エクストレイルは、SUVモデルなのでコンパクトカーと比べると燃費性能が劣る部分があります。燃費は日々の燃料費に大きく影響するため、車選びにおいて重要な要素です。
2022年7月にはエクストレイルがフルモデルチェンジを遂げ、第2世代のe-POWERシステムを搭載しました。日常の街乗りからアウトドア活動まで、より快適に使用できるようになり、また燃費性能も向上させています。
この記事ではエクストレイルの燃費や特徴を解説するので、他のSUVとの燃費性能を比較してみましょう。
エクストレイルの燃費性能と特徴
エクストレイルは、日産が製造するミドルクラスの5ドアSUVで、2000年に初代モデルが市場に登場しました。現在市場に出ている4代目モデル(T33型)は、2022年7月にデビューしました。
先代エクストレイルは、登場以来、毎年のように改良を行っていました。2015年にはハイブリッドモデルがラインナップに加わり、全車種にエマージェンシーブレーキが標準装備されました。2017年には先進の運転支援システム「プロパイロット」が導入され、2019年にはオーテックジャパンによるカスタムモデル「AUTECH」が販売されるなど、常に魅力を更新し続けています。
2022年7月には新たな現行型エクストレイルが登場し、これまでのガソリンモデルを廃止してハイブリッド専用車となりました。第2世代の「e-POWER」システムを搭載して力強い走りを提供し、発電用エンジンには日産が開発した革新的な「VC-TURBO」エンジンを採用。これにより、低燃費で静かな走りと優れた環境性能を実現しています。
エクストレイルの燃費
カタログ燃費
エクストレイルのカタログ燃料消費率は以下の通りです。
駆動方式 | カタログ燃費(WLTCモード) |
2WD | 19.7km/L |
e−4ORCE 5人乗り | 18.4km/L |
e−4ORCE 7人乗り | 18.3km/L |
実燃費
エクストレイルの実燃費は以下の通りです。
グレード | 駆動方式 | 実燃費 |
S | 2WD | — |
X | ||
G | ||
S e-4ORCE | 4WD | 14.11km/L |
X e-4ORCE(5名/7名) | ||
G e-4ORCE |
カタログで公表されている燃費と実際に運転してみたときの燃費には違いがあるのは、エクストレイルに限ったことではありません。実際の燃費は、車内の人数や荷物の重さ、気温など、多くの条件に影響されます。その結果、ほとんどの車でカタログ燃費よりも悪くなることが一般的です。
エクストレイルの4WDモデルについても、カタログ燃費と実燃費の間には差がありますが、その差は比較的小さく、許容できる範囲内だといえます。特にe-POWERを搭載した現行モデルなら、実燃費もよいといえるでしょう。
エクストレイルのパワーユニット
新型エクストレイルは、第2世代e-Powerパワートレインを採用し、WLTCモードにおいて18.3km/Lから19.7km/Lの燃費を達成しています。これにより、ミディアムクラスSUVの中でも特に燃費がよい車として注目されています。
この性能を3代目エクストレイルの12.2km/Lから15.0km/Lと比較すると、大きな改善が見られます。3代目にもハイブリッドモデルがありましたが、新型のe-Powerの燃費効率は先代を上回っています。
さらに、新型にはe-4ORCEという走行性能を高めたグレードもありますが、これを選んでも燃費への影響はわずか1.3km/L程度です。そのため、アウトドア活動に最適な高い走破性を求めるユーザーには、e-4ORCEグレードがおすすめです。
エクストレイルの走行性能
エクストレイルの運転を始めると、車内のリチウム電池が動力源となり、モーターを動かして電気自動車のようにスタートします。ただし、小さな電池のため、電力はすぐに減少します。
しばらく走ると、VCターボエンジンが静かに始動し、発電機として動き出します。エンジンが始動しても、車が動いているため、エンジンの音や振動はほとんど感じられません。
エンジンが稼働してからは、発電した電力でモーターを駆動し、加速していきます。このシステムには変速機がないため、CVTのような滑る感じもありません。
穏やかな走りでは、VCターボエンジンは最適な燃費効率で動作します。エクストレイルのボディには本来2.5リッター級のエンジンが搭載されますが、ここでは1.5リッターの小さな排気量エンジンを使用しているため、振動や騒音も少ないです。
電気で走る4WDのe-4ORCEの魅力もあります。前後2つのモーターと4つのブレーキを制御して、思った通りに走行できる性能を持っています。路面状況に関係なく、安定して走行できる性能です。
競合車種との燃費比較
スバル フォレスター
エクストレイルとフォレスター、2つの人気SUVの燃費性能を比べてみましょう。
スバルのフォレスターのカタログ燃料消費率は、以下の通りです。
- 2.0Lエンジン:WLTCモード燃費は14.0km/L
- 1.8Lターボエンジン:WLTCモード燃費は13.6km/L
まずエクストレイルのハイブリッドモデルは、2WDで19.7km/L、4WDでは18.3~18.4km/Lという優れた燃費を誇ります。一方、フォレスターもハイブリッドモデルを含め、ラインナップが充実していますが、フォレスターの燃費の方が劣ります。
しかし、カタログに記載されている燃費と実燃費には差があります。エクストレイルの実燃費は約16.6km/Lであり、フォレスターの実燃費も同様にカタログ値から若干落ちる傾向にあります。実燃費は運転の仕方や気温、路面状態など様々な外的要因に左右されるため、これらの差は自然なことです。
エクストレイルはe-POWERなど独自のハイブリッドシステムを採用している一方で、フォレスターもハイブリッドシステムに独自の技術を用いています。スバルのAWDには定評があるので、雪道や悪路では高い走破性を持っています。
