カムリの特徴は?新型の情報や内外装の特徴

トヨタカムリ

トヨタの高級セダンのカムリは、国内だけでなく、海外でも人気の高いモデルです。そのカムリの新型モデルが海外市場で誕生しました。

希少なセダンタイプの車であるカムリはどのような変化を遂げていくのでしょうか?この記事では、カムリの特徴や新型の情報について解説しています。

目次

海外市場で新型カムリが登場

カムリ 北米仕様

画像引用元:2025 Toyota Camry | Toyota.com

トヨタ自動車は11月14日にアメリカで新型「カムリ」を初公開しました。新しいカムリは、伝統的な4ドアセダンの形をしており、トヨタの「プリウス」や「クラウン」と同様の最新デザインが取り入れられています。

新型カムリの全モデルがハイブリッド車になっているのが特徴です。これには、225馬力を発揮する2.5リッターの直列4気筒ハイブリッドシステムが搭載されています。さらに、232馬力の4WDモデルもラインナップに加わっています。

内装に関しては、フルデジタルのメータークラスターとHUD(ヘッドアップディスプレイ)が装備されています。また、12.3インチのタッチスクリーンを使えば、iPhoneやAndroidデバイスをワイヤレスで接続し、Apple CarPlayやAndroid Autoを利用できます。その他、最新の安全装備も採用されており、安全性と便利さが向上しています。

カムリの概要

トヨタ カムリ

画像引用元:トヨタ カムリ

カムリは、トヨタが発売しているセダンタイプの車で、直進安定性に優れているモデルです。1980年から発売されているロングセラーモデルで、カローラのようにトヨタを支えている主力モデルといえるでしょう。

国内よりも海外での人気が高く、特に北米市場での販売台数が伸びています。2代目からはFFになり、カローラの上位車種として人気を集めるモデルとなりました。7代目以降はハイブリッドのみが展開されるなど、時代に合わせてパワートレインを変更しています。

カムリの遍歴

カムリ

画像引用元:カムリ | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

9代目(2011年 – 2017年)

2011年6月にトヨタは新型カムリのフルモデルチェンジを発表しました。北米市場では3種類のエンジン(2.5L直4、3.5LV6、2.5Lハイブリッド)が用意され、日本市場ではハイブリッド車のみの設定になりました。新開発のミラーサイクルエンジンを採用し、優れた燃費性能を実現。

デザイン面では、エクステリアで国際版と日本版で異なるスタイルが採用され、居住性や空力性能を追求しました。また、車体は約100kgの軽量化が達成され、ハイブリッドシステムによる静粛性も向上しました。

10代目 (2017年-)

10代目のカムリは、TNGAプラットフォームに基づき、スポーティで低重心の外観を持つデザインに変更されました。エクステリアは「キーンルック」のフロントフェイスを採用し、Bi-Beam LEDヘッドランプを装備。

ボディサイズも先代から一回り大きくなっています。新しいデザインを採用したことによって、ワイドでスタイリッシュなデザインとなりました。

インテリアでは、ナビゲーションやヒーターコントロールパネルを一体化した「フラッシュサーフェス」デザインを採用しました。パワートレインには新開発の「ダイナミックフォースエンジン」と改良されたハイブリッドシステムを搭載し、優れた動力性能と燃費を実現しています。また、トランク容量も拡大し、より実用的になりました。

11代目 (2024年 

2023年11月14日にアメリカで発表された新型トヨタカムリには、変更点があります。この新しいモデルでは、ガソリン車が廃止され、全ての車両がハイブリッドになりました(ただし、中国向けには2000ccのガソリン車も提供されます)。また、日本国内では販売の予定はありません。

外観のデザインでは、新型プリウスやクラウンと同様の「ハンマーヘッド」スタイルのフロントマスクが採用されています。エンジンには2.5リットルの4気筒エンジンと第5世代のハイブリッドシステムが組み合わされており、従来のモデルよりもモーターが軽量化・小型化され、システムの出力が強化されています。

この設計により、加速力と燃費性能が向上しています。駆動方式には、前輪駆動(FF)と全輪駆動(AWD)があり、FFモデルの最高出力は225PS、AWDモデルでは232PSです。また、サスペンションも改良され、レスポンス、安定性、ハンドリング性能が向上しています。

安全機能の面では、新型カムリは歩行者検知機能付きのプリクラッシュセーフティシステム、車線逸脱防止システム、オートハイビームなどの予防安全装備に加え、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールを含むToyota Safety Sense 3.0を搭載しています。

