高級ミニバンといえばアルファードですが、実はグレードによって内装の違いが大きくあります。
「アルファードのラグジュアリーな雰囲気が好きだ」という方も多いでしょう。
しかしグレードによって内装や外装の見た目が変わるだけでなく、随所の装備も異なっていきます。
では現行モデルのグレードにはどのような違いがあるのでしょうか?この記事では、アルファードのグレード別の違いや特徴、またおすすめモデルをご紹介していきます。
カミタケチャンネル
アルファードの中でもよく悩まれる2つのグレードを徹底比較しています。価格・内装・装備など、用途によって使いやすいグレードが変わるので、ぜひチェックしてみてください♪
アルファードのグレードは16種類
アルファードのグレードは基本的なものが16種類、特別仕様車の2種類の計18種類あります。基本的な違いとして、ハイブリッド車なのかガソリン車というパワーユニットの違いがあります。さらに標準ボディとエアロボディの違いもあり、見た目も大きく異なっていくのが特徴です。
自分の好みや希望する装備によってグレード選択できるでしょう。選択肢がたくさんあるアルファードの特徴を見ていきましょう。
主要グレードの特徴は?
アルファードの主要グレードの違いを見ていきます。内外装の違いの他に装備やオプション装備できるものが異なっています。
「X」
画像引用元:トヨタ
アルファードのグレードで最も購入しやすいのはXグレードです。ハイブリッドモデルと2.5Lガソリンエンジンのモデルがあります。車体は同じですが、装備で他のグレードよりも劣る部分があります。
例えば、ホイールは16インチなので小さめです。見た目の迫力を重視される方には、小さいと感じるタイヤサイズかもしれません。
しかしXなら8人乗りモデルを選択することが可能です。シートが回転して乗降をサポートしてくれるサイドリフトアップチルトシートを装着している7人乗りモデルもあります。
見た目の違いとして、LEDヘッドランプですが、2眼ヘッドランプになります。またシーケンシャルターンランプは装備されません。流れるウインカーがよい方は上位グレードを選択しましょう。
インストルメントパネルはメタルウッド塗装とシルバー塗装なので上品で高級感のある空間になっています。しかしシートはファブリックです。落ち着いた雰囲気ですが、高級感を味わいたいのであれば、上位グレードの合成皮革シートになっているものがよいでしょう。
「Toyota Safety Sense」はアダプティブ・クルーズ・コントロールハイビームシステムではなく、オートマチックハイビームが標準装備されているのが特徴です。駐車しやすいパノラミックビューモニターなどはオプションになっていますが、充実した安全装備があるので価格を抑えてアルファードに乗りたい方におすすめです。
「G」
画像引用元:トヨタ
GグレードはXよりもワンランク上になります。ガソリン車とハイブリッド車に分かれています。ホイールサイズが17インチになっており、見た目もよくなっています。
インストルメントパネルがスパッタリング塗装になります。またシートも合成皮革になるので、見た目の高級感が大きく変わります。ステアリングもメタルブラウンウッドが組み合わされるので、高級感があるデザインです。
画像引用元:トヨタ
またXになかったフロントドアアームレストが装着されます。Gからは運転席のシートがパワーシートになるので利便性も高くなるでしょう。2列目シートもマニュアル操作のキャプテンシートが装備されます。
「GF」
画像引用元:トヨタ
ガソリン車のグレードであるGFは3.5Lの力強いエンジンが搭載されるモデルです。エグゼクティブパワーシートになるので、パワーリクライニングやオットマンが装備されます。
さらにカップホルダーやポケットが装備される大型アームレストも標準装備。
画像引用元:トヨタ
ステアリングヒーターも装備されるので、寒い日の運転で手が冷たくなることもありません。基本的にGグレードに準じていますが、室内の装備がより充実しています。2列目シートの快適性を重視するのであれば、GF以上のグレードがよいでしょう。
「Executive Lounge」
画像引用元:トヨタ
アルファードのグレードの中で、最上位グレードのExecutive Loungeは高級感が増しているデザインになっています。17インチのスパッタリング塗装のアルミホイールは最上位グレードのみの装備です。
画像引用元:トヨタ
室内ではインストルメントパネルがブラウンオリーブ・アッシュパール木目調+スパッタリング塗装になります。またシートもプレミアムナッパ本革となります。
以前は下位グレードでも本革シートを選択できましたが、現行モデルではExecutive Loungeのみプレミアナッパ本革が標準装備されるので、座り心地の上質感が楽しめます。