走行性能の違いやパワーユニットの違いをよく比較して検討するのがおすすめです。燃費性能を重視するのであればエクストレイルですが、悪路ならフォレスターも魅力的でしょう。
トヨタ カローラクロス
トヨタのカローラクロスのガソリンエンジンとハイブリッドエンジンのカタログ燃料消費率は以下の通りです。
- ガソリン車(2WD)の燃費はWLTCモードで16.6km/L
- ハイブリッド車(2WD)の燃費はWLTCモードで26.4km/L
- ハイブリッド車(E-Four)の燃費はWLTCモードで24.5km/L
トヨタのカローラ クロスと日産のエクストレイル、これらの人気SUVはどちらもパワーユニットの面で注目されています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
カローラ クロスは、ハイブリッドモデルに1.8リッターのハイブリッドシステムを搭載し、この新しい電動モジュールによって低燃費と高出力を実現しています。ガソリンモデルでは、以前の1.8リッターエンジンがアップデートされ、2リッターダイナミックフォースエンジンに変更。このエンジンは、低燃費と高出力を両立しています。
一方、エクストレイルは日産独自の電動化技術「e-POWER」を採用。このシステムは、1.5リッターのVCターボエンジンとモーターを組み合わせ、システム全体で最高出力122PSを発揮します。さらに、エクストレイルのe-POWERには、フロントに150kW、リヤに100kWのハイパワーモーターが搭載されており、力強い走りを実現しています。
画像引用元:トヨタ
カローラ クロスは、ハイブリッドとダイナミックフォースエンジンの組み合わせで、燃料の効率的な使用を実現。エクストレイルは、VCターボエンジンとハイパワーモーターの組み合わせで、優れた燃費性能を達成しています。
このように、カローラ クロスとエクストレイルはそれぞれ異なるアプローチでパワーユニットの最適化を図り、効率的な燃料消費と力強い走りを提供しています。
マツダ CX-5
マツダのCX-5のガソリンエンジンとディーゼルエンジンのカタログ燃料消費率は以下の通りです。
ガソリンエンジン
- 2WD車:13.8-14.6km/L
- 4WD車::13.0-14.0km/L
ディーゼルエンジン
- 2WD車:17.4km/L
- 4WD車:16.6km/L
マツダのCX-5と日産のエクストレイルのパワーユニットと燃費を比較しましょう。
CX-5のガソリンエンジンは、2WD車では13.8-14.6km/L、4WD車では13.0-14.0km/Lの範囲での燃費が見込まれます。
次に、ディーゼルエンジンについて見てみましょう。マツダCX-5のディーゼルエンジン(クリーンディーゼル)は、2WD車では14.5~15.1km/L、4WD車では13.8~15.2km/Lの燃費を示します。
CX-5とエクストレイルの燃費にパワーユニットの違いによる燃費の差があります。どちらも同じクラスのSUVであり、ガソリンエンジンとディーゼルエンジン、もしくはe-POWERというハイブリッドシステムを提供しています。選択肢を検討する際には、個々の車両の特性や好み、そして燃費以外の要素も考慮することが重要です。
エクストレイルの燃費向上のポイント
エクストレイルはモデルチェンジを重ねるごとに燃費性能が向上していますが、運転方法によってはさらに良い燃費を実現することが可能です。以下に、エクストレイルの燃費を最大限に引き出すためのコツをご紹介します。
優しくアクセル操作する
車は発進時に多くのエネルギーを消費します。エンジンを使わずにモーターの力でスムーズに発進することで、燃費を改善できます。
アクセルペダルは優しく踏み、必要以上に力を入れないようにしましょう。また、走行モードをECOモードに設定することで、電力消費を抑えることが可能です。
回生ブレーキをうまく利用する
ハイブリッド車には「回生ブレーキ」という機能があります。ブレーキをかけると、モーターが発電機として機能し、減速エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーを充電します。
減速する際は、ブレーキを急に強く踏むのではなく、早めにゆっくりと踏むことで、エネルギーの回生効率を高めましょう。下り坂では、アクセルをオフにしたり、適宜ブレーキを使用することで、バッテリーの充電を効率的に行うことができます。
定速走行を心がける
燃費を高めるためには定速走行が求められます。一定の速度までしっかり加速したなら、定速走行になるように調整しましょう。
道路状況を観察しておき、先を読んだ運転をするなら定速走行ができ、燃費も向上するでしょう。
お得にエクストレイルを購入する方法
未使用車
未使用車とは登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。
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低金利プラン
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新車を買う時には、ローンを利用することが一般的ですが、手数料の支払いが心配です。借り入れ額が多くなると、手数料も多くなってしまいます。
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よくある質問
- エクストレイルの公式燃費はどれくらいですか?
-
エクストレイルはハイブリッド車専用モデルで、公式の燃費数値(WLTCモード)は、2輪駆動モデルで19.7km/L、4輪駆動モデルで18.3~18.4km/Lとなっています。
- エクストレイルの実際の燃費はどれくらいですか?
-
エクストレイルの4輪駆動モデルの実際の燃費は16.6km/Lで、公式燃費よりも少し低下しています。燃費は運転の仕方によっても異なりますが、e-4ORCEなら燃費よく走行できます。低燃費走行になるように心がければ、燃費を向上させられるでしょう。