今回の記事では、車を選ぶ際にガソリンモデルとハイブリッドモデルのどちらがよいのか徹底比較しました。ハイブリッドは低燃費が魅力的とはいっても、30万円から40万円ほど上がってしまうハイブリッドモデル。
毎月のガソリン代を抑えられると分かっていても、車両価格の差を見てしまうと迷ってしまうものです。ガソリンモデルとハイブリッドモデルの年間コストの違いや運転したときの感覚の違いを比較しています。
スタッフが2台の車を試乗して比較していますので、ぜひ車選びの参考にしてください。




ヤリスクロスのハイブリッド車とガソリン車の基本スペック

ヤリスクロスの価格差:ハイブリッドとガソリンの本体価格は?
- ヤリスクロス Z ハイブリッド 2WD 2,887,500円
- ヤリスクロス Z ガソリン 2WD 2,513,500円
→価格差は374,000円ある!
300万円弱の車両価格の車に対して、約37万円の差は比較的大きいといえるでしょう。ガソリン車であれば、286万円でZ “Adventure”に手が届くほどだからです。

装備だけでなく、乗り心地の違いもチェック!

ハイブリッドだけでもドライビング感覚の違いがありましたよ
乗り換えを検討して、下取りや査定に出す場合にはハイブリッドの方がリセールバリューが高い傾向にあります。新車購入時に価格差があっても、その分査定額の差で取り戻せることもあります。乗り換えまでを視野に入れて購入するのもよいでしょう。
とにかく初期費用を抑えて購入したい方は、ガソリンモデルがおすすめですね。しかし乗り心地や乗り換えのときの査定額を考慮するなら、ハイブリッドを選択するのもおすすめです。
燃費性能の違いをチェック!市街地・高速道路での実燃費は?
- ガソリンモデルは18.3km/L
- ハイブリッドモデルは27.8km/L
→カタログ燃料消費率でも9.5km/Lの差がある!
ガソリンモデルとハイブリッドモデルを比較すると、上記の違いがありました。
ヤリスクロスを選ぶ際に大きな決め手となるのが「燃費性能」です。カタログ値を見ても、ガソリンモデルが18.3km/Lに対して、ハイブリッドモデルは27.8km/Lと、その差はなんと9.5km/L。数字だけで見てもハイブリッドの優位性が際立っています。
ただし、燃費だけで判断するのはもったいないポイント。ハイブリッドはエンジンとモーターの組み合わせによる滑らかな走りと静粛性、ストップ&ゴーの多い市街地でも燃費を伸ばせる特性があります。一方でガソリンモデルは車両価格が安く、初期投資を抑えたい人や走行距離が短い人にとっては現実的な選択肢です。
つまり「燃費性能を重視して長期的なコストを抑えたい」「市街地走行が多い」という人にはハイブリッドがおすすめ。一方、「購入費用を抑えて気軽に乗りたい」「年間走行距離が少ない」という人にはガソリン車がマッチします。燃費差9.5km/Lというカタログ上の数字は、日々の使い方次第で大きな意味を持つ、と言えるでしょう。
ハイブリッドとガソリンのどっちがよい?試乗してチェックしてみた
ハイブリッドで結局どうなの?実際に乗り比べてどうなのか、走行レビューをしていきます。

先に答えを言うと、エレガントになる
本当にそうなのか・・・走行レビューに行きましょう!
今回は、以前にも登場したヤリスクロスのガソリンモデルとハイブリッドモデルを比較していきます。
ハイブリッド車の試乗
燃費以外でハイブリッド車のメリットは、エアコンの効き

ハイブリッドはベルトでコンプレッサーを動かしていないので、パワーロスが少ないのが特徴。ガソリン車は、エンジンがしっかり回転していないとコンプレッサーが回っていないので、エアコンが効くのに時間がかかります。
また、ハイブリッドならモーターによるアシストがあるので、坂道でトルクがある走りになります。
さらに!ハイブリッドは静かです。街中でも雑音が少なく、音楽を楽しめるのも魅力です。ドライブでの音楽を楽しめます。
ハイブリッドは電動パーキングブレーキも搭載されています。信号待ちで足を離すことができ、疲労を軽減してくれるのも魅力ですね。
またハイブリッドはクルーズコントロールの際にもモーターを使って速度調整してくれるので、エンジンの回転数による急発進もなくスムーズな走行になります。
ガソリン車の試乗
乗ってみて分かったのが、やはりガソリン車は暑い!エアコンが効くのは効くのですが、効き方が異なります。

