マツダは、ロードスターが誕生してから35周年を記念するモデルを公開して、発売しました。
過去にも記念車などが発売されていましたが、35周年記念モデルはどのような車になっているでしょうか?過去のモデルの特徴や35周年記念モデルのポイントを解説します。



マツダ ロードスター35周年記念モデルとは?

ロードスター35周年モデルの発売背景
記念モデルは、初代NA型ロードスターが1989年に登場してから35年の節目を迎えることを記念して企画された1台です。
ロードスターは、4世代にわたって世界中のファンに愛され続けてきた2人乗りの小型オープンスポーツカーです。これまでに累計120万台以上を販売しており、ただの移動手段ではなく、「走る楽しさ」や「クルマと過ごす時間の豊かさ」を提供する存在として進化を重ねてきました。
今回の35周年記念モデルは、そうした長年の歴史に対する感謝の気持ちを込め、マツダからロードスターを愛してくださるすべての方への“贈り物”ともいえる1台です。「熟成」と「ヴィンテージ」をキーワードに、ロードスターの持つ魅力を改めて表現しています。
受注生産となるこの記念モデルの注文受付は、本日よりスタートしており、2025年3月3日までの期間限定を予定しています。国内向けには、ソフトトップの「ロードスター」と、電動ハードトップ仕様の「ロードスターRF」を合わせて、合計1,000台の生産が計画されています。
特別装備とデザインの特徴
外装には、マツダ独自の高品質な塗装技術「匠塗(TAKUMINURI)」の最新作である第4弾、「アーティザンレッドプレミアムメタリック」が採用されています。深みのある赤が、落ち着きと気品を兼ね備えた大人の雰囲気を演出しています。
さらに、内装とソフトトップには「タン」カラーを組み合わせることで、上質でクラシカルな印象を高めています。このこだわりのカラーコンビネーションにより、プレミアム感あふれる特別なロードスターに仕上がっています。
歴代ロードスターとの違いを比較

画像引用元:ロードスター|マツダ
初代NAからND型までの進化
初代ロードスター誕生とそのインパクト

画像引用元:ユーノスロードスター (初代)|マツダ
初代ロードスターが登場したのは1989年のことです。当時、コンパクトなオープン2シーター市場はほぼ壊滅状態で、長らく新型車が登場していませんでした。そんな中、まさに彗星のごとく現れたのがロードスターです。その軽快なスタイルと運転する楽しさは瞬く間に話題を呼び、大ヒットモデルとなりました。
この成功を受けて、メルセデス・ベンツのCLKやBMW Z3、MG-Fなど、各メーカーがこぞって小型オープンカー市場へ参入するきっかけをつくりました。
なお、ロードスターは日本国外では「MX-5」や「MIATA(ミアータ)」という名称で販売されており、日本国内では当時存在したマツダの別ブランド「ユーノス」から販売されたため、正式名称は「ユーノス・ロードスター」でした。
初代モデルには1.6Lの自然吸気エンジンが搭載され、駆動方式は後輪駆動。50対50の前後重量バランスを実現するなど、パワーだけではない「操る楽しさ」を追求した設計が特徴でした。1993年には排気量を1.8Lに拡大するマイナーチェンジを実施。また、毎年のように特別仕様車が用意されるなど、ファンを惹きつけ続けたモデルでもあります。
2代目ロードスターへ、正常進化の道

画像引用元: ロードスター (2代目)|マツダ
1998年には初のフルモデルチェンジが行われ、ロードスターは2代目へと移行します。このタイミングでユーノスブランドが終了していたこともあり、車名は「マツダ・ロードスター」に統一されました。
基本構造は初代をベースにしつつも、最大の特徴であったリトラクタブルヘッドライトは廃止され、固定式ヘッドライトへと変更。より現代的で洗練されたフロントフェイスとなりました。
エンジンは引き続き1.8Lを中心に展開されながらも、1.6Lエンジンも再設定。さらに1.8L車には6速MTが追加されるなど、走りの幅が広がりました。
2000年には外観デザインの見直しを含むマイナーチェンジを実施。2003年には限定販売となるクローズドボディの「ロードスタークーペ」や、ターボチャージャーを搭載した「ロードスターターボ」が登場しました。また、ワンメイクレースのベース車両としても人気を博した「NR-A」グレードが誕生したのも、この2代目モデルからです。
新時代を切り開いた3代目ロードスター