カムリのエクステリア

エンジンと乗員レイアウトを低く配置し、スポーティな低重心デザインを採用しています。おとなしいセダンというイメージがあったこれまでのモデルから、雰囲気が変わってきています。フロントは「キーンルック」を進化させ、スリムなアッパーグリルと立体的なロアグリルを特徴としているのが特徴です。

Bi-Beam LEDヘッドランプやLEDクリアランスランプが装備されています。ヘッドランプは3層になっていて、1灯の光源でハイビームとロービームになるのでスタイリッシュです。

X

X カムリ

画像引用元:CAMRY トヨタ自動車WEBサイト

カムリの中でもエントリーグレードですが、Bi-Beam LEDヘッドランプや3層のLEDクリアランスランプが採用されるなど、スタイリッシュさは確保されています。

他のグレードとは異なり、パノラマムーンルーフはオプションでも装備できないグレードです。樹脂フルキャップのホイールで、アルミホイールは選択できないため、他のグレードとの違いがあります。

G

G カムリ

画像引用元:CAMRY トヨタ自動車WEBサイト

このグレードになると、フロントロアグリルに金属調加飾やピラーガーニッシュにピアノブラックの加飾があるので、スタイリッシュさが増しています。足回りでは17インチのアルミホイールを採用しています。

G以上のグレードで、LEDハイマウントストップランプが12灯になっているのも違いです。

G “レザーパッケージ”

Gレザーパッケージ カムリ

画像引用元:CAMRY トヨタ自動車WEBサイト

G “レザーパッケージ”はパノラマムーンルーフがオプションで装備できるようになり、また純正で18インチの切削光輝のアルミホイールが装備されています。

WS

WS カムリ

画像引用元:CAMRY トヨタ自動車WEBサイト

スポーツ仕様のフロントグリルやバンパーを装備しており、スポーティなエクステリアになっています。2WD車には、スポーツ仕様のサスペンションが採用されています。

WS “レザーパッケージ”

WSレザーパッケージ カムリ

画像引用元:CAMRY トヨタ自動車WEBサイト

18インチの切削光輝加工+ブラック塗装のアルミホイールが採用されているのは他のグレードとの違いです。

カムリのインテリア

トヨタの「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」という車作りの理念に基づいて設計された新型カムリの内装は、使い勝手と快適性に重点を置いています。

内装も先進技術と洗練されたデザインを兼ね備え、運転時には一体感が得られます。車内は広々としており、特に後席には3人が快適に座れる十分なスペースがあります。収納スペースやカップホルダーもデザイン性に優れ、ラゲージスペースも広く実用的です。

室内には「フレックスコーディネーション」というアプローチが採用されており、様々な素材や色が効果的に組み合わされています。金属調の加飾が継ぎ目なく施され、フラッシュサーフェスデザインにより、段差や見切りを極力少なくしています。これらのデザインは、カムリの先進性と上質感を高めています。

内装部品の小型化やレイアウトの見直しによって、インストルメントパネル(インパネ)の厚みが減り、運転席からの視界が向上しました。車内はより広々とした感覚を提供します。

特に後席は、大人3人がゆったりと座れるスペースを確保しており、前後席間の距離も広げられています。これにより、プレミアムセダンにふさわしい広さと快適さが実現されています。

X

カムリ X

画像引用元:カムリ | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

シート素材はファブリックとなっていますが、チタン調フィルム加飾がインストルメントパネルにあります。9インチディスプレイオーディオが搭載されているので、スマホと連携させて活用できるでしょう。

G

カムリ G

画像引用元:カムリ | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

Gになると、ファブリック素材のシートは変わりませんが、運転席8ウェイパワー&助手席4ウェイマニュアルシートになります。自分の好みの位置に調整しやすい装備です。インストルメントパネルとセンターコンソールには、ブラックアートウッド ウィルム加飾があります。

また9インチディスプレイオーディオと充電用USB端子が備わっているので、スマホの充電もしやすいでしょう。ステアリングホイールは本革巻となります。

G “レザーパッケージ”

カムリ Gレザーパッケージ

画像引用元:カムリ | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

レザーパッケージでは、デザインパーフォレーション付の本革シートが採用されています。シートヒーターも装備されているので、寒い季節でも快適に乗車できます。カラーヘッドアップディスプレイやT-Connectナビキットも装備されているグレードです。

WS

WS カムリ

画像引用元:カムリ | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

スポーティなグレードになるため、インテリアも合成皮革とファブリックが組み合わされたシートになり、上質さが増しています。運転席8ウェイパワー&助手席4ウェイマニュアルシートになりますが、シートヒーターは搭載されていません。ステアリングホイールにはパドルシフトもあります。

