タイヤの溝は気にするけれど、ひび割れはあまり気にしたことがないという方は結構多いのではないでしょうか。
軽いひび割れなら問題ありませんが、深いひび割れの場合、故障や事故につながる恐れがありそのまま乗っていると大変危険です。
このひび割れはまだ大丈夫?それともタイヤ交換するべき?
判断の難しいタイヤのひび割れについて、タイヤ交換が必要となるひび割れレベルの目安をご紹介しますのでぜひチェックしてみてください。
その他ひび割れの原因と対策方法や、カミタケのタイヤ保管サービスの詳細などもあわせてご紹介します。
タイヤのひび割れとは?ひび割れはなぜ起こる?
タイヤはゴム製品なので、経年劣化などによってひび割れ(クラック)が生じてしまいます。経年劣化だけでなく、さまざまな要因によってひび割れが起きることがあります。
タイヤのひび割れ原因:過積載や空気圧不足などのタイヤへの負担
過積載した場合、タイヤが変形してしまうので、どうしてもタイヤの寿命を縮めます。またタイヤの空気圧が十分に足りていない場合も、タイヤが変形したまま走行することになり、タイヤの負担となります。
どれほど荷物を載せているのか、また定期的にタイヤの空気圧のチェックをしているか確認しておきましょう。
タイヤのひび割れ原因:過度な洗車
洗車をすること自体にタイヤに大きな影響を与えるものではありませんが、仕上げに使用するタイヤワックスが問題となります。
タイヤワックスには、石油系溶剤が使用されている商品があります。油性ワックスと呼ばれるものは、石油系溶剤が使用されており、溶剤がタイヤを保護する成分を取り出してしまうのです。そのため、タイヤワックスを使うのであれば、水性ワックスを仕様するのがおすすめです。
タイヤのひび割れ原因:車の使用頻度が低い
車の使用頻度が低いことも、タイヤのひび割れの原因となります。走行していると、タイヤの内部から劣化を抑える成分が染み出てくるのですが、放置していると防止できないのです。
特に空気圧不足のまま放置してしまうと、タイヤが無理に変形したままとなり、ひび割れの原因となります。
タイヤのひび割れ原因:紫外線の多い場所での保管
装着していないスタッドレスタイヤを直射日光が当たるところに保管していると、どうしてもひび割れしてしまいます。日陰となるところやタイヤカバーをかけて保管しておきましょう。
交換するべきタイヤのひび割れレベルとは?
「このひび割れってまだセーフ?それともアウト?」
タイヤのひび割れはどこまでが許容範囲なのか、その判断は慣れていないと難しいかと思います。
日本自動車タイヤ協会ではタイヤのひび割れを5段階にレベル分けすることで、判断基準を作っています。画像もありますのでぜひ参考にしてみてください。
- レベル1・2 ⇒ 継続使用可能な状態
- レベル3・4 ⇒ 継続使用可能だけれども要経過観察の状態
- レベル5 ⇒ タイヤ交換が必要な状態
レベル5のようにひび割れがコードに達している場合、故障から事故につながる恐れがあり大変危険ですのですぐにタイヤ交換が必要となります。
つまり、ひび割れがタイヤ内部のコードに達しているかどうかが、タイヤ交換するべきひび割れかどうかの判断基準となります。
タイヤ交換の目安は?ひび割れ&溝の減りで判断を!
ひび割れだけでなく、溝のすり減りや走行距離、使用年数がタイヤ交換の判断基準となります。
目安その①ひび割れなど外観の傷み
上記でも述べたように、コードに達するひび割れや傷のあるタイヤの使用は、事故につながる恐れがあり大変危険ですのですぐにタイヤ交換が必要となります。
目安その②溝のすり減り
車のタイヤ交換の目安として一般によくいわれるのが溝のすり減りです。
新品のタイヤの場合、7~9mm程度の溝の深さがありますが、タイヤの摩耗が進んで溝の残りの深さが1.6mmになると「スリップサイン」が露出します。スリップサインが一か所でも出たタイヤは大変危険で、法律でも使用してはいけないと定められています。
安全な走行のため、タイヤメーカーでは溝の残り4mm程度でのタイヤ交換を推奨しているところが多いようです。

目安その③走行距離と使用年数
一般に、走行距離32,000km、使用年数4~5年程度がタイヤ交換のひとつの目安と言われています。
タイヤはゴム製品ですので経年劣化が生じます。溝も残っていて一見大丈夫なように見えても、思いがけず劣化が進んでいることがありますので、5年以上経過しているタイヤは点検&交換がおすすめです。
- 長く使っているタイヤなので劣化していないか不安
- タイヤ交換のひび割れや溝の減りが気になる
- 自分で交換時期を判断するのが難しい
- タイヤ交換の料金について知りたい
など、タイヤのメンテナンスに関するご質問・ご相談は、ぜひお近くのカミタケモータースまでお気軽にお問い合わせください。
夏タイヤの交換時期
残りの溝の深さが1.6mmになると、スリップサインが出て道路交通法で禁止される程度になります。そのため、スリップサインが出る前に交換が必要です。
もちろん、スリップサインが出る前に交換を検討すべきといえます。タイヤには、トレッド部分に溝がありますが、この溝が少なくなってくると雨の日の排出性能が低下するからです。そして、タイヤと路面の間に水の膜が張ってしまう「ハイドロプレーニング現象」が生じる危険性があります。
目安として、溝の残りが4mmになったなら、タイヤ交換を検討しましょう。
スタッドレスタイヤの交換時期
スタッドレスタイヤは、1年の間の冬の期間にしか使用できませんが、やはり寿命をチェックすべきです。
スリップサインは夏タイヤと同じ残り1.6mmで現れます。しかし冬用タイヤとしての性能は、新品時の溝の深さから半分になると、氷雪路での性能が大きく下がります。
スタッドレスタイヤには、スリップサイン以外にも「プラットフォーム」と呼ばれる突起があるため、定期的に確認しましょう。ブロックの間にある、プラットフォームが近づいたなら、交換を検討します。
タイヤを長く使うためにできること

