ヴェゼルのカタログ燃費や実燃費は?競合車種との燃費比較

ヴェゼル 燃費

車の持ち主になると、燃料費だけでなく税金やメンテナンス費用といった、さまざまな維持費がかかってきます。もしこの維持費をできる限り抑えたいと思われるのであれば、燃費の良い車を選ぶことが一つの賢い選択です。燃費が良い車を選ぶことで、長期的に見て燃料費を節約できるのです。

そのため、車を選ぶ際には、カタログに記載された燃費や実際に走行した時の燃費を、しっかりとチェックすることが重要です。

今回は、燃費が良いと評判のホンダ「ヴェゼル」の性能について、詳しくご紹介いたします。

目次

ヴェゼルの燃費の特徴

ヴェゼル

2021年4月にデビューした新世代のヴェゼルは、ホンダが誇る最先端の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載しているのが大きな特長です。このe:HEVシステムは、走行状況に応じてモーターとエンジンの使い分けが可能で、普段の街乗りではほぼモーターのみで走ります。

一方、高速道路のように効率が求められる場面ではエンジンをメインに使うことで、燃費性能を高めています。また、モーターで走る時の静かでスムーズな走りは、まるでEVを運転しているかのような感覚を味わえる魅力も持っています。

ドライバーがその時々の運転スタイルや気分に合わせて選べる「NORMAL」「SPORT」「ECON」の3つのドライブモードも、ヴェゼルの魅力の一つです。

さらに、ガソリンモデルのヴェゼルには、静かさとパワフルな走りを実現するために新たに開発された1.5Lの直列4気筒i-VTECエンジンが搭載されています。このエンジンは、静粛性の向上とともに、高い出力性能を実現している点が注目されています。

先代との違い

ホンダのヴェゼルは、その進化を通じて、ハイブリッドシステムにおいても大きな変化を遂げています。先代ヴェゼル(初代)は2013年に発売され、1.5Lの直列4気筒エンジンを搭載しておりました。

このモデルの特徴は、「i-DCD(Intelligent Dual Clutch Drive)」というデュアルクラッチ式トランスミッションを採用している点です。

このシステムは、ガソリンエンジンと電動モーターの組み合わせにより、スムーズで効率的なドライビングを実現していました。モーターのみのEV走行もできるなど、スムーズな走りを楽しめるモデルになっていました。

一方で、現行ヴェゼル(2代目)は2021年4月に登場し、ハイブリッドシステムにおいて一新されます。このモデルでは、「e:HEV」と称される2モーターハイブリッドシステムを採用しています。この結果、e:HEVシステムは電気自動車に近い滑らかな加速感と、アクセルペダルとエンジン回転数の高い同調により、より効率的な走行が可能になりました。

ヴェゼルがただのハイブリッド車から、走りの質を重視した先進的なハイブリッド車へと進化しました。先代モデルのデュアルクラッチ式トランスミッションがもたらしたダイレクトな走りの楽しさを継承しつつ、現行モデルのe:HEVシステムは、より滑らかで、環境に優しく、効率的なドライビング体験を提供してくれます。

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ヴェゼルの燃費

カタログ燃費

ヴェゼルのカタログ燃料消費率は、以下の通りです。

グレード駆動方式燃費
G2WD17.0km/L
4WD15.6km/L
e:HEV X2WD25.0km/L
4WD22.0km/L
e:HEV Z2WD24.8km/L
4WD22.0km/L
e:HEV PLaY2WD24.8km/L

ハイブリッドモデルの燃費がよいのはもちろんですが、ガソリンエンジン搭載モデルでも低燃費で走行できます。

実燃費

燃費計測サイトのe燃費の情報では、ヴェゼルの実燃費は以下の通りです。

グレード駆動方式燃費
G2WD18.18km/L
4WD14.02km/L
e:HEV X2WD20.28km/L
4WD16.49km/L
e:HEV Z2WD20.28km/L
4WD16.49km/L
e:HEV PLaY2WD20.28km/L

e燃費

ヴェゼルの実燃費は、いくつかのポイントによって大きく影響を受けます。まず、運転の方法が重要です。急加速や急ブレーキは燃費を悪化させるので、なるべくなめらかな加速と減速を心がけましょう。また、タイヤの空気圧も大切です。適正な空気圧を保つことで、抵抗を減らし、燃費の向上に繋がります。

燃費を左右するポイントがありますが、実燃費を見てみるとガソリンモデルはカタログ燃料消費率を上回る数値となっていますし、e:HEVモデルは実燃費も20km/L超えを記録しています。

