N-BOXのカスタムモデルと標準モデルの違い|内外装や装備をプロが解説

N-BOXは2023年上半期(1~6月)における販売台数が1位を記録したホンダの軽自動車です。そんな人気を誇るN-BOXが圧倒的に売れている理由を探ってみましょう。

さらに、N-BOXにはカスタムモデルと標準モデルがありますが、その違いにも迫ってみます。

軽自動車
目次

N-BOXの特徴

N-BOXカスタム

まずはN-BOXの特徴を見てみます。

N-BOXはホンダが2011年から販売している軽自動車で、軽自動車の販売台数のトップを維持し続けている人気車種です。作りはシンプルですが、独特の個性ある外観をし、インテリアも上品さと落ち着きに満ちています。

軽自動車では最大級の広さもあり、大人4人が乗っても快適に過ごせます。心地よいドライブを実現するための機能も豊富です。以下の機能は注目できます。

  • UVの約99%とIRの約80%をカット
  • フルオート・エアコンディショナー搭載
  • リアヒーターダクト(後席の足下にも温風を届ける)
  • ハンズフリースライドドア(足を掛けるだけで、ドアの開け閉めができる・オプション)
  • パーキングセンサーシステム標準装備(車の後方と斜め後ろを音と表示で確認できる)

価格は?

N-BOXの最新価格を確認しておきましょう。2023年7月時点で公式サイトに掲載されている価格をチェックしてみます。

タイプ価格
N-BOX EXFF:1,698,400円
4WD:1,831,500円
N-BOX Custom EX・ターボFF:2,074,600円
4WD:2,207,700円
N-BOX Custom 特別仕様車 L・ターボ STYLE+ BLACKFF:2,092,200円
4WD:2,225,300円

N-BOX Custom L

FF:1,824,900円
4WD:1,958,000円

※メーカー希望小売価格、価格はすべて税込

N-BOXにはたくさんのタイプがあるので、すべての価格は載せられませんが、代表的なものを取り上げてみました。

スペックは?

N-BOXのスペックをタイプを1つ選んで、紹介しましょう。

▼N-BOX EX

駆動方式

FF

4WD

全長/全幅/全高(m)

3.395/1.475/1.790

3.395/1.475/1.815

最低地上高(m)

0.145

乗車定員

4名

車両重量(kg)

930

1,000

客室内寸法:長さ/幅/高さ (m)

2.240/1.350/1.400

エンジン

i-VTEC

トランスミッショントランスミッション

CVT

エンジン種類・シリンダー数及び配置

水冷直列3気筒横置

総排気量(L)

0.658

エンジン:最高出力(kW[PS]/rpm)

43[58]/7,300

エンジン:最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)

65[6.6]/4,800

燃料消費率(国土交通省審査値):WLTCモード(km/L)

21.2km/L

19.8km/L

最小回転半径(m)

4.5

4.7

N-BOXが圧倒的に売れている理由

新車販売台数がずっと1位をキープしているN-BOXの人気の理由がどこにあるのか、探ってみましょう。

居心地のよい車内

N-BOX コーディネートスタイルL

N-BOXの車内は居心地がいいです。まず室内空間が広くなっています。室内長は224cm、室内高は140cmで、外から見たよりも内部に余裕があります。

その秘密は「センタータンクレイアウト」。普通は燃料タンクは後席や荷室の下に設置するものですが、N-BOXでは前席の下に配置しています。その結果、床が低くなり、後席でのびのびと過ごせるようになりました。

N-BOXカスタム

次に、厚手のシートは低反発になっていて、柔らかく体を包み込みます。素材の質感、触り心地にもこだわっているので、最高の気分でリラックスできるでしょう。

すべての窓はUV(紫外線)約99%とIR(赤外線)をしっかりカットします。日焼けを気にせずに済み、快適な室内空間をもたらします。

使いやすいシートアレンジ

N-BOXカスタム

シートアレンジが使いやすくなっているのもN-BOXの人気の秘密です。次の3種類のシートアレンジがあります。

  • ベンチシート仕様
  • スーパースライドシート仕様
  • スロープ仕様

ベンチシート仕様では前席にフロントベンチシート、後席にチップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシートを装備。N-BOXの室内空間の広さを活かしたシートアレンジができるようになっています。チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシートとは、ずらして、倒して、はね上げて変化するシートのことです。

スーパースライドシート仕様には助手席スーパースライドシートを装備し、様々なシーンに役立ちます。チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシートとの組み合わせにより、空間が思いのままに変化しますよ。

スロープ仕様は荷室の床になっている部分をスロープとして使えるシートアレンジです。重い荷物の搬入から、高齢者や障害者の乗車などをサポートします。

充実した装備

N-BOXカスタム

N-BOXに備わっている充実の装備も人気の秘密でしょう。グレードによる違いもありますが、以下の装備があります。

  • プラズマクラスター
  • PM2.5対応高性能集塵フィルター
  • リアヒーターダクト
  • 運転席&助手席シートヒーター
  • アレルクリーンプラスシート

