WR-Vとヴェゼルの魅力に迫る!どちらがおすすめなのか比較ポイントを解説

WR-V ヴェゼル

2023年12月にホンダから新しいSUV、「WR-V」という車が発表されました。ホンダには既に「ZR-V」と「ヴェゼル」という2つのSUVがありますが、今回新たにWR-Vが加わることになりました。

しかし、既存のモデルと比べてWR-Vがどのような位置づけにあるのかは、すぐに理解するのは少し難しいかもしれません。ここでは、特にWR-Vとサイズが似ていると思われる「ヴェゼル」と比較しながら、WR-Vの特徴や概要について詳しく紹介していきます。

目次

WR-Vとヴェゼルの比較ポイント

ヴェゼル

現在市場に出ているSUVは大きく分けてコンパクトクラスとミドルクラス、さらにはラージサイズの3種類があります。ヴェゼルはそのうちのコンパクトクラスに属し、主にe:HEV(ハイブリッド車)が中心となっているため、価格帯もやや高めです。

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

そのため、よりスモールクラスの需要を満たすために、WR-Vが市場に投入されました。WR-Vはヴェゼルより一回り小さいと思われがちですが、実際には車のサイズはほとんど変わりません。

WR-Vとヴェゼルの比較ポイント

  • ガソリンなら価格がWR-Vの方が安い
  • WR-Vはe:HEVの設定はなし
  • 4WDならヴェゼル
  • 車内空間ではWR-Vが有利

ただし、ヴェゼルと比較すると、実用性の面では完全に勝っているわけではありません。荷室の容量はほぼ同じですが、シートの折り畳み方や収納のアレンジ性ではヴェゼルが優れています。

特に、ヴェゼルは全高は控えめですが、センタータンクレイアウト(燃料タンクを中央に配置すること)を採用しており、スペースの利用効率が高いのです。WR-Vは後席が6:4の割合で折りたためるだけですが、ヴェゼルやフィットはシートを完全に倒して床を平らにすることができるため、荷物の積み方により多様な選択肢があります。

WR-V:車内空間が広々

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

WR-Vの内装は、「Progressive and Protective(進歩的かつ保護的)」をコンセプトにデザインされています。

運転席は視界が広く取れるように設計されており、アイポイント(目線の高さ)を高く保つことで、運転中の見晴らしをよくしているのが特徴。フロントフードの形状や周囲の視界も工夫されており、運転している車の位置感覚が掴みやすいという利点があります。

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

車内のデザインはシンプルで洗練され、水平に広がるラインが印象的です。このシンプルさが、長く使っても飽きがこないようなデザインになっています。ダッシュパネルには10.2インチの大きなタッチスクリーンが設置されており、その下にはエアコンの吹き出し口や主要な操作スイッチが配置されています。

後部座席にも配慮がされており、専用のエアコンの吹き出し口が設置されている他、フロントシートの背面の形状に工夫を凝らすことで、後部座席の足元には広い空間が確保されています。これらの設計により、機能性と快適性の両方を追求した室内空間が実現されています。

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

WR-Vは、最低地上高が195mmと設定されており、これはヴェゼルのガソリン車モデル(170~185mm)よりも少し高くなっています。この設計は、特に豪雨が多い地域の道路状況に対応するために考えられています。ホンダの開発者によれば、インドのような場所で頻繁に起こる冠水状態の道路でも、車内に水が入りにくくするために地上高を高くしているとのことです。

WR-Vがオフロード4WD車に近いスタイルを持つ背景にはこのような理由があります。日本でも近年、線状降水帯などによる冠水による災害が多発しているため、車高が高いWR-Vは安心感を提供できるかもしれません。このような状況では、車内への浸水リスクが低減されるため、WR-Vは特に有効な選択肢となるでしょう。

