アルファードは、Lサイズ高級ミニバンです。ラグジュアリーなミニバンの代表的な存在ですが、ミニバンの枠にとどまらず、高級車の代名詞となりつつあります。
高級感でも乗り心地でも魅力があるアルファードですが、どれほどの大きさなのかが気になる方もおられるでしょう。迫力あるボディがどれほどの大きさなのかが分かれば、購入できるのか判断する1つの基準となるでしょう。
この記事では、アルファードのサイズを詳しく解説します。またトヨタのラインナップとの比較やライバル車種との比較も詳しくしていきましょう。
アルファードの外装サイズ
アルファードの外装のサイズを見ていきましょう。
全長:4,945mm
全幅:1,850mm
全高:1,935(ハイブリッド車・4WD車1,950mm)
ホイールベース:3,000mm
Lサイズミニバンなので、大きなボディになっているのはどの世代のモデルでも同じです。2002年に登場してから、3度のフルモデルチェンジをしていますが、サイズの大きな変化はありません。
現行モデルでは、前期モデル(~2017年12月)では全高が1,880mmのモデルもありました。しかし現行モデルは全高が1,935mmもあるので高くなっています。
立体駐車場は問題なくても、カーポートなどで高さ制限があるなら注意が必要です。
ホイールベースはどのグレードでも3,000mmですが、最小回転半径がグレードによって異なります。
- ハイブリッド車:5.6m
- ガソリン車「G」「X」:5.6m
- ガソリン車 3.5Lエンジン車「S」「S Cパッケージ」:5.8m
もともサイズが大きいモデルですので、細かな違いはほとんどないとしても、ハンドルを切ったときの取り回しが少し異なる点は注意しておきましょう。
しかし大きなサイズだからといって、小回りが利かないわけではなく、小さめのミニバンのノアの最小回転半径の5.5mに迫る数字です。運転しづらいということはありません。
アルファードの内装サイズ
内装サイズを見ていきましょう。室内の広さは以下のようになっています。
室内長:3,210mm
室内幅:1,590mm
室内高:1,400mm(ツインムーンルーフ装着車1,360mm)
大きな室内が魅力のミニバンの広さが際立つ数値です。
乗り降りする人が使いやすいサイズになっています。例えば、スライドドアの開口幅は780mmもあるので、2列目シートはもちろんのこと3列目シートへもアクセスしやすいのが特徴です。
後席への乗り降りのしやすさは、ステップ高が350mm、フロア高が450mmの数字にも現れています。小さなこどもやお年寄りが乗り降りするときに便利な、アシストグリップは485mmもあります。
高さと長さのあるボディが乗り降りのしやすさだけでなく、車内の広さにもつながっているのです。7人乗りのモデルでも、8人乗りのモデルでも十分なスペースがあるでしょう。
アルファードの機能
アルファードは大きくて迫力のあるミニバンなので、運転できるのか不安になる方もおられるでしょう。しかしアルファードは大きなサイズであってもドライバーが運転しやすいような機能が装備されています。安全装備と併せてどのような機能があるのかご紹介しましょう。
リアクロストラフィックオートブレーキとブラインドスポットモニターはExecutive Lounge以外ではメーカーオプションです。
プリクラッシュセーフティ
画像引用元:トヨタ
プリクラッシュセーフティはミリ波レーダーと単眼カメラで衝突の可能性を検知したときに、ブザーとディスプレイ表示で警告します。ブレーキが踏まれたときにはブレーキをアシスト、ブレーキが踏まれなかったときにはプリクラッシュブレーキが作動します。歩行者は昼夜、自転車運転者は昼に検知できるタイプです。
パノラミックビューモニター
予防安全機能として、パノラミックビューモニターがあります。前後左右に設置されたカメラ映像がつなぎ合わされて、車の真横や斜め後ろなどの死角になりがちなところにある障害物に気づきやすくなります。シースルービュー機能もあるので、目視できない部分も確認できる機能です。
レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
レーダークルーズコントロールは、高速道路など一定のスピードで走行するときに便利な機能です。全車速追従機能付きなら、低速時で先行車を検知して速度を調整するだけでなく、停止したときには自動で停止してくれます。高速道路で渋滞して低速での運転をサポートして、運転手の疲労を軽減します。
リアクロストラフィックオートブレーキ
停車状態から後退する場合に、左右後方から接近する車両をレーダーで検知します。ドアミラーのインジケーターとブザーで注意を促します。
ブラインドスポットモニター
画像引用元:トヨタ
並走している車が死角に入ったなら、LEDインジケーターが点灯します。ウインカーを点滅させたときには、LEDインジケーターも点滅させて注意を促します。
アルファードの比較車種のサイズは?