ハイブリッドとの違い

エアコンが効くまでに時間がかかってしまう


後ろに座っていてもエアコンの効きが違いが感じられます
スタッフ岡崎がガソリン車に乗って気がついたのは、ブレーキのタッチがしやすいという点。ハイブリッドは、回生ブレーキもあるので、減速具合からシステムが判断している部分がどうしてもあります。

その点、ガソリン車のブレーキタッチは、ドライバーの意図通りにしやすいと感じました。カミタケモータースのブレーキ兄さんのように、運転の感覚にこだわる方なら、ガソリン車もおすすめです。
メンテナンス費用や車検代も比較!長期所有で変わるコスパ
自動車税・重量税などの維持費の違いも要チェック
ヤリスクロスならハイブリッド車でエコカー減税で約22,500円が安くなります。環境性能割も非課税となっているので、0円です。
ハイブリッドカーなどのエコカーで減税される制度には、以下の3つがあります。
エコカー減税
排出ガス性能や燃費性能に優れた自動車に対して、自動車重量税を軽減する制度です。対象となる車両は、定められた適用期間内に新車として登録などを行った場合に限り、1回のみ特例措置が適用されます。
グリーン化特例
電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド車、天然ガス自動車など、環境性能の高い自動車について、自動車税が軽減される制度です。こちらも適用期間内に新車登録などを行った場合に限り、当該年度の翌年度分の自動車税が特例措置の対象となります。
環境性能割
2019年10月1日から自動車取得税が廃止され、新たに導入された制度です。
自動車の燃費性能などに応じて課税され、税率は以下のとおりです。
- 自家用の登録車:0~3%
- 営業用の登録車・軽自動車:0~2%
新車だけでなく、中古車の購入も対象になります。ハイブリッドカーでは、エコカー減税が対象となります。以前と比較すると、エコカーの対象となる条件が厳しくなっているのが特徴です。とはいえ、取得時の費用負担を軽減させることはできるため、費用の違いも検討しておくとよいでしょう。
メンテナンス費用の違い
ハイブリッドモデルは、ブレーキの際に回生ブレーキを活用するので、ブレーキのメンテナンス費用に違いがあります。さらにトヨタのハイブリッドモデルは、ベルト類を使用していないのも特徴。

ベルト系のメンテナンスに違いがありますね。
エアコンの効きに影響が出るほどベルトの有無は大きな違いです。長期的な視点でいうと、メンテナンスにも違いがあります。
走行性能だけでなく、こうした車のメンテナンス費用にも違いが出てきます。
年間1万km走ると、どちらがコスパに優れている?
カタログ燃費の違い
- ガソリンモデル:18.3km/L
- ハイブリッドモデル:27.8km/L
燃費差は 9.5km/L とかなり大きい。
年間1万km走行した場合の燃料費試算(ガソリン価格:180円/L)
•ガソリン車
10,000 ÷ 18.3 ≒ 546L消費
546 × 180円 ≒ 約98,000円
•ハイブリッド車
10,000 ÷ 27.8 ≒ 360L消費
360 × 180円 ≒ 約65,000円
年間での差額は 約33,000円。
約10年乗ることを考えると、年間走行距離が1万kmでようやく元が取れる計算となります。もちろん乗り心地や快適性というコストだけでは判断できないものもありますが、コスパだけで考えるなら年間走行距離が1万kmというのは、1つの基準となるでしょう。
年間5,000kmの場合
ガソリン車:約49,000円
ハイブリッド車:約33,000円
差額:約16,000円
年間5,000km程度しか走らない場合、燃料費の差は1万6,000円ほどにとどまります。購入時の車両価格差(数十万円)を考えると、元を取るのは難しく、コスト重視ならガソリン車がおすすめです。
年間15,000kmの場合
ガソリン車:約147,000円
ハイブリッド車:約98,000円
差額:約49,000円
ここまで走行距離が増えると、燃料費の差はほぼ5万円。5年乗れば25万円、10年乗れば50万円近い差になります。長距離移動が多い人にとっては、ハイブリッド車のコストメリットが大きく、初期費用の差をカバーしやすいでしょう。
ハイブリッドがおすすめな人|ガソリンがおすすめな人

