【試乗レビュー】フリード e:HEV AIRの実力とは?燃費・価格・装備を徹底解説!

フリードeHEVAir

今回の記事では、フリードのハイブリッドモデル、「フリード e:HEV AIR」を動画でもご紹介します。

フリードのコスパが良いと言えるグレードで、ハイブリッドを選択した場合にどのような乗り心地なのか詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

フリード e:HEV AIRとは?注目される理由

フリード まみたん

新型フリードのラインアップの中で、もっとも“本命”といえるのが、ハイブリッドモデルの「e:HEV AIR」6人乗り仕様といえるでしょう。

シンプルで洗練されたエクステリア・インテリアは、兄貴分のステップワゴンを思わせるものがあり、使い勝手やパッケージの良さからまさに“小さなステップワゴン”と呼びたくなる一台です。

「e:HEV」ってどんなハイブリッド?

フリード

画像引用元:フリード|Honda公式サイト

フリードに搭載されているハイブリッドシステム「e:HEV」は、ガソリン車に比べて燃費性能が高く、それでありながら加速時のパワーにも優れているのが大きな特長です。実際に乗ってみると、スムーズな走り出しや静かな加速感に驚かれる方も多いでしょう。

そもそもハイブリッド車には、大きく分けて2つの仕組みがあります。一つは「シリーズ方式」と呼ばれるもので、エンジンはあくまで発電の役割を担い、車はモーターの力だけで走ります。日産のe-POWERがこれにあたります。もう一つが「パラレル方式」で、こちらはモーターがエンジンを補助する形で動力を分担します。

フリードのe:HEVは、この2つの仕組みをうまく組み合わせた“いいとこ取り”のハイブリッドです。

具体的には、街中の走行など低速・中速域ではモーターのみで走行し、力強く、そして静かに進みます。逆に高速道路などでスピードが出る場面では、モーターの効率が落ちるため、エンジン走行に切り替えることで燃費を最適化します。

このように、フリードのe:HEVはその時々の走行シーンに応じて、モーターとエンジンを自動で使い分ける賢いシステムになっているのです。だからこそ、燃費の良さと走りの気持ちよさの両方を、しっかりと楽しむことができるわけですね。

「燃費のために我慢する」ではなく、「気持ちよく走っていたら燃費も良かった」というのがフリードe:HEVの魅力です。

AIRグレードの立ち位置と特徴

フリード まみたん

e:HEVのみに搭載されている装備は、以下になります。

  • 衝突後ブレーキシステム
  • 車両接近通報機能
  • 電動サーボブレーキシステム

ちなみに、e:HEVが選べる「AIR EX(ガソリン)」は約268万円からとなっており、「AIR(ガソリン)」との価格差は約17万円。この差額をどう捉えるかは、装備の内容を知ってから判断しても遅くありません。

AIR EXに追加される装備とは?

次に、ベースグレードの「AIR」にはなく、「AIR EX」で追加される装備を見てみましょう。

  • アダプティブドライビングビーム(オプション)
  • ブラインドスポットインフォメーション(標準装備)
  • 後退出庫サポート(オプション)
  • マルチビューカメラシステム(オプション)

また、「AIR EX」には7人乗り仕様も設定されています(価格は274万円)。6人乗りと比べて6万円ほど高くなりますが、大人数での移動を考える方には大きなメリットと言えるでしょう。

装備内容を見比べると、「クロスター」は基本的に「AIR EX」と同等の装備を持っています。ただし、専用装備を除けばクロスターにしかない装備はフォグライトくらい。それ以外は大きな差はなく、むしろ価格とのバランスを考えると、もっともコスパが良いのは「AIREX」と言ってもよさそうです。

なお、クロスターには「AIR(ベースグレード)」に相当する仕様は用意されていません。

フリード e:HEV AIRのスペック

項目スペック
エンジン(ICE)型式:LEB(1.5 L、水冷直列4気筒DOHC)
排気量:1,496 cc
最高出力:106 ps(78 kW)/6,000–6,400 rpm
最大トルク:13.0 kg・m(127 N・m)/4,500–5,000 rpm
モーター(e:HEV ハイブリッド)モーター出力:123 ps(90 kW)/3,500–8,000 rpm
最大トルク:25.8 kg・m(253 N・m)/0–3,000 rpm
トランスミッション電気式無段変速機
駆動方式FF(2WD)、4WD
寸法全長:4,310 mm
全幅:1,695 mm
全高:1,755 mm
ホイールベース:2,740 mm
車両重量約1,480 kg(FFモデル)/約1,560 kg(4WDモデル)
燃費(WLTC)約25.4 km/L(FFモデル)
最小回転半径5.2 m

【試乗レビュー】フリード ハイブリッド×伊丹スカイパーク

自動車の試乗といえばスペックの比較や機能性の確認が中心になりがちですが、本稿では“家族で実際に出かけてみる”という視点から、フリード ハイブリッドを検証してみました。
今回来たのは兵庫県伊丹市にある「伊丹スカイパーク」。飛行機とクルマ、そして家族という三者の関係性が浮かび上がった一日となりました。

伊丹スカイパーク
伊丹空港(大阪国際空港)滑走路西側真横に隣接する全長1.2kmの公園

子どもも乗りやすい設計

今回は5歳のお子さん(たくちゃん)と一緒の試乗。ジュニアシートに座るその姿に、車内の広さが自然と浮き彫りになります。

出演料で、うまい棒100個買ってくれる?