アルファードの購入を考えているなら、同じトヨタのラインナップで別車種を検討することもあるでしょう。
ヴォクシーとの比較
画像引用元:トヨタ
アルファードよりも小さめのサイズになるのがヴォクシーです。現行モデルでは、すべて3ナンバーサイズですので、5ナンバー車ほどコンパクトではありません。しかしLサイズミニバンと比較すると、比較的コンパクトなサイズになっています。
ヴォクシーのサイズは以下の通りです。
ヴォクシーのサイズ
- 全長:4,710mm
- 全幅:1,735mm
- 全高:1,825mm(4WD車1,870mm)
アルファードのサイズは以下の通りです。
アルファードのサイズ
- 全長:4,945mm
- 全幅:1,850mm
- 全高:1,935(ハイブリッド車・4WD車1,950mm)
比較してみると、全長、全幅、全高どれもアルファードの方が大きいことが分かるでしょう。3ナンバーが同じであっても、ボディサイズはアルファードの方が大きいです。
長さが235mm、幅が115mm大きくなっているので、運転した感覚も大きく感じることでしょう。
ヴォクシーの室内サイズは以下の通りです。
ヴォクシーの室内サイズ
- 室内長:2,930mm
- 室内幅:1,540mm
- 室内高:1,400mm
アルファードと比較して、室内の高さは同じですが長さと幅がコンパクトになっています。大人数で乗車するときに、サイズの差を感じることが多くなりそうですね。
室内も十分な厚さがあるシートが採用されているので、座ったときの快適性も十分にありますし、広さを感じられるでしょう。
3列目シートを左右に跳ね上げると、2列目シートを後方までスライドさせて足元空間を広げることも可能です。
大人の男性でも快適に過ごせるほど十分広いですが、アルファードの室内サイズは圧巻といえるでしょう。
荷室のサイズは、どちらも3列目シートを使っているとそれほど広くはありません。3列目シートを跳ね上げて格納させると十分なスペースが出現します。
エスティマとの比較
中古車であれば、エスティマを考慮される方もおられるでしょう。
エスティマのサイズ
- 全長:4,820mm
- 全幅:1,810mm
- 全高:1,760mm
室内のサイズは以下の通りです。
エスティマの室内サイズ
- 室内長:3,010mm
- 室内幅:1,690mm
- 室内高:1,255mm
サイズそのものを比較すると、エスティマの方がコンパクトになっています。十分な空間がありますが、アルファードの広さには及びません。
7人や8人が乗れるミニバンという点では同じですが、室内の高級感や広さなどで、劣るといわざるをえないでしょう。
アルファードとエスティマを比較したときの違いは全高の低さです。床と天井を抑えたサイズになっているので、走行時の安定性によい影響を与えています。
5ナンバーサイズのミニバンほどコンパクトではないですが、アルファードとは異なった魅力がある車種でした。販売が終了してからも、多くのファンがいる車です。
ライバル車とのサイズ比較
ライバル車種との比較をしていきましょう。Lサイズミニバンでは、アルファードの人気が高くなっていますが、オデッセイとエルグランドはライバル車となるでしょう。
ホンダ オデッセイのサイズ
オデッセイとの比較をしていきましょう。
簡単にまとめると、オデッセイは全高が低く抑えられていること、また低床なことが特徴でしょう。背が高いミニバンが多いですが、特性が異なることがポイントとなります。
オデッセイのサイズは以下の通りです。
オデッセイのサイズ
- 全長:4,855mm
- 全幅:1,820mm
- 全高:1,695mm(4WD車1,725mm)
比較してみると、全高は240mmも低くなっています。高さが低くなっているので、外観の見え方や迫力が異なります。高級感があるだけでなく、迫力があるモデルがよいのであれば、アルファードのデザインになるでしょう。
オデッセイの特徴として、低床なプラットフォームも忘れられません。ステップ高は300mmに抑えられています。それでも、スライドドア開口部の高さは1,230mmを確保しています。乗降性がよいだけでなく、重心も抑えられているので安定性が高いことは特徴です。
日産 エルグランドのサイズ
画像引用元:日産
日産のエルグランドと比較していきましょう。車内の広さなどでは、アルファードに劣ります。それでもエルグランドの魅力はあるので、比較検討してみる価値があるでしょう。
エルグランドのサイズ(350 Highway STAR)
- 全長:4,965mm
- 全幅:1,850mm
- 全高:1,815mm
