新型フリードとシエンタの徹底比較:ファミリーカーに選ぶべきはどっち?

ファミリーカー

モデル末期でも一定の人気を集めていたフリードですが、2024年についにフルモデルチェンジしました。8年ぶりとなるモデルチェンジでは、「AIR」と「CROSSTAR」という2つのタイプが設定されています。

同じ5ナンバーサイズのミニバンのシエンタとも比較されることが多いフリードですが、新型になってどのような特徴があるのでしょうか?

この記事では、フリードとシエンタを徹底比較していきます。ファミリーカーとして使いやすいのはどちらの車種なのか詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

新型フリードの特徴と魅力

フリード eHEV AIR EX

初代フリードは2008年5月にデビューしました。フリードはもともと「モビリオ」の後継モデルとして2008年に登場しました。全幅が1.7メートル以下の5ナンバーサイズで、3列シートとリヤにスライドドアを持つ小型ミニバンです。ホンダ独自の低床・低重心技術を採用しており、コンパクトなボディサイズなのに、大人が3列すべてで快適に座れる広い室内空間を実現しています。

その後、2016年9月に2代目フリードが登場しました。初代フリードで評価された「ちょうどいい」サイズ感をさらに進化させたモデルです。新たにハイブリッド車が追加されました。3列シート車には、2列目にキャプテンシートを採用した6人乗りと、ベンチシートを採用した7人乗りのモデルがあります。また、2列シート車には「フリード+」という名称がついています。

モデル末期にもかかわらず、2023年度の自販連の統計で「乗用車ブランド通称別順位」の10位に入るほど、高い人気を保っていました。

8年ぶりのモデルチェンジでは、「AIR」と「CROSSTAR」の2タイプが設定され、これまでの使い勝手はそのままに上質なモデルとアクティブなモデルが選択できるようになっています。

シエンタの特徴と魅力

シエンタ
新型シエンタ

シエンタは、コンパクトなボディサイズに広々とした室内と7人乗車の利便性をプラスしたミニバンとして2003年9月に登場しました。初代シエンタはすぐに人気を集め、一時生産中止になったものの、ユーザーからの要望に応えて生産が再開されます。2015年まで販売され、ロングセラーモデルとしてその地位を確立しました。

2015年7月に登場した2代目シエンタは、ハイブリッドモデルが追加され、ミニバンとしてはトップクラスの燃費(JC08モードで27.2km/L)を実現しました。

さらに、2022年8月には3代目シエンタがデビューしました。初代から引き継がれる「コンパクトカーの運転のしやすさ」と「ミニバンの利便性」をさらに進化させ、かわいらしいデザインに仕上がっています。最新の安全装備やさらに向上した低燃費も特徴です。最小回転半径は5.0mと、先代の5.2mからさらに小さくなり、小回りが利くようになりました。

先代モデルはトレッキングシューズのようなデザインでしたが、現行モデルはツール感というキーワードで、長く使えるデザインになっています。

新型フリードとシエンタ:デザイン比較

フリード

フリード

画像引用元:フリード|Honda公式サイト

新しいフリードのデザインは、シンプルでクリーンな感じで、上位モデルのステップワゴンと似たテイストにまとめられています。今回のモデルチェンジでは、「クロスター」というモデルがあって、SUVっぽいスタイルになっていて、選択肢が広がっています。

ホンダ・フリード・クロスターはSUVのようなデザインです。ホイールアーチやサイドのプロテクター、前後バンパーのシルバー装飾なんかがついていて、シエンタよりもSUV感が強くなっています。

次に、ホンダ・フリード・エアは、クリーンなデザインです。見た目が四角っぽいものになり、広い空間が広がり、上質な印象を受けるスタイルです。

標準仕様のエアは、ステップワゴンをイメージさせるデザイン。小さなステップワゴンという印象です。

シエンタ

シエンタ ドライブ

新型シエンタは、四角くて丸みを帯びたシルエットが特徴です。見た目は四角い箱型のミニバンで、バンパーのコーナーやルーフの角を丸くして、ゴツゴツした感じがなくなってて、日常生活にすごく馴染むデザインになっています。欧州の商用車のイメージです。

