流れるウインカーは車検に通る?後付けする前にチェックしたいポイント

流れるウィンカー

流れるウインカーとも呼ばれるシーケンシャルウインカーは、純正で採用されている車種もあり、一般的になっています。国産車でも採用されている車種がありますが、後付けを考える方もおられるようです。

スタイリッシュなイメージがあるので、カスタムしたいと考える方もおられますが、そもそもシーケンシャルウインカーは車検に通るのでしょうか?純正では問題ないものの、後付けしたい場合に考慮したいポイントを解説します。

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目次

流れるウインカーの車検基準

タントカスタム

基本的に車のカスタムをするなら、保安基準をクリアした内容にすべきです。シーケンシャルウインカーは方向指示器になるので、スタイリッシュなイメージになるだけでなく、正しく装備しなければ安全に走行できません。

それでウインカーに求められている基準を把握して、基準内に収まるように流れるウインカーを装備する必要があります。

流れるウインカーは、点滅のタイミングが純正とは異なるため、どのような速さで点滅するかに注意する必要があるでしょう。

そもそもシーケンシャルウインカーとは?

シーケンシャルウインカーとは、連鎖式点灯方向指示器というもので、LEDの光が流れるように順番に点灯するウインカーです。

2014年以降は、日本でも使用できるようになり、採用される車種も出てきました。たくさんの車種で採用されているというわけではありませんが、軽自動車ならN-BOXカスタム、普通車ならアルファードの一部グレードなどで採用されています。

N-BOXの例

N-BOXカスタム

N-BOXカスタムに採用されているのは、5LEDシーケンシャルターンシグナルランプです。内側から外側に向かってスムーズに流れるように点灯します。

5つのライトに分かれているので、動きがスムーズですね。ぱっと見たときのイメージがスタイリッシュです。

N-BOXカスタムであれば、どのグレードでも流れるウインカーが採用されています。

N-WGNの例

N-WGNのウインカーも流れるウインカーになっています。

タントの例

タントカスタムのウインカーは、シーケンシャル風になっています。LEDの点灯タイミングをずらすことで、流れるウインカーのような光り方です。

2箇所にある光源が時間差で点灯しているので、点滅式とも、流れるウインカーともいえる点灯の仕方です。

ライズの例

ライズのシーケンシャルウインカーは、3段階で点灯します。やはり内側から外側にかけて、シームレスなウインカーが点灯します。

タントと同様に、点灯しているLEDの間が分かりにくいデザインです。N-BOXカスタムやN-WGNカスタムとは異なるデザインです。

流れるウインカーが満たすべき基準

シーケンシャルウインカーが満たしているべき基準は、以下の通りです。

  • 流れるウインカーは、内側から外側に向かって、水平方向に点灯する。
  • 点灯したLEDは、すべてのLEDが点灯するまで点灯し続ける。
  • 毎分60回から120回の一定間隔の点灯。
  • 前方・後方・側方のウインカーがシンクロして点灯する。
  • 流れ方が左右対称になっている。

その他、ウインカーの位置やひび割れがないこと、点灯の明るさが定められています。

純正であれば問題ないですが、社外品に交換するなら、上記の基準を満たしていることを確認しておきましょう。

DIYなら気をつける!後付けのチェックポイント

注意

DIYして社外品のウインカーを取り付けるときには、車検対応品と書かれていても、実際に車検を受ける場合に不合格になる可能性があります。

取り付けキットには、複数の点灯パターンが登録されていることがあり、車検に適合しないパターンも含まれている可能性があるからです。

自分で取り付けていると、基準内に収まっているのか確認しにくいことがあります。専門業者での確認がおすすめです。

縦のウインカーは基準外になる

注意したいのは、流れるウインカーは縦方向では基準外になることです。たとえば、カスタムで人気のハイエースのテールランプを交換する場合は、ランプ自体が縦長なので、流れるウインカーも縦方向になるケースがあります。

L字型に点灯するパターンでも、縦に長い点灯パターンでは、車検に通りません。流れるように点灯できたとしても、全点灯にしなければ車検に通らないケースもあるのです。

車検に通らないウインカーの例

流れるウインカーの点灯パターンや形状の他に、車検に通らないケースがあります。

ウインカーが点灯していない

流れるウインカーが点灯していないと車検に通りません。流れるウインカーは、複数のLEDが点灯していますが、1つでも切れていると左右対称に点灯しないので注意しましょう。

ひび割れしている

ウインカーレンズがひび割れていると、車検に通らない可能性があります。軽度なヒビであれば問題ないと判断されるかもしれませんが、レンズがかけるほどのヒビは通らないでしょう。

ウインカーのヒビは同じものがないため、検査員の判断になります。そのため、気になるレンズの割れがあるなら交換しておくのがおすすめです。

サイドミラーのシーケンシャルウインカーは?

オーラ

画像引用元:日産:オーラ

サイドミラーのシーケンシャルウインカーは、基本的に装備しないのがよいでしょう。シーケンシャルウインカーとして認められているのは、車両の前後になります。

しかし国産車のノートオーラのサイドミラーは、側面に方向指示器があり、他のウインカーは補助方向指示器として認識されています。

つまり、サイドウインカーに求められている条件を満たしていながらも、補助方向指示器として流れる構造を採用しているのです。

サイドミラーのシーケンシャルウインカーの基準は難しい

サイドミラーのシーケンシャルウインカーを実現するためには、側面方向指示器の要件を満たしており、そのうえで補助方向指示器としてサイドウインカーの構造があるウインカーを装着します。

しかし側面方向指示器がありながら、サイドミラーにウインカーを装着するのがスタイリッシュなのかは別問題となります。

車種別に設計されているものであれば、車検基準を満たしているものもありますが、既述したように見え方に注意が必要です。

流れるウインカーの後付けを考慮する前に車検基準をチェックしよう

流れるウインカーであるシーケンシャルウインカーはスタイリッシュですが、車検基準を満たす必要があります。

事前に車検基準を確認して、購入しようとしているウインカーが基準を満たしているかチェックしましょう。

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