プリウスの法人グレード「Xグレード」とは?他グレードとの違いや特徴について詳しく解説!

プリウスX

2023年3月、プリウスは5代目のモデルチェンジを果たしました。現在ではハイブリッドだけでなくPHEVもラインナップに加え、その人気は劣ることをしりません。デザイン、性能共に進化したプリウスですが、その分値段がアップしてしまった点はユーザーにとってネックといえます。

しかしこのプリウスには実は廉価版である「Xグレード」が存在します。ここではプリウスのXグレードについてその詳細や他グレードとの違いなどについて詳しく解説します。プリウス購入を狙っている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次

プリウスのXグレードとは?|法人向けグレード

プリウス X

画像引用元:プリウス | X GRADE | トヨタ自動車WEBサイト

そもそもプリウスのXグレードとはいったいどのようなグレードなのでしょうか?Xグレードとは法人向けに準備された廉価版グレードのことです。

5代目プリウスですが、そのデザインや性能は先代に比べ大幅にアップしています。洗練したデザイン、向上した燃費、先代より大きくなったそのボディサイズなど、先代以上に大きく進化しており、先代以上の人気となっています。

しかしながら値段は大幅にアップしてしまっています。先代は約260万円からラインナップされていたプリウスですが、新型は320万円~460万円と一番安価なグレードでも50万円以上の大幅に高くなってしまっています。プリウスは個人だけでなく法人の社用車としても人気が高いだけにそのシェア低下が懸念されるわけです。

そこで準備されたのが廉価版グレードであるXグレードです。その価格はなんと275.5万円と先代グレードと比べてもそん色ない価格になっています。また法人向けとはいうものの、個人での購入ももちろん可能です。知らない方も多いと思いますがそれもそのはず。ホームページを見ても実はこのXグレードに関する記載が下の方に案内されているからです。

Xグレードと他のグレードとの違い

プリウス X

画像引用元:プリウス | X GRADE | トヨタ自動車WEBサイト

廉価版とお話したXグレードですが、安い分性能が悪い、といったことはないのでしょうか?いいえそんなことはありません。もちろん差はあるものの、安価にかっこいいプリウスに乗れる点ではお得といえるでしょう。

ここではXグレードと他グレードの違いについて解説します。

車両本体価格が安い

Xグレードと他グレードの大きな違いの1つ目は値段です。

先にも記載したとおり、5代目プリウスの価格は320万円~392万円と先代モデルと比較しても大幅にアップしてしまっています。これは新型エンジンや安全装備などのさらなる充実など先代モデルよりレベルアップしていることが要因となっています。

しかしながら先代モデルは260万円程度からのラインナップであった為、旧型からの乗り換えを考えた場合手が出ないユーザも出てくることでしょう。特に社用車として利用している法人からすれば、このコスト高は大きな痛手となる為、別の車への乗り換え、となってしまう可能性も高いわけです。

そこで、法人向けに準備されたXグレードは275万円となっています。これは先代モデルから15万円程度のアップとなりますので、手が出やすい価格になっているといえるわけです。 

ちなみにプリウスにはXグレード以外にも廉価版モデルが存在します。それは定額制カーリースであるKINTOで提供されるUグレードです。こちらは297万円と通常グレードより安価にはなっていますが、KINTOでしか利用できず、且つリースアップ時の返却やオプションパーツ取り付けができないなどの制限が大きいため、カーリース利用を希望される方以外にはおすすめしません。

安全装備は充実している

安価になっているXグレードですが、安全装備面の違いはないのでしょうか?安価ではあるもののXグレードと他グレードで安全装備に大きな違いはありません。プリウスには全グレードにToyota Safety Sense P(トヨタセーフティセンスP)が標準装備されています。Toyota Safety Sense Pには、以下のような安全装備が含まれています。

1.プリクラッシュセーフティシステム(PCS)

プリクラッシュセーフティシステム(PCS)とは、自動ブレーキシステムの一種です。前方の車両や歩行者との衝突を検知し、自動的にブレーキをかけて衝突を回避または軽減します。PCSは、人命を守るために重要な安全装備です。

2.レーンディパーチャーアラート(LDA)

レーンディパーチャーアラート(LDA)とは、車線逸脱を検知し、警告するシステムです。車線を逸脱する可能性が高いと判断した場合、警告音や振動でドライバーに注意を促します。LDAは、車線逸脱事故を未然に防ぐために重要な安全装備です。

3.オートマチックハイビーム(AHB)