それぞれの装備を紹介すると、プラズマクラスターはフルオート・エアコンディショナーに搭載された技術で、イオンを放出して、空気を浄化・脱臭します。美肌効果も期待できます。

PM2.5対応高性能集塵フィルターは高い集塵能力で、人体に影響があるとされるPM2.5にも対応できるフィルターです。室内の空気を清浄にします。

リアヒーターダクトは前席の下に設置されたダクトで後席の方の足下を温める装備です。温風が届き、じんわりと体が温まります。

運転席と助手席の座面を温めて、快適なドライブをもたらすのが運転席&助手席シートヒーター。寒さが厳しい冬の朝なども体が冷えることなく、ドライビングができます。温度は2段階の調節が可能です。

アレルクリーンプラスシートとは、特殊加工を施したシート地でアレルゲンやウイルスに対抗できる装備です。シート表皮に付着したアレルゲン物質やウイルスを不活性化します。

収納スペース

N-BOXカスタム

N-BOXの収納スペースは、まずチップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシートを前にずらして、荷物を置ける空間を拡大できます。スライド幅は19cmで、お買い物の荷物をたっぷり置けますよ。

リアシートの背もたれを前に倒すと、シートが足元に収納できます。車内には広々とした空間が広がり、自転車も積み込めるでしょう。

N-BOXカスタム

リアシートの左側だけ倒すことも可能。左側には長い荷物を収納できます。

N-BOXカスタム

リアシートの座面を跳ね上げると、鉢上げやベビーカーなどの高さのある荷物も収納できます。このようにシートアレンジで様々な荷物を収納できるのがN-BOXです。


カスタムならダウンサイジングにぴったり

N-BOXカスタム

他の車からのダウンサイジングを考えているのなら、N-BOXのカスタムがぴったりです。ダウンサイジングしても、装備や機能性が落ちることはなく、快適な乗り心地と効率を実現します。

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エクステリア|N-BOXカスタムと標準モデルの違い

ここからは、N-BOXカスタムと標準モデルの違いを比較していきます。まずはエクステリアに注目してみましょう。最初はカスタムのエクステリアの方を見てみます。

カスタムのエクステリア

N-BOXカスタム

N-BOXカスタムのデザインは力強くて存在感があります。四角いヘッドライト、ヘッドライトまで達する長いフロントグリルは思わず目を引きます。横方向にバーも入っていて、スタイリッシュにまとめ上げられている感じです。

ナンバープレートは中央に位置し、ロー&ワイドなイメージを強調。どっしりとした重厚感も感じられますね。

N-BOXカスタム

テールランプはクリアタイプで、大型テールゲートスポイラーも装備。スポーティー&スタイリッシュな印象を放っています。

ボディカラーは次の6種類です。

  • プレミアムサンライトホワイト・パール★3:心地よい日の光のように美しく輝く色
  • プラチナホワイト・パール★2:上品な深みと輝きを感じさせるホワイト
  • メテオロイドグレー・メタリック★2:流星体をイメージした力強く輝く精悍なダークグレー
  • クリスタルブラック・パール:漆黒にパールがきらめく、ニュアンス豊かなブラック
  • ミッドナイトブルービーム・メタリック★2:闇夜に閃光が走る、精悍なダークブルー
  • プレミアムベルベットパープル・パール★2:洗練された力強さが際立つ深紫

標準モデルのエクステリア

N-BOX コーディネートスタイルL
コーディネートスタイル

N-BOXの標準モデルのフロントライトは丸形で、フロントグリルも短めになっています。ちょっと見ると、可愛らしく愛嬌のあるデザインにも見えてきます。

カスタムの下部分にあったメッキパーツはなく、ちょっと雰囲気が違いますね。ルーフには樹脂製モールがなく、見た目もすっきりしています。

N-BOX コーディネートスタイルL

カラーは7種類で、カスタムとは一部中身が違います。次のカラーは標準モデル独自のものです。

  • ルナシルバー・メタリック:夜に浮かぶ月のように、陰影のなかに輝きを放つダークなシルバー
  • プレミアムアガットブラウン・パール★2:気品漂う、深く艶やかなブラウン
  • ブリティッシュグリーン・パール:力強さと重厚感をもつ、深みのあるグリーン
  • タフタホワイトⅢ:すっきりと清潔感あるプレーンなホワイト