画像引用元: ロードスター (3代目)|マツダ
2005年には、ロードスターの3代目モデルがデビューします。この世代ではプラットフォームを一新し、マツダのロータリースポーツ「RX-8」をベースに改良を加えた専用設計となりました。
搭載エンジンも新開発された2.0Lを中心に、日本国外市場では1.8L仕様もラインアップされました。ボディは拡大されて3ナンバーサイズとなりましたが、車重は先代比でわずか20kg増に抑えられており、ロードスターらしい軽快さとドライビングフィールはしっかりと維持されています。この完成度の高さが評価され、2005年の「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いています。
翌2006年には、電動ハードトップを採用した「ロードスター パワーリトラクタブルハードトップ(RHT)」が追加されました。開閉操作はワンタッチで簡単に行え、クローズ時には優れた静粛性を確保。上質で快適な室内空間を提供し、よりプレミアムなロードスターとして高い支持を集めました。
そして原点回帰の4代目ロードスターへ

画像引用元:マツダ
現行モデルとなる4代目ロードスター(ND型)は、2014年9月4日に日本、アメリカ、スペインの3都市で同時に開催されたイベントで発表されました。ファンを招いたこの発表イベントは、世界中で大きな話題となりました。
実際に販売が開始されたのは翌2015年。このモデルでは「原点回帰」をテーマに、徹底した軽量化が図られました。搭載エンジンは歴代最小排気量となる1.5L(日本国外では2.0Lも設定)ですが、車重は初代並みの約1トンに抑えられており、軽快な走りが復活しています。スペック以上に「走る楽しさ」を感じられるクルマとして、多くのユーザーから高く評価されています。
35周年モデルの注目ポイントまとめ
外装カラーやエンブレムの特別感

匠塗による特別なレッド「アーティザンレッドプレミアムメタリック」
ボディカラーには、マツダ独自の高度な塗装技術「匠塗(TAKUMINURI)」による特別塗装色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」を採用。このカラーは今回の35周年記念車専用色として設定されており、ロードスターとしては初の採用となります。
光が当たるハイライト部分では、繊細で透明感のある赤が鮮やかに輝きます。一方で、影になる部分では深みと濃厚さを感じさせる陰影が浮かび上がり、クルマの造形美をいっそう引き立てます。この色だけでも、「特別」であることが一目で伝わる仕上がりです。
今回の記念モデルは、以下のグレードをベースとしています。
- 「ロードスター S Leather Package V Selection(6MT)」
- 「ロードスターRF VS(6MT/6EC-AT)」
これらをベースに、以下のような専用装備が追加されています。
■ エクステリア(外装)
- シリアルナンバー入りの専用オーナメントを装着
- 「ロードスターRF」には、17×7Jインチの高輝度塗装アルミホイールを特別装備
内装の上質さと限定装備の魅力
室内には、35周年記念車ならではのこだわりが随所にちりばめられています。
まず目を引くのが、ヘッドレストに施された専用のエンボス加工です。さりげないデザインながら、特別なモデルであることをしっかりと主張してくれます。
エアコンのルーバー(吹き出し口)には、内側にダークレッドの加飾が加えられており、シックなカラーアクセントが大人の雰囲気を演出。視覚的にも高級感があり、車内に乗り込んだ瞬間から気分を高めてくれます。
足元には、スポーツタンカラーでまとめられたフロアカーペットと専用フロアマットが敷かれており、見た目の統一感はもちろん、触れるたびに特別感を感じさせてくれる仕上がりです。
さらに、ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングブレーキレバーには、同じくスポーツタンのステッチがあしらわれています。手に触れる部分だからこそ、こうした細やかな仕立てが、運転中の満足感につながります。
購入検討者が知っておきたい注意点