ヴェゼル:クーペスタイルのSUV

ヴェゼル

ヴェゼルは、都会派の洗練されたSUVとして知られ、現行モデルではその都市向けのデザインがさらに強調されています。先代モデルから引き継がれている流れるようなデザインはそのままに、ボディと同色のフロントグリルがシンプルながらも高級感を演出しています。特に、フロントからリアにかけての滑らかなラインは、クーペのような洗練さを感じさせます。

ヴェゼル

内装に関しても、ヴェゼルは上質なデザインが特徴です。運転席は視界が良く、触れる部分には質感の高い素材が使われているため、高級感があります。上位グレードでは素材にこだわったコンビシートが採用されており、ファブリックシートでもデザイン性が高いです。

ヴェゼルに搭載されているe:HEVシステムは、1.5Lエンジンと最高出力96kW(131PS)のモーターで、モーター走行を主体とするハイブリッドシステムです。このシステムは、低速から高速域までスムーズな走行を実現し、特に高速走行時にエンジン駆動に切り替えることで、燃費の低下を抑えながら力強い走りを提供します。これにより、燃費が良く、様々な速度で安定して走行できるのが大きな特長です。

WR-Vとヴェゼルの外装の比較

WR-V

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

WR-Vの外観は、信頼感と安心感を与えるデザインに仕上げられています。高い位置に設定されたベルトラインと、厚みのあるボディ造形により、力強さが際立っています。前後のライトデザインは、四隅に力を入れるようなワイドな印象を与え、フロントライトにはフルLED、リアには一文字形状のLEDのストップランプとテールランプが採用されている形状です。

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

ホンダのSUVラインアップに共通する特徴である、高い最低地上高、力強いエンジン、広々としたキャビンスペース、洗練されたテクノロジーなどもWR-Vに搭載されています。さらに、WR-Vは同クラスの他のモデルと比較して、スポーティなスタイルと多くの利点を持つ設計になっています。

特に、クラス最高の地上高195mmを確保しており、例えば同クラスの「ヤリスクロス」の170mmと比べても高い設定です。この高さにより、様々な路面状況でも安心して走行できるのが特徴です。

ヴェゼル

ヴェゼル

ヴェゼルは、完全に刷新された4代目モデルで、新型「フィット」を基に開発されました。

これにより、運転しやすいコンパクトなボディーサイズと多機能なシート配置を保ちつつ、さらに力強く美しい外観に進化しています。

ヴェゼル

グレードによりウインカーに動きのある「LEDシーケンシャルターンランプ」が使われ、「Honda SENSING」という安全装置が全モデルに標準装備されています。

見た目にも、リア部分は流れるようなクーペスタイルで、サイズは全長4,340mm、全幅1,790mm、全高1,590mm、ホイールベース2,610mmの大きなSUVです。

「e:HEV PLaY」には開放感を与える「パノラマルーフ(Low-Eガラス使用)」や、目を引く2トーンのカラーリング、グリルやガーニッシュの専用装飾が特徴です。また、「ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(予約クローズ機能付き)」などの便利な機能も備えています。

WR-Vとヴェゼルの内装の比較

WR-V

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

WR-Vの内部はスリムなプロポーションながら、快適で広々とした空間を実現しています。特に、クラスでトップレベルのヘッドルーム(頭上の空間)とレッグルーム(足元の空間)を提供し、荷室の寸法も広く取られています(荷室の長さ約840mm、開口部の幅約1,350mm、開口部の高さ約882mm)。

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

ラゲッジルーム(荷物室)は、同クラスの中で最大級となる458Lの容量を確保しており、多種多様な荷物を運ぶのに便利です。これにより、日常の使用はもちろん、アウトドア活動や旅行など、さまざまなシーンで活躍します。

また、ホンダのWR-Vは静粛性にもこだわって設計されています。ボディーは振動抑制や防音材や遮音材の採用によって静粛性を高めています。これにより、走行中も静かで快適な車内空間を楽しむことができます。

