N-VANがマイナーチェンジ｜一部改良の変更点や特別仕様車の特徴

2024年9月21日

ホンダの軽商用車となるN-VANは、広い荷室と使い勝手のよさで働く人の味方です。発売からホンダらしい工夫が施されたN-VANは人気を集めてきました。

この記事では、マイナーチェンジをしてどのような変更点があるのか、さらに特別仕様車の特徴を解説します。

N-VANの概要

N-VANは、2018年にN-BOXから派生した商用車です。この車の大きな特徴は、助手席側がピラーレス構造になっているため、全開にすると1,580mmという広い開口幅を持っていることです。これにより、荷物の積み込みがスムーズになります。左側の中央に柱がないため、作業の邪魔になることがありません。

N-VANは商用車として設計されていますが、オートキャンプやアウトドアレジャーにも適しています。運転席以外のシートをすべて倒すことで、車内全体がフラットな床になります。これにより、長い釣竿やサーフボードなどを積み込んで海に出かけたり、夜はフラットな床で車中泊を楽しんだりすることができます。

従来の商用軽バンは荷室を広くするためにエンジンを前席の下に配置していましたが、N-VANのエンジンは室外にあるため、従来の商用車に比べて静かです。N-VANは利用者の動線を重視して設計されており、シチュエーションに応じて開口部を使い分けることができます。たとえば、テールゲートを開けにくい場合には歩道側から荷物の積み下ろしを行うことも可能です。

特許技術のセンタータンクレイアウトにより、荷室の床が非常に低くなり、縦に広がる大空間を実現しています。また、先進の安全運転支援システムであるHonda SENSINGを搭載しており、安全なドライブをサポートしています。

荷物の配送などの業務から、アウトドアまでさまざまなシーンで活躍するモデルです。

特別仕様車「STYLE+ NATURE」

新たに追加された特別仕様車「STYLE+ NATURE」は、アウトドアスタイルを強調したデザインが特徴です。

マットブラック＆ピアノブラック調のフロントグリルやホイールキャップなど、ギア感を増したエクステリアが魅力です。

個性的なデザインを求める方も満足できるエクステリアになっています。

新型N-VAN e:の導入

2024年には、新型電気自動車「N-VAN e:」も登場します。最大航続距離210km、急速充電対応といった特徴を持ち、環境に優しい選択肢として注目されています。

日常の業務で使いやすいように、普通充電はもちろんですが、急速充電なら約30分で充電できるのが特徴です。

効率的な充電を可能にするために、リモート操作のアプリを活用して操作できます。

N-VAN e:については、こちらの記事もチェック

N-VANのエクステリア

N-VANのエクステリアは、道具感を感じさせるシンプルでスクエアなボディが特徴です。特に、FUNグレードでは丸目のヘッドライトが親しみやすいデザインを加えています。一方、特別仕様車の「STYLE＋ NATURE」は、特別装備によりギア感を強調したデザインが魅力です。

STYLE＋ NATUREのエクステリア特別装備には、以下の5つがあります。

専用デザインのフロントグリル
アルミホイール
ルーフレール
専用バンパー
特別なボディカラー

これらの特別装備によって、STYLE＋ NATUREはより冒険心をくすぐる外観となっています。

N-VANのインテリア

N-VANは、軽商用車として初めて助手席側にBピラーレス構造を採用したモデルです。乗用車ではダイハツのタントに採用されていますが、商用車ではN-VANが初めてです。

後部座席だけでなく、助手席もフルフラットにできるダイブダウン機構を備えており、運転席以外のすべての座席をフラットにできます。後部座席をダイブダウンさせると荷室長は1,510mm、さらに助手席も畳むと最大2,635mmの広大なスペースが広がります。

荷室の幅は1,390mm、高さは1,365mmで、助手席までのスペースを活用すると、1.5m×1.39m×1.36mまでの荷物を積むことが可能です。助手席開口部の幅は1,580mmもあり、1.5mほどの長さの荷物も簡単に2人で積み込めます。

助手席側の荷室にした際、小物が運転席へ転がってこないようにする防止板が備えられているのも嬉しいポイントです。特に、空き缶やペットボトルがブレーキの下に入り込むと危険ですので、この装備は便利です。

運転席のシートバックにはファスナー式のインナーポケットがあり、グローブボックスのないN-VANでは車検証を収納するスペースとして活用できます。

助手席側のインナードアハンドルには2つの切れ込みがあり、コンビニの袋などを開いた状態で掛けることができます。常に開いた状態なのでゴミ袋としても使いやすく、車外へ捨てるときに忘れにくくなっています。ドリンクホルダーは運転席と助手席に設置されており、缶だけでなく四角い紙パックボトルも置ける仕様です。

仕事に活躍しやすいインテリア形状になっているので便利に活用できるでしょう。

N-VANの積載スペース

N-VANのシートアレンジは、多彩なバリエーションが魅力です。特に注目されるのは、助手席も床下に収納できるダイブダウン機構で、運転席以外がフルフラットになるシートアレンジです。

まず、助手席がテーブルになる「助手席テーブルモード」があります。このモードでは、助手席の背もたれを倒して運転席とフラットにすることで、運転席での食事や書類チェックなどの作業がしやすくなります。バインダーをテーブルに置いて作業する場合にも便利です。

また、「助手席・荷室フラットモード」では、助手席と後部座席の一部を倒してフラットにすることで、長尺物の積載が可能になります。このモードは、スキーやスノーボードを積み込んで2人で出かける際に適しているシートアレンジです。2.5m以上のスペースが確保できるので、長い荷物も楽に積むことができます。

さらに、助手席と分割できるリアシートの助手席側だけを倒すことで、運転席と右側後部座席を使いながら、長尺物を積載することも可能です。このシートアレンジでは、助手席側に長い荷物を置いても、運転席と後部座席に二人乗車できるので、荷物を運びつつ快適にドライブが楽しめます。

2名乗車時の最大積載量は350kgで、4WDモデルでは300kgなので注意が必要です。段ボールなら71個、ビールケースなら40個を積むことができますが、最大積載量を超えないように気をつけましょう。

N-VANの安全性能

ホンダの軽商用バン「N-VAN」は、2018年に登場し、広い荷室と優れた走行性能、そして先進運転支援システム「Honda SENSING」を搭載したことで、ビジネスユースからパーソナルユースまで幅広いユーザーに支持されています。

今回の一部改良では、予防安全装備に「急アクセル抑制機能」が追加されました。これは、アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる加速を防ぐための機能です。また、「G」と「L」の4WD車には、ヒーテッドドアミラーが装備され、悪天候時でもクリアな視界を確保できるようになりました。

価格とスペック

N-VANの価格は以下の通りです。

タイプ	エンジン	駆動	トランスミッション	価格（消費税込み）
G	660cc DOHC	FF	CVT	1,365,100円
		4WD	6MT	1,365,100円
		FF	CVT	1,498,200円
		4WD	6MT	1,498,200円
L		FF	CVT	1,510,300円
L		4WD	CVT	1,643,400円
FUN		FF	CVT	1,764,400円
FUN		4WD	6MT	1,897,500円
FUN・ターボ	660cc DOHCターボ	FF	CVT	1,883,200円
FUN・ターボ	660cc DOHCターボ	4WD	CVT	2,016,300円
FUN特別仕様車 STYLE+NATURE	660cc DOHC	FF	CVT	1,859,000円
FUN特別仕様車 STYLE+NATURE	660cc DOHC	4WD	CVT	1,991,000円