2列目シートはエグゼクティブラウンジシートが装備され、メモリー+リセット機能付きのパワーリクライニングや伸縮機能付きのパワーオットマン、快適温熱シートとベンチレーションシートがあるのが特徴です。また集中コントロールスイッチや携帯・スマホホルダーが装備されるのも上位グレードのみの装備です。
細かな装備の違いとして、読書灯が装備されたり、13.3インチリアシートエンターテインメントシステムが標準装備されます。TコネクトやJBLプレミアムサウンドシステムが標準装備されるのも魅力です。
「S」
画像引用元:トヨタ
Sグレードはエアロボディの標準グレードとなります。エアロ専用のバンパーが装備されるので、見た目の高級感が増します。
ガソリン車の場合には、他のグレードでは選択できなかった18インチ切削光輝とブラック塗装のホイールを選択できるようになるのが特徴。エアロと合わせて迫力のある見た目となります。
画像引用元:トヨタ
オプティトロンメーターはエアロ専用のものが装備されます。メーターの見た目もスタイリッシュになり、よりスポーティな雰囲気を感じさせます。
シートはファブリックですが、ブラックになりスタイリッシュな雰囲気になるのがSグレード。
「S Cパッケージ」
画像引用元:トヨタ
Sグレードよりも装備が充実するグレードです。ステアリングヒーターが装備され、冬の運転も楽になります。またフロントドアアームレスト装備されたり、運転席がパワーシートになるなどの違いがあります。
画像引用元:トヨタ
エグゼクティブラウンジシートが装備されるので、2列目シートの快適性が大きく向上するのが魅力です。実用性も快適性も大きく変わるでしょう。折りたたみ式のサイドテーブルがあるなど、使い勝手もよくなるグレードです。
「SC」
画像引用元:トヨタ
Sグレードに準ずるのですが、シートが合成皮革になります。またエンジンが3.5Lになるので、力強い走りを期待できます。
画像引用元:トヨタ
基本的にS Cパッケージに準じているグレードです。
「HYBRID SR」
画像引用元:トヨタ
HYBRID Sがベースとなって、後席のサンシェードが標準装備されたり、ブラックエクステンションの3眼LEDヘッドランプなどが装備されます。LEDシーケンシャルターンランプも標準装備されます。流れるウインカーにしたい方にぴったりです。
画像引用元:トヨタ
操作系の装備の違いとして、ウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能が装備されるグレードです。ガソリン車のSCと同様に運転席8ウェイパワーシートになるので、操作がしやすくなります。
少しややこしいですが、ガソリンのS Cパッケージと同様に装備がさらに充実するSR Cパッケージもあります。
「HYBRID G Fパッケージ」
画像引用元:トヨタ
基本的にHYBRID Gに準じているグレードです。17インチアルミホイール、合成皮革など上質さを感じさせる装備があります。HYBRID Gとの違いとして、ステアリングヒーター、オプションで「おくだけ充電」が装備できるなどの違いがあります。
画像引用元:トヨタ
またエグゼクティブパワーシートが装備されるので、パワーリクライニング、パワーオットマンなどが装備されるのが違いです。
「Executive Lounge S」
画像引用元:トヨタ
Executive Loungeのエアロボディになります。エアロボディ専用のバンパーが装着され、上級グレードに見た目のよさが追加されたグレードです。
画像引用元:トヨタ
3眼LEDヘッドランプもブラックエクステンションになります。アルミホイールは17インチのものが装着されます。
エアロパーツが装着されることで、見た目がラグジュアリーになるので、高級感のある見た目が好みの方によいグレードです。
アルファードの内外装
アルファードはLサイズミニバンで、大きくて力強い迫力があるボディとなっています。
内外装の大きさを見てみましょう。
アルファードの外装のサイズ
全長:4,945mm
全幅:1,850mm
全高:1,935(ハイブリッド車・4WD車1,950mm)
ホイールベース:3,000mm
アルファードの室内サイズ
室内長:3,210mm
室内幅:1,590mm
室内高:1,400mm(ツインムーンルーフ装着車1,360mm)
車体サイズも大きなことながら、広い車内があるので、移動中も快適に過ごせます。高級感だけでなく、大きなサイズの威風堂々としたスタイルです。デザイン面では、上記のグレード別にあるように、標準ボディとエアロを装着したスタイルに分けられます。