オートマチックハイビーム(AHB)とは、ハイビームとロービームを自動で切り替えるシステムです。対向車や先行車を検知すると、ハイビームをロービームに切り替え、対向車や先行車のドライバーの目をくらませないようにします。夜間走行時の安全性を高めるために重要な安全装備です。

4.レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)

レーダークルーズコントロールとは、先行車との車間距離を一定に保ちながら走行するシステムです。フロントカメラやレーダーセンサーを使用して、先行車の車両を検知します。先行車が減速すると、A自動的に車速を落とし、先行車の車間距離を一定に保ちます。先行車が加速すると、自動的に車速を上げ、先行車に追いつきます。

装着できるオプション装備

また、さらなる安全装備として他グレード同様下記のようなオプションが設定されています。 

1.ブラインドスポットモニター(BSM)

ブラインドスポットモニター(BSM)とは、車両の死角に存在する車両を検知し、ドライバーに警告するシステムです。BSMは、車両の両側に配置されたセンサーを使用して、車両の死角に存在する車両を検知します。車両の死角に車両が存在すると、BSMは警告音や警告灯でドライバーに注意を促します。BSMは、車線変更時の事故を未然に防ぐために重要な安全装備です。

2.周辺車両接近時サポート

至近距離に後方車両がいる場合に、マルチインフォメーションディスプレイに表示と音声通知で、警察もしくはヘルプネットへの接続をサポートしてくれます。

3.パーキングサポートブレーキ

車両周辺にある静止物を検知してくれ、衝突する前に警告とブレーキのサポートをします。踏み間違いによる事故を予防したり、被害を軽減したりできる機能です。

4.バックガイドモニター

バック時に予想進路が分かるように、ナビ画面に表示した映像へガイドを表示してくれる装備です。車幅や進路の予想などで、ドライバーが後退しやすいようにサポートします。

内装の質は控えめになる

プリウス X

画像引用元:プリウス | X GRADE | トヨタ自動車WEBサイト

安全装備は他グレードとそん色ないXグレードですが内装はどうでしょうか?内装については他のグレードと比べ控えめになっています。元々法人の営業車向けに準備されたグレードということもあり必要のない装備はすべて外されているようです。

1つ目はシート地、上位のZグレードが合成皮革、Gグレードが上級ファブリックなのに対し、Xグレードはファブリック地と安価な生地になっています。ファブリック地とはいわゆるジャージのような素材で、見た目の豪華さはなくなり、実用的なシート生地になっています。

2つ目はインパネの色などです。上位グレードはフィルム加飾やクラウドプリントが施されているのに対し、Xグレードはシルバーペイントとなっています。また上位グレードには内装のイルミネーションが準備されていますが、ビジネス車設定であるXグレードには設定されていません。

また、他グレードはオーディオ付なのに対し、Xグレードはオーディオレスという点も大きな差といえるでしょう。

広めの荷室スペース

プリウス X

画像引用元:プリウス | X GRADE | トヨタ自動車WEBサイト

他グレードと比べ内装面は安価になってしまっている新型プリウスですが、他グレードより優れている点があります。それはトランクスペースです。実はトランクスペースについては他グレードよりXグレードのほうが大きくなっています。

プリウスZ、Gグレードのトランクサイズは410リットル、PHEVモデルは342リットルなのに対し、Xグレードはなんと422リットルと他グレードよりも大きくなっています。詳しい仕様の違いは下記のとおりです。

シートアレンジ

グレード

トランクサイズ

リアシート利用

(5名乗車)

U,Xグレード

422L

Z,Gグレード

410L

PHEV

342L

リアシート倒し

(2名乗車)

U,Xグレード

1,163L

Z,Gグレード

1,149L

PHEV

1,099L

グレードによるトランクサイズの違いは、搭載されるバッテリーサイズに関係しています。XグレードとZ,Gグレードでエンジンサイズが異なり、それに伴ってバッテリーサイズが異なっています。Xグレードはバッテリーがコンパクトになっており、床の高さが低くなっており、これによりトランクサイズが大きくなっている、というわけです。

ビジネス向けということもあり、トランクサイズの大きさは大きな利点といえるのではないでしょうか?