ボディサイズでは、全高が120mm低くなっています。ほとんどサイズは変わらないのですが、高さが少し低いので見た目の印象も異なります。さらに室内の広さの違いを見ていきましょう。
エルグランドの室内サイズ
- 室内長:3,025mm
- 室内幅:1,580mm
- 室内高:1,300mm
アルファードの室内サイズ
- 室内長:3,210mm
- 室内幅:1,590mm
- 室内高:1,400mm(ツインムーンルーフ装着車1,360mm)
室内高でもエルグランドが100mm低いです。高さが高いほど圧迫感を感じないので、やはりアルファードの広さは格別といえるでしょう。
エルグランドでも上質さを感じさせるグレードがありますが、室内高の高さからくる解放感は劣るといわざるを得ません。
アルファードの荷室サイズ
ミニバンですので、3列目シートを格納すると広い荷室が出現します。3列目シートをスライドさせて、荷物に合わせて調整することも可能です。
3列目シートをスライドさせるだけでは、大きな荷物を積載することは難しいです。しかし3列目シートを跳ね上げて格納し、2列目シートを前方に移動させると、大きな荷物も積載できます。
また8人乗りモデルであれば、2列目シートをチップアップできるので、前方に移動させて最大2,025mmのスペースを出現させることが可能です。
また床下にも収納スペースがあり、VDA方式で148Lのラゲージ床下収納があるので、小さな荷物を収納しておくことも可能です。
アルファードのシートアレンジ
アルファードのシートアレンジを見ていきます。
7人・8人乗りのモデルについて
アルファードは3列シートで、2列目が独立したシートの7人乗りモデルと、ベンチシートの8人乗りモデルがあり、ゆとりのある室内空間で、乗車人数や荷物の状況に応じた多彩なシートアレンジが可能です。
また、7人乗りモデルと8人乗りモデルでシートアレンジが異なっています。
7人乗りモデルのシートアレンジ
リアシートフルフラットモード
フロント・セカンドフルフラットモード
スーパーリラックスモード
4人乗車+荷室モード
最大積載モード
8人乗りモデルのシートアレンジ
リアシートフルフラットモード
フロント・セカンドフルフラットモード
5人乗車+荷室モード
最大積載モード
シートアレンジはほとんど変わらないといえますが、8人乗りモデルをフルフラットにしたときに違いがあります。7人乗りモデルでは、シートが独立しているので完全なフラットにはなりません。
車中泊をするという方であれば、8人乗りモデルのシートアレンジに魅力を感じるでしょう。
多彩なシートアレンジができるアルファードですが、モデルによってシートアレンジが少し異なることは覚えておきましょう。
シートアレンジについては、下記記事をご覧ください。
4人乗りのモデルについて
アルファードの4人乗りモデルには、モデリスタが販売していたアルファードとヴェルファイアのコンプリート車「Royal Lounge(ロイヤルラウンジ)」があります。
リア2席には専用VIPシートとして、ファーストクラスのシートのように背中から頭部までを包み込むハイバックチェアが採用されています。
なお、こちらのモデルは2019年12月に販売終了となりました。
サイズは大きくても安全サポート機能が充実
7~8人乗りともなると、サイズが大きくて運転が不安という方も安心してドライブできるように、
- 車両後方のカメラの映像をバックミラーに映し出す「デジタルインナーミラー」
- 駐車場でのバック時に、後方から接近する車両を検知してドライバーへ警告してくれる「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」
- 車線変更時の後方確認をアシストしてくれる「ブラインドスポットモニター」
- 前後左右のカメラ映像をつないで車両を上から見たような映像やクルマを透かしたような映像をナビ画面に表示し、安全確認をサポートしてくれる「パノラミックビューモニター(シースルービュー機能付)」
など、アルファードには安全のための機能も充実しています。
まとめ
アルファードのサイズは、Lサイズミニバンの迫力を感じさせるものといえるでしょう。ライバル車種と比較しても大きなサイズですし、広い車内を感じさせてくれるものです。大きなミニバンといっても取り回しも十分にできるので、初めて運転する方でも問題ないでしょう。
ミニバンでも高級感のある内装や快適に過ごしたい方におすすめのモデルです。大きなサイズのミニバンを考慮しているなら、アルファードのサイズ感を頭の片隅においておくとよいでしょう。ぜひ本記事を参考にして、愛車選びをしてください。
アルファードの値引きに関してはこちらの記事もご覧ください。