車の購入は大きな買い物なので、自分が希望する車というだけでなく、年収とのバランスを取りたいと考えるのは一般的です。しかし年収によって、どの程度の予算であれば家計とバランスが取れているのか判断するのは難しいものです。
もちろん車の購入方法は複数ありますし、車の維持に費やせる費用も家庭によってさまざまでしょう。そこでこの記事では、年収に応じていくらの車なら維持できるのか目安をご紹介します。
また、車の維持に必要な費用や購入の前に比較しておきたいポイントも解説します。
車と年収のバランス
- 年収は目安なので各自で家計をチェック
- 年収に合わせたおすすめ車種
- カーライフのイメージは大切
車を購入するなら年収は気にすべき?
当然のことですが、車の購入には予算計画が必要です。そのため、一般的な目安として年収の半分が無理なく車を購入できる価格といわれています。
しかし車を購入するための貯金がない状態なら、年収の半分の予算を割いてしまうと、生活費を確保できないこともあるでしょう。
車が新車なのか、中古車なのか、もしくはローンを使って購入するのかによっても年収とのバランスを考えて車選びをするのがおすすめです。
収入と支出のバランスを取りながら、無理なく生活できる費用を確保したうえで車を購入するためにも、年収と車のバランスは必要です。
【年収別】車の購入と年収の関係
ここからは年収別で、車を購入する前に考えたいポイントやおすすめ車種をご紹介します。
【200万円】の場合
200万円の年収の場合、車を購入する際には予算に注意が必要です。適切な車種やグレードを選ぶことが重要であり、中古車やエコカーなどコストパフォーマンスの高い選択肢を検討することがおすすめです。
生活費を取り分けると、車に費やせる費用も限りがあるため、中古車や軽自動車を検討するとよいでしょう。たとえば、ミライースやアルトのような軽自動車なら、新車や未使用車でも費用が抑えられますし、維持もしやすいです。
車の購入から維持までの費用を抑えるためにも、少しの貯金をして未使用車を選択するならトータルコストを抑えられるのでおすすめ。
【300万円】の場合
300万円の年収の場合、車を購入する際には予算に余裕があるため、中古車や新車の選択肢が広がります。自分の好みや必要な機能に合わせて車種やグレードを選び、しっかりと比較検討することが大切です。
軽自動車であれば、人気のタントやN-BOXなどを検討できるでしょう。人気車種ですので、リセールも期待できるので、乗り換えの際も安心です。
また、新車や未使用車で購入すれば、長く安心して乗れるのも嬉しいポイントです。内装も充実しているので、満足できるカーライフを送れるでしょう。
普通車であれば、程度のよい中古車やコンパクトカーも考慮できます。そのような車なら費用と程度のバランスが必要でしょう。
【400万円】の場合
400万円の年収の場合、車を購入する際には比較的自由な予算を持てます。車の性能や快適性を重視して、上位グレードや高級車を選ぶことができるでしょう。
ただし、維持費や保険料なども考慮に入れて計画的に購入することが重要です。家庭を持っているなら、車に予算を割くことが難しいことも考えられるので、費用を抑えられる車を選ぶのもよいでしょう。
中古車ならワンランク上の車も狙えますが、維持費が高くなる可能性もあります。購入だけでなく、維持することも考えた車選びが必要です。
【500万円】の場合
500万円の年収の場合、車を購入する際には高級車やスポーツカーなどの選択肢も考えられます。自分の好みやライフスタイルに合わせて車種やグレードを選び、快適なドライビング体験を楽しむことができるでしょう。
上位グレードを選択できると、充実した内装で所有感も満たされる車もあるでしょう。ファミリーカーとして人気のミニバンでも、高級な内装の車やグレードも選択できます。
車にかける費用を抑えたいなら、ランクを下げたり、車のグレードを抑えておくなど、選択肢が広がります。好みや家族構成に合せて車選びがしやすい年収といえるでしょう。
【600万円】の場合
600万円の年収の場合、車を購入する際に高級な車を選ぶことができます。スポーツカーや高級セダンなど、自分が理想とする車を選ぶことができるでしょう。ただし、維持費や税金なども考慮して購入することが大切です。
この年収であれば車にかけられる費用も増えるので、高級ミニバンやセダンも検討できる年収になります。しかし収支計画によっては、新車は厳しいと感じる場合もあるため、中古車も検討できるでしょう。
好みの車の候補やグレード、さらにグレードの違いによって購入後の維持費も異なる場合もあるため、事前にチェックしましょう。
身の丈にあった車の選び方
年収が増えれば増えるほど、新車や高級車を購入する余裕が生まれます。逆に、年収が低い場合は、車の選択肢が制限され、中古車を選ぶか、あるいは軽自動車を選ぶ可能性が高くなります。しかし、車は生活の一部でありながら、さらに趣味もかねている場合もあるので、希望する車も考慮したいものです。
年収の半分といわれる「身の丈にあった車」をベースに、購入方法を検討すれば満足できる車選びができるでしょう。
年収の半分といわれる根拠
年収の半分といわれる車両価格の目安ですが、年収の半分程度であればローンの審査に通りやすくなります。