リセールバリュー
今回の「ロードスター35周年記念車」は、受注期間が限られているため、生産台数も当然ながら限られてきます。その結果、市場に出回る台数自体が少なくなり、他のグレードと比べても高い希少価値を持つ1台になることが予想されます。
実際、過去に登場した「創立100周年記念車」でも、こうした“限定モデル”ならではの価値が明らかになっています。たとえば、標準モデルとの差額が実質5万円程度だったにもかかわらず、数年後には約15万円高く取引されるケースが見られました。
このような傾向を参考にすると、「35周年記念車」も同様に、発売から数年経過したタイミングで、ベースモデルより10~15万円ほど高い相場で流通する可能性は十分にあると言えるでしょう。
もちろん、すべての車両がそうなるとは限りませんが、歴代ロードスターの人気や限定モデルの評価をふまえると、将来的な資産価値にも期待できる1台として、検討する価値は十分にあると言えるでしょう。
通常グレードと迷ったときの選び方
今回の「ロードスター35周年記念車」は、ベースとなるグレードと比べて20万2,200円の価格アップとなっています。
具体的には、ソフトトップモデルは「S Leather Package V Selection」がベースで、RFモデルは「VS」グレードがベース。どちらも、ちょうど同額のアップとなっているのが特徴です。
一見すると「20万円超えの価格差はちょっと高いのでは?」と感じてしまうかもしれませんが、実は内容を見ていくとむしろお得とも言える内容になっています。
まず注目したいのが、記念車専用のボディカラー「アーティザンレッドプレミアムメタリック」。このカラーは、マツダの上級モデル「CX-80」にも設定されている特別な塗装色で、価格は66,000円相当です。これは、他の特別塗装色(たとえば「ソウルレッドクリスタルメタリック」)と同等の設定となっています。
さらに、記念車には専用の「スポーツタン」カラーのフロアマットが標準装備されています。こちらは通常、プレミアムフロアマット(31,680円)としてオプション設定されているものです。
この2点を合わせると、合計で97,680円相当の装備が含まれていることになります。
価格差の20万2,200円から、これらの装備分(約9万7千円)を差し引いて考えると、実質的な追加コストは10万円ほどということになります。
しかも、それだけではありません。35周年記念車には以下のような限定装備も含まれています。
- シリアルナンバー入りの専用オーナメント
- スポーツタンカラーの専用フロアカーペット
- ヘッドレストのエンボス加工
- ダークレッドのエアコンルーバー加飾 など
これらはすべて記念モデルだけに用意された特別仕様で、あとから装着できるものではありません。35周年記念車は、ただの装備追加モデルではありません。ロードスターの長い歴史を彩ってきたファンへの感謝と、特別な一台を手にする喜びが詰まったモデルです。
専用カラーや装備に加えて、記念モデルならではの“所有する満足感”が味わえることを考えると、この価格設定はむしろバーゲンプライスと言っても過言ではないかもしれません。
まとめ|35周年モデルは“原点回帰”と“進化”の象徴
ロードスターの35周年モデルは、標準装備されているものを考えてみても、満足感を与えてくれるモデルといえるでしょう。
コスパがよいロードスターを探している方におすすめのグレードです。


カミタケチャンネル!【ロードスター35周年記念モデル試乗レビュー】成熟した大人に贈る“特別な1台”を体験
今回ご紹介するのは、マツダが誇るライトウェイトスポーツカー「ロードスター」の35周年記念特別仕様車(RF)です。


「この1台、ただの記念モデルにあらず。」
本モデルは、台数限定で登場した希少な存在。しかも、今回試乗に使用した車両は、納車直後のほやほやの新車レンタカー。エコレンタカーにて実際に借りることが可能という、驚きの一台です。
試乗するのは、現役のロードスターRFオーナー・谷川さんと、かつて1.5LのNR-Aグレードに乗っていた元オーナー・土井さん。
まさに“ロードスター愛にあふれた二人”による、「乗り比べてわかる進化の深み」を追体験できる特別レビューとなっています。
熟成とヴィンテージがテーマ──35周年記念モデルの魅力とは

