ブラインドスポットモニターとは?仕組みや機能、メーカー別の違いを解説

ブラインドスポットモニター

車線変更の際に、後方からの車が確認しづらく不安を抱えている人は多いです。運転席からの死角が発生し、後方からの車に気づかずに事故を起こすケースは少なくありません。メーカーは車の事故を減らすための仕組み作りに力を入れています。

車の事故を減らすための安全装備の1つである「ブラインドスポットモニター」について解説します。本記事を読むことで、ブラインドスポットモニターの仕組みやメリット、設置方法などが理解できるため、最後までご覧ください。

目次

ブラインドスポットモニターとは?

ブラインドスポットインフォメーション

画像引用元:Honda SENSING|Honda公式サイト

ブラインドスポットモニターは後方を走る車を確認するための機能です。車の事故を減らすための予防安全機能の1つであり、車の死角を補うことができます。センサーによって周囲の車両を検知して、ドライバーに伝えてくれるものです。

ブラインドスポットモニターを導入することで、運転中の安全確認のサポートを受けられます。後方にある車両を検知することで、事故を防ぐ確率を高めます。

ブラインドスポットモニターの仕組みや機能

ブラインドスポットモニター

画像引用元:トヨタ

ブラインドスポットモニターの主な機能は以下の3つです。

  • 車両後方の死角を走る車両を検知する
  • 追い抜き車両や並走車両も検知できる
  • 車両を検知するとインジケーターが危険を知らせてくれる

ブラインドスポットモニターがどのような仕組みで機能しているのか、詳しく紹介します。

車両後方の死角を走る車両を検知する

ブラインドスポットモニターはセンサーによって車両後方の死角を走る車両を検知できるシステムです。車両を検知するための装置として、車両に超音波センサーや赤外線レーザー装置、ミリ波レーダー装置などを設置します。

リアバンパーの内部にセンサーを組み込むことで斜め後方にいる車両の検知が可能です。基本はドライバーが目視で周囲の状況を確認し、死角はセンサーで補うことができます。

追い抜き車両や並走車両も検知できる

ブラインドスポットモニターによって、追い抜き車両や並走車両の検知が可能です。急接近してくる車両も、センサーが即座に検知してくれます。車両が検出エリア内に存在すれば、センサーがすぐに検知してドライバーに警告してくれるため安心です。

車両を検知するとインジケーターが危険を知らせてくれる

ブラインドスポットモニターは、単に周囲の車両を検知するだけではなく、インジケーターによってドライバーに危険を知らせてくれます。ドアミラーにインジケーターが搭載されていて、車両を検知すると点灯する仕組みです。

ブラインドスポットモニターのメリット

ブラインドスポットモニター

画像引用元: ブラインドスポットモニター/後側方警戒支援システム | トヨタ自動車WEBサイト

ブラインドスポットモニターを導入するメリットは以下の3点です。

  • ミラーの死角になっている部分を確認し事故を防げる
  • 高速で接近する車両にも対応できる
  • 夜間走行や雨の日など視界の悪い状況でも安全に運転できる

ブラインドスポットモニターのメリットについて詳しく紹介します。

ミラーの死角になっている部分を確認し事故を防げる

ブラインドスポットモニターを導入すれば、ミラーの死角になっている部分の車両を検知できます。後方に存在する車両を確実に認識することで事故を未然に防げるでしょう。

どのような車両でも、ドアミラーには映らない領域が後方に存在します。死角となる領域に存在する車両にドライバーが気づかずに車線変更をするケースは珍しくありません。後方車両に気づかず車線変更をすれば、大きな事故が起きるリスクがあります。

ブラインドスポットモニターを導入すれば、ドライバーの死角を補うことが可能です。ドライバーはドアミラーで見える範囲の領域を確認し、なおかつセンサーが死角を確認します。

後方に存在する車両を確実に把握できるため、安全性が大きく向上するでしょう。

高速で接近する車両にも対応できる

ブラインドスポットモニターは高速で後方から接近する車両も検知できます。最新技術のセンサーを設置することで、車両のスピードに関係なく即座に検知できるのが特徴です。

高速で接近する車両はサイドミラーで目視により確認するのは難しくなります。ブラインドスポットモニターを導入すれば、高速接近する車両の存在をインジケーターによって警告してくれるため安心です。

夜間走行や雨の日など視界の悪い状況でも安全に運転できる

ブラインドスポットモニターは視界の悪い状況でも後方の車両の存在を知らせてくれるため、安全に運転できます。夜間や雨の日など視界の悪い状況では、後方の車両に気づかないことが多いです。

ブラインドスポットモニターであれば、センサーで車両を検知するシステムのため、夜間や雨の日でも関係なく機能します。ミラーによる目視確認が難しい状況でも、安全性を維持できるのがメリットです。

ブラインドスポットモニターを設置する方法

整備 フリー

ブラインドスポットモニターの設置方法は以下の2種類です。

  • ブラインドスポットモニターが装備された車種を購入する
  • 汎用タイプを購入し既存の車両に後付けする

ブラインドスポットモニターを設置する方法や注意点について詳しく紹介します。

ブラインドスポットモニターが標準装備された車種を購入する

最近は、ブラインドスポットモニターが標準装備されるケースが増えています。新車を購入する際には、ブラインドスポットモニターが搭載されているか確認しましょう。中には、メーカーオプションとして選べるケースもあります。