ガソリンモデルの4WDもカタログ燃料消費率との数値の差が少なめです。ガソリンモデルとe:HEVのどちらも低燃費で走行できるといえるでしょう。

ヴェゼルのパワーユニット

ヴェゼル

ヴェゼルにはガソリンモデルとe:HEVモデルがあります。それぞれの違いを見ていきます。

ガソリンエンジン

ガソリンエンジンモデルは、燃費と走行性能に優れた選択肢として提供されており、2WD(FF)バージョンではWLTCモード17.0km/L、4WDバージョンでは15.6km/Lという実用性の高い燃費を実現しています。また、ガソリンエンジンは最高出力約132PSを誇り、この力強さがヴェゼルの走りの楽しさを一層引き立てています。

ガソリンエンジンモデルの魅力は、街乗りから長距離ドライブまで、あらゆるシーンでの運転のしやすさにあります。コンパクトながらもSUVらしい堂々とした存在感と、力強い走りが魅力のクロスオーバーSUVで、ガソリンエンジンのダイレクトなレスポンスとパワフルな加速感は、運転する楽しさをさらに高めてくれます。

街中の小回りの利く運転から、開放的な道でのスピーディーなドライブまで、軽快なエンジンがドライバーの期待に応える走りを提供してくれるでしょう。

ハイブリッド

ホンダのヴェゼルに搭載されているハイブリッドシステムの「e:HEV」は、その高性能と環境性能で注目されています。2WD(FF)バージョンではWLTCモードで驚異の約24.8〜25.0 km/L、4WDバージョンでも22.0km/Lの燃費を実現しており、日々の使用はもちろん、ロングドライブにおいても経済的です。

また、モーターの最高出力は131PSに達し、パワフルなモーターが、加速時に滑らかで力強い加速をしてくれます。

ヴェゼルのハイブリッドシステムの特徴は、ただ燃費が良いだけでなく、運転の質にも大きく貢献している点です。エンジンで発電しモーターで駆動するので、従来のガソリンエンジン車に比べて、より滑らかな加速感を実感させてくれます。これにより、都市部の頻繁な停止と発進が多い運転から、高速道路での長距離運転まで、ストレスフリーなドライブを楽しむことができます。

e:HEVとリアルタイムAWDを組み合わせたモデルは、大トルクをプロペラシャフトで伝えてくれるので、発進から高速走行まで安定しているのが特徴。路面状況に関係なく安心感のある走りが魅力です。

カミタケチャンネル!

ホンダのヴェゼルに乗っているスタッフの愛車紹介です。こだわりの愛車のポイントを動画でご覧ください。

競合車種との燃費比較

競合車種との燃費の比較をしていきましょう。燃費性能だけでなく、比較しておきたいポイントを解説します。

トヨタ ヤリスクロス

ヤリスクロス ハイブリッド

燃費の観点から見ると、ホンダの「ヴェゼル」とトヨタの「ヤリスクロス」は、どちらも優れたハイブリッドモデルを設定しており、環境への配慮と経済性を両立させています。具体的には、ヴェゼルのハイブリッドモデル(e:HEV)は、約20.0km/Lという実燃費を達成しており、一方、カタログ燃費ではWLTCモードで22.0 km/Lと表示されています。

トヨタのヤリスクロスに目を向けると、そのハイブリッドモデルはさらに燃費が良いことが特徴です。グレードによりカタログ燃料消費率は30.8km/Lと、効率的な走りを見せています。総合実燃費は約23.0km/Lに達します。

ヤリスクロス Z"Adventure"

このように、ヤリスクロスの方が全体的に燃費性能が優れているものの、ヴェゼルも20 km/Lを超える実燃費を実現しており、どちらも経済的でエコフレンドリーな選択肢と言えます。購入を検討されている方は、自身の運転スタイルや好み、必要とする機能を考慮しながら、選択するとよいでしょう。

車内の広さでは、ヴェゼルの方が広くなっているので、広さを重視するならヴェゼル、燃費を重視するならヤリスクロスとなるでしょう。

日産 キックス

キックス

画像引用元:日産

ホンダのヴェゼルと日産のキックス、この2台はBセグメントのコンパクトSUVとして市場で人気を博していますが、それぞれにハイブリッドシステムに特徴があり、高い燃費性能を持っています。