ハイブリッド車がおすすめな人
ハイブリッド車がおすすめな人は、長距離運転が多い方や快適性を求める方におすすめです。長距離運転が多いほど、ガソリン代の違いが大きくなっていきます。ガソリン車との違いが出てくるので、トータルコストで考えるとハイブリッドの利点が生きてくるでしょう。
さらにモーターでスムーズな走りになっているのも魅力。静かに走行できるので、街中で快適に走行したい方にぴったりでしょう。エンジンの振動の少なさを感じるので、長く乗っていると疲労感も異なります。
街中でストップ&ゴーが多い方も、ハイブリッドがおすすめです。モーターによるスムーズな加速が味わえるので、まさにモーターが得意とする要素が詰まっています。モーターは回転が始まったときから最大トルクが発生します。
複数人乗っている状態からの加速などは得意分野といえるでしょう。街乗りしかしない方でも、使用シーンによってはハイブリッドがおすすめです。

通勤で距離を走る予定ならハイブリッドがおすすめですね

後席に座っていても振動の少なさを感じました
以前はハイブリッド車の選択肢が少なくなっていましたが、現行の新車であれば様々なボディタイプからハイブリッドを選択できるので、選択肢も増えています。
ガソリン車がおすすめな人
ガソリン車は、初期費用が抑えられるのが特徴です。ハイブリッド車は、その構造からどうしてもモーターやバッテリーを搭載していて、本体価格も高くなります。しかしガソリン車は構造がシンプルになっているので、車両本体価格も抑えられます。

近所しか乗らないという方は初期費用を抑えるのにも〇
初期費用を抑えて購入したいという方は、ガソリン車を選ぶのもよいでしょう。
またハイブリッド車は駆動用バッテリーを搭載しているので、走行距離が多くなると故障時の修理費が高くなる可能性があります。トヨタのハイブリッドであれば、駆動用バッテリーの交換費用を安く抑えることもできますが、品質が心配であればやはり純正品がおすすめです。
そうすると、どうしても修理費が一気に高くなります。頻発する故障ではないものの一度修理が必要となると、費用が高くなるのでガソリン車の方がよいという方もおられます。
まとめ|ヤリスクロスはハイブリッドかガソリンか、結論は?
ハイブリッド車とガソリン車がある場合は、基本的にハイブリッド車がおすすめです。もちろん購入費用を抑えたい方や街乗りしかしない方なら、ガソリン車が適していることもあります。
しかし費用だけでなく、乗り心地や快適性も含めるとハイブリッドに大きな利点があるといえるでしょう。初期費用の差額は、リセールのときにある程度回収できる可能性もあります。費用負担の違いだけでなく、実車の乗り心地の違いまで考慮して車選びするのをおすすめします。
弊社カミタケモータースでは、新車の低金利プランを提供しており、ハイブリッド車をお得に購入できます。低金利プランの「OPプレミアムプラン」なら乗り出しに便利なオプションもセットになっているので比較すればお得!
さらに枚方近郊のエコレンタカーでは、ハイブリッド車とガソリン車の違いをお安く体験していただけます。ぜひ車選びの前に、レンタカーで乗り心地の違いを体験してみてください。

よくある質問
- ハイブリッドかガソリンかどちらがおすすめ?
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結論からするとハイブリッドがおすすめです。車両価格が高くなりがちというデメリットはありますが、乗り心地の違いやリセールの良さで差が埋まる傾向にあります。トータルするとハイブリッドがおすすめです。
- ガソリン車がおすすめな人は?
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短距離しか乗らない人や初期費用を抑えたい方はガソリン車がおすすめです。ガソリン車にして、上のグレードにするという方法もあるでしょう。
- ハイブリッド車がおすすめな人は?
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モーターのアシストによる快適な走りや低燃費を楽しみたい方はハイブリッドがおすすめです。ガソリン車との価格差もありますが、それでもハイブリッドのメリットは大きいといえるでしょう。