外装だけじゃなくて、内装も“シカクマル”のフォルムで統一されています。たとえば、ドアポケットやサイドレジスター、メーター、シフトです。ドアポケットやカップホルダーには、収納する物を分かりやすく表示したピクトグラムがあり、機能性と遊び心が感じられるものです。車に愛着がわいて、ドライブがもっと楽しくなりますね。

新型シエンタは、多彩なボディカラーで見る人をワクワクさせてくれるのもポイント。2024年5月の改良では、プラチナホワイトパールマイカ(Z、G、Xグレード)とダークグレー×アーバンカーキ(Z、Gグレード)が新たに追加されました。

新型フリードとシエンタ:インテリア比較

フリード

フリード eHEV AIR EX

フリードも、ダッシュボードの中央にインフォテインメントシステムを配置していて、シフトレバーがセンターコンソールに置かれているレイアウトはオーソドックスなものです。フリードのステアリングホイールは左右2本スポークです。

また、フリードは助手席側のダッシュボードにフタ付きのインパネアッパーボックスを設置していて、収納力と高級感を兼ね備えています。ナビについてはグレードやオプションで変わりますが、フリードは8インチのディスプレイオーディオ(Honda CONNECT対応)のほかに、8インチ、9インチ、11.4インチのHonda CONNECTナビを選べるようになっています。

フリード

画像引用元:フリード|Honda公式サイト

フリードのメーターは、他の最新のホンダ車と同じようなレイアウトで、中央に速度計、左右に燃料計と水温計が配置されています。中央の速度計の下にはマルチインフォメーションディスプレイがある液晶メーターで、これはとてもオーソドックスなスタイルです。

フリードは2列目シートを3人掛けのベンチシートじゃなくて、左右独立したキャプテンシートにしている6人乗りの3列シート仕様があります。これがフリードとシエンタの大きな違いになっていて、フロントシートからのウォークスルーはもちろん、2列目から3列目へのウォークスルーも可能になりました。

シエンタ

シエンタ

新型シエンタの魅力は、足元にも頭上にも広がる解放感のある室内です。

2列目のスペースは、コンパクトミニバンとしてトップクラスの広さを確保していて、足元にも広々としたスペースがあります。大きな買い物かごをそのまま足元に置けるくらいのゆとりがあるほどです。

頭上もすごく解放感があって、室内の高さが1,300mmもあるから、小さなお子さんが立ったまま着替えることもできます。

新型シエンタはコンパクトミニバンだけど、広々とした室内が特徴です。日々の買い物や週末の外出、レジャーやアウトドアも楽しめるでしょう。シエンタには、移動時間を快適にする工夫がたくさんあります。

シエンタ ドライブ

たとえば、後席用のサンシェードやセラミックドット(スライドドアガラス)は直射日光を遮ってくれて、後席の人も快適に過ごせます。しっかり遮光してくれるから、日差しを気にせずにドライブを楽しめるのも嬉しいポイントです。

天井サーキュレーターもあって、車内の空気を効率的に循環させて、室内全体を快適に保ってくれるでしょう。さらに、ナノイーXというオプションもあって、ウイルスや菌を抑制しながら脱臭効果もあります。室内の空気をきれいに保ってくれるのでおすすめの装備です。

そして、次世代マルチメディアサービスの「T-Connect」も利用できます。ディスプレイオーディオがT-Connectのオプションサービス「コネクティッドナビ」に対応していて、初回登録日から5年間無料で使えます。

コネクティッドナビは、車に搭載された地図情報じゃなくて、センターから通信で取得したリアルタイムな情報を表示してくれるので便利。たとえば、グルメ情報や提携駐車場の満空情報、料金表示を地図上に表示して、目的地の選択に役立てられます。

