒すことも可能です。
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プリウスの走行性能
プリウスの走行性能をご紹介します。
プリウスの採用されているエンジンは、2.0Lハイブリッドと1.8Lハイブリッドです。2つの排気量がありますが、「X」は営業車やレンタカー、「U」はカーリースのKINTO専用のグレードとなっています。
そのため、一般で販売されるのは、2.0Lのハイブリッドシステムが搭載されたグレードです。
カタログ燃料消費率は以下の通りです。
燃料消費率
- 2WD 28.6km/L(WLTCモード)
- E-Four 26.7km/L(WLTCモード)
新しくなったハイブリッドシステムは、モーターの可動域が広がったことから、エンジンの稼働を抑えながら出力調整しています。コントロールのしやすさや静粛性が向上しています。
Xグレードに搭載されているパワーユニットは、先代から継続した1.8L+モーターのハイブリッドです。燃費性能に優れているパワーユニットなので、燃費を重要視するならあえてXグレードを選択するのもよいでしょう。
Xグレードの燃料消費率
- 2WD 32.6km/L(WLTCモード)
- E-Four 30.7km/L(WLTCモード)
先代モデルとの違い
先代プリウスとは、異なっている点が複数あります。どのような違いがあるのか、概要をご紹介しましょう。
サイズの違い
大きな違いは、デザインの他にボディサイズです。ボディサイズは全長4,600mm、全幅1,780mm、全高1,420mmです。さらにホイールベースは、2,750mmとなっています。これは先代と比較すると以下の通りです。
スペック | 寸法 | ホイールベース | |
先代 | 全長×全幅×全高 | 4,575mm×1,760mm×1,470mm(2WD)1,475mm(4WD) | 2,700mm |
現行 | 全長×全幅×全高 | 4,600mm×1,780mm×1,420mm(2WD)1,430mm(4WD) | 2,750mm |
全長が+25mm、全幅は+20mm、全高は-50mm、ホイールベース+50mmとなっています。全高が低くなっていますが、全長、全幅共に大きくなっています。
プリウスの価格
プリウスの価格は、3,200,000円〜3,920,000円となっています。
グレード別の価格は以下の通りです。
- Z(2WD) 3,700,000円(税込)
- Z(E-Four) 3,920,000円(税込)
- G(2WD) 3,200,000円(税込)
- G(E-Four) 3,420,000円(税込)
- X(2WD)2,750,000円(税込)
- X(E-Four)2,970,000(税込)
KINTO専用仕様車
U(ハイブリッド車 2WD)
月額16,610円(税込)~
U(ハイブリッド車 E-Four)
月額18,480円(税込)~
一般向けには、「Z」と「G」の2グレードの展開となっています。2WDとE-Fourの価格差は、22万円です。従来のプリウスとの価格差を考えると、「G」グレードが320万円からと、手の届きやすいグレードとなります。
購入しやすい価格帯になっている「U」はKINTOのみで扱っています。月額費用で計算する必要があるのは、購入しやすいグレードを探している方にとっては懸念点です。
プリウスの中古相場
プリウスの中古相場を見ていきましょう。2023年1月時点で、価格ドットコムに掲載されている中古車の一例です。
グレード | 年式 | 走行距離 | 価格 |
プリウス Aプレミアム | 2023年 | 30km | 299.0万円 |
プリウス S | 2021年 | 1.1万km | 249.0万円 |
プリウス Sツーリングセレクション | 2021年 | 4.3万km | 262.9万円 |
プリウス Sツーリングセレクション | 2017年 | 15.7万km | 109.8万円 |
プリウス Sツーリングセレクション | 2015年 | 9.8万km | 139.0万円 |
プリウス Sツーリングセレクション | 2013年 | 4.0万km | 125.0万円 |
プリウス S | 2009年 | 13.1万km | 40.0万円 |
※参照元:価格ドットコム
数多く販売されてきたモデルということもあり、中古車の選択肢が多いです。走行距離やコンディションから、自分の予算内の車両を選択できるでしょう。
プリウスをお得に購入する方法
プリウスをお得に購入する方法をご紹介しましょう。中古車の選択肢も多いプリウスですが、現行モデルになってエクステリアもインテリアも大きく変化しています。
新しいプラットフォームが採用されたことにより、走行性能も向上しているため、中古車と比較するなら新車購入をおすすめします。
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