まず、ヴェゼルは2013年の登場以来、そのクーペのようなスタイリッシュなデザインとスポーティな走行性能、そして広い室内空間で、多くのファンを魅了してきました。

e:HEVを搭載しているので、エンジンで発電してモーターで駆動するのはキックスと同じです。しかし高速域では、エンジンの力をタイヤに直結して伝えるのはキックスのe-POWERとの違いです。

キックス

画像引用元:日産:キックス [ KICKS ]

一方、キックスは2020年6月にデビューした比較的新しい顔ぶれです。この車は、2代目ノートのプラットフォームをベースにSUV化されたモデルで、特に注目すべきはそのパワーユニット。日産独自の進化型ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載しており、WLTCモードでの燃費は23.0km/Lとなっています。このシステムは、特に低速域での運転においてその効率の良さを発揮し、市街地での使用に最適です。

総合的に見ると、ヴェゼルはそのデザインと高い燃費性能、広い室内で市街地から長距離のドライブまで幅広いシーンにマッチするモデルです。一方のキックスは、e-POWERによる独特の走行感と低速での高い燃費性能を武器に、都市部での日常使いに特化したモデルと言えるでしょう。

価格や装備の差もありますが、どちらもそれぞれの魅力を持ち合わせており、選ぶ際はライフスタイルや好みが大きな決め手になるでしょう。

トヨタ ライズ

ライズ

トヨタのライズは、コンパクトSUV市場において高い人気を誇るモデルですが、ヴェゼルとは採用しているハイブリッドシステムと燃費性能には顕著な違いがあります。

ホンダのヴェゼルは、e:HEVというモーター走行を中心とした2モーターハイブリッドシステムで、エンジンとモーターの長所を組み合わせることで、スムーズな加速と効率的な走行を実現しました。WLTCモードでの燃費は25.0km/Lと、優れた燃費性能を誇ります。

ライズ

画像引用元:トヨタ

一方、トヨタのライズは、シリーズハイブリッドシステムを採用しています。このシステムでは、フロントに搭載された1.2Lのエンジンが発電専用として機能し、100%モーターによる走行を実現しました。この結果、WLTCモードでの燃費は28.0km/Lと、非常に高い効率を誇っています。

ライズもモーターによるスムーズな走りが期待できますが、排気量が抑えられているのでどうしてもエンジン音の違いがあるので比較が必要です。

走行中はほとんど意識しないかもしれませんが、エンジン音が気になるシーンもあるので実車を比較しておくとよいでしょう。

ヴェゼルの燃費向上のポイント

電球

車の燃費をよくするためには、ちょっとした工夫と習慣が大切です。

急加速や減速を避ける

まず、運転スタイルを見直してみましょう。急な加速やブレーキは燃料の無駄遣いとなってしまいます。スムーズな運転を意識し、高速道路では一定速度を保つことで、燃費がグッと改善します。

車をメンテナンスする

車のメンテナンスは欠かせません。エンジンオイルやエアフィルターの定期的な交換、タイヤの空気圧を適正に保つことで、車は最高のパフォーマンスを発揮します。これらは車の「健康診断」のようなものです。定期的なチェックで、燃費を良好に保ちましょう。

不要な荷物を積載しない

また、車内やトランクに不要な荷物は積まないように心がけておきましょう。重たい荷物を運ぶと、それだけ燃料も多く消費します。エアコンの使用もポイント。不要なときは切り、使用するときも適切な温度設定に。エアコンは意外と燃費に影響するので、上手に使いましょう。

燃費運転のテクニックを向上する

燃費向上のアプリケーションを利用するのも1つの方法。これらのアプリを使えば、運転のクセや燃費の変化を記録でき、改善点が見えてきます。自分の運転を振り返り、より良い運転を心がけることで、燃費は着実に改善されていくでしょう。

このように、燃費を向上させるためには、日々の運転スタイルの見直しや車のメンテナンス、荷物の管理など、いくつかのポイントに気をつけることが大切です。これらを実践することで、燃費の良い、エコなカーライフを送れます。

お得にヴェゼルを購入する方法

未使用車

お得にヴェゼルを購入するには、未使用車の購入がおすすめです。未使用車とは登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。

登録されているので中古車という扱いですが、それでもコンディションは限りなく新車に近い状態です。

在庫がある車に限られるという懸念点はありますが、新車よりも納車までの期間が短く、お得に購入できることがあるのでおすすめ。

ボディカラーやグレードは限られますが、弊社カミタケモータースでは、常時300台以上の在庫車両を展示しているので好みの車を探していただきやすいです。

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低金利プラン

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