1日自動車保険とは?特徴・メリット・デメリットを徹底解説!

一日自動車保険

1日だけ限定で車を運転したいときに活用できる保険が「1日自動車保険」です。家族や友人の車を運転する機会があっても、保険の条件にマッチしていないので、任意保険が適用できないことがあります。

そのようなケースで活用できるのが「1日自動車保険」です。任意保険に加入していないと、万が一の事故のときに損失を被ってしまう可能性があります。事故というリスクに備えるためにも、1日から加入できる1日自動車保険は安心です。

コンビニなどで簡単に加入して、必要な日数のみ任意保険に入ることができる1日自動車保険について詳しく解説します。

目次

1日自動車保険とは?

自動車と保険

1日自動車保険は、その名前の通り1日(24時間)単位で契約できる自動車保険です。友達や知り合いの車を借りて運転する場合、たとえば実家に帰ったときに親の車を借りる場合などに便利な保険です。他の人の車を借りて運転するなら、この保険に加入することで安心できるでしょう。

保険料は保険会社や補償内容、車の種類、運転者の年齢や等級によって変わりますが、1日あたり数百円から数千円ほどです。短期間だけ車を借りる場合、1日自動車保険に入っておくと、万が一の事故にも備えられます。

1日自動車保険の補償内容は保険会社によって異なりますが、一般的には対人賠償責任保険や対物賠償責任保険、搭乗者傷害特約、ロードアシストなどが含まれています。

事故相手や車の持ち主に迷惑をかけないように、車を借りて運転する場合は必ず1日自動車保険に加入することを忘れないようにしましょう。

1日自動車保険に加入できる条件の例

運転者の条件

  • 満18歳以上で普通自動車運転免許を持っていること。
  • 過去3年間に自動車事故で保険金を受け取っていないこと。

車両の条件

  • 他人または親族が所有する自家用乗用車であること。
  • ナンバープレートの分類番号が「3××」「5××」「7××」であること。
  • 車検が有効であり、登録が抹消されていないこと。

また、保険会社によっては追加条件があります。

  • 保険期間:24時間単位で契約。
  • 補償内容:対人・対物賠償責任保険、対物超過修理費特約、搭乗者傷害特約が基本。

1日自動車保険を利用する際は、これらの条件を確認してください。自分の車を運転する場合は通常の自動車保険に加入しましょう。

1日自動車保険が不要なケースもある

他人の車を運転していても、任意保険が活用できるケースがあります。

  • 他車運転特約を契約している
  • 車を持っている側が契約している運転者特約の範囲内の人が運転する

上記のような条件を満たしているなら、1日自動車保険を契約しなかったとしても、他の人の車を借りた場合に保険でカバーできます。

1日自動車保険の主な補償内容

1日自動車保険の補償内容を詳しく見ていきましょう。

対人賠償責任保険

他人にケガをさせてしまった場合、その損害を補償します。保険金額は一般的に無制限です。ただし、1日自動車保険では「人身傷害保険」が付いていない場合が多いので注意が必要です。

対物賠償責任保険

対物賠償保険は、事故で他人のものを壊してしまった時に補償してくれる保険です。例えば、相手の車をぶつけてしまったり、ガードレールや信号機、お店の建物などを壊してしまった場合にも使えます。高価なものを壊してしまった場合には、補償金が高額になることもあります。自賠責保険ではカバーされないので、こちらも無制限にしておくと安心です。

対物超過修理費特約

1日自動車保険には、いろいろな特約をつけることができます。例えば、「対物超過修理費用補償特約」や「自損事故傷害特約」などが人気です。対物超過修理費用補償特約は、相手の車にプレミアがついている場合や、修理費用が時価額を超えてしまう場合に役立ちます。

搭乗者傷害特約

搭乗者傷害保険車両保険は、自分や同乗者が事故で怪我をした時に補償してくれる保険です。自賠責保険は被害者を助けるための保険なので、自分が加害者になった場合には補償されません。そこで、搭乗者傷害保険車両保険が必要になります。この保険があれば、事故で自分や同乗者が怪我をしたり、最悪の場合亡くなった時にも、補償金が支払われます。

自損事故傷害特約

自分の運転する車で事故を起こしてケガをした場合、その損害を補償します。

借用自動車の復旧費用補償特約

借りた車を事故で壊した場合、修理費または買替費用を補償します。ただし、この特約は「相手方の過失」が原因の場合に限られることが多いので注意が必要です。

ロードアシスト

1日自動車保険には、ロードアシストもついてきます。運転中に車が故障してしまった時には、現場での応急修理やレッカー移動ができます。

もし自走できなくなった場合でも、提携工場まで運んでくれたり、宿泊費や自宅までの移動費もカバーしてくれるものです。バッテリー上がりや燃料切れなどのトラブルにも対応してくれるので、ドライブ中も安心です。

事故現場アシスト

事故を起こした際、警察への連絡や事故処理のサポートを行うサービスです。

これらの補償内容は保険会社やプランによって異なる場合があります。必要に応じて弁護士費用特約や車両保険などのオプションも追加できます。

1日自動車保険のメリット

メリット

保険料が安い

何と言っても保険料の安さが一番のメリットです。1日自動車保険は、対物・対人賠償保険といった基本的な契約なら1日800円から加入できるのです。月に1、2回しか車に乗らない方なら、通常の自動車保険と比べてかなりお得です。

