フロントガラスの傷の原因｜修理方法や傷を防ぐコツ

2024年4月9日

フロントガラスは、視界を保護し、飛来物から車内を守るために大切です。小石が飛来して愛車のフロントガラスにちょっとした傷がついてしまうこともあるでしょう。

その小さな傷が、実は大きなトラブルの原因になるかもしれません。この記事を読めば、フロントガラス傷の基礎知識から修理方法、さらには未来にわたる安全運転のコツまで、フロントガラスの傷に関する疑問を解決します。

ガラスの傷の修理方法について、プロが詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

フロントガラスの傷の修理については、カミタケモータースへご相談ください。

フロントガラスの傷に関するポイント

小石やワイパー傷が入ることがある
ガラスの傷によっては早急に修理が必要
仕上がりを考えるならプロに相談する

フロントガラスにつく傷の基礎知識

車のフロントガラスは合わせガラスと呼ばれている2枚のガラスに特殊樹脂フィルムを挟んだガラスが採用されています。そのため、事故の衝撃を受けて傷が入ったとしてもすぐに飛び散ることがないという特徴を持っています。

しかし、大きな傷の場合にはひびが視界を遮ることなってしまい、安全に運転するのが難しいでしょう。

応急処置が必要となりますが、処置したとしてもそのまま放置するのはおすすめできません。ガラス傷の状態を確認し、傷の修理や場合によってはフロントガラスの交換を検討しましょう。

フロントガラス傷の原因と種類

フロントガラスに入る傷の種類は、大きく分けると2つあります。

小石による傷

道路を走行中に小石などが跳ね上がってつく「衝撃傷」は、その名の通り、物理的な衝撃によって生じます。

このタイプの傷は、見た目以上に深刻なダメージをフロントガラスに与えていることがあり、そのまま放置するとひび割れにつながるリスクがあります。

傷の状態を確認しておき、どの程度傷が大きくなるリスクがあるのか判断しましょう。

拭きキズ

拭きキズは、洗車ブラシの不適切な使用や、砂ぼこりが付着したままの拭き取りなどによって生じる表面的な傷です。見た目は気になるものの、ガラスの構造上の強度には大きな影響を与えにくい傷とされています。

しかし、小石の傷と拭き傷のどちらの傷も「視界の妨げ」となり得るため、安全運転にはしっかりと対処する必要があります。傷が入る原因を理解しておき、さらに傷が入ることを避けましょう。

フロントガラス傷のリスクとは？

フロントガラスの傷を見つけても、それほど大きな問題はないと感じるかもしれません。しかしガラスの傷は、ボディの傷とは異なり、傷が広がっていく可能性があるため、注意が必要です。また、視界を妨げるのも危険です。

視界不良による事故リスク

視界不良による事故リスクが挙げられます。フロントガラスの傷は、特に逆光の状況下や夜間において、視界を損ねる原因になります。この視界の悪化は、運転中の判断ミスを引き起こし、事故に繋がる可能性があるでしょう。

始めは小さな傷と感じていても、徐々に傷が広がっていき、気づいたときには視界を妨げることもあります。

ガラスの耐久性低下と割れの可能性

別のリスクは、ガラスの耐久性低下です。フロントガラスにできた傷は、時間が経つにつれて徐々に広がり、最終的にはひび割れやガラスの破損につながることがあります。特に温度変化が激しい季節では、傷があることでガラスが割れやすくなり、大きな安全リスクとなります。

さらに、フロントガラスの傷による耐久性に関する問題は、車検時の基準に抵触する問題です。車検制度では、ドライバーの視界に直接影響を及ぼすフロントガラスの状態が厳しくチェックされるため、傷があると車検に通らない場合があります。そのため、傷の状態のチェックは欠かせません。