タイヤはゴム製品なので、他の部品と比較しても定期的な点検が不可欠です。タイヤを長く使うためにできることを見ていきます。
- 空気圧のチェック
- タイヤローテーション
空気圧のチェックをする
日常点検をするのもタイヤを長く使うためにできるポイントです。点検するならタイヤに釘や異物が刺さっていないかを確認できますし、タイヤの異常に早く気がつけます。
同時に空気圧のチェックをしてタイヤをよい状態で使うようにしましょう。空気圧が不足している状態で走行するならタイヤの変形を加速させてしまい、タイヤの寿命が短くなってしまうからです。逆に空気圧が高すぎると安定性が低下するなど、走行安定性に影響するだけでなくタイヤの寿命を短くします。
定期的なタイヤの点検と空気圧を確認しておきましょう。
ローテーションする
タイヤのローテーションをするのもタイヤの寿命を延ばすためにできることです。多くの車は前輪駆動 が主流となっており、前輪と後輪の摩耗の進み具合が異なります。それで定期的なタイヤローテーションをすることでタイヤを均等に摩耗させるのです。
走行状況や車の種類によっても異なりますが、5,000kmでタイヤローテンションをするとよいでしょう。また駆動方法によっても、タイヤローテーションの仕方が異なるため方法にも注意が必要です。
タイヤローテーションについてはこちらの記事をチェックしてください。

タイヤの劣化事例
実際に溝のすり減りやひび割れの発生したタイヤの劣化事例をご紹介します。
事例①タイヤの溝のすり減り


- 三菱 ekワゴン
- 登録 H29年12月
- 走行距離 46,989km
- タイヤ製造年月日 2017年42週目
こちらのタイヤは溝がかなり浅くなっていることがわかります。
事例②タイヤのひび割れ


- 日産 デイズ
- 登録 H29年
- 走行距離 7,613km
- タイヤ製造年月日 2016年52週目
こちらのタイヤは距離を走っておらず、溝もほとんど残っている状態ですが5年ほどでひび割れが発生しています。
このようにあまり距離を乗っていなくても経年劣化によるひび割れは発生するため、走行距離が少ないからといってメンテナンスを怠らずに、こまめなタイヤ点検をおすすめします。
TIPS タイヤの製造年月をチェック!

タイヤの側面に記載されている製造番号(アルファベット&数字)の下4桁が製造年週を示していて、画像で言うと52が製造週、16が製造年を示しており、つまりこのタイヤが2016年12月末(52週目)に製造されたことがわかります。
タイヤのひび割れを防ぐには?原因と対策方法
原因①空気圧不足での使用に注意!
空気圧不足での走行はひび割れや偏摩耗など、タイヤを傷める原因です。また、空気圧不足のまま放っておくと、コード切れや最終的にはバーストのリスクがあり大変危険です。
こまめに点検をして適正な空気圧で使用することが大切です。
原因②油性タイヤワックスの使用に注意!
タイヤワックス(つや出し剤)には、ひび割れなどタイヤの劣化の原因となるものもあるため、使用する場合は注意が必要です。
タイヤワックスを使う場合、石油系溶剤が使われている油性ワックスではなく、水性ワックスがおすすめです。
原因③紫外線の多い場所での保管に注意!
はき替えたタイヤをベランダやバルコニーに野ざらしで置いてしまっていませんか?
紫外線はひび割れを始めとするタイヤの劣化の大きな原因です。
紫外線の当たる場所には置かないというのがタイヤ保管時の重要なポイントです。
でも自宅の屋内にタイヤの保管場所が無くて・・・とお悩みの方は、ぜひカミタケのタイヤ預かりサービスをご利用ください!
カミタケのタイヤ預かりサービスについて

カミタケのタイヤ預かりサービスとは?
シーズンオフのタイヤとホイールをお預かりし、専用倉庫で保管するサービスです。サービスは1年単位でのご契約となります。
例えば冬にスタッドレスタイヤを購入し、夏タイヤから冬タイヤへ履き替える際に、あわせてタイヤ預かりサービスをお申し込みください。
ご利用料金
~15インチ | 16,500円/年 |
~18インチ | 19,800円/年 |
19インチ~ | 23,100円/年 |
※料金は税込価格です。
※タイヤ入替工賃は別途2,200円必要です。
タイヤ預かりサービスはこんな方におすすめです!

家にタイヤの保管スペースが無い!
思った以上にスペースを必要とするタイヤの保管。ご自宅にタイヤの保管場所が無い、という方はぜひタイヤ預かりサービスをご検討ください。
タイヤを運ぶのは重くて大変!
タイヤ交換の度に重いタイヤを持ち運ぶ必要が無くなります。
タイヤの盗難が心配!
保管場所が庭や屋外の物置なので盗難が心配…という方に。タイヤ預かりサービスではお客様のタイヤを専用倉庫で大切に保管します。
タイヤを長持ちさせたい!
野ざらしでの保管は直射日光や雨が原因でタイヤの劣化が早まってしまいます。専用倉庫に保管するタイヤ預かりサービスなら紫外線や雨も心配ありません。
ご予約・お問い合わせ
タイヤ交換のご予約やタイヤ預かりサービスに関するお問い合わせは下記電話番号にて受付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
スタッドレスタイヤへの履き替えは混雑が予想されますので、余裕を持った早めのご予約がおすすめです!