新型スイフトがまもなくモデルチェンジを行います。スズキのコンパクトカーであるスイフトは、軽量なボディと軽快な走りが人気となってきましたが、ついにフルモデルチェンジします。
コンセプトカーとしてJAPAN MOBILITY SHOW 2023に登場しましたが、その後新型モデルとして公開されています。この記事では、新型スイフトの特徴や旧モデルとの変更点を詳しくご紹介します。
新型スイフトのコンセプトが公開へ
スズキ「スイフト」は、もともと2000年にSUV風のコンパクトカーとしてデビューし、2004年の2代目から現在のようなコンパクトハッチバックスタイルになりました。世界中で人気を博しているこのモデルは、2016年に現行の4代目モデルに更新され、その後ハイブリッドモデルの追加や一部改良を経て現在に至ります。
2023年現在、4代目スイフトは発売から7年が経過しており、過去のモデルチェンジのサイクルを考えると、新しいモデルへのフルモデルチェンジが近いと予想されていました。
JAPAN MOBILITY SHOW 2023にコンセプトモデルとして登場していましたが、新型スイフトのサイトが公開されています。
https://www.suzuki.co.jp/car/swift/
スズキはJAPAN MOBILITY SHOW 2023では、次期型と見られる「スイフト コンセプト」が含まれていたことが大きな話題となっています。スズキはスイフト コンセプトについて、「“Drive&Feel”というコンセプトのもと、新しい価値を提案する」と説明しています。
これは、ただの「モノ」としての車ではなく、デザインや走行性能を超えて、日常生活を楽しむための新しい価値を提供することを目指しているということです。
スポーティな印象の先代モデルから、上質さを感じさせるデザインになっています。
世界戦略車としてのスイフトの人気
スイフトは、2004年に2代目モデルへと全面的に刷新され、イメージを一新しました。この世代では、新開発された小型車用プラットフォームが採用され、グローバル市場で販売される世界戦略車へと進化しました。
2016年に登場した現行の4代目モデルは、歴代モデルの長所を引き継ぎながらも、更なる進化を遂げたモデルです。2代目、3代目に引き続き、世界市場を意識した開発が行われました。
現行モデルが登場してから7年が経過し、次世代モデルに対する期待が高まっている中、スイフトの新しいコンセプトカーが世界初公開されました。
新型スイフトコンセプトは、歴代モデルと同じく「2ボックス」シルエットを採用していますが、ディテールには未来的で個性的な多面体モチーフのスタイリングが施されています。
基本的にキープコンセプトでも、コンパクトカーらしい走りのよさや使い勝手のよさはそのままに、全体的に熟成させたモデルとなっています。
新型スイフトのインテリア
新型スイフトのインテリアでは、インパネが立体的なデザインを採用し、全体の質感が向上しています。メーターは視認性に優れており、エアコンのスイッチは操作しやすい高い位置に配置されています。
ドライバーを囲むようなインパネのデザインは、運転中の操作性を考慮して設計されており、左端のスイッチへのアクセスも容易になっています。これにより、運転中の快適さと機能性が高まっています。
開発者は新型モデルのデザインについて、従来のクルマ好きをターゲットにしたスタイルから一歩進んで、より広範なユーザー層にアピールできるように配慮したと述べています。このアプローチにより、新型スイフトは多様なドライバーに受け入れられるデザインを実現しています。
シートには、幾何学模様の立体的なデザインが採用されました。乗車する人をしっかりと包み込んでくれるデザインで、身体が揺れにくくなっています。
新型スイフトのエクステリア
新型スイフトコンセプトは、先代モデルから受け継がれた明確な「2ボックス」シルエットを基調としながら、未来的で個性的な外観を実現しています。このデザインは多面体をモチーフとしており、新しさと斬新さを兼ね備えています。
フロント部分では、より鋭角的にデザインされたヘッドライトや、新しい八角形のフロントグリルが目を引きます。また、スズキの象徴である「S」エンブレムが、ボンネットとグリルの間に配置されており、新しいスイフトのアイデンティティを強く表現しています。
リア部分も大胆に手が加えられており、テールライトの形状やテールゲートの開口部が大きく変更されています。これにより、リアバンパーがブラックアウトされ、現行モデルよりも幅広い印象を与え、力強いスタイルを強調しています。
さらに、新しい外装色「フロンティア ブルー パール メタリック」が採用されています。この色は、鮮やかさと深みを追求したもので、スズキはこれを「次世代スズキを象徴する色」と位置づけています。これらの要素が合わさり、新型スイフトコンセプトは先代モデルと一線を画す、革新的な外観を手に入れています。
新型スイフトの安全装備
新型スイフトは先進的な運転支援機能でドライバーを支えます。特にミリ波レーダーや単眼カメラ、さらに超音波センサーの3種類のセンサーで検知してくれます。
衝突被害軽減ブレーキシステムは、交差点での右左折時に直進する車や歩行者を検知して作動する機能が特徴です。これにより、交差点での安全性が大幅に向上しています。
デュアルセンサーブレーキサポートⅡは、自転車や自動二輪車も検知してくれるようになりました。
また、低速時ブレーキサポートも安全に運転できる機能です。前方や後方や近距離検知に対応していますが、特に駐車時の低速でも衝突被害軽減ブレーキが作動します。
さらに、後方の並走車両を検知するブラインドスポットモニターが全車種に標準装備され、リアクロストラフィックアラートも見えづらいところを検知してくれるので安心です。これらの充実した安全装備により、新型スイフトは全体的に高い安全性を提供します。
