ホイールは車の見た目を引き立てる人気のカスタムパーツですが、タイヤと共に車の運転性能にも大きく影響します。日常的な点検が大切で、傷や変形があると交換が必要になることも。
純正ホイールからアルミホイールに交換することもありますが、寿命や日常のケアはどのようにできるでしょうか?この記事では、ホイールが果たす役割、さまざまな種類、そして寿命や交換時にチェックすべき重要なポイントについて説明します。


アルミホイールの寿命は特に気にしなくてもよい

鍛造や鋳造で作られたアルミホイールは、ただのアルミの塊と思われがちですが、耐久性は約40~50年と長いです。アルミ合金は、スチールに比べても耐性が高く、表面がくすんだり少し錆びて見えても、材質が大きく損傷することは少ないです。
一方でスチールは、外部の風雨にさらされると錆が生じやすく、時間が経つと内部まで錆が広がり、最終的には崩壊する可能性があります。
しかし、アルミホイールは塗装が傷ついていても、深刻な損傷や割れがなければ、錆によるダメージで崩れることはありません。このため、アルミホイールは錆びにくく、長く使える耐久性の高い選択肢といえます。
ホイールの素材別の耐久性

アルミ
アルミホイールは軽量のアルミニウムを使用して製造されており、軽い重さと高い剛性が特長です。加工がしやすいため、さまざまな形やデザインのホイールがあります。
スチール
スチールホイールは耐久性が非常に高く、コストも低めなので大量生産に適しています。多くの基本モデルの車で標準的に使用されている素材です。「てっちんホイール」とも呼ばれます。
マグネシウム
マグネシウム合金で作られ、アルミホイールよりもさらに軽く、強度も高いですが、錆びやすい点と加工が難しく高価なため、市場に出回る量は比較的少ないです。
カーボン
カーボンは性能や価格の面で、高級なホイールといえます。通常の車には採用されていませんが、一部のスーパーカーに採用される素材です。
アルミホイールの寿命を判断する方法

ホイールを交換する必要があるのは、大きな変形やクラックが生じた場合です。乗用車に使われるチューブレスタイヤは、ホイールとタイヤの間に隙間ができると空気が抜けてしまい、そのままでは走行できなくなります。このような状況ではすぐに交換が必要です。
ランフラットタイヤを使用している場合、ホイールの損傷はディファレンシャルやトランスミッションにも影響を及ぼすことがあります。この場合、走行を避けてレッカー車を呼んだ方が良いでしょう。
ホイールが割れるという重大なダメージは、ブレーキディスクやサスペンション、車体、底面にも影響を及ぼし、最悪の場合、車のフレームにも被害が及ぶことがあります。
ただし、リムを軽くこする程度の軽微な損傷なら、大きな問題にはならないことが多いです。でも、安全のためにディーラーでの点検を受けるとより安心できます。
タイヤから空気が漏れる主な原因には次のようなものがあります。
バルブコアの問題
タイヤに空気を入れる部分には「バルブコア」と呼ばれる部品があり、これが俗に「ムシ」とも言われます。バルブコア内のバネが錆びたり、正常に機能しなくなったりすると、またはバルブコアを囲むゴムが老化して隙間ができると、空気が漏れ出してしまいます。
タイヤとホイールの接合部の問題
タイヤとホイールの間がきちんと密着していないと、そこからも空気が漏れることがあります。これは、例えばホイールを縁石にぶつけて変形させてしまった場合に、タイヤとホイールの間に隙間ができることにより起こります。
タイヤの空気圧の低下につながり、パフォーマンスの低下やパンクのリスクを高めるため、定期的なチェックと適切なメンテナンスが重要です。

アルミホイールの選び方

ホイールは車にとって重要な役割を果たしています。まず、車の動力はエンジンから出て、トランスミッションとドライブシャフトを経由して、最終的にホイールに伝えられ、車を前に進めます。タイヤが地面に触れている部分ですが、実際に動力を輪に伝えるのはホイールの仕事です。
次に、ブレーキを使って速度を落とすとき、ブレーキパッドとブレーキローターが摩擦を起こし、大量の熱が生じます。この熱がトラブルの原因にならないように、ホイールはその回転によって空気を動かし、ブレーキ周りの熱を冷ます役割があります。
最後に、ホイールは見た目にも大きな影響を与えます。スポークやメッシュ、ディッシュなど、さまざまなデザインがあり、車にスポーティーや高級な雰囲気を加えることができます。ホイールの選択によって、車の全体的なイメージを変えることが可能です。
ホイールサイズ
ホイールのサイズを示す一般的な表記、「15×6.0 J 5 114.3 47」には、ホイールの具体的な仕様が含まれています。
この表記は順に、リムの直径、リムの幅、フランジの形状、ボルト穴の数、ボルト穴の配置を示す直径、そしてホイールが車体にどれだけ出るか(インセット)を表します。具体的には以下のような意味があります。
- リム径:ホイール全体の直径をインチで表示(例:15インチ)。
- リム幅:タイヤがはまる部分を除いたホイールの横幅をインチで表示(例:6.0インチ)。
- フランジ形状:タイヤがフィットするホイールのエッジ部分の形状を示し、JやJJなどで表されます。
- ボルト穴数:ホイールを車に固定するためのボルト穴の数(例:5穴)。
- P.C.D(ピッチサークルダイアメーター):ボルト穴の中心同士を結んでできる円の直径をミリメートルで表示(例:114.3mm)。
- インセット:ホイールの中心線から車体側への突出部分の長さをミリメートルで表示(例:47mm)。
ホイールを選ぶ際や交換する際に重要な指標となります。
素材
一般的にはアルミホイールに交換したり、別のデザインのアルミホイールに交換することが多いです。しかしレースなど性能を求める場合には、マグネシウムやチタン、さらにカーボンホイールを選択する場合もあるでしょう。
デザイン重視であれば、アルミホイールから選択するのが無難です。
デザイン性
ホイールの選び方は、車の見た目を大きく左右します。デザインやスタイルが異なるだけで、同じ車でも全く違う印象になります。また、ホイールの色や、光沢があるかマットかなどの仕上がりに対する個人の好みはさまざまです。
シンプルなスポークや網目状になっているメッシュ形状、さらにディスク部分ディッシュのような形状のホイールがあります。
理想的なのは、自分が好むデザインのホイールを見つけて、それが車のスタイルともぴったり合うことです。