ラグジュアリーな雰囲気を好む方なら、エアロ装着車がよいでしょう。ヘッドランプのデザインも変わるなど、見た目の違いも大きくなっています。
シグナルで大きな違いがあるのは、「流れるウインカー」なのかどうかです。ベースグレードとなるX以外は標準装備されるので、「流れるウインカー」がよい方はベースグレードよりも上位のグレードにするよいでしょう。
内装の違いとして、シートの違いがあります。XやSはシートがファブリックになりますが、これらよりも上位グレードは合成皮革かプレミアムナッパ本革です。豪華さを感じさせる室内になります。
シートアレンジの大きな違いになるのは、8人乗りか7人乗りなのかです。XかSのグレードは8人乗りがあります。2列目シートがベンチシートになるので、フルフラットにしたときにより凹凸の少ない空間が出現します。
車中泊を考えているのであれば、使い勝手に大きな差が発生するので、どのようなシートアレンジなのかチェックしておくとよいでしょう。
アルファードの内装については、こちらの記事もご覧ください。
アルファードの内装は?特徴やグレード別違い、ライバル車種との比較
アルファードの3種類のパワーユニット
アルファードは3種類のパワーユニットがあります。
- 2.5Lガソリンエンジン
- 3.5Lガソリンエンジン
- 2.5Lガソリンエンジン+モーター
3.5Lガソリンエンジンは無縁プレミアム使用となるので注意しましょう。
3.5Lガソリンエンジン
V型6気筒エンジンが力強い走りを実現します。301PSの最高出力となっており、筒内直接とポート燃料噴射装置が供えられた仕組みが装備されます。WLTCモードの燃費は10.2km/Lです。
2.5Lガソリンエンジン
2.5L直列4気筒エンジンが搭載されます。最高出力は182PSとなっており、WLTCモードの燃費は10.8km/Lです。3.5Lエンジンの燃費とそれほど差がありませんが、ミニバンに必要なパワーを出しているエンジンです。
2.5Lガソリンエンジン+モーター
2.5Lエンジンとモーターを組み合わせることで、力強く走ることが可能です。しかし3.5Lエンジンを搭載しているモデルほどではありません。しかしハイブリッドシステムの特性を活かして静かに走行できるのが強みです。
アルファードのおすすめグレードは?
アルファードのおすすめグレードはオーナーの好みが千差万別なので、どのグレードがおすすめなのか結論を出すのは難しいでしょう。
しかしアルファードは高級感があること、また上質な内装が魅力と考えてどのグレードがよいか考察してみましょう。
まずパワーユニットはハイブリッドかガソリンエンジンのどちらかになります。ガソリンエンジンならGF、ハイブリッドはハイブリッドSRがおすすめグレードになります。
「GF」
画像引用元:トヨタ
力強い3.5Lエンジンを搭載しており、エグゼクティブパワーシートを装備。合成皮革といっても高級感がある内装です。パワーユニットや装備のバランスがよいグレードです。
「HYBRID SR」
エアロ系のグレードで中間に位置するモデルです。装備も充実しているだけでなく、ブラックエクステンションの3眼LEDヘッドランプなど見た目もよくなるグレードです。
装備と価格のバランスがよくなっているので、お得度が高いグレードといえそうです。
「S Cパッケージ」
画像引用元:トヨタ
またリセールバリューで考えたときにおすすめしたいのは、2.5S Cパッケージです。
リセールバリューが高いアルファードですが、その中でも、2.5S Cパッケージはさらにリセールバリューが高く84.6%となっています。
売却後のことを考えてお得なグレードを選択するのもよいですね。
お得にアルファードを購入する方法
アルファードのグレードを比較していくと、どれだけお得にアルファードを購入できるのか気になります。高級ミニバンなので、車体価格も高くなりがちなので、できる限り安く購入したいと思うことでしょう。
おすすめしたいのは、支払総額を考えることです。値引きの額の大きさを気にしすぎていると、支払総額が多くなっていることもあるからです。
お得にアルファードを購入する方法についてはこちらの記事もご覧ください。
まとめ
アルファードは高級感のある室内が魅力のモデルですが、グレードによって装備が少し異なっています。迫力のあるエクステリアだけでなく、使いやすい装備を充実したい方なら、どのグレードにするべきかよく検討するとよいでしょう。
上質なシートがよい方なら「G」以上のグレードであれば合成皮革のシートが装備されます。2列目シートが電動のものがよいならS Cパッケージ以上、ハイブリッドはG Fパッケージ以上に装備されます。その他の装備にも違いがあるので、ぜひグレード選びをしてみてください。