Xグレードは他のグレードと排気量が異なる

Xグレードのもう一つの大きな違いは排気量にあります。上位モデルであるZ、Gモデルは新開発の2.0リットルハイブリットエンジンなのに対し、U、Xグレードは、先代モデルから引き継がれる1.8リットルハイブリットエンジンとなります。

2.0リットルエンジンが152PSなのに対し、Xグレードは98PSと少々非力にはなりますが、燃費が32.6km/L(FF:WLTCモード)と2.0リットルエンジンの28.6km/L(FF:WLTCモード)に比べ優れている為、とことん燃費を求める方にはおすすめといえるでしょう。 

Xグレードの内装

プリウス X

画像引用元:プリウス | X GRADE | トヨタ自動車WEBサイト

Xグレードの内装については先にも述べた通り、上位モデルよりは安価な内容となります。実用性の高いファブリック生地が主体となるシート、シンプルな内装色、オーディオレスなど、上位モデルの豪華な内装とくらべ見劣りする部分もあります。

しかしながら、実用性重視でシンプルな内装を好む方にはおすすめのグレートともいえるかもしれません。またオーディオレスといっても後付けでオーディオ搭載は可能ですので、カスタムオーディオを希望される方には安価にXグレードを購入し、差額をオーディオ購入に充てるという考え方もできるでしょう。

Xグレードに搭載できない装備

コスト面で大きなメリットがあるXグレードですが、実は搭載できない装備があるので注意が必要です。

まずZ、Gグレードに搭載されていてXグレードには搭載されない装備は下記のとおりです。

1.シートヒーター

シートヒーターは、シートに電熱線を埋め込み、シートを温める装置です。寒い冬に車に乗るときや、冷たいシートに座るときに、座席を暖かくすることで快適に過ごすことができます。シートヒーターは、車のオプション装備として設定されていることが多く、シートヒーター付きのシートを選ぶことで、快適なドライブを楽しむことができます。 

2.シートベンチレーション

シートベンチレーションは、シートにファンを内蔵し、座席を冷やす装置です。夏に車に乗るときや、汗をかいたときに、座席を冷やすことにより快適に過ごすことができます。シートベンチレーションは、車のオプション装備として設定されていることが多く、シートベンチレーション付きのシートを選ぶことで、快適なドライブを楽しむことができます。

3.アルミホイール

他グレードでは19インチアルミホイールが標準装備されますが、Xグレードは装備されません。Xグレードは廉価版であることから鉄ホイール仕様となり、ホイールサイズも17インチとなります。但しタイヤコストなどを考える方にはむしろメンテナンス費用が安価に抑えられるというメリットにもなりますね。

4.パノラミックサンルーフ

他グレードにはパノラミックサンルーフ搭載モデルが選択できますが、Xグレードは搭載できません。社用車向けの廉価版ということでこの点は仕方ない部分ともいえますね。

Xグレードは納期も早い可能性もある

新型プリウスは先代同様人気の高い車種であり、昨今の半導体不足の影響から納期が大幅にかかってしまう点がネックとなっています。一番人気のZグレードだと数か月から1年以上かかるケースも出ているようです。

しかしながらXグレードは早期納車が出来る可能性があるとの話もでています。装備などによっては2か月程度で納車できる、という話も出ているようですので、とにかく早く新型プリウスを手に入れたい、という方には穴場ともいえるモデルといえるかもしれません。

プリウスをお得に購入する方法

注目される新型プリウスですが、お得に購入するにはどうすればよいのでしょうか?安価に購入するにはいろいろな方法がありますが、特におすすめなのが低金利プランでの購入です。

未使用車

未使用車とは登録済(届出済)未使用車とは初度登録されていて一般の運行に供されていない車のことです。

登録はされているので、中古車という扱いになりますが、コンディションは限りなく新車に近い車両が多いです。

未使用車なら保証も充実しているので、新車よりもお得に購入したいけれど中古車は心配という方におすすめの購入方法となります。

在庫がある車両に限られてしまうのは懸念点ですが、在庫車両が多い店舗であれば好みのボディーカラーやグレードのモデルを探していただきやすいです。

弊社カミタケモータースでは常時300台以上の展示車両があるため、希望するプリウスを探していただきやすいのが特徴。

ぜひこちらから最新の在庫情報をチェックしてください。

低金利ローン 

新型車を購入する際には、低金利のオートローンを利用するとお得に購入していただけます。普通車になると、車両本体価格も高くなりがちなので、ローンを利用される方も一般的です。

ローンは毎月の支払額を一定にできますが、金利手数料が必要です。たった数%の金利手数料と感じることがありますが、トータル費用に換算すると大きな違いが生じることもあります。

弊社カミタケモータースでは新車1.99%の超低金利プランを取り扱っており、お得に購入していただけます。車種やグレードによって異なりますが、他社同等プランと比較して何十万円もお得になるケースも!

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