新型フリードとシエンタ:パワーユニット

フリード

フリード

画像引用元:フリード|Honda公式サイト

新型フリードには、直列4気筒1.5Lのノーマルガソリンエンジンとハイブリッドエンジンの2種類があります。ガソリンエンジンは、前のモデルでは直噴式でしたが、新しいモデルでは一般的なポート噴射に変更されています。

ハイブリッドエンジンは、以前はi-DCDというシステムで、2つのクラッチを使った有段ATが組み合わされていましたが、新型ではホンダの多くの車に採用されているe:HEVに変更されました。

このe:HEVの仕組みは、普段の走行ではエンジンが発電を行い、モーターが車を動かすというものです。高速道路を走るときには、エンジンが直接ホイールを駆動して、燃費をさらに向上させます。

e:HEVはモーター駆動なので非常に滑らかで、電気自動車のようにアクセルにすぐ反応するため、運転がしやすいです。i-DCDと比べても、e:HEVの走りはかなり上質ですね。

i-DCDは有段ATと組み合わせているため、変速のたびにエンジンの回転数が頻繁に上下し、クラッチの動きもあって変速時のショックが感じられることがあります。しかしe:HEVはモーター駆動なので滑らかに変速します。さらに、シエンタの3気筒に対して、4気筒エンジンを搭載していてエンジンノイズも少ないです。

シエンタ

シエンタ ハイブリッド

画像引用元:トヨタ

新しいパワートレインを搭載したことで、新型は動力性能と燃費の両方が先代よりも明らかに向上しています。ハイブリッドモデルでは、エンジンのパワーとトルクがアップしていて、パワーは74PSから91PS、トルクは111N・mから120N・mに上がっています。その結果、システム全体の出力も100PSから116PSに向上しているのです。

NAの1.5Lのガソリンエンジン車でも同じで、パワーが109PSから120PS、トルクが136N・mから145N・mにアップしています。それに加えて、7人乗りのFFモデルの燃費は先代の17.0km/Lから18.3km/LPに向上しているのです。

シエンタには3つのパワーユニットと駆動方式の組み合わせがあります。具体的には、1.5Lの自然吸気エンジンのFF(前輪駆動)、1.5Lの自然吸気ハイブリッドのFF、そして同じくハイブリッドの4WD(四輪駆動)です。

搭載されているエンジンは、どちらもトルクが強めで力強いですが、3気筒エンジンでちょっと音が大きくて快適性が少し低いのが気になるところです。エンジン音が大きくなるシーンでは、気になる方もおられるでしょう。ハイブリッドシステムと組み合わせると、デメリットの部分が緩和されて快適に乗車できます。

さらに、新しい4WDシステム「E-Four」が採用されていて、後輪をモーターで駆動します。このE-Fourはハイブリッドモデルだけに用意されています。

新型フリードとシエンタ:燃費比較

フリード

フリード

画像引用元:フリード|Honda公式サイト

先代のフリードは最高出力が129PSでしたが、新型は118PSに下がっています。最大トルクも、先代は15.6kgmだったのが、新型では14.5kgmに変わっています。販売店の情報では、燃費も少し悪くなっていて、先代は17km/Lだったのが、新型のWLTCモードで見るとエアーEX・2WD(6人乗り)で16.4km/Lです。

ハイブリッドの6人乗り仕様のe:HEV AIR(FF)なら、燃料消費率は25.6km/Lです。

新型フリードのパワートレーン

  • ハイブリッド:1.5Lエンジン(106PS/13.0kgm)+電気モーター(123PS/25.8kgm)
  • 1.5Lガソリン車:118PS(6600rpm)、14.5kgm(4300rpm)