普段のメンテナンスが重要
洗浄
ホイールのお手入れは、髪を洗うのと似ています。まず大切なのは、水で汚れを先に落とすことです。お風呂で髪を洗うとき、最初に水で汚れを流すように、ホイールも同じく、水を使って汚れを浮かび上がらせてから洗い始めます。
コーティング
ホイールをきれいに保ちたいけれど、時間がない、面倒だと感じる方、特に手や爪を汚したくない方には、徹底的な掃除はおすすめできません。その代わりに、ホイールコーティングが良い選択肢です。これは、シリコンや硬いガラスのコーティングでホイールの表面を保護し、汚れを簡単に落とせるようにする方法です。
コーティングには、自分でできるスプレータイプや、もっと高品質な仕上がりを求める場合の専門業者による施工があります。スプレータイプは手軽ですが、定期的に再施工が必要で、施工前にはホイールをしっかりと掃除する必要があります。
より長持ちする効果を望むなら、専門業者に依頼するのが最適です。プロの施工はコーティング層を厚く施すことができ、汚れが落としやすく、キズにも強いのが特徴です。
施工にかかる時間や費用は業者やホイールによって異なりますが、一般的には半日程度で、料金は1本あたり約5,000円からとなっています。掃除の手間を考えれば、コスパもよいといえます。
美しいホイールは車への愛着を深め、長持ちさせる重要な要素にもなります。
歪みの点検
タイヤやホイールの歪みに気づくには、運転中の小さな変化に注意することが大切です。次のような症状が現れたら、歪みがあるかもしれませんので注意が必要です。
- ハンドルの振動
- いつもと異なる直進走行性
- 他のタイヤと比べて空気圧が異常に減る
これらの症状は必ずしもタイヤやホイールの問題だけで起こるわけではないので、原因をしっかり調べることが重要です。
タイヤやホイールの歪みを確認する一般的な方法は、ホイールバランサーを使っての目視チェックです。ホイールバランサーでタイヤを回転させ、ぶれがあるかどうかを見ます。
これはあくまで基本的なチェックであり、問題が見つからなくても完全に安心できるわけではありません。特に、縁石にぶつけたり、急な段差を越えたりした後や、運転中に異常を感じた場合は、プロの整備工場でしっかりと検査してもらうことをおすすめします。
もし家族で車を共有している場合、自分では気づかないうちにタイヤやホイールが歪んでしまうこともあるので、車を使うたびに、特に給油時にはタイヤやホイールの状態をチェックすることが予防につながります。定期的に視覚的なチェックを行うことを心がけましょう。
アルミホイールの洗浄方法

アルミホイールにたっぷりと水をかけ、表面の汚れを浮かせます。
次に、カーシャンプーや専用のホイールシャンプーを使って、優しく洗います。ここで大事なのは、強くこするのではなく、優しく洗うことです。
最後に、少し湿ったタオルで丁寧に水分を拭き取ります。
最初に水で汚れをしっかり落とすことが、ホイール清掃の鍵となります。自宅での作業は少し手間かもしれませんが、この手順で行うことで、ホイールをきれいに保つことができます。ぜひ試してみてください!
アルミホイールのコーティング方法

ホイールコーティングをする際の手順は、綺麗で長持ちする仕上がりを得るために大切です。以下にそのステップを簡単に説明します。
洗車
最初にホイールを洗います。油汚れ、泥、ブレーキダストなどを落とすためにアルカリ性の洗浄剤を使うと、汚れがより簡単に取れ、コーティング剤の密着も良くなります。ホイールクリーナーを吹きかけ、スポンジで丁寧に洗いましょう。
鉄粉除去
ホイールに付いた鉄粉を除去します。鉄粉除去剤を噴霧して少し待つと、剤が紫色に変わり、鉄粉を浮かせます。鉄粉取り粘土で擦り取り、水で洗い流します。
脱脂:鉄粉除去後、水分を拭き取り、脱脂クリーナーで油分をしっかり除去します。これによりコーティング剤の密着がさらに向上します。
コーティング塗布
ホイールコーティング剤などの専用コーティング剤を使用します。専用のタオルやスポンジなどでホイール全体に均一に塗り、速やかに作業を進めます。塗布した後は、コーティング剤が固まりすぎないよう注意しましょう。
コーティングの拭き上げ
マイクロファイバークロスを使ってコーティング剤を軽く拭き取ります。完全に拭き取らず、薄く残すことで硬化し、撥水性や防汚性が向上します。
乾燥
コーティングを施した後は、24時間は走行や水に触れさせないでください。可能であれば高温で乾燥させ、外気温が低い場合はドライヤーで温めると効果的です。
これらの手順を守ることで、専門店のようなホイールコーティングが可能です。正しい施工で、コーティングの性能を最大限に引き出しましょう。
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車の見た目を左右するホイールの交換は、信頼できるお店で行いたいものです。簡単と思いがちなタイヤやホイールの交換ですが、適切なトルクで締め付けしないと、ホイールの脱落にもつながるからです。
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