じゃあ、うまい棒10本で手を打とう(笑)

先代フリードに乗っている櫨山家では、たくみくんの115cmの身長ではゆとりがあります。

リアゲートも軽く、大人も子どもも扱いやすい構造。3列目は“収納スペース”としてだけでなく、ちょっとした遊び場にもなりました。子どもが車内でストレスを感じずに過ごせる空間設計は、まさに実用性の証明です。

3列目シートの格納も、座り心地は維持しながらも薄型化と軽量化されているので、はね上げ操作が楽になったのも感じられました。

伊丹スカイパークで見る“車と空の近さ”

スカイパークは、車好きにも飛行機好きにもおすすめのスポット。離着陸を間近で見られるだけでなく、空と陸の乗り物が交差する場所でもあります。

飛行機来た!

リアルやな〜。近すぎてうるさいくらいやけど、それも一興ですね(笑)

公園内のスカイフードショップでは、飛行機を眺めながらピザやビールも楽しめます。子どもと一緒に“食べながら空を楽しむ”時間は、クルマだけでは得られない体験価値の一部でした。

静粛性と加速感──“家族”に合うハイブリッドの走り

改めてエンジンをかけてみると、その静かさに驚かされます。

え、エンジンがかかる音が全くしない!
 

さすが電子式。子どもが寝ていても気を遣わなくて済みそうですね

ハイブリッドの走行特性も印象的でした。加速時に後ろから「グッ」と押される感覚があり、アシストの力強さが伝わってきます。運転席からの視界も広くなっていて運転しやすいと感じます。

 一方で燃費は22.6km/Lを記録し、航続距離は1,000km超え。日常的な移動における経済性も十分に感じられます。

インテリアの違いが“体験の質”を変える

今回の車両は「AIR」グレード。9インチ純正ナビが装着されていますが、マルチビューカメラやアダプティブドライビングビームの上位装備は非搭載です。

freed

リアクーラーがついていないのが少し気になるけど……

グレードをEXまで上げると、快適装備が一気に充実します

freed

リアクーラーは上位グレードのAIR EXに装備されています。装備の選び方次第で快適性も大きく変わってきます。“体験設計”が、購入判断を左右することを実感しました。

試乗を終えて──「乗りやすさ」こそ、選ばれる理由

今日は“ママ役”にも挑戦しましたけど、思った以上に自然に馴染めました

 静かさと力強さが共存していて、価格に見合う価値を感じました

300万円という価格帯は決して安くはありませんが、日常利用・家族利用を前提にすれば、“安心して選べる1台”であることに納得がいきます。

クルマ選びは“スペック”より“暮らしへのなじみやすさ”

最後にひとつ強調したいのは、カタログスペックではわからない「暮らしとの相性」が見えてくるのが、こうした“体験型の試乗”です。

とくに、子育て中の方や家族での移動が多い方には、静粛性・取り回しやすさ・車内空間の広さが大きな意味を持つのでぜひ実車をチェックしてみてください。

今回紹介したフリード ハイブリッドは、カミタケモータースにて低金利キャンペーンを実施中。在庫は変動が早いため、気になる方はお早めに在庫ページをご確認ください。

ライバル車との比較

競合車種とフリードを比較してみましょう。特にシートアレンジでどのような違いがあるか見ていきます。

トヨタ シエンタ

シエンタ ドライブ

3列目を日常的に使うなら、フリードのキャプテンシート仕様が有力候補です。両車を比較して「3列目シートを頻繁に使う方」や「6人で乗る機会が多い方」にとっては、ホンダのフリード(キャプテンシート仕様)がおすすめです。

特に2列目シートの構造に注目すると、フリードの魅力がよくわかります。フリードには、左右独立型のキャプテンシート仕様が設定されています。このタイプのシートは、座り心地が快適なのはもちろんのこと、真ん中にしっかりとスペースが空いているため、センターウォークスルーが可能になっています。

つまり、2列目のあいだを通って3列目にスムーズに移動できるのです。2列目に人が座っていても、通路を使ってそのまま3列目に移動できるというのは、ミニバンとして実用的です。