標準装備されたブラインドスポットモニターは、メーカーが開発したものが多く、車種に適しているのがメリットです。また、メーカー保証が適用されることが多く、不具合があれば点検や修理を依頼できます。

汎用タイプであればブラインドスポットモニターを後付けできる

既存の車両にブラインドスポットモニターを設置したいならば、汎用タイプを購入して後付けできます。さまざまなメーカーから後付けできる商品が販売されていて、自力で設置が可能です。

ただし、後付けするタイプは、多くの商品が出ています。輸入品もたくさんあるため、選び方を誤ると失敗する可能性がある点に注意しましょう。

中には設置するためにボディに穴を開けなければいけないものもあります。きちんとセンサーが機能するための調整が必要であり、安定して使えるようになるまで手間がかかるでしょう。

自力で設置するのが困難な場合は、業者に依頼するという方法もあります。購入する前に、取り付けサービスも含めて販売しているものもあるか、チェックしてみましょう。

ブラインドスポットモニターの価格相場

ブラインドスポットモニターをオプション装備として設置する場合の相場は5万〜10万円程度です。後付けできるタイプは2万円程度のものから市販されています。

メーカーにより名称が異なるため注意する

ブラインドスポットモニターはメーカーによって名称が異なります。「ブラインドスポットモニター」という名称で提供しているのはトヨタやスズキ、ダイハツなどです。その他のメーカーからもブラインドスポットモニターと類似の機能を持ったシステムが出ており、それぞれ名称が異なります。

メーカー別の名称

ブラインドスポットモニターのメーカー別の名称と機能を以下にまとめました。

スクロールできます
メーカーブラインドスポットモニターの名称機能
トヨタ、スズキ、ダイハツ、レクサスブラインドスポットモニター(BSM)・後側方車両検知
・ドアミラーのLEDインジケーター点灯
・方向指示器操作時の点滅・警報音
日産ブラインドスポットワーニング(BSW)・後側方車両検知
・ドアミラー付近の表示灯点灯
・方向指示器操作時の点滅・警報音
ホンダブラインドスポットインフォメーション・後側方車両検知
・ドアミラーのインジケーター点灯
・方向指示器操作時の点滅・警報音
マツダブラインド・スポット・モニタリング(BSM)・後側方車両検知
・ドアミラー付近の表示灯点灯
・方向指示器操作時の点滅・警報音
スバルスバルリヤビークルディテクション(後側方警戒支援システム)・後側方車両検知
・ドアミラーのLEDインジケーター点灯
・方向指示器操作時の点滅・警報音
・後退時に後側方から接近する車両があると点滅・警報音でドライバーに知らせる
三菱後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]・後側方車両検知
・ドアミラー付近の表示灯点灯
・方向指示器操作時の点滅・警報音

名称が異なるだけで、各メーカーごとに機能に違いはほとんどありません。

メーカー別のブラインドスポットモニター搭載車種の例

メーカーによってブラインドスポットモニター(メーカーにより名称が異なる)が搭載出来る車種が異なっています。多くのメーカーで搭載可能車種が増えているので、どのようなモデルに搭載可能なのか、ご紹介しましょう。

スクロールできます
トヨタルーミーに非搭載、大多数の車種に搭載可能。
ホンダヴェゼルやZR-Vなど新型車に搭載、フィットやフリード、軽自動車に非搭載。
一部メーカーオプション。
マツダ全グレードに搭載
日産エクストレイルなどに搭載
スバルほとんどの車種に搭載
スズキスイフト、エスクードに採用
ダイハツオプション設定で採用車種が少なくなっている
三菱アウトランダー、エクリプスクロスなどに搭載

ブラインドスポットモニターがおすすめな人

車 運転

ブラインドスポットモニターの導入がおすすめな人は以下の通りです。

  • 運転免許を取得したばかりの人
  • 高齢者
  • 運転が苦手な人

なぜ上記の方におすすめなのか理由を紹介します。

運転免許を取得したばかりの人

運転免許を取得したばかりの人にブラインドスポットモニターはおすすめです。運転に慣れていないと前方にばかり集中して、後側方の確認が疎かになることがよくあります。死角から接近する車両に気づかないケースも多いです。

ブラインドスポットモニターを導入することで、免許を取ったばかりの人も安心して運転できます。車線変更に苦手意識を持たなくなるでしょう。

高齢者

高齢者の方にもブラインドスポットモニターはおすすめです。

高齢者は視野が狭く、反射神経が衰えているため、後方から急接近する車両に咄嗟に反応できないケースがあります。ブラインドスポットモニターであれば、後側方から急接近する車両の存在を警告してくれるため安心です。先進技術により、反射神経の衰えを補えます。

運転が苦手な人

運転が苦手な人にブラインドスポットモニターはおすすめです。特に車線変更に苦手意識を持っている人にとっては、導入の価値があります。

目視に加えて、センサーによって後側方の車両を確実に把握できるため、接触事故を避けられるでしょう。安心して車を運転できるようになり、車線変更のストレスを軽減できます。

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ブラインドスポットモニターは後側方の車両をセンサーで検知し警告してくれる便利なシステムです。車線変更時のリスクを軽減し、事故の可能性を減らせます。運転が苦手な方や高齢者の方などは導入を検討しましょう。

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