ハイブリッドモデルの上位モデルには、電動パーキングブレーキが採用されています。スイッチ操作のみでパーキングブレーキが作動したり、解除したりできるのは便利です。
ホールドボタンを押していると、信号待ちや渋滞時もブレーキを踏み続ける必要がないので、疲労を軽減してくれます。
新型スイフトのグレード
XG
XGはベースグレードで、日常的に使用するには十分な装備が搭載されています。安全装備などは十分な種類が搭載されていますが、電動パーキングブレーキは省略されています。装備面では、マニュアルエアコンになるのも他のグレードと異なる点です。
デザイン面では、スポイラーなど装飾はなかったとしても、スタイリッシュなデザインです。インテリアでは、センターモニターがダッシュボード上部に配置され、視認性を重視したデザインになっています。
内装の装備がプラスチック素材を採用していますが、コストパフォーマンスを重視するなら「XG」がスイフトのおすすめグレードといえるでしょう。
HYBRID MX
昼間グレードであるMXになると、装備も充実しているので乗車するときも満足できるでしょう。エアコンはフルオート機能になりますが、UV&IRカットガラスは装備されていません。
メッキフロントグリル、サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラー、16インチアルミホイールなど加飾されているので、スポーティなスタイルになります。
中間グレードでも、ウレタンステアリングホイールなどコストカットが見られる部分もあります。コスパを重視しながらも、装備も期待したい方にちょうどよいグレードです。
HYBRID MZ
上位グレードであるMZになると、装備が充実します。「電動パーキングブレーキ」や「9インチディスプレイ」などが標準装備です。
また、「スズキコネクト」により、24時間365日つながるオペレーターサービスや、スマートフォンでクルマの操作や状態が確認できる「快適・便利」なアプリサービスが利用可能です。
USB電源ソケットやIRカット機能付フロントガラスなど、快適に乗車できる装備が搭載されているグレードです。快適性を求めるなら、上位グレードのMZがおすすめ。
新型スイフトの価格
XG
- 2WD: 1,727,000円
- 4WD: 1,884,300円
HYBRID MX
- 2WD: 1,922,800円(5MT,CVT 同価格)
- 4WD: 2,080,100円(CVTのみ)
HYBRID MZ
- 2WD: 2,167,000円
- 4WD: 2,324,300円
競合車種との比較
日産 ノート
ノートとスイフトを比較すると、ノートが全長4,045mmなのに対して、スイフトは3,850mmとなりノートの方が長くなっています。両方とも5ナンバーサイズの車ですが、ノートが少し大きくなっています。
寸法が大きくなっているので、室内サイズはノートの方が有利といえるでしょう。もちろんスイフトも後席でも十分なスペースを確保しています。
両車の大きな違いは、ノートが1.2Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載しているのに対して、スイフトはガソリンモデルもあることです。
e-POWERを搭載したノートは、静粛性がありモーターで力強く走行できます。軽快に走行できるのはスイフトですが、静粛性の高さや燃費性能を重視するならノートがおすすめです。
トヨタ アクア
アクアとスイフトを比較すると、サイズ感は似ているものの、パワーユニットが異なります。アクアはハイブリッド専用車種のため、すべてのグレードでハイブリッドシステムが搭載されています。
一方でスイフトに搭載されているのは、マイルドハイブリッドシステムとガソリンエンジン搭載モデルです。
軽量なボディを活かして、低燃費に走行できますが、それでもアクアのような燃費にはなりません。
しかしスイフトの方が購入費用を抑えられるので、手に入れやすいといえます。パワーユニットや価格の違いが比較のポイントとなるでしょう。
新型スイフトをお得に購入する方法
新型スイフトをお得に購入するには、未使用車や低金利プランの利用がおすすめです。
未使用車
登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。登録されているので、中古車という扱いですが、コンディションは限りなく新車に近い車両が多いです。
未使用車は登録しても、移動するのは場内のみという車両も多く、走行距離も短いものが多くなります。走行距離が短く、保証も充実していれば、長く安心して乗れるでしょう。
未使用車は在庫がある車に限られるという懸念点がありますが、在庫車両が多い店舗なら好みの車を探していただきやすいです。
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低金利プラン
お得にスイフトを購入したい方におすすめなのは、低金利プランの利用です。車両価格が高いと毎月の支払額を一定にするために、ローンを利用する方が一般的です。
しかしローンは無理なく支払いができる一方で、金利手数料の負担が発生します。その手数料負担を抑えられるのが低金利プランです。手数料が抑えられているので、完済までのトータルコストを抑えられます。
金利手数料は数%と表示されているので、大きな差がないように感じることもあるでしょう。しかし高額な買い物となる新車購入では、金利が異なるだけで完済までのコストが何十万円も差額が出るケースもあります。
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