N-BOX コーディネートスタイルLのボディーカラー

  • プラチナホワイト・パール&ブラウン
  • プレミアムアイボリー・パールⅡ&ブラウン

インテリア|N-BOXカスタムと標準モデルの違い

続いて、N-BOXカスタムと標準モデルの違い、インテリア編です。まず、カスタムのインテリアの特徴を見てみましょう。

カスタムのインテリア

N-BOXカスタム

カスタムのインテリアの特徴はクールでスタイリッシュなこと。加飾類には美しく映えるクロームメッキを採用し、高級感を醸し出しています、

インテリアの基調色はブラックになりますが、インパネガーニッシュなどの一部にマルチブラック偏光塗装を施すことで、単調なブラックにならないように配慮しています。

N-BOXカスタム

シート素材はトリコット。カラーはブラック✕ガンメタやブラック✕ボルドーになっていて、中央部の模様がアクセントになっています。

標準モデルのインテリア

N-BOX コーディネートスタイルL
コーディネートスタイル

標準モデルのインテリアカラーはブラウンを基調として、明るいポップな色も加わっています。全体の印象としては、落ち着いた感じで、快適に過ごせるような配色です。

N-BOX コーディネートスタイルL
コーディネートスタイル

シートカラーもベージュ✕グレージュ、ダークタン✕ブラウン。すっきりした色合いで、目にも優しいです。

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N-BOXカスタムのグレード別の違い

N-BOXには様々なグレードがあります。ここではカスタムグレードの種類ごとの違いを説明しましょう。

N-BOX Custom EX・ターボ

画像引用元:N-BOX|Honda公式サイト

N-BOX Custom EX・ターボはターボならではのパワフルな走りをもたらすとともに、レスポンスが向上し、燃費がさらに良くなっています。

本革巻セレクトノブ、本革巻ステアリングホイール&パドルシフトなども採用し、高級感もアップ。15インチアルミホイール(シルバー塗装+切削)+スチールラジアルタイヤは颯爽とした走りを見せてくれます。

価格はFFが2,074,600円(税込)で、4WDが2,207,700円(税込)です。ボディーカラーは6色となっています。

N-BOX Custom 特別仕様車 L STYLE+ BLACK

画像引用元:N-BOX|Honda公式サイト

N-BOX Custom 特別仕様車 L STYLE+ BLACKはエッジを効かせたデザインにシャープなブラックを加えたスタイリッシュな特別仕様車です。エクステリアの各部にはベルリナブラックを施し、引き締まった印象を出しています。

インテリアのパネル類には専用のメタルスモーク偏光塗装を施し、基調色のブラックと組み合わせて、高級感と上質感を演出しています。

N-BOX Custom 特別仕様車 L STYLE+ BLACKの価格はFFで1,964,600円(税込)、4WDで2,097,700円(税込)です。N-BOX Custom 特別仕様車 L・ターボSTYLE+ BLACKの価格はFFで2,092,200円、4WDで2,225,300円となっています。ボディーカラーは3色です。

N-BOX Custom L

画像引用元:N-BOX|Honda公式サイト

N-BOX Custom Lは価格を抑えたベースグレードです。装備は標準装備となっていて、カスタムでは基本的な性能を備えた車といえるでしょう。標準装備の中には、14インチアルミホイールや前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグも含まれています。

N-BOX Custom Lの価格はFFで1,824,900円(税込)、4WDで1,958,000円(税込)です。ボディーカラーは6色となっています。

N-BOX Custom コーディネートスタイル

画像引用元:N-BOX|Honda公式サイト

N-BOX Custom コーディネートスタイルのフロントマスクにはダーククロムメッキをあしらい、より迫力のある外観を示しています。ホイールはブラック塗装を施し、切削仕上げで足回りをキリリと引き締めます。

リア周りもダーククロムメッキ。全体の印象を一致させることで、まとまりのいい落ち着いた印象に仕上がっています。

N-BOX Custom L コーディネートスタイルの価格はFFで2,033,900円(税込)、4WDで2,167,000円(税込)です。N-BOX Custom L・ターボ コーディネートスタイルの価格はFFで2,154,900円(税込)、4WDで2,288,000円(税込)となっています。ボディーカラーは3色です。

N-BOX Custom EX

画像引用元:N-BOX|Honda公式サイト

N-BOX Custom EXの特徴はスーパースライドシート。スーパースライドシートのレバーは助手席の前後に配置されているので、運転席からでも後部座席からでも操作ができます。

このほか、両側電動スライドドア、アレルクリーンプラスシートなども標準装備されています。

N-BOX Custom EXの価格はFFで1,934,900円(税込)、4WDで2,068,000円(税込)です。ボディーカラーは6色となっています。

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N-BOXカスタムをお得に購入する方法

決して価格が安くはないN-BOXのカスタムですが、お得に購入する方法もあります。どんな方法か以下で紹介しましょう。

未使用車

登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。扱いは中古車となりますが、走行距離が非常に短く、新品に近い状態で維持されています。それでいて、価格は新車よりも安いことが多いのがメリット。納車までも早いです。

N-BOXの新車の価格が高くて手が出ないという場合は、未使用車の購入も考えてみましょう。

弊社カミタケモータースでは、常時300台以上の展示車両があるため、好みの車を探していただきやすいです。

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