車を運転しているときに、雨天に変化することもあるでしょう。通常の雨であれば問題ないものの、ゲリラ豪雨になると視界も悪くなり、運転するのも危険になります。
車を運転し続けるのか、それとも停車した方が安全なのか判断にも迷います。そこでこの記事では、ゲリラ豪雨に遭った場合の対処方法をご紹介します。
さらに被害に合った場合や事前に考慮できる点検のポイントまでご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
運転中にゲリラ豪雨に遭遇したら?
ゲリラ豪雨は、毎年7月から9月に発生することが多いです。夏の日差しで空気が温められ、温かい空気が上昇して、積乱雲が発生するからです。
特に、コンクリートやアスファルトなど、地表が熱くなりやすい都心部では気温も上昇しやすくなります。またエアコンや工場からの排熱も多くなります。
そのため、夏の期間にはどうしてもゲリラ豪雨に遭う確率が高くなるのです。もしゲリラ豪雨に遭ったなら、雨量に合せて適切な対処方法をとる必要があります。
たかが雨と感じることもありますが、走行する道路によっては適切な対処方法が必須です。安全が確保できるほど徐行したり、目的地までのルートを再考して、安全運転に努めましょう。
出発前にチェック|天気予報の確認を
夏の期間は出発前に天気予報の確認が必要です。特に近年はゲリラ豪雨が発生する可能性が高くなっているため、空模様と実際の天気が異なるケースもあります。
株式会社ウェザーニューズが発表した調査報告によると、2022年に発生したゲリラ豪雨(局地的豪雨)は合計75,680回で、2021年の約1.2倍となりました。
特に8月にゲリラ豪雨が多く発生していますが、定期圧や前線の影響で曇りや雨の日が多くなると、突発的なゲリラ豪雨が発生しやすくなりました。
ゲリラ豪雨は局地的豪雨とも呼ばれるほど、雨が強くなる場所が限られることがあります。それでも、曇りや雨の日にはゲリラ豪雨が発生しやすくなるため、事前に天気予報の確認をしておくことが大切です。
事前に天気予報を確認しておくと、雨が降りやすそうな時間や通る可能性があるルートを確認できます。
ゲリラ豪雨が発生しやすい夏の時期は、定期的に天気予報をチェックしておくと、急な天候の変化にも対応しやすいでしょう。
事前に天気予報をみておき、対処方法を考慮しておくのはおすすめです。
ゲリラ豪雨の場合の注意スポット
ゲリラ豪雨に遭遇したなら、運転に注意すべきスポットがあります。どのような危険があるのか、想定されるリスクをご紹介します。
アンダーパス
アンダーパスなどのように、地表が他の部分よりも低くなっているところは、冠水しやすくなります。
アンダーパスには排水設備があるとはいえ、豪雨が降ると冠水しやすいです。車高が高い車であれば走行できる可能性もありますが、速度が速いとエンジンが冠水してしまうリスクがあります。
アンダーパス以外でも深い水たまりがあるなら、走行を避けましょう。
高速道路
晴天下では問題ないものの、豪雨のときは高速道路の走行もリスクがあります。速度が高いほど視界が悪い場合の危険性が高くなりますし、ハイドロプレーニングの可能性も高くなるでしょう。
路肩への停車は難しかったとしても、安全が確保できる速度まで減速して、走行するようにしましょう。
ワインディング
豪雨のときは、山岳部のワインディングロードにも注意しましょう。土砂降りの雨が降ると土砂崩れが発生する可能性ががあるからです。
特にゲリラ豪雨が頻発する夏の時期は、土壌が緩くなってしまい土砂崩れが起きるリスクが高くなります。
いつも以上に見えない危険があるため、大雨が降る可能性があるならワインディングロードも危険です。
ゲリラ豪雨に遭った場合の運転方法
ゲリラ豪雨に遭った場合の運転方法をご紹介します。
- 徐行する
- アンダーパスを避ける
- 安全な場所に一時停止する
- トンネルの後の強風に注意する
徐行する
突発的な雨が降ってきたなら、まずは徐行して安全を確保しましょう。ワイパーを作動させていても、視界が確保できないことがあります。
特に高速道路などで速度が速くなると、どうしても視界の確保が難しくなります。前方の様子が確認できる速度まで徐行しましょう。
また、スリップしやすい路面状況になるので、スピードの出し過ぎや急ハンドルを避けましょう。一度スリップすると、大きな事故になるので、スピードの出し過ぎに注意します。
徐行するときには、ライトを点灯したり、フォグランプをオンにして周りの車から発見してもらうようにします。
車種によっては、リアフォグも装備されているので点灯させましょう。
アンダーパスを避ける
基本的なことですが、アンダーパスを避けて走行しましょう。普段のルートを確認しておき、アンダーパスや地表よりも低い道路を通行するなら、事前に避けて走行します。
普段は道路の高低差をそれほど気にしないかもしれませんが、ゲリラ豪雨の際は冠水路の走行が命取りになります。
エンジンに浸水してしまうと、車が故障してしまい廃車になるリスクがあるので、しっかりと走行ルートを確認しましょう。
特に車高が低い車は、少しの水位でもエンジン内部に水が入る可能性があります。走行できそうに思えても、意外と深さがあるというケースもあるので、危険を回避するようにします。
安全な場所に一時停止する
天候の変化がはっきりしているなら、雨量に注意しましょう。突然の豪雨になると急に視界が悪くなる可能性もあるからです。