今回の試乗車は、ロードスターRFをベースに特別装備を加えた35周年記念車。メーカー希望小売価格は435万4,900円で、トランスミッションはもちろん6速マニュアルです。
ロードスターは2つのタイプがあり、ソフトトップの幌モデルと、電動で開閉するハードトップがあります。
最大の特徴ともいえるのが、特別外装色であるアーティザンレッド・プレミアムメタリック。

この色、めちゃくちゃ好きです。限定カラーってだけでテンション上がりますよね
このカラーは、マツダの塗装技術「匠塗(たくみぬり)」によって仕上げられており、深みのある赤が光の当たり方で繊細に表情を変えます。

さらに、35周年モデルのテーマは「熟成」と「ヴィンテージ」。ターゲットは“若者”ではなく、「成熟した大人」です。

土井さんとか、幼いおじさんの代表格ですね(笑)
早速、車の装備を見ていきましょう。
細部に至るまで、35周年モデルは特別装備のオンパレードです。
◾特別ホイール
従来モデルとはデザインが異なり、高輝度塗装の17インチアルミホイールは、より高級感のある造形に。特別カラーとの相性も抜群です。
◾前後LEDランプの意匠変更

2024年のマイナーチェンジにより、ポジションランプ・ウインカーなどのデザインも洗練され、安全性能とデザイン性が両立しています。
◾前方レーダー搭載(i-ACTIVSENSE)


この大きいユニット、実はレーダーなんです。前の車との車間を自動で測ってくれるんですよ
近年では当たり前となった安全装備ですが、マニュアル車でこうしたアダプティブ装備が搭載されているのは、スポーツカーでは珍しい仕様です。まさに「古典と先進の融合」を感じさせるポイントといえるでしょう。

インテリアにも注がれた“限定車のこだわり”

シートには特別な「スポーツタン」カラーを採用。ナッパレザーの質感の高さを肌触りの良さから感じます。さらに、「35th Anniversary」の刻印がヘッドレストにあしらわれています。

そして搭載されているオーディオは、BOSEサウンドシステム。

この横からBOSEのロゴが見えるだけで、高級感出るんですよね

昔はフルバケットシートにしてたなぁ
専用デザインのフロアマットや、重量感のある専用キーも所有欲を刺激。ロードスターという車の世界観に、より深みを与えています。

■ 進化した“コネクテッド技術”と装備群
今回の記念モデルには、マツダコネクト2が搭載されています。センターディスプレイが8.8インチに拡大しました。Apple CarPlayのワイヤレス接続にも対応。

これ、めっちゃ便利ですよね。ケーブルいらないの嬉しい

僕のやつは有線です。そっちは平成、こっちは令和仕様です(笑)
安全装備だけでなく、快適性・利便性も大幅に向上。まさに、“走りを楽しむ大人”にとって「走る以外の時間」までも満たしてくれる一台に仕上がっています。
■ デザインのこだわりは細部まで──“遊び心ある実用性”

ロードスターのインテリアで印象的なのが、“キノコ型”ドリンクホルダー。取り外しも可能で、使用者の好みに応じて配置が変更できます。
また、車検証や小物を収納できるコンパクトなトレイも複数備えられており、見た目はシンプルながら、実用性はしっかり確保されています。
■ ルーフの開閉は10秒。静かな“魅せ場”がここに
エンジンをかけてから、最初に驚いたのはルーフ開閉のスムーズさ。
RFの特徴である電動ハードトップは、ボタン操作だけであっという間に開閉が完了します。

もう10秒かかってないんちゃう?めっちゃ早い!