WS “レザーパッケージ”

カムリ WSレザーパッケージ

画像引用元:カムリ | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

上位グレードになるため、本革シートやシートヒーター、シルバージオメタル フィルム加飾があります。レザーシートでWSよりも快適になる内装です。

カムリの走行性能

カムリには2つのエンジンオプションがあります。搭載されているのは、2.5Lガソリンエンジン+モーターを組み合わせたハイブリッドシステムです。

高効率化とロングストロークのエンジンで、燃焼効率をアップさせ、アクセルレスポンスも高めています。

特にWSとWS “レザーパッケージ”には、フラットな走りを見せてくれるサスペンションチューニングがされているため、乗り心地を高めながらスポーティな走りができます。

路面からの入力を吸収しながら、直進安定性の優れたハンドリングで快適にドライブできるでしょう。ブレーキをかけたときの姿勢も安定しているので、乗っている人も心地よく過ごせます。

カムリのパワーユニット

トヨタのカムリは、ハイブリッド専用車となっているので、どのグレードでもハイブリッドシステムが搭載されています。

TNGAを導入した次世代エンジンのダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステムの「THS Ⅱ」を組み合わせたものが搭載されています。

エンジンは「A25A-FXS」型で、モーターも新型が採用されているのが特徴です。熱効率が世界トップクラスの41%と燃費を向上させています。高圧縮化・ロングストローク化で安定した燃焼により、高出力と低燃費を両立させているエンジンです。

カタログ燃料消費率は、Xグレードの場合は27.1km/L、その他のグレードでは24.3km/Lです。グレードやモード別の燃料消費率は、以下の通りです。

2WD X

  • WLTCモード:27.1km/L
  • 市街地モード:22.9km/L
  • 郊外モード:30.6km/L
  • 高速道路モード:27.1km/L

2WD WS“レザーパッケージ”、WS、G“レザーパッケージ”、G

  • WLTCモード:24.3km/L
  • 市街地モード:20.1km/L
  • 郊外モード:27.2km/L
  • 高速道路モード:24.7km/L

E-Four

  • WLTCモード:21.6km/L
  • 市街地モード:17.1km/L
  • 郊外モード:24.3km/L
  • 高速道路モード:22.5km/L

カムリと競合車種との比較

トヨタ カローラ

トヨタ カローラ

画像引用元:トヨタ カローラ トヨタ自動車WEBサイト

カローラとカムリを比較すると、カローラの方がコンパクトなセダンです。購入しやすい価格になっていること、また燃費性能が優れていることがカローラの特徴といえるでしょう。

2WDモデルであれば、WLTCモードで30.2km/Lの燃費なので、カローラの方がガソリン代を節約できます。高級感はカムリの方がありますが、心地よい走りならカローラも魅力的です。

一方で街中での乗り心地を求めるなら、一回り大きなカムリの方が有利でしょう。サイズが異なる両車なので、何を重視するかによって車選びができます。

維持費を重視するならコンパクトなカローラの方が有利になるでしょう。

マツダ MAZDA6

MAZDA6

画像引用元:MAZDA6

MAZDA6とカムリは、大きさとしては同じジャンルとなります。MAZDA6はガソリンエンジンの他に、ディーゼルエンジンを選択できます。

カムリはハイブリッドシステムが搭載されているので、燃費の違いがあるのが比較ポイントとなるでしょう。

MAZDA6に搭載されているのは、2.5L、2.0Lの自然吸気ガソリンエンジンと2.2Lのクリーンディーゼルエンジンです。

ハイブリッドシステムではありませんが、費用が安い軽油を使っていること、また長距離ドライブで燃費が優れていることから維持費を抑えられるでしょう。

乗り味もハイブリッドとは異なるので、実車を試乗して比較するのはおすすめです。

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カムリをお得に購入する方法

カムリは2023年12月で新車の販売が終了しているので、購入したい場合は在庫がある店舗で購入するか、中古車を探す必要があるでしょう。

在庫がなくなり次第、新車は購入できなくなるため、程度がよい車両や新車を希望する方は選択肢が限られてきます。その場合は、競合車種を検討できるでしょう。

他の車種をお得に購入したいなら、低金利プランの利用がおすすめです。金利手数料負担が抑えられるので、完済までのトータルコストを抑えられる購入方法です。

競合車種やトヨタの他車種を購入するなら、ぜひお得な低金利プランをご検討ください。

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