もしワイパーを作動させても視界の確保が難しいのであれば、安全な場所を探して一時停止しましょう。
周囲の車に注意しながら路肩に寄せて停車します。その際には、ハザードランプを点灯させ、ブレーキを踏み続けて後続車にアピールしましょう。
高速道路では停止しにくい場合もあるでしょう。豪雨の場合には無理しない速度まで徐行します。
PAやSAなど、停車できる場所があるなら早めに停止して、安全を確保しましょう。
トンネルの後の強風に注意する
豪雨が降っているときは、トンネルを出た瞬間にも注意します。トンネルの出口は、どのような天候になっているのか判断しにくいものです。
場合によっては、トンネルの入り口と出口で天候が異なるケースもあります。ゲリラ豪雨が出口で降っていると、瞬間的に視界が悪くなったり、ハイドロプレーニングが起きてしまう可能性があります。
特に山岳部では天候が変わりやすくなっていたり、強風が発生していたりするので注意しましょう。フロントガラスの視界を確保しにくいポイントがたくさんあるので、充分に注意しながら運転します。
車に与える影響を考えてルート選択しましょう。
雨天時の運転に備える点検ポイント
雨天時の運転に備えて、事前にチェックしておきたい点検ポイントがあります。
- ワイパーゴム
- ランプの点検
- タイヤの溝
日常的に点検しておくべきポイントではありますが、ゲリラ豪雨が発生しやすい時期ならこれらのポイントを入念に点検しておきましょう。
ワイパーゴム
雨天が多い時期には、ワイパーゴムの点検をしましょう。ゴム製品なので劣化してしまうため、定期的に交換が必要な部品です。
いざというときに、拭き取りできないと事故を引き起こしかねません。通常の雨のときに問題がなくても、豪雨ではさらに視界が悪くなるので、拭き筋が残ってしまうならすぐに交換しておきましょう。
ワイパーゴムには撥水効果が期待できる商品もあるため、梅雨や夏の時期に活用するのもおすすめです。
ランプの点検
悪天候時に周りから発見してもらうためにも、ランプの点検は必要です。豪雨のときの前方の視界を確保するためにヘッドランプがしっかり点灯しているかの確認、ブレーキランプの確認の他に、リアフォグも確認しておきましょう。
豪雨時に大切なのは、後続車からの視認性です。減速したり、徐行したりする際に、後続車から見えていないと追突事故の原因となります。
天候が悪くなりそうなら、ランプ類のチェックを欠かさないようにして、必要なら電球の交換をしておきましょう。
タイヤの溝のチェック
雨天時の車の運転では、タイヤの溝のチェックが大切です。タイヤは車と路面が唯一接している部分ですが、溝が少ないタイヤは路面との密着性が悪くなり、雨水を排出するのが難しくなります。
タイヤと路面との間の水分を排出できなければ、スリップしやすくなり、事故の原因となりえます。スリップラインが出ていなくても、溝が残り少ないなら新しいタイヤに交換するのも検討してよいでしょう。
タイヤの溝をチェックした際に、タイヤの空気圧のチェックもしておきましょう。適切なタイヤ空気圧は、路面とのグリップに大きな影響を与えます。
運転前にタイヤの状態のチェックを欠かさないようにしましょう。
緊急時の対応方法
ゲリラ豪雨に遭った場合には、基本的に車を走行させないことが大切です。水が床面を超えてしまうと、浸水してしまい電気系統の異常を引き起こすからです。
また車を走行させられる状態なら、高い場所に車を移動させましょう。走行させ続けると、ドアやパワーウィンドウなどが作動しなくなるからです。
車が完全に水に浸かってしまったなら、エンジンを切ってから車から離れます。バッテリーまで水に使ってしまうと、感電したりショートして車両火災が発生するリスクもあります。
エンジンをオフにしたことを確認して、車から離れましょう。もしすでにドアが開かないほど水に浸かっているなら、窓を割って脱出します。
いざというときに備えて、シートベルトカッターやハンマーを装備しておくと安心です。
豪雨時はいつも以上に運転に注意しよう
ゲリラ豪雨が発生したなら、まずは安全を確保しましょう。視界の確保が難しくなりますが、ワイパーを作動させたり、ヘッドランプやフォグランプを点灯させます。
局地的な豪雨が発生したときに、どのように対処するとよいか知っておくと、リスクを避けて走行できます。普段から安全を意識しておくなら、万が一のときに適切に対応できるのでおすすめです。
アンダーパスや地表が低いところは走行しないようにしましょう。アンダーパスなどを走行して被害を受けるのは、「大丈夫だと思って」走行するからです。少しでも危険がある状況ならまずは車を停止させるようにしましょう。
車によって視界のよさが異なりますが、新しい車であれば死角が少ないように設計されているモデルが多いので安心して運転できます。
定期的なメンテナンスで良好な視界を!
フロントガラスはどうしても汚れが付着したり、油膜がついてしまうので、定期的にメンテナンスしておきましょう。
良好な視界を確保したいなら、フロントガラスの撥水施工をしたり、油膜を取り除いたりできるでしょう。雨が降っているときでも、撥水加工しているなら水滴が撥水して、視界を確保しやすくなるからです。
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