原油価格高騰の影響で、さまざまなものやサービスの値上げラッシュが続く中、ブリヂストンなど国内外のタイヤメーカーではタイヤ価格値上げの動きが相次いでいます。
タイヤの値上げはいつから?どのくらい上がる?値上げの原因は?など、気になるタイヤの値上げについて、いま発表されている情報をまとめてみました。
2023年4月にタイヤがまた値上げ!
タイヤメーカーのブリヂストンが、2022年9月に続き2023年にタイヤ価格の再値上げを発表しました。
値上げの詳しい内容については以下の通りです。
- 対象商品:国内市販用タイヤ(夏/冬)、チューブ、フラップ
- 値上げ率:6~8%
- 値上げ時期:
夏タイヤ 2023年4月1日(土)
冬タイヤ 2023年7月1日(土)
値上げの理由については、原材料価格に加え、生産や供給に関わるエネルギーコストの高止まりが続いた影響によるものとのことです。
また、その他の国内外のタイヤメーカーでも値上げが発表されており、その詳細は以下の通りです。
国内メーカー
- 住友ゴム工業(ダンロップ、ファルケン)
-
- 対象商品:国内市販用タイヤ(夏用、冬用、オールシーズン)、チューブ・フラップ
- 値上げ率:最大8%
- 値上げ時期:
夏用/農業機械用/その他タイヤ、チューブ、フラップ 2023年4月1日(土)
冬用タイヤ 7月1日(土)
参考:https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2023/sri/2023_008.html
- 横浜ゴム
-
- 対象商品:国内市販用タイヤ(夏用、冬用、オールシーズン)、チューブ・フラップ
- 値上げ率:平均7%
- 値上げ時期:
夏用タイヤ、オールシーズンタイヤ、チューブ・フラップ 2023年4月1日(土)
冬用タイヤ 2023年8月1日(火)
- トーヨータイヤ
-
- 対象ブランド:トーヨータイヤ、ニットータイヤ
- 対象商品:国内市販用タイヤ全商品
- 値上げ率:最大8%
- 値上げ時期:
夏用タイヤ 2023年4月1日(土)
冬用タイヤ 2023年7月1日(土)
海外メーカー
- ミシュラン(ミシュラン、BFグッドリッチ)
-
- 対象商品:
国内市販用タイヤ
・乗用車・ライトトラックタイヤ(夏・冬)
・二輪タイヤ
・クラシックタイヤ
・チューブ・フラップ - 値上げ率:4~7%
- 値上げ時期:2023年5月1日(月)
参考:https://news.michelin.co.jp/articles/20230210-michelin-price-2023-release
- 対象商品:
- コンチネンタル
-
- 対象商品:
国内市販用タイヤ
・コンチネンタルブランド乗用車用タイヤ(夏・冬・オールシーズン)
・VIKING, GISLAVED, GENERAL TIREブランド乗用車用タイヤ(夏・冬)
・トラック用タイヤ(夏・冬・オールシーズン) - 値上げ率:4~8%
- 値上げ時期:
夏タイヤ、オールシーズンタイヤ 2023年4月1日(土)
冬用タイヤ 2023年7月1日(土)
参考:https://www.continental-tires.com/jp/ja/newsroom/newsroom-car-and-van/20230210-pricechange.html
- 対象商品:
- ハンコック
-
- 対象商品:ハンコック・ラウフェンブランド全商品(夏・冬・オールシーズン)
- 値上げ率:平均5%
- 値上げ時期:
国内倉庫より出荷分 2023年5月1日(月)
海外コンテナ発注分 2023年4月1日(土) 以降の受注分より
参考:https://www.hankooktire.com/jp/ja/company/media-list/media-detail.627878.html?tabCode=&contentType=
値上げ前に早めのタイヤ交換がおすすめです!

タイヤメーカーで値上げの動きが相次ぐ今、タイヤを買うなら早めのタイミングがおすすめです。
「そろそろタイヤの寿命が近いかも・・・」
「タイヤを買い替えようかな・・・」
とお考えの方は、
4月からのタイヤの値上げに備えて ぜひ3月中のタイヤ交換を!
タイヤ購入やタイヤ交換をご検討中の方はもちろん、
そのほかにも「どのタイヤを選べばいいのかわからない」「タイヤの寿命がきていないか見てほしい」など、タイヤ交換の不安やお悩みも、ぜひお気軽にお近くのカミタケモータースまでご相談ください!


タイヤの値上げの原因は?

2022年から相次ぐタイヤの値上げ。
その一番の原因は「原油価格の高騰」です。
このほかには、
- コロナ禍による輸送コストの上昇
- 原材料の天然ゴム価格の上昇
などが挙げられます。
ところでなぜ原油価格の高騰がタイヤ原材料価格の高騰につながるのかというのを簡単に説明すると、タイヤの原材料のひとつである合成ゴムは、原油を蒸留してつくるナフサを原料としています。そしてナフサの価格は基本的には原油価格と連動するため、原油価格の動向がタイヤの価格に直接影響するというわけです。
2021年からの原油価格高騰の理由としては、
- 新型コロナウイルスの感染拡大による原油需要の低迷
- コロナ禍からの世界経済回復に伴う原油需要の増加
- ロシアのウクライナ侵攻
- 世界的な脱炭素の流れ
などの様々な要因が複合的に影響し、原油価格の高騰が続いていると考えられます。
タイヤ交換が必要なタイミングとは?

タイヤ交換が必要なタイミングは、夏用タイヤから冬用タイヤへの交換のほかに、タイヤの寿命による交換があります。
タイヤの寿命の目安として一般によくいわれるのが溝のすり減りで、新品のタイヤの場合は7~9mm程度の溝の深さがありますが、タイヤの摩耗が進んで溝の残りの深さが1.6mmになると「スリップサイン」が露出します。
そのほかにもひび割れなど外観の傷みや走行距離、使用年数がタイヤ交換の判断基準となります。
タイヤの寿命が近いにもかかわらず、もったいないから、面倒だからとずるずる先延ばしで交換しないまま使うのはとても危険です!
スリップサインが出ていたり、ひび割れがあったり、5年以上経過しているという方はぜひタイヤの点検&交換を!
タイヤ交換のタイミングがよくわからないという方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