ヴェゼル

ヴェゼル

ホンダの新しい「ヴェゼル」のインテリアは、シンプルかつ機能的なデザインに仕上がっています。ダッシュボードは水平基調で、中央には運転操作がしやすいようにスイッチ類が配置されています。

計器類には、7インチのTFT液晶ディスプレイとアナログ式のスピードメーターが組み合わさっており、スピードや走行モードなどの基本情報に加えて、Honda SENSINGのような安全機能情報も一目でわかるように表示されます。

ヴェゼル

また、10.25インチの大画面インフォテインメントシステムには、スマートフォンの接続やハンズフリー通話など多彩な機能が備わっており、利便性が高まっています。

ヴェゼル

画像引用元:ヴェゼル|Honda公式サイト

後席に関しては、ゆったりとした空間が提供され、頭上空間を広く取ることで快適性を高めています。さらに、ドアライニングの下部や前席の背もたれのデザインが工夫されており、乗り降りがしやすく、足元にも余裕のある空間が確保されています。

WR-Vとヴェゼルのサイズ感

WR-Vとヴェゼルの数値の違いは以下の通りです。

WR-Vとヴェゼルの寸法

スクロールできます
WR-Vヴェゼル
全長4,325mm4,330mm
全幅1,790mm1,790mm
全高1,650mm1,580mm
ホイールベース2,650mm2,610mm

WR-Vとヴェゼルの室内寸法

スクロールできます
WR-Vヴェゼル
室内長1,945/1,955mm2,010mm
室内幅1,460mm1,445mm
室内高1,280mm1,225mm

WR-Vとヴェゼルのガソリン車は、ボディサイズが似ていますが、細かい部分で違いがあります。WR-Vのサイズは全長4,325mm、全幅1,790mm、全高1,650mmです。対して、ヴェゼルは全長4,330mm、全幅1,790mm、全高1,580mmとなっています。つまり、ヴェゼルはWR-Vより全長が5mm長く、全高はWR-Vがヴェゼルより70mm高いということです。

このサイズの違いから、ヴェゼルとWR-Vのデザインの特徴も見て取ることができます。ヴェゼルは流麗で都会的なシルエットを持つクーペ風のデザインです。一方でWR-Vは、全高が高いことから、オフロード4WD車のようなタフで頑丈な外観を持っているのが特徴です。デザインの差は、それぞれの車が持つ独自の性格を表しています。

WR-Vは全高は約70mm高く、ホイールベース(車輪の間の距離)も約40mm長いです。これにより、キャビン(車内の乗員空間)は広々としており、使い勝手に優れた設計になっています。

WR-Vとヴェゼルのシートアレンジの違い

WR-V

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

ホンダのWR-Vは、特に後席の乗り心地に注目が集まっています。その理由は、インドで販売されているこの車の海外仕様モデル「エレベイト」が、オーナーが運転手を使い、後席に座ることが多いためです。インドでは高級車として位置づけられており、そのため後席の快適さに特に力を入れて設計されています。結果、WR-Vの後席は厚みがあり、座り心地が良いと評価されています。

WR-V

画像引用元:WR-V|Honda公式サイト

荷室のスペースについてもWR-Vは優れています。後席の背もたれを立てた状態で5名が乗車できる状態でも、458Lの大容量を確保しており、この点ではクラストップです。ただし、後席は6:4で分割可能ですが、背もたれを全て倒しても完全にフラットにはなりません。これは、座面と背もたれの厚みにより段差が生じるためです。

ヴェゼル

ヴェゼル

ヴェゼルは、6:4分割式の後席を備えていますが、「ダイブダウン機能」により、左右のシートを足元に収納し、荷室をほぼフラットにすることができます。これにより、さまざまなサイズの荷物を安定して積載可能です。この機能は、ヴェゼルに採用されている「センタータンクレイアウト」によって可能になっています。