スマホやコンビニで簡単に手続き可能

もう一つの大きなポイントは、手続きの手軽さです。多くの1日自動車保険はオンラインで加入できるため、スマホで簡単に手続きできます。さらに、コンビニの端末からも加入できる保険もあるので、とても便利です。

任意で車両保険を追加できる

1日自動車保険は基本的には対物・対人賠償保険がメインですが、プランによっては車両復旧費用も補償してくれます。ただし、上限額が約300万円で、免責金額が15万円という制約があるため、軽い傷や凹みだと補償が受けられないこともあるので注意が必要です。

2回目以降の利用で保険料が割引になることも

保険会社によっては、2回目からの利用で保険料が割引されることもあります。割引額はそれほど大きくないですが、利用回数が増えるとその分お得になります。プランに関わらず割引が適用されるので、その都度利用シーンに合わせて選ぶことができます。

保険料は一律

1日自動車保険には等級制度がないため、誰が運転しても保険料が変わらないのです。たまにしか運転しない方や、過去に事故を起こしてしまった方でも安心して利用できます。

1日自動車保険のデメリット

デメリット

運転の度に加入が必要になる

運転するたびに保険に入る手続きをしなければいけません。旅行や出張で7日間くらいの場合、一度の手続きで大丈夫ですが、その期間が過ぎたらまた手続きが必要です。スマホで手続きをする場合は、申し込みサイトをブックマークしておくと便利です。

補償の範囲が選択しにくい

1日自動車保険には、人身傷害保険の選択肢が少ないという注意点もあります。この保険は自分が運転する車だけでなく、バスやタクシーなどの公共交通機関での事故もカバーしますが、1日自動車保険なら選択できないケースもあります。

補償範囲を拡大すれば保険料も高くなりがちなので、借りた車だけを運転するなら、搭乗者傷害損害保険が適用されるプランを選ぶと保険料を抑えられます。

もしもっと広範囲の補償が欲しいなら、通常の任意保険に入るのがおすすめです。条件によっては任意保険の条件を変更しましょう。

自分の名義の車は加入できない

1日自動車保険はあくまでも他人の車を運転するときに加入する保険です。本人名義や配偶者が所有する車の場合は対象外になるので、注意しましょう。

1日自動車保険の利用方法

1日自動車保険の手続きの流れについて、わかりやすく説明いたします。運転する日が来てから焦らないように、事前に手続き方法を確認しておきましょう。

スマホから事前登録

まずは保険会社の公式サイトにアクセスして、事前登録をしましょう。名前や生年月日、運転免許証番号などを入力するだけで完了します。

コンビニで加入する場合も、スマホやパソコンから事前に登録しておくことをおすすめします。コンビニによっては店頭の端末で登録できないこともありますので、事前にネットで済ませておくと安心です。

利用のための手続き

事前登録が終わったら、専用サイトにログインしましょう。そのまま案内に従って、申込内容の入力や重要事項説明書の確認を進めていきます。運転する車の登録番号やナンバープレートの番号が必要になりますので、事前に準備しておいてください。

コンビニで加入する場合は、事前登録を済ませることで、発券に必要なバーコードや番号がメールで送られてきます。店頭端末で必要事項を入力して、支払いのためのレシートを発行してください。

決済をして手続き完了

保険料はプランごとに利用可能な決済方法で支払うことで手続きが完了します。コンビニで支払う場合は、店頭端末で発行したレシートをレジに持っていき、保険料を支払ってください。

事前登録は1週間以上前に済ませる

プランによっては、事前登録から契約完了までに1週間ほどかかることがあります。そのため、直前に契約しようとしても、満足な補償内容を付けることができないことがありますので、注意してください。

1日自動車保険を利用する際の注意点

ポイント

1日自動車保険は他人の車に対する保険ですので、自分の車には使えません。例えば、配偶者の車もこの保険ではカバーされませんので、注意しましょう。

また、カーシェアリングやレンタカーもこの保険には加入できません。他にも、会社の社用車も対象外です。

ただし、法人が所有する車でも一部はこの保険に入れる場合もありますが、その場合は補償内容に色々と制約があるかもしれませんので、よく確認した方がよいでしょう。

さらに、車種によっては自家用車でも対象外になることがあります。特に外車やスポーツカーは注意が必要です。しかし、どの車が対象になるかは保険会社によって異なりますので、事前に問い合わせて確認することをおすすめします。

まとめ

他の人の車を運転するときに備えて加入できるのが1日自動車保険(1日保険)です。必要な日数のみ加入して、必要な補償が受けられます。条件を満たしておく必要がありますが、気軽に加入できるので他の人の車を運転するなら忘れずに加入しましょう。

\保険の相談ついてはこちら /
カミタケモータース公式サイト

よくある質問

1日自動車保険って?

1日限定で保険に加入できる任意保険です。他の人の車を運転しているときの事故に備えて加入します。

1日自動車保険は学生でも入れるの?

運転免許証を持っていれば、学生でも1日自動車保険に加入することができます。必要なときに、ぜひ検討してみてください。

自分の車を運転する場合、1日自動車保険に加入できますか?

残念ながら、自分の車を運転する場合は1日自動車保険には加入できません。この場合は、通常の任意保険に加入する必要があります。また、名義が自分のではなくても、実際に自分が所有しているのと変わらない使い方をしている場合も、1日自動車保険の対象外になることが多いです。

1日自動車保険はコンビニで加入できますか?

一部の保険会社ではコンビニで加入することもできます。東京海上日動の「1日自動車保険(1日自動車保険)」はコンビニでも申し込むことができます。

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