シエンタ

シエンタはベンチシート型。3列目へのアクセスにはひと手間必要です。一方で、トヨタのシエンタは2列目がベンチシート(3人掛け)になっており、中央に通路がありません。そのため、3列目に乗り込む際には、2列目シートをスライドさせたり、場合によっては2列目の乗員に一度席を立ってもらったりする必要があります。

普段から3列目を使うような使い方をされている方にとっては、こうした「ひと手間」が積み重なってストレスに感じるかもしれません。フロントには行き来しやすくなっていますが、車内での移動はひと手間が必要となっています。

フリードのキャプテンシートであれば、2列目に乗っている方がそのまま座っていても、3列目にアクセスしやすい構造になっています。もちろん、大柄な方が2列目に座っているときにはスペースが限られてしまいますが、小さなお子さまなどであれば、問題なく通れるはずです。こうした乗り降りのスムーズさは、日々の使い勝手に直結します。

また、3列目シートの格納方法についても両車には違いがあります。

シエンタ

シエンタは「ダイブイン格納式」と呼ばれる方式で、使わないときには3列目を床下にすっきりと収納できます。荷室がフラットになるため、3列目を使わない前提で荷室を広く取りたい方にとっては便利です。

フリードは、3列目を左右に跳ね上げて固定するタイプです。新型では操作が軽くなり、扱いやすくなったものの、収納後も若干の“存在感”は残ります。そのため、「荷室はできるだけすっきりさせたい」と考えている方には、シエンタのほうがしっくりくるかもしれません。

フリードは直列4気筒エンジン、シエンタは直列3気筒エンジンを搭載しています。エンジンの音や振動の感じ方は個人差がありますが、一般的には4気筒のほうがより滑らかで静粛性に優れる傾向があります。

また、エクステリアのデザインや車内の雰囲気も好みによる部分が大きいため、実際に見て・触れて・試乗してみることをおすすめします。日常的に3列目を活用する方、子どもの送迎や家族での外出が多い方にとっては、フリードのキャプテンシート仕様は本当に頼れる存在です。

ミニバンを選ぶ際には、燃費や価格といったスペックも大切ですが、「どんなふうに使うか」「乗り降りしやすいか」という日々の使い勝手にもチェックするとよいでしょう。

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トヨタ ルーミー

ルーミー

ルーミーとフリードというサイズもキャラもちょっと異なる2台の魅力を比べてみましたトヨタ「ルーミー」は、両側スライドドアを備えたコンパクトなトールワゴンで、5人乗り・2列シートの構成となっています。車内の広さや荷室の使いやすさ、そして乗り降りのしやすさが高く評価されており、日常使いにぴったりな一台です。

ルーミーを一回り大きくすると、ホンダのフリードとなるといえるでしょう。ヨーロッパの車格区分で見ると、ルーミーはもっともコンパクトなAセグメント、フリードは一つ上のBセグメントに該当します。

具体的なボディサイズは以下の通りです。

  • ルーミー: 全長3,700〜3,705mm × 全幅1,670mm × 全高1,735mm(ホイールベース2,490mm)
  • フリード: 全長4,310mm × 全幅1,695mm × 全高1,755mm(ホイールベース2,740mm)

最小回転半径は、ルーミーが4.6〜4.7m、フリードが5.2mとなっており、取り回しの良さではルーミーに軍配が上がります。狭い路地や住宅街での使用が多い方には、ルーミーのサイズ感がよりマッチするといえるでしょう。

フリードの最大の特徴は、ルーミーにはない3列シート仕様が用意されている点です。最大で7人が乗れるこの設計は、帰省時に祖父母も一緒に乗せるようなケースや、スポーツの送り迎えで子どもとその友達を一緒に乗せたい場面などでもしっかり対応してくれます。

サードシートは決して広々としているわけではなく、長時間の移動には不向きかもしれませんが、「あともう2人乗せたい」というシーンでは重宝する存在です。

フリードにはHonda SENSINGが搭載されており、トラフィックジャムアシストや渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールが搭載されているなど、高速道路の渋滞での疲労を軽減してくれる機能があります。

ルーミー

一方のルーミーは、ダイハツの「スマートアシスト」が採用されていますが、装備内容はやや控えめ。たとえば、AIR EXに装備されているブラインドスポットインフォメーションなどは搭載されていません。

ルーミーは、排気量996ccの3気筒エンジンを搭載しており、軽自動車よりも余裕のある走りを実現しています。ターボ仕様では最高出力98PS、最大トルク140Nmを発揮。

一方のフリードは、ガソリンモデルの他に、ハイブリッドモデルも選択できます。価格は上がりますが、スムーズな走りと低燃費な走行が期待できます。サイズとパワーユニットの違いから車を比較してみるのがおすすめです。

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