車のフィルムはどんな種類がある?選び方や貼り方、車検に通る基準

車フィルム

車に貼るフィルムは、種類によって期待できる効果や見栄えが異なります。かっこよいという基準だけで選ぶなら、車検の基準を満たさないこともありますし、運転しにくくなってしまう可能性もあるでしょう。

しかし上手にカーフィルムを選ぶなら、快適にドライブできます。この記事では、車のフィルムにはどのような種類があるのか、選び方や貼り方、車検に通る基準について詳しくご紹介します

車のフィルムのポイント

  • 紫外線や赤外線カットができる
  • プライバシー保護にも有効
  • 可視光線透過率に注意が必要

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目次

車に貼るフィルムとは?

フィルム

車に貼るフィルムは、ウィンドウフィルム、カーフィルムとも呼ばれるもので、フロントガラスやリアガラス、ドアガラスなどに貼るフィルムです。

色が付いているタイプがあり、見た目がよくなるだけでなく、紫外線や赤外線をカットする断熱効果を期待できます。

近年の車には、標準装備で紫外線や赤外線カットガラスが装着されている場合もありますが、そうでないならフィルムを貼って同じ効果を期待できます。 

車に貼るフィルムは自分でDIYすることもできますが、専門店で施工してもらうことも可能です。フィルムを専門店で施工してもらうと仕上がりがよく、ずれが全くない状態でフィルムを貼ってもらうので、施工しているのかどうかすらわからない場合があります。 

一方でDIYする場合には材料費しかかかりませんが、上手に仕上げるのが難しいという懸念点があります。材料費しかかからなくても、失敗すると何回もフィルムを買うことになり、「結局安くならなかった」という可能性もあるでしょう。

販売されているカーフィルムの中には、車種別にカット済みのフィルムもあり、比較的容易に貼り付けられるものもあります。

自分の愛車のガラスにどのような性能があるのか確認しておき、車のフィルムで補うべき機能があるなら、任意のフィルムを貼るのを検討するとよいでしょう。 

車のフィルムの種類

フィルム

車のフィルムには複数の種類があります。

  • スモーク
  • ミラー
  • カラー
  • クリア

それぞれのフィルムの見え方やドレスアップの効果を考慮して選択するとよいでしょう。 

スモークタイプ

スモークタイプのフィルムは、透過率が低くなっており、外から車内が見えにくいようになっています。

透過率は商品によって異なっており、20%~30%のものであればプライバシーを守るのに必要十分な透過率です。透過率が低いものは、フロントガラスや前席のサイドガラスに使えません。

スモークタイプは、経年劣化で色合いや透過率が変わることがあるため、必要に応じてチャックが必要でしょう。

ミラータイプ

外から見たときに鏡のようになるタイプのフィルムです。外からほとんど見えない状態になるので、プライバシーの保護になるだけでなく、断熱性でも優れています。

車内の温度上昇を抑えたいなら、ミラータイプを選択するのがおすすめです。注意点として、車内が周囲よりも明るいと、車内が見えてしまいます。スモークタイプとどちらのタイプが適しているのか、考慮しておくとよいでしょう。

カラータイプ

カラータイプなら自分の好みの色のフィルムから選択できます。派手な色や落ち着いた色など、複数のタイプから選択できます。

プライバシーを保護するだけでなく、ドレスアップの意味合いが強いタイプのカーフィルムです。

クリアタイプ

クリアタイプのフィルムは、名前の通り透明のフィルムでフロントガラスやフロントドアガラスにも使用できるタイプです。紫外線や赤外線をカットできるタイプのフィルムなら日差しを抑えられるので、見やすくなるでしょう。

プライバシー保護の面ではあまり効果を発揮しませんが、可視光線透過率が高いので車検基準を気にすることなく貼れるフィルムです。 

車のフィルムの選び方

車のフィルムの選び方を見ていきましょう。フィルムには機能性があるため重視する内容によってフィルム選びができるでしょう。

ドレスアップしたいなら色で選ぶ

車のドレスアップが目的であればスモークフィルムやカラーフィルムが選択できます。しかしフロントガラスや運転席と助手席のドアガラスには可視光線透過率が70%以上のものを選択する必要があります。

フロント周り以外であればどのような透過率やカラーでも施工できるので、好みのフィルムを選べるでしょう。

ドレスアップ目的で色を選択するなら実際にどれほどの色味で見えているか、実際の見え方を確認しておくのがおすすめです。 

冷暖房効率をアップしたいなら機能で選ぶ

カーフィルムには紫外線や赤外線カット機能を有しているフィルムがあります。これらのフィルムであれば、外からの熱をカットして快適性や冷暖房効率をアップさせることが期待できます。

赤外線カットには複数の種類があり、95%以上カットの表示があれば安心して使用できるでしょう。隠蔽係数が0.8以下になっていると、熱遮断されていると実感できることが多いです。

性能を比較するなら、これらの要素の数値を確認しておくと快適に乗車できるでしょう。

プライバシー保護なら透過率で選ぶ

プライバシー保護を重視するなら、ミラーフィルムやスモークフィルムがおすすめです。ミラータイプであれば外から中が見えないものが多いです。スモークフィルムは透過率が低いものを選択すると中が見えにくくなります。