しかも動きが静かでかっこいいんですよね
この瞬間だけで“特別な車に乗っている”という実感が強まる、そんな贅沢な体験です。
荷室はあるものの、2人乗りということもあり、それほど広くはありません。不便さを感じさせないほど、走りに魅力があります。

走行インプレッション:軽いクラッチと、誰でも扱える扱いやすさ

発進直後のクラッチフィールについては、2人とも満場一致の高評価。

クラッチ、めちゃ軽い。教習車レベルで誰でも扱えますね
MT初心者や女性ドライバーにも安心しておすすめできるポイントとなっています。
スタッフ土井はかつて1.5Lソフトトップに乗っていた経験を踏まえ、RFの剛性感や重厚さの違いを感じました。

RFはドア下に補強材が追加されてる分、どっしり感があります。正直、別の車って感じです

やっぱり走りのキャラが全然違いますね
この“どっしり感”が、一般道でもしっかりとした直進安定性や、クーペ的な高級感を醸し出してくれるのです。
そして、ロードスターと言えば外せないのが、シフト操作の気持ちよさ。今回の35周年モデルも、その期待を裏切りません。

このシフトの吸い込み感、たまらんです

自分アルト乗ってるけど、こっちの“しっくり感”は圧倒的ですね

短いストロークと確実なフィードバックが得られる感触は、まさに「運転している実感」を味わえる瞬間です。
RFの“後ろから流れるようなスタイル”は、機能性だけでなく、所有欲を刺激するデザイン要素でもあります。

僕、実はこの見た目だけで買いました(笑)ハードトップのラインがクーペみたいで最高なんです
“軽快感”か“どっしり感”か──1.5Lと2.0L、性格は明確に異なる

RFが搭載する2.0Lエンジンは、従来の1.5Lモデルと比べて約500ccの排気量差があります。この違いは、単なる数値以上の意味を持ちます。

1.5Lの軽やかさも好きですけど、RFの“しっとりした重厚さ”は別物ですね

走らせてみると、“これはもう違う車だな”と感じました
RFは構造上、ドア下部に補強材が追加されており、ボディ剛性も高く、全体に“重み”が増しています。その結果、高速域や長距離移動でも揺るがない安定感を発揮します。
■ ハンドリングとステアフィールにも“味付け”の違いが

操作感が絶妙に違う気がします。これは電子制御の味付けですね
1.5Lモデルは軽やかで反応が早い一方、RFは若干の重さがあり、まるで大型犬のシェパードのように、落ち着いてしなやかに走る印象です。

1.5Lが小型犬の元気な走りだとしたら、RFは大型犬“ルンルン”と流れるような走りですね(笑)
“走りの性格の違い”が、乗る人の感性や用途に応じて好みを分けるポイントになっているのです。
スポーツカーであることを忘れさせる快適性
RFの2.0Lエンジンは、元々マツダの2Lエンジンをベースに高回転・高圧縮型へとチューニングされたものです。
そのため、NA(自然吸気)でありながらも、高速域でもスムーズな吹け上がりが特徴です。

最近のNAってすごいですよね。昔なら2L=シルビアとかスカイラインのイメージでしたけど
現在では、静粛性と官能性のバランスを両立させた2L NAエンジンとして、日常使いでも扱いやすい仕様になっています。
“買えなくても乗れる”価値──レンタルという選択肢
ロードスターというクルマは、決して万人にとって現実的な選択肢ではないかもしれません。
家族構成や予算の関係で“いつか”と夢見ている方も多いはずです。
しかし、今回のようにレンタカーとして乗れるという環境があれば、その一歩がぐっと身近になります。

これ、コペンよりも全然乗りやすい。クラッチの繋がり方もわかりやすいですし
匠塗りが生む「塗装の芸術」──アーティザンレッドの魅力
35周年記念モデルだけに設定されたカラーが、アーティザンレッドプレミアムメタリックです。
この塗装は、マツダの匠塗り(たくみぬり)シリーズの最新作であり、
- ソウルレッドクリスタルメタリック
- マシーングレープレミアムメタリック
- ロジウムホワイトプレミアムメタリック
に続く“第4のプレミアムカラー”として登場しました。

これ、通常ラインナップにも採用してほしい! ほんまにレギュラー化希望です
光の角度で変化する深みのある赤は、まさに大人のスポーツカーにふさわしい装いです。
夏のオープンカーは理想と現実が違う?