またローンだけでなく、維持費を考慮すると、年収の半分くらいが現実的です。もちろん貯金があるなら年収の半分を超えても購入・維持できることもあるでしょう。
車の維持には、ガソリン代や駐車場代、さらには税金や車検代も必要です。購入後にメンテナンスが必要になる場合もあるので、これらの費用も考慮しておきましょう。
年収が急激にアップすることは考えにくいため、余裕を持ってローンの返済や維持ができる車両価格の車を選択するのがおすすめです。
もちろん独身で家計にそれほど費用が必要でなかったり、家賃などの固定費が不要というならば、支出の割合を増やすことも可能でしょう。家庭によって適した収入と支出のバランスは異なるため、事前にチェックしておきます。
車購入予算の立て方
年収にあった車購入予算の立て方について詳しく見ていきましょう。年収が高いほど手厚い予算を組むことができますが、予算設定時には車の購入価格だけでなく、維持費用も忘れずに計算に含めることが重要です。
また、車購入のためのローンを組む場合は、返済計画をしっかり立て、返済できな事態を避けるようにします。
年齢と共に年収が上がっていく可能性もありますが、ライフスタイルの変化で収入が減少する可能性もあるでしょう。
不景気になって収入が下がることもありますし、結婚や子どもの誕生で支出が増えることもあります。数年後の先まで考えて車を選択すると、車の維持費が家計を圧迫するのを避けられます。
年収と予算の割合によってはローンがおすすめ
年収の半分といわれる車両価格ですが、年収が低くても無理なくローンを組める可能性があります。
ある程度安定した収入があるなら、毎月の支払額が定額であれば返済計画もしやすいからです。
ローンの返済には、金利手数料が必要ですし、ボーナス払いも考えられるため細かな資金計画は必要でしょう。
しかしローンであれば、無理なく希望するグレードの車に乗れたり、頭金がなくても車を購入できるメリットがあります。
ローンを利用するなら、金利手数料を含めたトータルコストを考慮するのがおすすめです。金利手数料はローン商品によって異なり、低金利の1.9%ほどからディーラー系ローンの約8%と幅があります。
車両本体価格が高い車種であれば、金利手数料の負担も大きくなるため、金利の違いも重要です。
年収と車の維持費も考える
年収と車の維持費には密接な関連性があります。既述したように、購入後の維持費も必要だからです。年間の維持費である自動車税や保険、ガソリン代、駐車場代、そして定期的なメンテナンス費用などを考慮に入れて、年収に見合った車の選択が必要です。
普通車と軽自動車に分けて、必要な維持費を見ていきます。
普通車の維持費
普通車の維持費(コンパクトカー)の例は、以下の通りです。
- 自動車税:25,000円
- 自動車重量税:8,200円
- 自賠責保険料:8,825円
- 任意保険料:33,919円
- 車検代:7,425円
- メンテナンス費用:15,000円
- ガソリン代:84,210円
- 駐車場代:99,600円
※ガソリン代はスイフトの実燃費19.0km/Lを1万km走行、ガソリン代160円/Lを想定
年間の維持費:282,179円
コンパクトカーの場合には、重量税や自動車税がそれほど高くないことから、年間の維持費を抑えられます。駐車場代は地域によって異なるため、郊外であればさらに費用を抑えられるでしょう。
普通車は排気量によって維持費が大きく異なるため、大排気量の車を維持するなら、さらにコストが必要です。
軽自動車の維持費
軽自動車の維持費の例は、以下の通りです。
- 自動車税:10,800円
- 自動車重量税:3、300円
- 自賠責保険料:8,770円
- 任意保険料:33,919円
- 車検代:7,425円
- メンテナンス費用:10,000円
- ガソリン代:100,000円
- 駐車場代:99,600円
※ガソリン代はN-BOXの実燃費16.0km/Lを1万km走行、ガソリン代160円/Lを想定
年間の維持費:273,814円
コンパクトカーよりも重量税や自動車税を抑えられますが、実燃費の差によってそれほどコンパクトカーとの差額がありません。
軽自動車は排気量が限られているとはいえ、年式によって実燃費が異なる傾向があるため、購入予定の車種によってもガソリン代が異なると覚えておきましょう。
車の維持費については、こちらの記事もチェックしてください。
車と年収によるカーライフの見直し
車所有は豊かな生活を送る上で確かに一役買っていますが、高価な車を購入あるいは所有することがリスクになることもあります。そのため、ライフプランにおいても車の所有を考える際には年収とのバランスを考慮することが重要です。
以下のポイントに合わせたカーライフの見直しを考慮します。
- 購入計画
- 生活イメージ
- カーライフを楽しめる車選び
年収に合わせた車の購入計画
年収に合わせて車を購入すると、無理なく維持できます。既述したように、年収によって購入を検討できる車の種類は異なります。
もし大きく年収が下がってしまうなら、車の乗り換えも検討できるでしょう。もしくは車の購入段階で収入から考えて無理なく維持できる車を選択しておくのもおすすめです。
背伸びをして維持するのが厳しい車よりも、余裕のある車を維持する方が無理なくカーライフを楽しめるからです。
年収に見合った車での生活イメージをする
希望する車があったとしても、年収に見合った車でどのような生活ができるかイメージしておくのもよいでしょう。
