積載性と走行性能を兼ね備えたボディタイプとして多くのユーザーに愛されているワゴン。ワゴンタイプの車は、流行した形状とはいえミニバンやSUVの人気に推されぎみです。それでもトヨタの『プロボックス』はカスタムベースやレジャービークルとして注目を集めています。
これまで4ナンバーの商用車という理由で見過ごしていた方も多いかもしれませんが、車両価格、維持費、そしてカスタムの楽しさで注目度満点なので、ぜひチェックしてみてください。
プロボックスの概要
トヨタの『プロボックス』は、2002年に登場した商用バンです。その実用性の高さから根強い人気を誇っています。
トヨタのプロボックスの概要と、姉妹車である『サクシード』との違いについて解説しましょう。
トヨタ プロボックスは2002年に発売されて以来、マイナーチェンジを繰り返しながらもフルモデルチェンジは行わず、ロングセラーになっています。元々販売されていたカローラバンの後継車種として専用設計のモデルとして販売されています。
商用バンを選ぶ際に、大きな荷物を積みたい方はワンボックスバンの『ハイエース』を選ぶことが多いですが、少ない荷物を積みたい方には『プロボックス』が人気です。その理由は、4ナンバーサイズのコンパクトなボディです。
プロボックスには『サクシード』という姉妹車がありました。2002年発売時はサクシードの方がプロボックスよりも全長が105mm長く、最大積載量も450kgと50kg多かったです。また、フロントグリルやフロントバンパーのデザインも異なっていました。
しかし、2014年のマイナーチェンジでボディサイズや装備が共通化され、2台の違いはバックドアの車名のシールだけになりました。4ナンバーのバンのみ発売されます。その後、サクシードは2020年に製造が終了し、プロボックスに統合されています。
キャンプやレジャー、アウトドアシーンでは、テントや調理道具、自転車などの大小さまざまな荷物を積む機会が増えます。プロボックスは荷物をたくさん運べるように広い荷室を確保しているので、レジャー用品の運搬にも十分なスペースを提供してくれます。
国内市場で注目されだしたのは、2010年後半から。車中泊にも対応できるようにカスタムするなど、根強い人気を集めました。アウトドアだけでなく、ヴィッツやカローラなどと共通のパーツが使えることなどから、モータースポーツのシーンでも愛用されているモデルです。
プロボックスの特徴
スムーズな走り
プロボックスの1.3Lエンジンは、Dual VVT-i技術で吸気・排気バルブの動作タイミングをコントロールしています。低中速域でのトルク向上と高速域での高出力が実現されているのが特徴です。1.3Lエンジンが搭載されているのはGグレードです。
一方、1.5Lエンジンは中低速域でのトルクの強さに加え、スムーズな加速性能が魅力です。ガソリン車に搭載されている「Super CVT-i」は、変速ショックが少なくエンジンのパワーを効率的に路面へ伝達します。1.5Lエンジンの方が出力が高く、圧縮比アップやクルードEGRシステム、バルブタイミング最適化などの複数の技術が搭載されています。
ハイブリッドなら駆動用モーターと発電用モーターで最適化したパワーユニットで低燃費、かつスムーズに走行可能です。
走行性能が高い
プロボックスには高性能なサスペンションが搭載されています。スプリング、アブソーバー、スタビライザーなどが最適化されているため、積載量が多くても安定した操縦性と走行の安定性が確保されています。
トランスミッションには「Super CVT-i」が採用されており、変速ショックがないため、優れた静粛性とスムーズな走行フィーリングが楽しめます。特に高速域での安定性は抜群です。
機能的な運転席周り
プロボックスのインパネには、運転席寄りに「マルチホルダー」が備えられています。メモ帳やスマホなど、収納するものの大きさに合わせて幅を調整でき、スマホの充電ケーブルをつないだままでも収納可能です。
「センタートレイ」は、小物から飲み物まで収納できる多目的スペースで、フタを閉めればフラットなトレイに、フタを一部開ければカップやペットボトルホルダーに、全開にすれば1Lの紙パックも収めることができます。上部のLED照明も便利です。
普段は格納されている「インパネテーブル」は、引き出すとA4サイズのノートパソコンやお弁当を置くことができるので、車内での仕事や食事が快適に行えます。
働く車に相応しい装備が複数あるので、便利に活用できるでしょう。
プロボックスの遍歴
トヨタが製造・販売する「プロボックス」は、使い勝手の良いライトバン(貨物車)として2002年から発売されています。
2002年に初代モデル誕生
プロボックスは2002年、トヨタが全国で販売を開始した2種類の商用バンのうちの1台で、コンパクトクラスとして「プロボックス」が登場しました。