オープンしてドライブに出かけてみました。まず出たのは、リアルなオーナーならではの本音。

夏にオープンって、実際キツいんですよ。南国で『イエー!』みたいなCMあるけど、1分も持たないです(笑)
オープンカーの爽快感は、意外にも“助手席のほうが感じやすい”というのもポイント。

運転席からは前方ガラスしか見えないので、意外とオープン感が薄いんです

でも、助手席に座ると上も横も開けてる感がすごい。それもこの車の魅力ですね
■ 山道でわかる“ロードスターの本質”
ロードスターの2人は、元バイク乗り同士。かつてはツーリングやキャンプをバイクで楽しんでいた経験も持っています。山道ドライブで再確認したのが、ロードスターの“楽器のようなエンジンフィール”でした。


加速時のサウンドがすごく心地いいんです。まるで楽器みたい

マフラー変えてなくても、この音は気持ち良い。純正でこれってすごいですよ
さらに、ボディ剛性の高さや足回りの動きについても評価は上々。

補強入れてないのに、ここまでしっかりしてる。これ、足回りめっちゃ動いてますね

ダブルウィッシュボーンがしっかり効いてます
特に山間部のワインディングでは、ボディの追従性、コーナリング時の安心感が“スポーツカーの基本性能”として際立って感じられました。
■ 世界では“MX-5” “Miata(ミアタ)”として親しまれている
ロードスターという名前は、実は日本国内限定の名称です。
海外では「MX-5」や「Miata(ミアータ)」の名で親しまれています。

アメリカでは“ミアータ”って呼ばれてるんですよ。名前もキャッチーでいいですよね

世界中で愛されてるって、誇らしいです
■ マツダコネクト2でナビゲーション操作もアップデート
ナビ検索にはマツダコネクト2が活躍。フリーワード検索やメニューの階層が整理され、デザイン面でもスタイリッシュに進化しました。パフェを食べるために、ナビで探してみたいと思います。

ちょっと操作にクセあるけど、慣れれば悪くないです

カープレイと繋いだら一発で快適になりますよ
今回はドライブ途中で立ち寄ったカフェにもナビでアクセスし、道中の休憩も優雅な時間に。
■ スポーツカーは“無駄”があるからこそ面白い
ロードスターの魅力は、単に速いとか、便利とかいう話ではありません。それよりも、「無駄を楽しむ精神」があるかどうか。これが、ロードスターを語るうえでのキーワードかもしれません。

無駄があるからこそ、面白い。これってまさにスポーツカーの本質かもしれないです

古典的なスポーツカーのデザインが、今の時代に甦った──RFを見たとき、そう感じました
元S30フェアレディZファンである谷川さんにとっても、RFのスタイルはどこか懐かしく、しかし新鮮だったとのこと。
そして締めの一杯は「抹茶」。クルマもドリンクも“深み”が大事
試乗の終盤、訪れた京都のカフェでは、香り高い抹茶スイーツでひと息。

思ってたより甘くなくて、しっかり抹茶。ロードスターの味にも通じますね

マッチしてる…いや“抹っちゃ”してる(笑)
偶然とはいえ、「35周年記念のビンテージ感」と「抹茶の深み」が共鳴するような、不思議な締めくくりとなりました。
エコレンタカーでロードスターのレンタルを!
今回のロードスター RF 35周年記念モデルは、すでにメーカー販売は終了していますが、エコレンタカーなどで未使用車のレンタルが可能です。

MTの運転に慣れてない人でも、すぐに馴染めるはず

ロードスターの良さだけを“味わう”には、レンタルって最高の手段だと思います
走ることに意味があるクルマ。そして、ただ目的地へ行くためではなく、“運転する”ことそのものを楽しむための一台。ロードスターをレンタカーで触れてみてはいかがでしょうか。
ロードスター レンタカー料金
- 6時間 12,800円(14,800円)
- 12時間 14,800円(16,800円)
- 24時間 19,800円(21,800円)
1時間増 2,000円
1日増 14,800円
30分超過 2,000円
1日超過 25,000円
()は休日料金