修理すべきガラス傷と放置してもよい傷

修理すべき傷と放置しておいてもよい傷の目安をご紹介しましょう。そもそもフロントガラスに入ってしまう傷は、以下のような種類があります。

ふき傷：タオルのかすり傷
円形：ガラスの表面に入る傷
半円形：半円状になり広がる危険性あり
一文字：2方向にまっすぐ伸びた傷
放射状：放射状になっており危険性大

さらに放射線状の傷が、他の傷と組み合わされているなら、早急にリペアした方がよい傷になります。

かすり傷や2cm未満の傷であれば、放置しておいても広がる危険性は低いです。それでも安全にかかわる部分なので、プロに相談してみるのがよいでしょう。

フロントガラス傷修理方法の選び方

フロントガラスの傷を発見したとき、多くの方が「どうやって修理すればいいの？」と思われることでしょう。ここでは、自分で修理するDIY方法と、プロに依頼する方法の選び方について解説します。

自分でできるDIY修理法

フロントガラスの小さな傷なら、市販されている補修キットを使って自分で修理することが可能です。これらのキットは、特殊な樹脂を傷に注入して硬化させることで、傷を目立たなくします。

DIY修理のメリットは、費用を抑えられる点にあります。しかし、修理を間違えると傷を広げてしまうリスクもあるため、取扱説明書をしっかり読み、正確に作業を行うことが重要です。

さらに、汚れの除去やリペア後の研磨についても考えておく必要があります。失敗してしまうと、仕上がりがきれいにならないリスクも考慮しておきましょう。

プロに依頼する

より大きな傷や、自分で修理する自信がない場合は、プロのウィンドシールドリペア業者に依頼するのが賢明です。

専用の機材や薬剤を使って修理してくれるので、傷が見えづらくなるでしょう。リペアキットを買って自分で作業することを考えると、きれいに仕上げるために依頼するのもコスパがよいといえます。

また、プロに依頼すれば、傷の状態を確認してもらえるので交換が必要かどうかも判断してもらえます。

業者によって異なりますが、ガラスリペアは約2万円が相場です。業者によって前後しますので、事前に見積もりを依頼しましょう。

業者に依頼する際のポイント

プロに依頼する最大のメリットは、修理の品質が保証される点にあります。修理費用は、傷の大きさや深さによって変わります。

また傷が入った場合に自動車保険の対象となるため、保険を利用すれば自己負担額を大幅に減らすことができます。修理業者を選ぶ際は、実績や口コミ、保証内容をしっかり確認しましょう。

修理費用と保険適用の確認

フロントガラスの修理に保険を適用させられるかは、車両保険に加入しているかがポイントです。車両保険に入っていないなら、保険を適用できないので実費で修理します。

また、車両保険の条件があるなら補償範囲外になるケースもあるため、加入している保険会社の条件を確認します。

車検を活用していても、自己負担額が発生する条件もあるでしょう。その場合は自費で修理するのと変わりがないかもしれません。

車両保険を使うと、保険等級が下がる点も注意が必要です。どれほど保険料が高くなるのか確認して、自費で修理すべきか確認しましょう。

信頼できる修理業者の選び方

信頼できるガラス修理業者を選ぶには、実績や評判を確認しておきます。どのような修理をしてきたいのか、評価されている情報を確認するなら、仕上がりを予測できるでしょう。

また、ガラス修理に特化した業者もおすすめです。豊富な知識と技術がある業者なら、傷の跡が分かりにくいように仕上げてくれます。

保険を適用させるなら、保険対応をスムーズにしてくれるかも確認しておきたいものです。自分が重視したいポイントを決めておき、事前の評判を確認しておくとよいでしょう。

安全運転のためのフロントガラスの管理

運転の安全性を高めるためには、フロントガラスの状態を常にベストに保つことが欠かせません。フロントガラスの管理術について、具体的なポイントをお伝えします。

定期的なフロントガラス点検

フロントガラスは、車両の安全運転に直結する重要な部分です。そのため、定期的な点検を行い、小さな傷や亀裂がないかを確認することが大切です。特に、季節の変わり目や長距離運転の前後には、フロントガラスのチェックを忘れずに行いましょう。