プロボックスは経済性を重視し、サクシードはカルディナバンの後継車でした。どちらも新開発のサスペンションやボディ設計により優れた走行性能を持ち、乗用車のような乗り心地と静粛性を実現しています。
ガソリンエンジンの他に、ディーゼルエンジン、CNG車も設定されていました。2013年にワゴンモデルの発売が終了して、後継車種のカローラフィールダーになります。
2014年9月にマイナーチェンジ
2014年9月、プロボックスとサクシードはマイナーチェンジを実施しました。プロボックスの1.3Lモデルでは、新たに1NR-FEエンジンが採用され、1.3Lモデル・1.5LモデルともにSuper CVT-iを組み合わせることで、燃費性能が向上しました。
マイナーチェンジでもほぼフルモデルチェンジになるほど変更されています。
さらに、歩行者傷害軽減ボディの採用、ヒルスタートアシストコントロールや緊急ブレーキシグナルの追加により安全性能も強化されています。足踏み式パーキングブレーキが採用されるなど、使い勝手も変更されました。
2016年の一部改良で安全性が大幅向上
2016年の一部改良では、安全機能と燃費性能の向上が図られました。商用バンとして初めて、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」を標準搭載し、安全性が大幅にアップしました。
「Toyota Safety Sense C」には、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティー、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームが含まれています。
1.5Lの2WDモデルにはアイドリングストップ機能が搭載され、燃費性能がJC08モードで19.6km/Lに向上しています。
2018年11月に一部改良
一部改良のタイミングでハイブリッド車が設定されます。昼間の歩行者検知機能の追加やイモビライザーの搭載、さらにUSBポートの標準装備と、安全装備や機能性を高めています。
2021年12月に一部改良
アクセサリーコンセントが標準装備された離、グレード体系が整理されます。
2024年にマイナーチェンジ
今回の一部改良では、車両後方の視認性を向上させるために、バックモニター内蔵の自動防げんインナーミラーが全車標準装備となりました。
ハイブリッド車のエンブレムがシンボルマークから変更されています。
プロボックスのグレード
G(ガソリン車 1.3L)
1,529,000円(税込)
G(ガソリン車 1.5L)
1,708,000円(税込) 4WD:1,870,000円(税込)
ガソリン車はマニュアルエアコンです。100Wのアクセサリーコンセントが装備されています。
GX(ハイブリッド車 1.5L)
1,828,000円(税込)
ハイブリッド車でも素地のドアミラー、ガーニッシュ、サイドドアハンドルと簡素化されています。
GL(ハイブリッド車 1.5L)
2,000,000円(税込)
カラードの電動格納式リモコンドアミラーやバックドアガーニッシュ、アウトサイドドアハンドルがあります。見た目も良くなりますが、ホイールはスチールホイールです。
F(ガソリン車 1.5L)
1,777,000円(税込) 4WD:1,939,000円(税込)
F(ハイブリッド車 1.5L)
2,052,000円(税込)
シート表皮が上級ファブリックになります。ハイブリッド車はオートエアコンになっています。
アウトドアにプロボックスが人気の理由
ハイブリッドの導入で実力もアップ
プロボックスハイブリッドは、イメージアップだけでなく、走行性能も向上しています。初代プリウスαやクラウンにも採用されている「バネ上制振制御」という機能が搭載されており、車体のピッチングを抑制します。
通常、商用バンの足回りは重い荷物を積むために引き締められていることが多く、その結果、車の動きがヒョコヒョコしてしまうことがあります。しかし、プロボックスハイブリッドではバネ上制振制御のおかげで、前後のピッチングが抑えられ、乗り心地が格段に向上しています。
実際にプロボックスハイブリッドに乗ると、運転後の疲労感が少ないことが感じられます。
プロボックスは商用バンと侮れないほど良くできた車で、商用に限るのはもったいないとさえ思えます。この性能で最上級グレードが200万円というのは、破格の価格といえるでしょう。
自分の好みにカスタムできる
シンプルな見た目ですが、カスタムするとアウトドアが似合うスタイルになります。グリルやホイールを変更したり、シフトアップしてアウトドアらしいデザインに変更されている方も多いです。
シンプルな車内を活かして、アウトドア道具を積載したり、自分が使いやすい車内にカスタムしやすいのも魅力。カスタムするのを考えるなら、ベース車両はシンプルな内装なのもおすすめです。
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