センタータンクレイアウトでは、通常後席や荷室下に配置される燃料タンクを前席下に配置し、室内のフロアを低くできます。その結果、フラットな荷室スペースが確保されます。

ヴェゼル

さらに、ヴェゼルには後席の座面を前方に折りたたむ「チップアップ機構」も装備されており、背の高い荷物、例えば鉢植えなども積むことが可能です。これらの機能により、ヴェゼルは荷室の利用方法に幅広いアレンジが可能で、その点ではヴェゼルの方が柔軟性に優れていると言えます。

WR-Vとヴェゼルのパワートレインの違い

WR-VとヴェゼルのGグレードは、どちらも1496ccの水冷直列4気筒エンジンを搭載しており、性能もほぼ同じです。最高出力は87kW(118PS)/6600rpm、最大トルクは142N・m(14.5kgf-m)/4300rpmとなっています。これらの車は、特に市街地での走行において、発進から軽快かつスムーズで、ストレスの少ない運転が可能です。

また、両モデルともCVT(無段変速オートマチック)を駆動方式として採用していますが、WR-Vにはさらにパドルシフトが搭載されています。マニュアルトランスミッション車のようなスポーティな運転を楽しむことも可能です。

ヴェゼルにはe:HEVのパワートレインも選択できます。エンジンで発電して、モーターによる駆動によりスムーズに走行できるのが魅力です。3つの走行モードを自動で切り替えられるので、効率よく走行できます。

WR-Vとヴェゼルの燃費の違い

WR-VとヴェゼルのGグレードは、同じエンジンを搭載しているので、燃費性能もほとんど変わらないと期待できるでしょう。

燃費性能にも影響がある車重は、ヴェゼルよりもWR-Vの方が軽いので、実燃費もWR-Vの方がよいと予想されます。

WR-VとヴェゼルのWLTCモード燃料消費率は、以下の通りです。

WR-V

  • ガソリン FF 16.2~16.4km/L

ヴェゼル

  • ガソリン FF 17.0km/L 4WD 15.6km/L
  • e:HEV FF 24.8~25.0km/L 4WD 22.0km/L

ヴェゼルには、ハイブリッドのe:HEVが設定されているので、燃費性能もよいグレードを選択できます。

WR-Vとヴェゼルの安全機能の違い

ヴェゼル

画像引用元:ホンダ

WR-Vとヴェゼルの両モデルは、安全運転をサポートする「ホンダセンシング」を標準装備しています。これには、フロントワイドビューカメラと前後のソナーセンサーを使った多くの安全機能が含まれます。

たとえば、「衝突軽減ブレーキ(CMBS)」は車両や人、自転車との衝突を防ぐのに役立ち、「誤発進抑制機能」や「後方誤発進抑制機能」は、不注意による急な発進や後退を防止します。また、「近距離衝突軽減ブレーキ」は、近くの障害物を見落として起こる衝突を防ぐのに役立ちます。

ヴェゼル

さらに、WR-Vには、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる急加速を防ぐ「急アクセル抑制機能」もあります。

両モデルには、急な坂道での発進時に車が後退するのを防ぐ「ヒルスタートアシスト機能」や、駐車時に障害物を検知して警告する「パーキングシステム」も装備されています。これらは特に駐車が苦手なドライバーのサポートになります。

ヴェゼル

また、両モデルには「ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)」も装備されており、高速道路での運転時に前車との適切な距離を保ちつつ追従走行をします。ただし、ヴェゼルのACCは渋滞時も含めてより高度なサポートがあり、前車が停止すると自車も自動で停止し、再発進すると追従を再開します。

一方、WR-VのACCは車速が30km/h以下になると機能が解除されます。ヴェゼルは渋滞時の追従機能を持っているのに対し、WR-Vはその機能がありません。そのため、長距離の運転や渋滞時のドライバーの疲労軽減をより重視するなら、ヴェゼルの方が適していると言えます。

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