点検時にチェックすべきポイント

傷や亀裂の有無
石が跳ね上がってできた衝撃点
ゴムの劣化状態
拭き取り性能の低下

これらのポイントを定期的にチェックし、問題が見つかった場合は、早めに対処することが重要です。小さな傷も、時間が経つにつれて大きな問題に発展する可能性があります。

傷の早期発見と対処法

フロントガラスの傷は視界を妨げ、安全運転に影響を与えるため、早期発見と対処が重要です。定期的な点検で小さな傷も見逃さず、飛び石などのダメージからガラスを守るために保護フィルムを使用することが有効です。

小さな傷であれば、ガラスリペアキットを用いたDIY修復が可能ですが、深い傷やヒビがある場合は専門家に相談し、適切な修復方法を選ぶことが最善の対応策です。こうすることで、フロントガラスを長持ちさせ、安全な運転を維持できます。

いずれにしても、傷を早期に発見できると、奇麗にリペアできます。事前の対策と早期発見は大切です。

修理後のフロントガラスの品質は？

修理後のフロントガラスは、基本的に長く維持できます。しかし環境によっては耐久性に注意する必要があります。

リペア技術の進歩

上手にガラスリペアしてくれるところであれば、見た目の違和感なく仕上げてくれます。DIYするよりもしっかりと仕上げの研磨までしてくれる業者であれば、ほとんど分からないほどの仕上がりになるでしょう。

もちろん修理の前の下地処理の段階でどれほど丁寧に作業するかによって、ガラスリペアのし上がりも左右されます。技術がある業者選びは大切です。

修理後の長期的な耐久性

修理後でも耐久性の面で問題があることは少ないです。ただし、傷が大きくなればなるほど、傷を起点としてヒビが広がるリスクはゼロではありません。

また、傷が入った位置も耐久性に影響があります。傷が小さな段階でリペアすれば問題ありませんが、温度変化が起きやすく、振動が伝わりやすい位置の傷は、後からヒビが伸びる可能性もあるでしょう。

どれほど耐久性が期待できるかはリペアの段階で業者に相談できます。

フロントガラス傷を未然に防ぐコツ

運転中や洗車時に注意する

高速道路や未舗装道路を運転する際は、前の車との距離を十分に取るようにします。それだけでも、小石の飛来を防げるでしょう。

また洗車時は、フロントガラスに砂や小石がないかを確認し、柔らかい布を使用します。泥が付いている状態なら、事前にプレウォッシュをしておくと、ガラスに傷がつくのを防げるでしょう。

ガラスフィルム

ガラスフィルムを施工しておくと、傷が入るのを防げます。費用は必要ですが、ガラスを交換するリスクを減らせると考えると、フィルムの施工を考える方もおられるでしょう。

特に高級車の場合には、フィルムの施工を考慮する方もおられます。

フロントガラスの傷と車検基準

フロントガラスの傷が車検に通るかは、主に検査員の判断になります。基準になるのは、運転席からの視界の確保と、傷が貫通していないことです。

そのため、傷が小さな段階でリペアされていると問題がなかったとしても、大きな傷をリペアしても危険性があると判断されるなら、車検に通りません。

小さな段階のうちにリペアしておくことが、車検の合否まで左右することがあります。

フロントガラス傷修理に関するよくある質問

修理費用はどのくらいかかる？: 業者によりますが、目安としておよそ2万円です。業者によって異なるため、事前に見積もりをして確認しておきましょう。
保険適用時の自己負担額は？: 保険適用時の自己負担額は、契約内容によって異なります。免責金額が0円の方もおられますし、自己負担額が設定されている場合もあります。
フロントガラスの傷で車検は通る？: 視界を妨げたり、貫通した傷なら車検に通りません。検査官の判断によって異なるので、小さな傷の段階でリペアすることをおすすめします。