透過率が低いフィルムはプライバシーを保護できますが、運転席からの視認性も考慮する必要があるでしょう。夜間に車の周囲を確認するためにも透過率が低すぎないフィルムがおすすめです。

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車のフィルムの貼り方

フィルム

車のフィルムの貼り方をご紹介します。専門業者に作業を依頼する方が仕上がりが良くなることが多いものの、DIYでも作業できるでしょう。

内張を剥がす

ガラスの周りにあるパーツで、取り外せるものは外していきます。ガラスの型取りをする場合も、邪魔になってしまうパーツを取り外しておくときれいに型取りできるでしょう。

フィルムを貼るときに工具がぶつかりそうな部分のパーツを内張剥がしで外しておきましょう。内張りを剥がさなくても作業できますが、作業のしやすさや仕上げを考えるなら外せるものを外しておくのがおすすめです。 

養生する

施工する際に水分を使用するため水がかからないように養生しておくのもおすすめです。車内が汚れたり濡れたりしないように必要な部分に養生しましょう。

養生が完了したなら窓ガラスの縁に合わせて型取りします。カット済みのフィルムであればこの工程は必要ありません。

油膜を落とす

フィルム

ガラスについた油分を落とすようにします。中性洗剤でガラスについている汚れや細かなゴミを除去していきましょう。

フィルム

油膜を落とすために、スプレーに洗剤を薄めておき、吹き付けながら清掃しておきます。油分を拭き取る際もタオルを使用するのではなく、ゴムべらなどで水分を切るように作業します。 

フィルムを貼る

フィルム

準備ができたらフィルムを貼っていきます。風が吹かない位置に車を停めて作業するようにしましょう。 

フィルムを貼るときに風が吹いてしまうとフィルムが折れ曲がってしまうこともあるからです。

フィルムを貼ったら内側から外側に気泡と水を出していきます。ゴムベラを使って余分な水分を外側に出していきますカーフィルムがずれないように作業しましょう。

仕上げる

フィルム

フィルムを貼り終えたら仕上げていきましょう。内張りなどを剥がしていたなら戻していきます。

水分を外に出しているなら濡れている可能性があるので、水分を吹いておきましょう。

最近の車にはもともと後席プライバシーガラスが装備されているものも多いですが、フィルムを貼ることでより車内のプライバシーが保護されるのでおすすめです。

他のガラスの作業風景はこちら。

フィルム

車のフィルムが違反になるケース

車のフィルムを貼っていると違反になるケースもあるため、貼る前の確認が大切です。透過率が問題になるケースが多いため、貼る位置や透過率を確認しながら作業します。

可視光線透過率

道路運送車両法の保安基準の第29条の3項では、自動車の前面ガラス及び側面ガラスは

「運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分における可視光線の透過率が70%以上のものであること。」

国土交通省

とされています。

フロントガラスや運転席・助手席のドアガラスにはスモークフィルムを貼ることができません。可視光線の透過率が70%以上のフィルムを貼るようにします。

経年劣化

保安基準を満たすために可視光線透過率が70%以上のフィルムが必要となりますが、新品のときに基準を満たしていたとしても経年劣化して基準外になる可能性があります。

フィルムの数値以外にもプライバシーガラスのように純正のガラスが薄いスモークタイプの場合は、フィルムと合わせた透過率をチェックしておきましょう。

経年劣化で数値が変化している可能性もあるため、チェッカーで確認すると安心です。フィルムを貼る予定であるなら、定期的に透過率を確認しておき、基準を満たすようにしましょう。

車のフィルム選びは透過率をチェックしよう

フィルム

車のフィルムは、好みの色や透過率のものを施工するとドレスアップになりますし、車内の気温の上昇を抑えるなど機能性も高くなります。

施工の前には、透過率を事前に確認して車検基準を満たしていることを確認しましょう。また、安全運転をするためにもほこりや気泡が入っていない状態になるように施工します。もし心配であれば、専門店に依頼して施工してもらうとよいでしょう。

フィルムのご相談もカミタケモータースへ

車のフィルムの施工について考慮しているからカミタケモータースへご相談ください。弊社カミタケモータースは枚方近郊で新車や未使用車の販売をしているだけでなく、カーライフに関するご相談も受け付けています。

カミタケモータースでは経験豊富な整備士が在籍しており、希望するカスタマイズのご相談や施工も可能です。安全運転や快適な車に合わせたぴったりのご提案をしますので、ぜひこちらからお気軽にご相談ください。

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よくある質問

車に貼るフィルムとは?

車に貼るフィルムは、リアガラスやドアガラスなどに貼るフィルムで、「カーフィルム」などと呼ばれます。フィルムによって、紫外線や赤外線をカットしてくれる機能があります。

車のフィルムはどのように選ぶ?

車検基準に合う範囲内で、色や機能を基準に選択できます。純正で紫外線や赤外線カットがあるか、また施工したときに車内からの視認性を確認して選ぶのがおすすめです。

車のフィルムは色あせる?

車のフィルムはどうしても色あせが発生します。1年から2年程度でも色が薄くなるケースもあることを念頭においておきましょう。

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