新型のフリードは、エンジンパワーが少し落ちていますが、その代わりにハイブリッドのモーターがパワーアップしています。特にモーターのトルクがかなり増えているから、発進時の加速は力強いものとなるでしょう。

ただし、ガソリンモデルの燃費は少し悪くなっています。燃費を重視するならハイブリッドがおすすめです。

シエンタ

シエンタ

トヨタの新型シエンタは燃費が悪いという印象があるミニバンのイメージを変えるほどの高燃費を実現しています。

新型シエンタはトヨタ唯一の5ナンバーサイズのコンパクトミニバンで、WLTCモードでは、18.3km/Lから28.8km/Lを記録しています。特にハイブリッドモデルの燃料消費率がクラストップレベルです。

ハイブリッド車の2WDのZグレードとGグレードは同じ燃費性能を持っていて、最も燃費が良いのはハイブリッド車のXグレードです。ハイブリッド車には「1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FXE)」が搭載されていて、小型・軽量化が徹底的に追求されています。高速燃焼によって熱効率が上がっていて、低回転から力強い加速ができるので、走りも軽快で燃費も向上しています。

一方、ガソリン車には「1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS)」が搭載されていて、ロングストローク化やバルブ挟角の拡大などの高速燃焼技術が採用。これにより、低燃費と高出力を両立させていて、さらにコンパクトで軽量化されているから、楽しい走りと優れた燃費性能を実現しました。

新型フリードとシエンタ:安全性能

シエンタ

画像引用元:トヨタ

新型フリードには、渋滞運転支援機能「トラフィックジャムアシスト」や、近距離衝突軽減ブレーキ、衝突軽減ブレーキ(CMBS)など、最新の安全機能が標準でついています。安心して運転できるような新しい安全装備が搭載されています。

一方、シエンタにも同じような最新の安全機能がついていますが、上位グレードのハイブリッドZにオプションで「トヨタチームメイト」という自動駐車機能を追加可能です。アクセルやブレーキ、ハンドル操作を自動で行ってくれるので、駐車が苦手な人に便利な機能です。

新型シエンタが出たとき、結構多くの人が「電動パーキングブレーキがないのは残念」という声も聞かれました。新しいフリードには電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能がついているので、比較対象となるでしょう

電動パーキングブレーキを重視する人には、フリードがとても魅力的な選択肢になるでしょう。シエンタのハイブリッドZのみ、クルーズコントロールで停止機能があるので、渋滞時に疲労を軽減してくれます。

新型フリードの購入がおすすめな人

  • 3列目シートを多用する方
  • シートアレンジが気になる方
  • アクティブに使いたい方

新型フリードは、質感が高くなっているので、より上質な内装を求める方におすすめといえるでしょう。特に3列目シートの座り心地は競合車種のシエンタとは異なります。

シートアレンジも豊富なので、車内での移動がしやすいのもポイントです。アクティブに使いやすいグレードも選択できるのも嬉しいですね。

新型になり価格は上がっていますが、e:HEVのスムーズな走りやアクティブなデザインが好みの方におすすめです。さらに今までステップワゴンは少し大きいと感じていた方にも、新しい選択肢となりそうですね。

シエンタの購入がおすすめの人

  • 安価に購入したい方
  • 燃費性能を重視したい方
  • 安全装備を重視したい方

シエンタは、購入しやすい価格帯からスタートしているので、費用負担を抑えたい方にもおすすめです。エントリーグレードなら200万円を切る価格からなので、費用を抑えてもコンパクトミニバンがよいという方にはぴったりでしょう。

さらにハイブリッドモデルを選択すれば、フリードよりも低燃費に走行できるでしょう。燃費の面ではトヨタのハイブリッドは素晴らしいので、実燃費も期待できます。

さらに安全装備の面では、ハイブリッドZにメーカーオプションのトヨタ チームメイトがあります。苦手な駐車をサポートしてくれる装備なので、より安全装備を重視するならシエンタもおすすめです。

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