たとえば、コンパクトミニバンなら購入できても、高級ミニバンならちょっと無理だというケースです。
車両価格の問題からコンパクトミニバンを選択するとしても、上位グレードを選択すれば満足できる場合もあるでしょう。
車種を限定してしまうのではなく、無理なく所有できる車種の中から車を選ぶのもおすすめです。
低年収でも楽しめる車選びをする
年収が低くても車の所有を楽しむことは可能です。低年収に見合った車の選び方や、維持費を抑えるためのヒントを抑えることです。
たとえば、スポーツカーに乗りたくても、維持費が心配という方ならスズキのスイフトスポーツがおすすめ。排気量は抑えながらもターボ搭載でキビキビと走行できます。
低燃費走行をすれば、実燃費も期待できるのでガソリン代も抑えられます。年式によってはマニュアルも選択でき、スポーツ走行を楽しみたい方でも満足です。
車と年収の関係から見た社会的影響
住んでいる環境と車の所有の関係
住んでいる場所によって車の所有率は異なります。都市部では公共交通機関が充実しているため、車を所有する必要性が低い場合があります。一方、郊外や田舎では公共交通機関の利用が制限されているため、車が必要とされることが多いです。
このような地域差により、車の需要と所有率は変動します。都市部ではカーシェアリングやレンタカーなどの代替手段も利用されることが多くなりますが、郊外や田舎では車の所有が一般的です。
車の所有率は、交通インフラ、地理的条件、文化的要素など多くの要因に影響されるため、地域ごとに異なる傾向があります。
PIAZZA株式会社が行った調査結果によると、東京23区では車を所有していないの割合が67%と多くなっています。
交通インフラが整っているなら、車の所有率も下がることが分かるでしょう。
社会の中での車と年収の位置付け
一般的な傾向として、年収が高くなると車の所有率が高くなります。年収が1,000万円に近くなると、車の保有率が高くなることは調査からも分かります。
日本自動車工業会の「乗用車市場動向調査」によると、平均年収が640万円のグループで車の保有率は82%を超えました。
年収が上がると、車の維持にかけられる費用が増えるため、保有率が向上しています。
世帯年収による車の所有状況
世帯年収が増えると、車の所有台数も増えていきます。
年収が高くなればなるほど、複数台の車を所有している割合が増えています。年収が640万円のグループで約7.3%の人が3台以上所有していると答えており、年収が990万円のグループになると、12%となりました。
世帯年収が増えると所有台数は増える傾向がありますが、車の必要性に応じて台数も変わるでしょう。
年収が低くても希望する車を購入する方法
年収が低くても希望する車を購入するには、以下の方法がおすすめです。
- 未使用車
- 低金利ローン
- リース
未使用車
登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。登録されているので、中古車という扱いになりますが、コンディションは限りなく新車に近いため、長く安心して購入できる車です。
補償も充実していたり、納車までが短いことから、乗り換えの時期が決まっている方にもおすすめの購入方法です。
弊社カミタケモータースでは、常時300台以上の在庫車両を展示しているので、好みの車を探していただきやすいのが魅力!ぜひこちらから最新の在庫情報をチェックしてください。
低金利ローン
低金利ローンは、名前の通り金利が低いローン商品のことです。車の購入の際には、ローンの完済までのトータルコストを考慮しておきたいもの。
金利手数料は車両本体価格が高い車種ほど高くなるからです。低金利ローンであれば、手数料となる金利を抑えられるので、トータルコストが安くなります。
弊社カミタケモータースでは、新車1.99%の超低金利プランを提供しており、大変お得に購入していただけます。
車種によって異なりますが、他社同等プランと比較して100万円以上も差額が発生することもあるほどです。
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リース
リースは、車を長期レンタルしているような所有方法です。ローンと同じように毎月の支払額を一定にできますが、ローンと異なるのは維持費もセットになっていることです。
車検や税金の予算を気にせず乗れるので、車のメンテナンスを気にせずに乗りたい方や法人や個人の事業用の車として利用するのにおすすめ。
短期で乗り換えを検討している方もリースを検討できるでしょう。弊社カミタケモータースでは、保険までセットになっているプランも提供しているので、ご検討ください。
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車と年収を考慮して車選びしよう
車の購入の際には、年収とのバランスを比較しながら車種やグレード選びしたいものです。車種によっては、グレード間の価格差が大きいため、自分の収入とのバランスが取りにくいと感じる場合もあるでしょう。
弊社カミタケモータースでは、国産車なら全車種、全グレード取り扱っているので、メーカーを超えた車選びが容易です。
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